ハロウィンという異文化との女公様の最初の邂逅は、4年前のワシントンDCでの海兵隊マラソンだった。

仮装という妙にクセになる妖しい愉しみに目覚めたのも思えばこの時だった。

郷に入れば郷に従えをモットーとしている女公様は、ハロウィンにはアメリカ人はみな仮装するものと思っていたから、案外すっと入っていけた。

だが昨年、仕事帰りに夜中近くに渋谷を通ったとき、女公様は、最近の日本のハロウィンが、なんだかすごいことになっていることに初めて気付いたのである。

アメリカのハロウィンとは既に別の何かである。村祭り的イベントである。

だが、祭りと聞けば血が騒ぐ似非江戸っ子の女公様は、

来年はおいらも参加するしかねぇ!

と固く誓って今年のハロウィンを迎えたのである。




で、とりあえず近場の渋谷に繰り出してみたものの、ものすごい混雑である。

センター街なんて満員電車のようで、100m進むのに15分くらいかかる。

しかも道の真ん中で集合写真を撮ったり
ゴミを路上に捨てたりしているマナー違反者を見ていたら、なんだか切なくなってきた。

結局、いつもの「麦わらストア」に逃げ込み、心を落ち着かせる。





次に、最近エレキベースにはまって以来、しょっちゅうのぞいている楽器屋に行く。外の喧騒が嘘のように人がほとんどいない。のんびりベースを眺め小物を物色する。

いやー、これは意外と穴場だね♪

普段混んでいる行きつけの場所がどこも空いていて、結果的にかなり満足した女公様である。





しかしコスプレする意味あったのかこれ。