http://ameblo.jp/hydaticusgramicus/entry-12225023822.html?frm_id=v.mypage-checklist--article--blog----hydaticusgramicus_12225023822

 

先日のブログでお伝えした、珠洲市生き物観察会の発表で使用したポスター発表用のポスターを、珠洲市の商業施設「シーサイドショッピングプラザ」1~2階の階段スペースに展示を開始しました。1月いっぱいまでの展示予定です。

1年間の観察会に取り組んだ児童達の成果を是非、御覧下さい。

 

尚、シーサイドの場所は、こちらになります。

http://yahoo.jp/qoIF-C

 

 

*発表会当日には5日からの展示とお伝えしましたが、少しだけ開始を早めました。

*舞台発表をした直小学校についてはポスターがありませんので、当日使用した地図と発表の様子の写真のみを展示しております。

*飯田小学校のポスターについては、学校側の意向で一度学校へ持ち帰って頂いている為、展示は後日改めて行います。

 

 

 

 

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11月28日(月)に、珠洲市生き物観察会の発表会がありました。

 

石川県珠洲市では2013年から、生き物観察会の授業を行っています。これは地域の農業や暮らしと生物多様性の繋がりを、体験を通じて学んで貰う目的で行っています。当初は3校での実施でしたが、昨年度は全9校の参加となり、今年度で4年目を迎えています。

事業は珠洲市の「NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海」に委託されており、筆者はNPOおらっちゃの会員として、観察会の指導に当たっています。

 

参加児童は3年生(複式学級の場合は2年生もしくは4年生も参加)、観察場所は各校区内にある水域2箇所で水の生き物を対象として、年2回の実施です。観察場所は地域の農業との繋がりを知って貰う為に必ず水田を1箇所含めており、更に異なる水域での生き物の違いを知って貰う為に2箇所の水域(水田と川、水田と溜め池、水田とビオトープ、または農法の異なる水田2箇所)での実施となります。季節間の違いも知って貰う為、6月頃(田植え後)と9月頃(稲刈り間近)の2回実施となっています。

観察会で見つかった生き物については後日まとめの授業を行って復習して貰い、11~12月には児童の手による発表会を行っています。これは、自分達で調べて伝える力をつけて貰うことを目的としています。

 

今年の観察会では、希少種19種を含む125種(2016年12月2日現在)が見つかっています。観察会では特に水生昆虫が多く、ゲンゴロウ類やガムシ類、ミズスマシ類などの水生甲虫、コオイムシやアメンボなどの水生カメムシ、ギンヤンマやシオカラトンボなどのトンボ類、更には普段馴染みの薄い川虫(カゲロウ類、カワゲラ類、トビケラ類、ヘビトンボ類など)が見られる他、ドジョウなどの魚類、モリアオガエルやトノサマガエルなどのカエル類、オオタニシやドブイガイ類、イシマキガイなどの貝類など多様な生き物が見つかっており、特に田んぼに馴染み深いドジョウやタニシ、カエル、今では希少となったゲンゴロウなどが広く見つかることで、能登の豊かな生物多様性を反映した結果が得られています。

 

 

今年度の発表会は、ラポルトすずで行いました。発表会の流れは、舞台発表~ポスター発表、児童や協力農家からのコメント…という流れです。開始当初は全校で舞台発表をして貰っていましたが、参加校が増えたことにより舞台とポスター発表となりました。今年は舞台発表1校、残り8校がポスター発表です。

発表内容については、観察場所について、得られた生き物について、わかったこと、地元の協力農家へのメッセージ、という流れに沿って貰い、中身については各学校にお任せ、となっています。

 

舞台発表は、市街地に比較的近い直小学校です。ちょっとした劇仕立てで地域の水田が生き物の棲み場所になり豊かな生物多様性を支えていること、地域の農家の皆さんが頑張ってくれているから貴重な棲み場所となる田んぼが残っていることを伝えてくれました。過去にも直小学校は、児童らに人気のアニメ「妖怪ウォッチ」をモチーフにした劇仕立てのユニークな発表をしてくれています。

 

舞台発表の次は、通路を使ってのポスター発表です。学校ごとにそれぞれの方法で、地域それぞれの地形、豊かな生物多様性について発表してくれました。発表の持ち時間は5分、限られた時間で中身を伝えることは大変ですが、発表することも、そして発表を聞いて貰うことも重要な授業です。

 

ポスター発表も終わり、参加児童や協力農家からの感想をコメントして貰いました。ポスター発表はどの学校もしっかり発表練習してきましたが、大勢の中で練習なしのコメントを発表するのは児童には大変だったようです。それでも、みんな一生懸命思いのたけを伝えてくれました。

発表を見に来てくれた協力農家の皆さんは児童らが生き物に触れて生き生きとしていたこと、頑張って伝えてくれたのを見て、自分達の農地が実は貴重な生き物の棲み場所になっていることを実感して下さったようです。普段気にかけていなかった生き物のことも意識するようになった、とコメントして下さる農家もありました。一方で、児童が自分の水田を使って楽しんで学んでくれていることを喜びながらも、高齢で来年は続けられないかも、と話す農家の方もいました。過疎高齢化の厳しい現実を垣間見る一幕でもあります。それだけに、能登の地域の農業と生き物との繋がりの大切さを学んで貰い、伝えて貰うことの大事さが身に染みます。

 

 

終了後は来年度実施の為に、各学校関係者から意見をお聞きしました。学校側への負担は小さいものではなく、年2回、更に発表会への参加は大変としながらも、続けたい、可能なら回数を増やしたり別の観察会もしてみたい、保護者参加型の観察会もしてみたい、との要望も頂きました。

来年度のへの継続の為にも、もっと様々な工夫が出来れば、と思います。

 

 

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またも更新が滞ってしまいましたが…。

 

 

11月27日(日)に、金蔵で輪島親子昆虫クラブの観察会を行いました。

輪島親子昆虫クラブは、主に輪島市内の親子(金沢や羽咋、志賀町など他地域からの参加者、個人参加者も含まれます)が参加する自然体験のグループです。米作りや畑作業などの農業体験、水鉄砲作りなどの体験、生き物観察などの活動を行っています。活動は石休場という地区の里山の他、ここ金蔵でも米作り体験、観察会などを多く行っています。筆者は自然観察の案内役として、金蔵は勿論ですが市内各地での活動に加わらせて貰っています。

 

http://wajima-insect.jimdo.com/

http://ameblo.jp/notohanto/

 

今年度は、生物多様性大賞に入賞しました。

http://5actions.jp/award2016/result.html

 

 

金蔵では米作り体験として昨年、そして本年には種蒔き(4月)、田植え(6月)、稲刈り(10月)を実施した他、観察会を数回実施しています。観察会の内容も、棚田や集落内に造成したビオトープでの生き物観察、ライトトラップを設置しての昆虫観察、クロサンショウウオをメインとした冬の水の生き物観察、など様々です。

 

 

9月に実施した観察会は、テレビ( MROテレビ【げんき日記】 )でも放映されました。

http://www.mro.co.jp/tv/programs/genkinikki/index.php

 

この日は天気に恵まれず雨日和となりましたが、雨具を着て出発です。金蔵集落の棚田を歩きながら、生き物を探します。早速、ヤマアカガエルが見つかりました。畔では他にオオカマキリやチョウセンカマキリ(いずれも卵)、ハムシの仲間、ユウガギクやオオユウガギクなどの植物も見られました。

 

最初の目的地は金蔵のビオトープです。ビオトープとは(本来は生き物の棲み場所全般を指す言葉ですが)、保全や観察を目的に生き物が棲めるように人が手を加えた場所のことです。水の通り道に近い耕作放棄地を選び、2015年春に小さな池を造成したところ、希少種8種を含む52種の水生動物が見られるまでになりました。石川県では近年減っていたガムシが多く、他にはイモリ、クロサンショウウオ、モリアオガエル、モートンイトトンボ、マルタンヤンマなど多様な生き物が見つかっています。

http://www.pref.ishikawa.lg.jp/sizen/reddata/rdb_2009/4_ato/kennsaku2/documents/5-105gamusi_1.pdf

 

既に冬も近く生き物は減っていましたが、それでも水生昆虫が多く見つかります。ここではショウジョウトンボ幼虫、モノサシトンボ幼虫、ヒメゲンゴロウ、オオコオイムシ、ミズカマキリ、そして輪島市内では記録が少ないクロゲンゴロウも見つかりました。

 

更に少し歩いて、行者谷という谷川へ向かいました。行者谷では、みんなが普段見たことがないような川虫が多数見つかりました。とある参加者のお母さんは、子供以上にたくさんの生き物を集めてくれました。参加した児童の1人はカニを探してみたかったようですが、残念ながら見つかりません。時期を変えると、見つかるかもしれません。ここではミルンヤンマ幼虫、オジロサナエ幼虫、フタスジモンカゲロウ幼虫、ヘビトンボ幼虫、オオヤマカワゲラ幼虫、マルガムシなどが見つかりました。

 

観察を終え昼食を済ませた後は、見つかった生き物についての生き物調べです。みんなで図鑑を使っての、答え合わせです。しかし、普通の図鑑では載っていなかったり、載っていても見分けが難しい生き物も多く、そう簡単ではありません。この日にはアカガエルの仲間(ニホンアカガエル、ヤマアカガエル)が2種類採れましたが、慣れていないとなかなか見分けが出来ません。様々な川虫が採れましたが、トンボ幼虫とカワゲラ幼虫、カゲロウ幼虫も見慣れていないと区別は大変です。必要最低限のヒントだけを出して、生き物の見分けはなるべく参加者自身にして貰いました。

 

既に冬も近くて寒くなっており、更に雨日和ではありましたが、それでも探すとまだまだ沢山の生き物がいて、参加した皆さんも驚いていたようです。お父さんお母さん達も、子供が夢中になるのにつられたり、子供に返った気持ちになって、存分に楽しんで貰えたようです。

 

尚、次の輪島親子昆虫クラブは、12月11日(日)に石休場で予定しています。

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昨日に続き、信濃川で見かけた流水性ゲンゴロウです。今回はチャイロシマチビゲンゴロウです。

このチャイロシマチビゲンゴロウ、流水性とされますが湿地などの環境で見つかる、という話もあるようです。キベリマメゲンゴロウに比べると数は少ないものの、個体数自体は多い印象です。
石川県でも記録されているようですが、いまいち情報は少ないようです。金沢や白山の河川ではゴマダラチビゲンゴロウやヒメシマチビゲンゴロウなどの、別の流水性ゲンゴロウがそこそこ見つかりますが、チャイロシマチビゲンゴロウは採れず仕舞いでした。



2015年12月に、新潟県長岡市で、環境モニタリングサイト1000(通称モニ1000)の集まりがあり、参加してきました。金蔵集落はモニ1000未参加ですが、能登の別地域でのモニ1000に関わらせて貰っているので、そちらの立場で参加してきました。
ついでに、時間があったので信濃川を覗いてきました。川の本流は水流が強くて水量も多く、生き物は滅多に見つかりませんでしたが、本流からそれた部分にワンドがあり、そこには12月にも関わらず、キベリマメゲンゴロウ、チャイロシマチビゲンゴロウ、クビボソコガシラミズムシなどの水生昆虫が多く見つかりました。

キベリマメゲンゴロウは体長8mm程度の流水性ゲンゴロウです。大河川の中流部分にいる、ともよく聞きます。福井県の九頭竜川では、本流の結構強い流れに晒される岸辺に多数が潜んでいて、幾ら流水性ゲンゴロウとはいえ、よくこんな水流の強い場所にいるものだと思ってしまいました。強い流れの中で活動するせいか遊泳力は強く、溜め池や水田で見かける同サイズのゲンゴロウ類の倍近い速さです。このキベリマメゲンゴロウ、石川県ではまだ見つかっていません。同属のモンキマメゲンゴロウが広く分布するのに比べ、このキベリマメゲンゴロウの分布は局所的と言われています。


写真は浅い所で撮影しましたが、よく石の下に潜り込むので、なかなか大変です。
写真を撮っていたら日が落ちてしまいましたが、日没後はちょっと覗き込むだけで、活発に泳ぎ回るキベリマメゲンゴロウが多数見られました。