昨日、翻訳会社の担当からメールが来て。

  文書のヘッダー名をフルネームに訂正してください、と指示されており。

  訳した文書のヘッダーにはフォルダ名とファイル名を入れ、文章名とする。ファイルは文書ごとに作る。ヘッダーの文書名は、フォルダ名を省力してはいけない。ファイル名は「略したフォルダ名」を入れるときと「フルのフォルダ名」を入れるときがある。

  という、ちょっとめんどくさいルールが今回の仕事ではあるんですね。

  ファイル名にフルのフォルダ名を入れると長すぎて保存できない場合があるんですね。そのあたりのリクツは私にはよく分からないのですが。

  で。

  ヘッダーに入れるフォルダ名がフルではなかったから90枚のヘッダーを直してね、と指示されても。

  めんどくさ。

  翻訳者でなければ翻訳はできぬ。しかし、校正も訂正も、翻訳者以外の人でもできる。

  「本文がちゃんと訳されているなら、あとの直しは翻訳会社でやれ」と私は思っているのですが。

  直しを翻訳会社でやると、翻訳会社のコストがかかり。

  翻訳者が直すと、それは基本、ノーギャラであり。

  ああ。

  翻訳業って、なんて儲からない仕組みなの。

  しかし。

  事前に配布された指示書をよく読んで、それに従えば、ちゃんとできていたはずなのに。

  翻訳業を生業とする人たちには、「特殊な技術で仕事しているんだから、翻訳以外のことはできなくても許されるんじゃね?」という傲慢なところがあり。

  ある意味、傲慢になれるからこういう特殊な仕事ができるのであり。

  自分でもどうして機密文書なんて特殊な文書を訳せるのか、分かんないもん。頭ん中が特殊なんだろうか?

  傲慢でいたい割には、その仕事の稼ぎが少ないのだから、翻訳者は指示通りに仕事しなよ自自分、って気もするのですが。

  でもねえ。

  校正は校正者の仕事でしょ?

  そのくらい直してくれ、っとやはり私は思っちゃう。

  決して自分が悪いとは思わない。

  こういう根性だから、翻訳業を30年も続けてきたのであり。

  どんな仕事でもミスがあり、至らない部分があるのですが。

  心から自分が悪いと思わないから、その仕事を続けられるわけで。

  「この仕事に関しては私が最高!(のはず・・・)」という自負がないとできませんよね。

  てことで。

  翻訳会社の担当者は、「つまんないミスしやがってこのババアはよっ!」と心の中で思っているだろうが。

  それでも彼は、100枚の仕事、20日の納期を15日で仕上げた私に、また70枚の仕事をよこした。

  1週間で70枚やってくれって。

  そのペースでできるのは、私以外にそんなにいないと思う。

  でも、ミスしちゃだめだと思う。

  でもでも、やはりミスしても許されると思ってヘラヘラしてるぞ、私。

  今日はもう、息子の試合を観に行って、イケメン先輩を盗撮だ!