珍味

深夜1時過ぎ。


自宅での残業を終え


眠りに就こうとベッドに入ったものの


仕事で緊張の連続だった為か神経が高ぶってなかなか眠れない。


こんな時は神経の一本一本が解きほぐれるまで


少しワインを 入れたバスタブにゆっくり浸かり睡魔を誘いたいとこだが


明日も早朝から仕事。


そんな時間の余裕はない。


こんな時はきつい酒でもあおり無理にでも眠るしかない。


俺はキッチンに行きホームバーの棚からスコッチのボトルを手に取ると


バカラのグラスに半分程注いだ。


そして一気に飲み干そうとグラスに口を付けた瞬間


ぐうぅと腹が鳴った。


気づけば昼から何も口にしていなかった。


忙しすぎて自分が空腹である事すら忘れていたようだ。


このまま飲み干すと胃が痛くなりそうな気がしたので


なにかつまめる物がないか冷蔵庫の中を探した。


あいにく好物の水牛のモッツァレラは切らしていた。


その代わりに見つけたのが


誰かが冷蔵庫に入れたチーカマだった。


チーカマとスコッチ。


インパルスの堤下とJJモデルくらい


何だかとってもミスマッチな気がしたが、


チーカマもチータケオもタケオキクチーも好物なので


気にせず食べる事にした。


チーカマの包みをキレイに剥き大きく口を開け頬張る。


するとかまぼことチーズが見事なハーモニーを奏で


口の中に小宇宙が広がらない。


ん?


なんだかとっても味がおかしい。


腐っているのか?


いや。


それとは違う微妙な酸味としっとりとした


食感がお口の中で不気味なケミストリー。


なんだこれ!?


処女喪失的な味である。


その正体を探るべく


恐る恐る入っていた袋を見ると


そこには・・・








「かまぼこツナマヨ味」




とあった。


略してツナカマ。


好きな双子はマナカナ。



魚の中に魚を入れてどうするの!


それにツナマヨは味じゃないよ!


胃が痛くなる代わりに気持ち悪くなった。


そして寝れなくなった。

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