２０１６年１２月６日：パート２
２２時３０分。 東京の自宅で、パソコンのブログ画面に向き合っている。 お気に入りの「ゼロキロカロリー・サイダー」をゴクッと飲んだ。
よしっ！ このまま本日２本目のブログを書いてしまおう。
朝日、読売、毎日、産経、日経、東京…。 全ての主要紙の社説が衆院での「カジノ法案のあまりに強引な採決」に否定的な見解を示した。 こんな現象、ほとんど記憶にない。
え？ 「新聞の社説が懸念を示しているからやるべきではない」などと言うつもりはない。 現時点で、国民の６割、女性の７割が反対なのだ。 「もっと慎重に審議すべきだ！」と言っているのだ。
過去のブログにも書いたが、いくら何でも今回の衆院のやり方は乱暴だ。 国民の目にも「数の奢り」に映る。 前例のない国政選挙４連覇で、ちょっと感覚が鈍ってるんじゃないか？！
昼１２時から参院自民党政策審議会の「カジノ法案に関する勉強会」があった。 会議室は満席。 関係省庁の役人たちも同席していた。
冒頭、法案提出者である2人の衆院議員、岩屋毅氏と西村康稔氏から、法案の中身や狙いについて、３０分近い説明があった。 それを受けて、出席議員との質疑応答が行われた。
この勉強会をセットしてくれた愛知二郎・政策審議会長の努力には、敬意を表したい。 もちろん、この勉強会が実現した背景には、「要望があるのなら、一度、参院でも議論したらいい！」という吉田博美幹事長のひとことがあったと聞いている。 さすがの「吉田裁き」だ。（ニッコリ）
愛知政審会長が「全員が発言出来るように、時間を区切らない」という形で運営してくれたのも嬉しかった。 難しい状況の中でも、政策審議会幹部として、出来る限りの対応をしてくれた。 愛知さん、石井さん、ありがとう！ 石井さんの落ち着いた仕切りは、とても良かったと思う。
参院執行部の配慮には感謝しつつ、その上で山本一太の率直な感想＆意見を書く。
今日の政策審議会でのカジノ法案に関する勉強会に、マスコミは（最初から）全く関心を持っていなかった。 事前に、「あくまで勉強会であって、何かを決定する会議ではない」という説明を受けていたからだ。
もっと言うと、メディアは、「仮にこの勉強会がカジノ法案反対一色になったとしても、自民党がカジノ法案を成立させるという大きな流れに対して何の影響もない」と見ていた。 「その事実を知っていた」と表現したほうが正確かもしれない。
新人議員の人たちは知らないと思うが、野党時代の山本一太政策審議会長が「３つの不平等条約」を打ち破るまでは、政審会長は「盲腸」のような役職だった。 事実、自民党の役員会にも入れず、総務会にも席がなく、自民党全体の政調会長代理にさえ位置付けられていなかった。
自分が政審会長時代には、週１回の「政審会長記者会見」を新設した。 会見に集まる記者の数は、途中から幹事長記者会見より多くなった。
その当時、時々、取材に来ていた知り合いの記者の１人が電話でこう言った。 このひとの言葉をそのまま書く。
「一太さん。申し訳ありませんが、一太さんが政審会長をやめた後、参院の政審には誰も関心を持ってませんよ。政審会長の定例会見も無くなったし、何の発信もありませんからね。特に最近は、ほとんど存在感、ないんじゃないですかねえ」と。
野党時代に必死に改革し、党内でのステータスを引き上げたはずの参院自民党政策審議会長というポストが、今、そんな感覚で見られている。 自分はそのことが残念で仕方ないのだ。（ため息）
それはともかく、今日の勉強会での議論を聞いても、役所の説明を聞いても、カジノ法案に対する違和感は消えなかった。 ましてや、今国会で十分な審議をせずに成立させることには、到底、賛成出来ない。
あ、大事な電話がかかって来た。 この続きは、次回のブログ（その５）で。
「◇山本一太オリジナル曲：
<a href="http://www.nicovideo.jp/watch/1362912973" target="_blank">「素顔のエンジェル」</a><br><a href="http://www.nicovideo.jp/watch/1362913254" target="_blank">「マルガリータ」</a><br><a href="http://www.nicovideo.jp/watch/1298511048" target="_blank">「かいかくの詩」</a><br><a href="http://www.nicovideo.jp/watch/1372242789" target="_blank">「一衣帯水」</a><br><a href="http://www.nicovideo.jp/watch/so21209855" target="_blank">「エイシア」</a><br>