安達太良神社(福島県本宮市) | ゴシュインデイズ

安達太良神社(福島県本宮市)

安達太良神社(あだたらじんじゃ)。


ゴシュイン☆デイズ -まったり御朱印あつめの日々-


福島県本宮市に鎮座。
御祭神は高皇産霊神(タカミムスビノカミ)、神皇産霊神(カミムスビノカミ)、飯豊和氣神(イイトヨワケノカミ)、飯津比賣神(イイツヒメノカミ)、陽日温泉神(アサヒイデユノカミ)、禰宜大刀自神(ネギオオトジノカミ)。
社格は明治八年に郷社、のち大正四年に県社に列格。


由緒によると、もともとは安達太良山に鎮座されていた飯豊和氣神・飯津比賣神・陽日温泉神・禰宜大刀自神と、大名倉山に鎮座されていた宇奈己呂和気霊神(高皇産霊神・神皇産霊神)を、近衛天皇の御代・久安二年(1146年)に現在地に遷宮し、安達太良明神として祀ったのがはじまり。

遷宮まで当地は本目村と呼ばれていたが、この時に「本宮村」と改めたとのこと。




御祭神の高皇産霊神と神皇産霊神は、天地開闢の際に天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)に次いで現れた神で、一般に『造化の三神』と呼ばれている。


高皇産霊神は、知恵の神・八意思兼神(ヤゴコロオモイカネノカミ)の父、天孫・ニニギノミコトの外祖父で、天津神の祖。

これに対して、神皇産霊神は出雲を造った大國主命(オオクニヌシノミコト)の協力者、少彦名神(スクナビコナ)の父であるため、国津神の祖であるといえる。

共に現れた神でありながら、その子孫は敵対関係にあったというのがまた面白い。


ちなみに、「少彦名神の父」と書いておりましたが、この二柱の神は男女の別の無い「ひとり神」なんだとか。


さてさてさて。
ここのところ、頂いたのがずいぶん前な日付の御朱印を更新しておりますが、今回の安達太良神社さんもちょっと前の日付なんですねえ。

こちらで御朱印を頂いたのは今年の一月。もうすっかり8ヶ月も経過してしまいました(´・ω・`)



実はこちらの安達太良神社さん、この画像の時は4度目のお参りだったんです。

お参りに行った時に限って宮司さんがお留守だったりしましてねえ。

でも境内が素敵だったんで、何度足を運んでも苦にはなりませんでしたよ(´∀`)ウフフ


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     【 一の鳥居 】

石造りの明神鳥居。

参道入り口のこの辺りは石垣もあり、石灯籠もあり、狛犬もあり、と石だらけの様子。

冬なもので、木々の緑色も深く沈んでいて、まるで水墨画のような色の無い世界。

それだけに無骨そうで、どこか県社の風格を感じさせるような。そんな感じを受けます。


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     【 一の鳥居付近の左右の狛犬 】

「くわっ!!」という擬音が似合いそうな表情の狛犬。

こちらの神社には三対の狛犬がいるんですが、そのいずれも特徴的で見ていて楽しいので要チェックです。


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鳥居付近の石灯籠と、冬の空。

天気がご機嫌斜めなせいか、すっかり白と黒の二色しかない風景。

季節の色で……「春は青(青春)」、「夏は朱(朱夏)」、「秋は白(白秋)」と言いますが。

冬はというと、「玄冬」と言うらしいんですよね。


冬の色は黒(玄)。

雪景色を思えば、冬は白であってもよさそうなんですが。

黒というのは「死」や「無」というイメージと関連付けられる事が多いので、厳しい寒さに命が黙りこむ冬を表しているのでしょうかね。



……と思って調べてみたら、玄冬というのは単に中国の五行説に基づくものらしい。

おいらったら、的外れさん☆



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     【 二の鳥居 】

一の鳥居から石段をちょっとのぼったところにある、石造りの明神鳥居。

一の鳥居には注連縄がついておりませんでしたけど、こちらにはついてますねえ。


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     【 参道の石段 】

長い長い石段。

段の下を木の根が張っているのか、あちこちデコボコの状態なのでちょっと登りづらいかも。

うっすらと降り積もった雪が、余計にその登りづらくしています。

見る分には趣深くていい風景なんですけどね。


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     【 参道途中の境内社 】

最近つけられたのか、比較的新しい覆い屋がかぶせられているようでした。


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上の画像の境内社のあたりから、参道を振り返ってみる。

こうして見てみると、結構急な石段。

危険なので絶対に池田屋事件ごっこは出来ません。


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     【 石段を上がりきったところの左右の狛犬 】


さて、そんなキツい石段を登りきったところに見えてくるのがこの狛……




……犬?(;´・ω・)





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     【 手水舎 】

先ほどの狛犬(?)のすぐ近く、参道左手にある手水舎。

画像は撮ってなかったんですがね、木鼻とか彫刻がいろいろあって素敵でした。

画像はまったくもって撮り忘れたんですけどね。


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     【 神楽殿 】

こちらは手水舎の反対側、参道右手にある神楽殿。

銅板葺きのしっかりした屋根で、「さすが県社!」と思わせるような建物。


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     【 拝殿前の左右の狛犬 】

まるで哲学者のような難しい表情の狛犬。

背を丸めているような造形のためか、背中には雪が積もっておりました。

左右どちらの狛犬も足をあげているんですが、その足を何かに乗せているわけでもなく……

昔は何かに乗せていたんでしょうかね。


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     【 拝殿 】

銅板葺きの屋根の青みがかった色が鮮やかな拝殿。

唐破風のところに何やら丸い銅板のようなものが見えるのは、鏡か何かを表したものなんですかねえ。


ちなみに、社殿は文化三年の大火により延焼。

現在の社殿は文化十三年に造営されたものらしい。



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     【 本殿 】

石垣によって拝殿よりも高いところに設けられた本殿。

風雨を避けるためか覆屋に覆われているので、じっくり見るには柵の隙間から。



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     【 本殿周辺の石灯籠 】

それにしてもこの神社は石灯籠が多い。

本殿の石垣の画像や拝殿前の画像を見て頂いて分かると思うけど、もう数え切れないほど。

石の様子を見るに、古い時代のものが多そうなので、ずいぶん昔から強い崇敬を集めてきたのが見て取れる。


いやあ、しかし石灯籠のある風景って渋くていいねえ。

もうこうなったら全戸に石灯籠の3つや4つ置くことを義務付けてほしいくらい(´∀`)ウフフ


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     【 拝殿右手にある境内社の数々 】



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さてさてさて。

そんなわけで無事に参拝も済んで、境内の石灯籠を堪能したところで社務所へ。

御朱印をお願いします。


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で、いただいた御朱印がこちら。

この日は宮司さんもいらっしゃったので、すんなり御朱印をいただけることに(`・ω・´)


「今日は墨の準備をしてないからスタンプになるけど……良い?」


と聞かれたんですが、今まで頂けなかったのを考えればもうスタンプでも朱印だけでもう何も書いてなかったとしても一向に構いません!

おお!御朱印!!




ちなみに初めてこの神社にお参りした時は昨年の夏の暑い日だったんですが。

長い石段の上で人があまり来ない場所のためか、境内では高校生らしきカップルがイチャイチャと……(´・ω・`)

孤独なロンリーガイのおいらは夏の暑さも相俟って、憤死寸前でしたとさ(´・ω;:.:......



皆さんも夏季に参拝の際はご注意を!





ご注意を!!







■ 安達太良神社への地図



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◆ 神社の情報



安達太良神社     あだたらじんじゃ


御祭神 : 高皇産霊神、神皇産霊神、

         飯豊和氣神、飯津比賣神、陽日温泉神、禰宜大刀自神

社格等 : 県社

鎮座地 : 福島県本宮市本宮字舘ノ越232