2006-07-09 22:23:50

笑うが勝ち?

テーマ:日本映画・ア行


『男はソレを我慢できない』
(2006年/日本・91分)R-12指定
公式サイト
下北沢音楽祭とタイアップのプレミア試写会にて。
下北沢タウンホール・2006年7月6日(木)

愛する下北沢を舞台に、「男女7人物語」の信藤三男監督が
思いっきり遊び、思いっきり暴れて作った作品。
その片棒を担ぐのは、マルチな才能・俳優竹中直人、
そしてこれまた個性溢れるミュージシャン、エンターティナーたち。
この奇才たちの遊びの輪に、
嬉々として加わるか、はたまた肌に合わぬとそっぽを向くか。
・・・それは、映画を観るあなた次第。


<監督>
信藤三雄
<脚本>
大宮エリー
<出演>
竹中直人/鈴木京香/小池栄子
ベンガル/清水ミチコ/高橋幸宏
高橋克美/温水洋一/大森南朋
ワタナベイビー/中村達也 /他

「下北沢のフーテンの寅さん」
司会の映画制作プロデューサーの方曰く、一般向け初試写の
この試写会こそがワールドプレミアに当たるそうで・・・。(笑
その贅沢なプレミア試写会に、下北沢まで出かけた。
もう数日前になるが、そのレビューをやっと書くことにする。

大物ミュージシャンのプロモーションビデオを数多く手がけた
信藤三雄が長編初監督に挑み作り上げた
下北沢版『男はつらいよ』である
「下北沢の寅さん」?それはあくまでも舞台設定・人物設定上のこと。
確かにそこ・ここに、寅さんテイストを感じることは出来るが、
この映画の本質は、「大人のファンタジー」なのだ。
たっぷりの遊び心に溢れた大人のファンタジー・・。

~古くから日本に棲息する「あの妖怪」に、
寅さんとシモキタの住民たちは本能をくすぐられ、
・・・束の間の夢を見る。
何故に男とは、こんなにもお馬鹿で、
ミエミエに単純で、愛すべき生き物なのだろう。
またその一方で、理性を自負する女たちも、
その妖力の前に屈していとも簡単に理性を脱ぎ捨て、
その裏に潜む愚かな可愛らしさを暴露してしまうのだから、
うかうかと、男たちを笑ってもいられないのだ~。


奇想天外・奇妙奇天烈な「寅さんパロディワールド」
そして監督の描くその風変わりな世界を構築するのは、
ここでも怪演が際立つ主演のDJタイガーこと竹中直人
そして脇を固めるベンガル温水洋一清水ミチコ斉木しげるたちも
ツボを押さえた演技で、この異色な世界を支える。
また、マドンナ役の鈴木京香と妹ちえり役の小池栄子は、
「寅さん映画」に欠かせないスパイスとしての存在感を
魅力的にアピールしている。
特に鈴木京香は、住民の中でただ一人だけ現実に生きる
生真面目なマドンナを、これまたひたすらクサイくらい、
恥ずかしいくらいに生真面目に演じているのは、あっぱれである。
さらに、びっくり!の和尚役高橋幸宏
タイガー(寅)の舎弟役のワタナベイビーを始め、
豪華ミュージシャンたちの贅沢な配役にも驚かされた。
監督の遊び心によるものなのか。
彼らの楽しい演技も、この映画でしか見られない貴重な映像である。

彼らは、監督が押し入れの奥にずっと大事に隠して置いた
ブリキの兵隊
そして年齢的には、ある程度歳を重ねた、
監督と同世代に近い観客の方が、
彼らブリキの兵隊たちが繰り出す笑いの爆弾をうまくキャッチし、
映像の細部に登場する細かいネタ?に共鳴できるのかもしれない。

下北沢を愛する信藤監督が、
この町のボクシングジム金子ジムと接点を持つようになり、
その協力を得ることで構想が現実化されたという
この「下北沢版男はつらいよ。」
DJタイガー
の役を引き受ける事を快諾した竹中直人と、
地元の商店街の温かな協力と理解を得て、
この不思議ワールドが誕生したのだと言う。
この世界感に違和感無く溶け込める人ならば、
大爆笑でこの映画の遊びに加わる事ができる。
そして、この感覚が肌に合わぬ人には、
ただただ、理解の範疇を越えた映画と、評価されてしまうかも。
しかし、今回幸運にも私は前者となり、映画を楽しむことができた。
確かに、誰にでも薦められる映画ではないのかもしれないが、
「男も、女も何を我慢できなかったのか?」
それは観てのお楽しみと言う事で・・・
その為にも、是非とも映画を観て楽しんで欲しい。

当日試写会前のミニライブには、
ワタナベイビーと、小島麻由美、そしてDr.KyOneの三人が
ステージに立ち、楽しい時間をプレゼントしてくれた。
特に竹中直人の代理で「今夜はブギーバック」のラップを担当した
Dr.KyOneの、必死感溢れる表情が観ていて可愛らしかった。
前日のライブ(その記事はここ)とは、
また趣の違う心穏やかなひと時となっていた。
丁度下北沢では音楽祭が開催されており、
この試写会もイベントに連動したもののようだった。


下北沢音楽祭のパンフレット

当日販売していたグッズ数点。

信藤監督デザインの天狗Tシャツ(表)

Tシャツ(表)の模様。可愛いでしょ?

Tシャツ(裏)と「今夜はブギーバック」のCD

下北沢名物「天狗ビール」

7月29日(土)より、渋谷シネ・アミューズ他で公開。

<販売開始のCD>







今夜はブギー・バック
小沢健二featuringスチャダラパー,
小沢健二, スチャダラパー, 光嶋誠
東芝EMI
このアイテムの詳細を見る



今夜はブギーバック
竹中直人&ワタナベイビー,
ワタナベイビー
Aer-born
このアイテムの詳細を見る


<映画公開前のDVD>







みんなはコレを"公開まで"我慢できない
~The Making of 男はソレを我慢できない~

レントラックジャパン
このアイテムの詳細を見る


<サントラ>







「男はソレを我慢できない」
オリジナルサウンドトラック(DVD付)

サントラ
Aer-born
このアイテムの詳細を見る


※この中に収められている
小島麻由美の「みずうみ」は、耳に残る素敵な曲です。

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