都会の空から彗星を! | ムササビの星空ノート

都会の空から彗星を!

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お正月は仕事が忙しくて、なかなかブログを見ることも出来ません。
ご挨拶が遅れて失礼しました。

昨年が『金』の年なら、今年は『彗星』の年になりそうです。

素晴らしい年になりそうです。


今月発売の天文雑誌はまだ見ていないので、どんな内容かわかりませんが、従来の天文雑誌とは、全く違うことを書きます。

これから彗星をご覧になりたい方は参考にしてみてくださいね。


『都会でも楽しめる彗星の観察方法』

もちろん、光害はない方がよいのですが、核近傍の観察ならば、都会でも可能です。

私はヘール・ボップ彗星の際には長野オリンピックの会場付近のパチンコ店の駐車場で撮影していました。
まだ子どもが小さくて、家から離れることが出来なかったからです。

25cm反射望遠鏡(ニュートンF6)をスカイマックス赤道儀に載せ、直焦点で撮影していました。
テレコンも使いました。

露出は長くて数秒。

時にはもっと短い露出で撮影しました。

都会でも、月があっても諦めないでください。

明るいレンズが無くても諦めないでください。


彗星の核近傍の現象は変化に富んでいて、日々変化します。

ところが、天文雑誌では昔から『尾』偏重の採用基準になっているのか、あまり核近傍の現象は重視されていません。

ヘール・ボップ彗星の際にも多数の露出オーバーな写真が量産されてしまいました。

遠征出来なくても、都会でも、月が明るくても諦めないでください。


今から出来るテスト撮影の対象はオリオン大星雲です。

この天体は光度が明るく撮影しやすい上に、中心部は明るく微細な構造が楽しめます。

お手持ちの望遠鏡を活用して、なるべく大きく撮影する組み合わせを探してみてください。

それが都会から、明るい大彗星を撮影するテクニックになります。

露出が短いので、オートガイダーは不要です。

どうぞチャレンジしてみてくださいね。


ただし、この方法で撮影した写真は天文雑誌に入選する可能性は低いと思います。

悪しからずご了解くださいね(笑)。