2150人分の保育定員枠を今後3年間に増やすという吹田市の「待機児童解消アクションプラン」に基づき、今議会では、今年10月1日までの緊急確保策のうち、新たな補助金を打ち出して小規模保育所を設置するための予算、2017年度に開設予定の高野台小学校内の保育所(60名定員・3歳以上のこども対象なので「認可外保育施設」となります)の予算などが提案されています。

 待機児童解消アクションプランのなかで、今わかっているだけでも、南千里地域で整備する予定になっているのは395人分です。そんなに待機児がいるのか?質問しました。
 今年度は未利用(入れなかった人)の数が120人で、近隣の保育園で、定員外で受け入れているのが85人ですから、この解消もあわせてしていかないといけません。
 プランのなかでは、市の南千里庁舎の駐車場に120名定員の保育所を予定しており、駅近という立地のため千里山などの待機児も一定数ここで解消したいという狙いです。
 このプラン通り整備が進めば、2019年度には未利用児がゼロになるという見込みです。

 2020年度以降は、桃山台1丁目の府営住宅の敷地の約半分に余剰地が生み出され、これまでの経過でいうとマンションが建設されて子育て世代の急増が予想されます。高野台での府営住宅の建て替えによる余剰地も今後生まれてきます。今後3年だけでなく、その後の人口流入も見越せば、市有地を使った保育所設置は必要だと思います。しかもニュータウンは計画的に作られ完成されたまち。そう簡単に建設場所が見当たりません。
 同時に、これから行う公営住宅空き室を使っての保育はあくまで緊急避難的な措置とすべきでしょうね。住民とのトラブルも起こさないよう対策を取りながら。

*保育所入所申し込みをしたが入れなかった子どもは「未利用児」。
しかし、その後育休を延長するなどの対処をした場合は、国が定義している「待機児」にはカウントされません。なので見かけ上減ります。言葉の意味合いが違いますのでご注意ください。