問題集を終えるということ | 合格のための勉強ブログ

問題集を終えるということ

 メールやコメントで、今やっている問題集が終わったら次はどのようなものをやるべきか、とか、今まで自分はこれとこれとこの問題集をやったが、次は何をやればいいと思うか、または次はこの問題集でいいのか、といったような質問をいただくことが結構あります。

 しかしこういう質問を見ると僕は少し不安になります。

 もちろんそれらの人は必死に勉強して、しっかりと問題集を“終えて”いるのかもしれません、中にはそういう人もいると思います。しかし、中には本当は問題集を本当には“終えて”いない人もいるのではないか、と考えてしまうのです。

 というのも、僕は問題集はそんなに簡単に“終わる”ものでもないし、受験勉強全体を通してもそんなに何冊もの問題集に触れる必要はないし、またそれは難しいことだと考えているからです。

 問題集が“終わる”とはどういうことでしょうか、一通り問題を解き終わって答え合わせをして・・・そこで問題集が終わったと思ってはいけないと思います。

問題集を“終える”ということはその問題集で出てきたものは解けるようにすること、その中身をしっかりと身につけて自分の実力にできてこそ、問題集を“終わらせた”ということができるのではないでしょうか。

問題集を使って勉強している目的は、勉強を身につけて入試で出題される問題を解けるようにすることであって、問題の問題を全て解ききるということではないわけですから、必ず出てきたものはしっかりと身につけなくてはいけません。

そして、そのためには問題集を一回全てやった程度ではとても十分とはいえないと思うのです。一度解き終わった後に、本当に自分はできているのか、もう一度確認し、さらに不十分なところはもう一度覚えなおすためにやり直す必要があります。

問題集は三周しろ、という人もいますが、僕は一度解いて答え合わせ→すぐその後自分でもう一度解く、というプロセスで勉強していればそれを2周繰り返せば十分だと思います。

まあどちらにしろ、そのように繰り返して問題集をやるということには、かなり時間がかかります。僕自身も何冊も問題集を説くことは受験生時代にしませんでした、これはその必要がないと思っていたこと、そしてそれ以上にそんな時間がなかったことが原因です。

ですから、冒頭に書いたような質問をいただいたときに、大丈夫かな、とちょっと不安になるわけです。

問題集を解いた後にもう一度頭に戻ってやり直してみると、あちこちにできない部分があると思います。なかなか一度では十分には身につけられないのです。ですから同じ作業を繰り返し、しっかりと身につけるんだ、という意識を持って勉強していく必要があります。

英語の単語帳で考えてみれば良くわかると思います、一通り頭から終りまで目を通すことはそんなに大変なことではないですが、それではほとんど単語は身に付いていないと思います。しっかりと覚える、身につけるのだという意識を持った上で、何度も反復して勉強することでやっとそれらを身につけることができるのです。

問題集はその内容を身につけるためにやっているのだ、ということをしっかりと意識して勉強していって欲しいと思います。問題集をとくときの目標はその中の問題はほとんど全部解けるようにすること、そして、それが達成できたときに、まだ足りない部分があると思えば、それを補えるような問題集を使っていけば良いと思います。

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