12月13日(火)に米原市役所米原庁舎にて、伊吹山山頂における植生防護柵寄付への感謝状贈呈式が行われました。
奇跡の植生環境とも言われる伊吹山山頂のお花畑ですが、近年その貴重な植物たちが鹿等によって食べられてしまう被害が増加しています。この貴重な天然のお花畑を守るため、滋賀県や米原市の手によって山頂周辺に防護柵の設置を進めてきました。
そこで、一日でも早く山頂を防護柵で囲い、鹿等の侵入を阻止する為に、この度弊社にて防護柵を設置し、米原市に寄付致しました。これにより計画より早く、年内に山頂一帯を防護柵で囲うことが実現致しました。
伊吹山は岐阜県と滋賀県の県境に位置する標高1,377m(滋賀県最高峰)の自然豊かな山です。日本百名山のひとつでもあり、山頂に自生する高山植物には「伊吹山固有種」も多く存在し、夏になると山頂は一面お花畑となり、その自然が生み出す美しさが訪れる人々を魅了しております。また、伊吹山は古くから「薬草の宝庫」として有名です。伊吹山にはシダ植物以上の維管束植物が1300種類分布しており、そのうち薬用植物は280種類と言われています。伊吹山の歴史は深く、古くは古事記や日本書紀において、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)とともに登場しており、戦国時代には織田信長が伊吹山に薬草園をつくらせました。また、俳聖松尾芭蕉の句にも詠まれた山としても知られています。そして冬における山頂の積雪量は非常に多く、昭和2年2月14日に観測された11.82mの積雪量は世界記録でもあり、この記録は未だに破られておりません。
この歴史と花に彩られた山を、これからもたくさんの方々と共に見守っていきたいと思います。
贈呈式の様子です↓
12月14日(水)中日新聞滋賀版 朝刊
これからも伊吹山をよろしくお願い致します!