2015年12月に、新潟県長岡市で、環境モニタリングサイト1000(通称モニ1000)の集まりがあり、参加してきました。金蔵集落はモニ1000未参加ですが、能登の別地域でのモニ1000に関わらせて貰っているので、そちらの立場で参加してきました。
ついでに、時間があったので信濃川を覗いてきました。川の本流は水流が強くて水量も多く、生き物は滅多に見つかりませんでしたが、本流からそれた部分にワンドがあり、そこには12月にも関わらず、キベリマメゲンゴロウ、チャイロシマチビゲンゴロウ、クビボソコガシラミズムシなどの水生昆虫が多く見つかりました。

キベリマメゲンゴロウは体長8mm程度の流水性ゲンゴロウです。大河川の中流部分にいる、ともよく聞きます。福井県の九頭竜川では、本流の結構強い流れに晒される岸辺に多数が潜んでいて、幾ら流水性ゲンゴロウとはいえ、よくこんな水流の強い場所にいるものだと思ってしまいました。強い流れの中で活動するせいか遊泳力は強く、溜め池や水田で見かける同サイズのゲンゴロウ類の倍近い速さです。このキベリマメゲンゴロウ、石川県ではまだ見つかっていません。同属のモンキマメゲンゴロウが広く分布するのに比べ、このキベリマメゲンゴロウの分布は局所的と言われています。


写真は浅い所で撮影しましたが、よく石の下に潜り込むので、なかなか大変です。
写真を撮っていたら日が落ちてしまいましたが、日没後はちょっと覗き込むだけで、活発に泳ぎ回るキベリマメゲンゴロウが多数見られました。