ということで、アトラクションショーに適合したDVカメラの選び方。(うわっ、適合範囲狭っ!)
Hi8とかVHS-Cとかのアナログ記録方式のものもあったが、現状ではDV(デジタルビデオ)テープを使うモノがほとんど。
業務用とかがあるけど、家庭用のものがやっぱり使いやすいよ。なぜなら業務用はサイズが大きいから。
もし、スカイシアターとか自座席前でビデオカメラを使わねばならないときに大きいと取り回しづらいでしょ。
この手のカメラのよいところはPC等を介さなくても、通常のTVに表示できるものがほとんどということもあります。
では、選択ポイント。
レンズのズーム倍率は光学ズームで最低10倍くらい欲しい。これで、スカイシアター最後列あたりからバストアップ(胸から上くらい)の映像が撮影可能になる。デジタルズームで100倍くらいの表示をしているものでは、顔の「どアップ」も可能だ。
光学ズームとデジタルズームの違いは、光学ズームがあくまでもレンズの力で像を拡大するのに対して、デジタルズームは「画面の真ん中だけ」切り取ることによって拡大している。
だから、デジタルズームの像は「汚く」なりやすい。でも、撮れないよりは絶対マシ。
レンズについて、ツァイスやライカといったドイツの有名メーカーの名前のついているものがあるが、この点は「あまり意味がない」。設計はたしかにそれらメーカーらしいが、実際のレンズの製作は「ごにょごにょ」だったりする。
ま、元々光学機器を作っていないソニーや、パナソニック、日立、ビクターといったメーカーは、レンズ部分だけ製作、設計を光学メーカー(例えば富士フィルムや京セラなど)に依頼しているわけで、自社生産しているわけではないのだよ。ということが真実。長野県にはレンズだけを作っているコシナ他光学レンズメーカーが多いねえ、と。
CCDは3CCDというものと1CCDというものがある。CCDはレンズから像を受けて、それを「動画データ」にする部分のこと。1CCDは1枚のCCDで光の三原色(RGB、レッド、グリーン、ブルー)の処理をするようになっている。これに対して3CCDのものは、レンズからの光をプリズムで分光して、別々のCCDで処理をするようにしているため、「画質がきれい」なのだ。
ま、この点に関しては、3CCDが有利ではあるが、それなりにボディサイズが大きくなったり、消費電力が大きくなったりするので、お財布の中身や懐具合できめても大丈夫。
暗所での撮影についても、寝ている子供を撮るなど極端に暗いところを除いて、各メーカーで大差はない。
バッテリー。各メーカーがそれぞれの規格で作っているので注意が必要。また、大型のDVカメラでは消費電力が大きいため、同じサイズの電池を使っても使用時間に差ができる事に注意。
例えばパナソニックNV-GS400Kでは、VW-VBD140という電池を使って約1hの撮影となるが、NV-GS55Kでは2h15mとなっている。
バッテリーパックを何個か持って撮影するというのであれば、どちらも変わらないが、1個だけということであれば55Kのほうが、スカイシアターで4公演分くらいぎりぎり撮れるかな?ということになるわけだ。
(それに55Kのほうがボディもあきらかに小さいため、旅行などで持ち出すにも便利だ。)
液晶の取り付け位置。多くのDVカメラでは、液晶部分のヒンジがカメラボディ中間あたりについている。
ところがこの位置だと三脚に据え付けて舞台向かって左手に座席をとった場合に、舞台の右側が非常に撮影しづらいことになる。液晶画面はボディで隠されてしまうし、ファインダーも覗きづらいのだ。
この点はビクターの一部製品が、ボディ後端に近い箇所にヒンジがあり、見やすいものがある。
ま、舞台正面もしくは、向かって右しか座らないよんというこであれば、あまり変わりはない。
ズームスピード。電動ズームでワイド-テレを移動するわけだが、この速度が2速あるものがいい。
ぎゅっと押すと早く、指先でゆるく押すとゆっくりズーム。
私はDVカメラはパナソニックのものを使っているが、これらカメラでは、スピードの調整がしやすい。
例えば舞台全体に敵が現れてその状況を撮った後、舞台中央に俳優さんがでてきたような場合、あまり急速にズームするとあとで画面が見難くなる。こういうときはゆっくりズーム。
逆に舞台左手でアクションしている俳優さんがいて、アクション後奈落に消えて、右側から別の俳優さんが現れる場合などはカメラを振るわけだし、ここは素早く画面の大きさを変えた方が見やすい。ということで素早いズーム。
で、この機能については、実際にショップにいってさわってみてもらうよりしかたない。メーカーのスペック表
にはでていないからだ。
MPEGビデオカメラだが、ビクターのエブリオでは、このズームスイッチが小さく、かつ調速が難しい。
こういった点では、やはり長期にわたる「ノウハウ」を持っているメーカーのほうが撮影のための実用性の高いものを作っているといわざるを得ないだろう。
それ以外は、現状各メーカーでの大きな性能差はない。バッテリーでの撮影時間などについてはスペック表をきちんとみればよい。くせ者は、、この撮影時間で、時間として信用していいのは連続撮影時間などではなく「短い」もの。また、カメラ本体を買ったときに付いてくるバッテリーは小さいものが多いので、その点にも注意が必要だ。