SS 目の保養は命がけ・10 | 有限実践組-skipbeat-

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こちらは蓮キョ中心、スキビの二次創作ブログです。


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 こんにちはん (///∇//) ♡♡♡皆様、いかがお過ごしですか~?

 一葉、今朝ちょっとビビりました…ガクリ…メンテナンスするって、ちゃんと知っていたのに。

 PCに割ける時間が決まっているので、ログイン出来ないと今日UPムリ…って思ったんですけど、裏ワザ使って入りました(笑)


 ちなみに今日は、やろうと思っていた事を一気に片づける気なので、ほぼPCの前にドン座りですけどね。


 ログイン状態を維持するのにどうしても抵抗があるので、いつも編集終わったら即撤退。

 これからもこの姿勢は続けます…。

 まあ、メンテナンス中でもログイン出来る方法が判ったから問題ないやね~(*゚ー゚*) ←のんき


 さて本日、2日と間をあけての命がけシリーズ!ちょっと長めになりました。

 疲れた…(´Д`;)一葉、本当に疲れてきたよ…汗 ←休んだくせに


 前話はこちらですぅ♡

 目の保養は命がけ 1 (セ作)

 目の保養は命がけ 2 (セ作)

 目の保養は命がけ 3 (リ作)

 目の保養は命がけ 4 (リ作)

 目の保養は命がけ 5 (リ作)

 目の保養は命がけ 6 (リ作)

 目の保養は命がけ 7 (リ作)

 目の保養は命がけ 8 (リ作)

 目の保養は命がけ 9 (リ作)



蓮キョ愛捧げあい(応酬)命がけシリーズ

■ 目の保養は命がけ 10 ■





 今回の撮影で、水濡れの可能性が高い事をもちろんキョーコは告知により知っていた。


 よもやあれほど大がかりに大量の水が降って来るとは予想もしていなかったが、濡れて薄いワンピースの生地が透けてしまっても一応、大丈夫なようにしておいた。


 それは、社が指示を出し、蓮の中ではダメのハンコが押されたスタイリスト田中の活躍によるものだったことを、この時点で蓮はまだ知らない。



 豪華リゾート施設を屋上に常設したビル内に、商業テナントは数えるほどしか実存していなかった。

 ブティックや雑貨店の他に、屋上にプールが設置されていることで水着を扱うショップもあることは先に述べておいた通りである。 ※1話参照


 しかしそこで問題だったのは、キョーコが着用できる水着が一つとして存在していなかったこと。


 問題点が本人に伝えられ、どうすべきなのかと田中が悶絶し、致し方ないとキョーコが潔く腹をくくろうとした時。


 LMEでもトップに君臨し、業界でも人気、実力ともに№1と称され、一目も二目も置かれる色男俳優、敦賀蓮のマネージャーである社がその場に顔を出す。



 自分の失態がLMEに筒抜けに!と真っ青な顔で危惧を抱いたのは当然の心理。

 詫びの言葉しか出せなかったスタイリスト田中は、着用可能な水着は白ビキニしかない…と、縋るように涙を浮かべてキョーコと社に何度も頭を下げて謝罪した。


 メイクルーム内は異様に緊迫した空気が充満。

 コメツキバッタ田中の平謝りはとどまる事を知らずに続く。



 だが、意に反して社はただやんわりと笑顔を浮かべた。

 にっこりと口元を緩め、春の陽射しのような雰囲気を漂わせると、お釈迦様のようにうんうんと優しげに頷く。


 その唇からこぼれたのは、大丈夫だから…のたった一言。


 そして――――――

 続けて放たれた社の指示で、一同は目からうろこを転げ落とした。





「 …つ、るがさーん…あの、離してもらっても、いいですか? 」


 蓮の肩に額を預ける形でぺったりと寄り添っているキョーコの耳は、熟れたリンゴのように真っ赤だった。


「 うん?離して欲しいの? 」


 蓮は面白くなさそうに一瞬だけ眉をしかめ、少しだけ腕の力を緩める。


 持ち上がったキョーコの顔はこれでもかというほど真っ赤な状態で


 恥じらいとともに上目づかいで滑らせたキョーコの言葉と表情は、3人に近寄ろうと足を進めた撮影スタッフを問答無用でその場に悶絶平伏させた。



「 だって…は……恥ずかしいんです…色々と… 」


「 …それは、俺とこうしているのが恥ずかしいってこと? 」


「 そ!!そうじゃありません!そんな訳ありません!ただ、私いま濡れちゃっていますし、透けちゃっていますし…それに、もしかしたらお化粧も落ちているかも知れませんし!!…そしたら敦賀さんだって恥ずかしい思いをするじゃないですか! 」



 少し涙声になりながらも本気の照れ羞恥を浮かべるキョーコ。


 自分よりも蓮の立場を考慮するその発言に、どうしてくれようかと身悶える心と格闘しながら、蓮は顔から湯気すら出しそうなキョーコの顔を覗き込む。


 そして


「 …俺も、濡れちゃっているけどね… 」


 今度は蓮が

 恐ろしいほど破壊力のある破顔を浮かべた。



「 大丈夫。君の事で俺が恥ずかしい思いをするなんて絶対にないよ。それに、そんなに恥ずかしいなら余計、君は俺の腕の中にいるべきだと思う…でも最上さん、よく頑張ったね… 」


「 …は?…えっと、あ……ありがたきお言葉…って、キャふっ!! 」



 熱したアイロンに水を掛けたようにブシューと蒸気を上げながら更に真っ赤になったキョーコ。

 そんなキョーコをまた当たり前のように蓮は自分の胸へと抱き寄せる。


 社は容赦なく口をはさんだ。



「 お前、公衆の面前でいい加減にしろ!それに撮影の間も!抱きしめて隠すんじゃなくて、お前が着ているジャケットを脱いでキョーコちゃんに掛けてやれば良かったことだろ! 」


 それは、酷くごもっともな指摘。


 現場に響いた社の言葉に、少し近く、または遠巻きに見守っていた撮影スタッフの誰もが、敦賀蓮じゃなきゃその選択肢しかなかっただろうと首を縦に振った。


「 いえ、でも…ピンマイクはこの一つだけでしたからね…? 」


 そう言って、蓮は社の手にあるバスタオルを受け取った。代わりに持っていたマイクを社に渡す。

 視線をキョーコへと戻し、タオルを彼女の背中にかけると、キョーコの口から小さくお礼の言葉がこぼれ落ちた。


 耳元近くで囁かれた優しい声音。


 応じてどういたしまして…と蓮が口にすると、キョーコは視線を合わせている訳でもないのに、眩しい神々しさに干上がってしまいそうだと疲労困憊で肩をガックリと落とした。






 ⇒リ作「目の保養は命がけ・11」 に続くのだよ


くどっ!!そして長っ!!でも、どうしてもベタベタに優しい蓮くんが書きたかったんです!

見事達成、ちょっち満足v( ̄▽+ ̄*)


ちなみに…ヤッシーの対応に期待を抱かないで下さい(笑)

きっと誰もが思いついている事ですから!!


言いわけ蓮くんとつっこみヤッシー(笑)

蓮を応援しているんだけど、どこかで蓮が踏み込むのをやんわり抑制するヤッシーの、ひねくれ具合が好きです。



⇒目の保養は命がけ◇10・拍手

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