「潰瘍性大腸炎治療剤アサコールで、2011年度までに市場シェア50%の獲得を目指す」―。ゼリア新薬が5月28日に開催した今年3月期(昨年度)決算説明会で、伊部幸顕社長はこう述べ、杏林製薬のペンタサが8割強のシェアを占める国内市場のシェア奪回に強い意欲を示した。ゼリア新薬の広報担当者によると、潰瘍性大腸炎治療剤の国内市場規模は約220億円で、患者数は10万5000人前後。

 同社によると、アサコールは世界六十数か国で販売されており、世界の同剤市場でトップシェアを獲得している。同社は昨年9月、ティロッツ社が海外五十数か国で販売しているアサコールの権利の取得などを目的に同社を買収、子会社化している。
 日本国内では、ゼリア新薬がティロッツ社と04年に独占的開発、製造、販売に関するライセンス契約を締結。その後、07年に協和発酵工業(現協和発酵キリン)と、共同開発ならびに承認上市後の共同販売を実施する契約を締結した。昨年10月に製造販売承認を取得し、12月から販売を開始している。

 アサコールの昨年度の売上高は11億8000万円で、今年度は75億円を見込む。新薬は薬価収載後、1年間は最長で2週間までしか処方できない制限があることから、伊部社長は「本当の伸びは11年度からと考えている」とした上で、アサコールを医薬品市場の収益の柱にしていく考えを示した。

■今年度はティロッツ社の通期の寄与で増収・増益
 今年3月期(昨年度)の医療用医薬品の売上高は305億1600万円(前期比6.1%増)。
主力品の亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマック」が57億7900万円(2.9%増)と伸長したほか、アサコールが売り上げに寄与した。
 全体では、売上高507億4500万円(6.5%増)、営業利益15億8400万円(19.6%増)、経常利益14億6700万円(7.4%増)。また、純利益については、投資有価証券の売却損・評価損などを特別損失に計上していることから、10億100万円(16.7%減)だった。 今年度については、アサコールが通期で寄与するものの、主力品が薬価改定の影響で微減することなどから、医療用医薬品市場の売上高は310億円と予想。全体では、ティロッツ社の売上高が通期で寄与するため、売上高540億円(6.4%増)、営業利益26億円(64.1%増)、経常利益25億円(70.4%増)、純利益15億円(49.7%増)としている。


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