SS 悪戯なお礼 | 有限実践組-skipbeat-

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こちらは蓮キョ中心、スキビの二次創作ブログです。


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 雪の日に蓮キョ妄想…。雨の日に蓮キョ妄想…。梅雨の晴れ間に蓮キョ妄想…。挙句の果てには自宅で電気が切れても蓮キョ妄想をするくらいですから、台風でももちろん脳内に湧くのは蓮キョ妄想(笑)


 いやー…もう…ブログ更新止まりますとか、どの口がそれを言ったんだろうか( ̄Д ̄;;…な一葉です。


 さて、今日のSSは先日セーちゃんからバトンを受け取りましたお礼シリーズです!!

 脳内妄想は有ったのですけど(*゜▽゜ノノ゛☆タイミングよく来た自然現象で妄想が進むという…。

 本当にどうしようもねえな一葉♪


 お礼シリーズ・リ作「甘美なお礼・前編 中編 後編 」⇒「諦めきれないお礼 」セ様作…で、本日のこれに続いております。


~蓮キョ愛捧げあい(応酬)お礼シリーズ~

■ 悪戯なお礼 ■




 うねる空気が大地を揺らし

 すべてを根こそぎ奪っていきそうな圧倒的な強制力が目前にあった。


 満ちる空気はどこまでも熱く


 その湿り気を帯びた空気は

 地上で蠢くすべての生き物へ平等に自然の猛威を振るってゆく。



 容赦なく都会の大木を揺らす風


 余すところなく打ち付ける雨


 ビルの谷間を吹きすさぶ熱風は

 縦横無尽に駆け抜ける猛獣さながらだと、感心すらしていた。



 遮断された空間の中

 予想外に大型な台風の接近によって、空いたスケジュールに溜息を吐きながら


 LMEを後にしようとした俺の目に飛び込んできたのは

 濡れ鼠の彼女の姿…。



「 最上さん!乗って!! 」


「 つ…敦賀さん、ダメですよ。車の中、濡れちゃいます! 」


「 構わないから!早くっ!! 」


「 す…すみません。お邪魔しますっ!! 」



 強く吹く風に扉を押されて

 よろめいて入って来た彼女を大慌てで受け止めた。



 ――――― ああ、もう!!身体がすっかり冷え切っているじゃないか!



「 どうしてこんなに濡れて…傘、は役に立たないかもだけど…って、あれ?傘は? 」


「 途中で壊れちゃったんですぅ…。凄い風でしたから~… 」



 額から滴り落ちる雫が、妙に艶めかしく見えたけど

 踊り出した心臓を無理にでも押さえつけて

 冷静さを装って、車内にあったタオルを彼女の頭にふわりと掛けた。


「 あ…りがとう…ございます… 」



 上目づかいに俺を見上げる君の瞳。

 ドクンと跳ね上がる心臓がやけにうるさい。



 あああ!!もう!!


 なんだってこう…

 君は何もかもがこんなに可愛いんだ…!!



「 どういたしまして。そのタオルさっき現場で頂いたもので…綺麗だから、大丈夫だよ? 」


「 やだ、敦賀さん。心配なんてしていないですよ? 」


「 とにかく、身体が冷え切っているみたいだから。俺の家においで?シャワー浴びた方が良いよ 」


「 ええっ!!良いですよ!!だって… 」


「 この天気の中を逆戻りしたくないだろう?それとも仕事があった? 」


「 いえ、雨宿り…と思ったんです… 」


「 じゃあ問題なし。お互い良いタイミングだったね 」


 ふわりと咲いた笑顔に笑顔で返し


 つい口をついて出た俺の言葉に、…はあ?と呟いた彼女の疑問は無視して、浮き立つ心を携えたまま車を発進させた。



 脳裏にあるのは

 妄想と夢想を重ねに重ねた可愛い彼女。


 それを着た彼女をどうしても見てみたい!!


 深まった欲求と

 実現できそうな現状



 脳内で繰り返したいくつものシミュレーションの一つを

 風呂場の入口で実践開始。




「 …最上さん、これ…着替えに使って? 」


「 え?これ…?中身は見えないですけど、封を切っていない新品じゃないんですか? 」


「 うん、そう…なんだ。夏向けの女の子用の部屋着らしいんだけど、マリアちゃんにあげようとしたらサイズが合わないらしくて…。良かったら、着て? 」


「 ええ?良いんですか?じゃあ、遠慮なく。有難うございます 」


「 うん…。じゃあ、ゆっくり温まるんだよ? 」


「 あ、はい!本当にすみません… 」



 俺の顔に浮かんだ笑顔が何だったのか、自分ではもう判別もつかなかったけど


 心の中でしたガッツポーズは

 きっと彼女には悟られなかったに違いない。


 …妄想の彼女が現実に現れたのは、それから40分後。



※キョーコちゃんがいま着ているのはセーちゃんが設定したこれです↓

【可愛いコちゃんのバニースタイルルームウェア:夏向けの部屋着。背中が腰までレースなキャミソールがサロペットになった、オールインワンルームウェア。下はホットパンツレベルの丈。兎耳カチューシャ+兎耳付き帽子のダブルおまけ付き。肩ひもはフリルなので、下にTシャツとかは着れない】



「 …敦賀さ…ん。これ、可愛いんですけど…すごく、恥ずかしい…です… 」


 壁に隠れてひょっこりと顔だけを出した恥じらう姿にノックアウトされて


「 うん?可愛いんなら恥ずかしくないと思うけど?…とにかくコーヒー淹れたからおいで? 」


「 は…い… 」



 おずおずと出てきたその姿に

 言葉で言い尽くせない歓喜が渦巻いた事は言うまでもない!!!!



「 最上さん!…最高に可愛いよ!!もう、本気で食べちゃいたい位… 」


「 …敦賀さん…破廉恥ですっ 」




 ――――― ああ、もうだめだ!!…本当にごめんね?




 俺、今日はもう、君を絶対帰さない!!





     E N D


無事、悲願達成( ̄▽+ ̄*) ←誰の悲願だよ

台風から助けた(?)お礼に着てもらった?…ので悪戯なお礼???


そして蓮さまがどうやってキョコを帰さなかったのかは…知らん! ←無責任・笑


セーちゃんかユーちゃんが後を継いでくれないかなぁ(笑)


やばいな一葉…。すっげー楽しく書いてしまったわ。

不謹慎な奴で本当にごめんなさい….


⇒悪戯なお礼・拍手

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※リ作・最高のお礼◇前編 に続く


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