小川諏訪神社(福島県いわき市) | ゴシュインデイズ

小川諏訪神社(福島県いわき市)

小川諏訪神社(おがわすわじんじゃ)。



福島県いわき市小川町に鎮座。
御祭神は事代主神(コトシロヌシ)、建御名方神(タケミナカタ)。

鎌倉時代の元亨二年(1322年)、当時の小川領主・小川入道義綱が讒言によって幕府に謀反の嫌疑をかけられてしまう。
切腹死罪を申し渡されるが、天地神明に誓って無罪という義綱の真意を解され死罪を免れる。
その後、これも偏に神仏加護のことと感謝し、諏訪大明神の御神徳を仰ぎ信州に詣でて御分霊を拝したのだとか。


当時は鎌倉時代末期。
蝦夷では反乱などが相次いで起きている(安藤氏の乱)ため、かなり不安定な情勢の中にあったみたい。
ちなみにこの小川領主が嫌疑をかけられた元亨二年の11年後、後醍醐天皇が流罪となっていた隠岐を脱出。
伯耆国で挙兵すると、これを討とうと幕府が派遣したはずの御家人・足利尊氏が天皇側に寝返ってしまう。
これを境に一気に幕府方は窮地に追い込まれ、滅亡を迎える。

ちなみにこの時に鎌倉・東勝寺で自害したのが、小川領主に謀反の嫌疑をかけた第十四代執権・北条高時。


……鎌倉末期~南北朝時代ってすごく面白そうな題材で興味シンシンなんですが、複雑すぎて踏み込めずにおりますw
どなたか分かりやすくまとめられた本とかがあれば教えてください!


そんなわけで、小川諏訪神社のご案内へ。


【 一の鳥居と狛犬 】
石造りの明神鳥居。
ちなみに写真には写ってませんが右手にあるのが宮司さんのお宅。
御朱印はこちらでお願いしました。


【 参道 】
高い木々に囲まれた参道。
差し込む光がなんだか神々しくてステキな雰囲気にしてくれます。
こういう風景、すごく好きです。




参道の左手は竹林になっているんですが、こんな案内板も。
なんだか風流でイイですねぇ。

癒されたい……心が……(´・ω・`)



【 手水舎 】
自然な石の風合いを活かしたステキな手水舎。

ちなみに柱に付いている立て看板には「草野心平の詩」というポスターが貼ってありますが、ここ、福島県いわき市小川町は詩人・草野心平の出身地だったりするんですね。

高校時代に合唱部だった私には草野心平と聞くと、どうしても多田武彦の曲を思い浮かべてしまうんですねえ。
「石家荘にて」とか、「さくら散る」とか……ああもう懐かしい。



【 二の鳥居 】
朱塗りの両部鳥居。



【 神楽殿 】
二の鳥居をくぐって、右手奥にある神楽殿。








【 拝殿 】
石垣の上で一段高くなったところにある拝殿。
波と兎の彫刻ってなかなか見ないような……気がします。
諏訪関係で兎のエピソードって何かありましたっけ……

建御名方さんの父神の大国主さんが白兎を助けたってくらいしか思い浮かばないですが。。。


【 境内社 】


【 本殿 】
拝殿の朱塗りの鮮やかさとはうらはらに、シンプルな外観が武神らしくてイイ感じです。


さてさてさて。
そんなわけでお参りも無事に済みまして、御朱印をお願いします。
先ほど記事でも触れましたが、鳥居の向かって右手にある宮司さんのお宅に伺います。



で、頂いた御朱印がこちら。
「いわき市指定天然記念物 樹齢約五百年しだれ桜」とありますが、ここの桜はとても有名なんですね。
春先は仕事が忙しいのもあって、まだ実際に見たことはないんですが……;
ネットで検索するとステキな写真がどんどん出てきます。
来年の春、桜の花を楽しみながら是非お参りしてみてはいかがでしょうか。




◆小川諏訪神社への地図





◆ 神社の情報

小川諏訪神社   おがわすわじんじゃ

御祭神 : 事代主神・建御名方神
社格等 : 
鎮座地 : 福島県いわき市小川町塩田宮ノ後52