小野神社(おのじんじゃ)。
東京都府中市住吉に鎮座。
御祭神は天下春命(アメノシタハルノミコト)、瀬織津姫命(セオリツヒメノミコト)。
社格は明治六年、郷社に列格。
延喜式神名帳に『武蔵國多磨郡 小野神社』と名の残る延喜式内社の論社のひとつ。
多摩川を隔てて、前回の記事の『小野神社
(多摩市)』の反対岸にある。
武蔵國総社・大國魂神社によると、武蔵國一の宮は多摩市の小野神社と記録されているが、府中・多摩の二社存在する理由として、
・もともとは府中側にあった小野神社を多摩側に分祀した(あるいはその逆、という説)
・多摩川の氾濫によって遷座を繰り返した結果、府中と多摩の二社となった
などの説があるため、こちらの小野神社がもともとの一の宮だという人も。
こういった事情からどちらがもともとの延喜式内社なのかははっきりしていない。
さてさてさて。
多摩市の小野神社を後にして、聖蹟桜ヶ丘駅から京王線で上り方面に1駅。
中河原駅で下車して府中の小野神社に向かいます。
やっぱり二社ある以上は、両方にお参りしないとね(`・ω・´)
中河原駅から徒歩5分くらいだったかなあ。雨で歩きづらかったですけども。
道路沿いにこんな看板が見えてきます。
小野神社のあたりは『 小野宮 』という地名が残っているそうで、自治会館にも小野宮の名がついている。
この看板を目印に曲がると、小野神社まではもう少し。
【 全景 】
思いっきり住宅街の中にある小野神社。
境内はそんなに広くはないけれども、きっちり整備されている様子。
鳥居は石造りの明神鳥居だけれども、すぐ隣に住宅があるためかちょっと窮屈そうに見える。
【 参道 】
【 手水舎 】
参道右手にある手水舎。
赤い柱が鮮やか。
でも、参拝者が少ないためか、宮司さん不在の神社なためか、水は出ておりませんでした (´・ω・`)
【 拝殿前の左右の狛犬 】
狛犬の周りの白い点々はレンズについた水滴です。
いくら拭きとって撮影しても、すぐに濡れてしまって (´・ω・`)
【 拝殿 】
郷社という格を考えると、ちょっと小ぶりな拝殿。
屋根と賽銭箱には御神紋である三つ巴の紋が施されている。
このあたり、多摩の小野神社は菊紋だったんですけど、同じ小野神社でも違うもんなんですねえ。
ちなみに、扁額にもちゃんと『延喜式内』の文字が刻まれています。
【 本殿 】
一間社流造りの本殿。
朱色の柵がちょっと華やか。
拝殿はちょっともの寂しい感じがしていましたけど、本殿には風格を感じます。
さて、無事にお参りを済ませて……
普段なら境内の社務所に向かうところなんですが、こちらは普段は無人の兼務社。
そのため、御朱印をいただくにはこちらの神社を兼務している谷保天満宮
(※公式サイトにリンクしています)の社務所でお願いしなければなりません。
実は谷保天満宮には今年の年明けの時期にお参りしたんですが、その時は「忙しくない時期ならば対応できるんですが……」とのこと。
やっぱり正月過ぎくらいの時期は大変なようです (´・ω・`)
そんなわけで、中河原駅から京王線・南武線を乗り継いで谷保天満宮へ。
谷保天満宮に参拝して御朱印帳を購入するのにあわせて、府中の小野神社の御朱印もお願いします。
(通常の御朱印帳)
で、こちらがいただいた御朱印。
初穂料は300円。
延喜式内・小野神社の論社ということは、武蔵國一の宮の論社でもある……ということで、御朱印にも『 武蔵國一之宮 』の文字が。
(全国一の宮御朱印帳)
というわけで、こちらは全国一の宮御朱印帳に頂いた御朱印。
多摩の小野神社
と同じく、全国一の宮会には未加盟の神社なので御朱印帳の予備のページに。
こちらも初穂料は300円でした。
中河原駅は京王線の各駅停車しか停まらない駅なんで、なかなか降りる機会は無いと思いますが……
でも、多摩市の小野神社を参拝したならば、必ず併せて参拝して頂きたい神社です。
しかし、大学時代には八王子に住んでたのに、当時は全く神社めぐりをしていなかったのが今になって悔やまれる…… (´・ω・`)
八王子市にある神社の御朱印とか、一か所も頂いてないので(´・ω:;.:...
■ 小野神社(府中市) への地図
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◆ 神社の情報
小野神社 おのじんじゃ
御祭神 : 天下春命、瀬織津姫命
社格等 : 武蔵國一の宮、延喜式内社(論社)、郷社
鎮座地 : 東京都府中市住吉町三丁目19-3