I am a Japanese care worker.

わたしが "旅する介護福祉士"になるまでの記録。
日本で積んだ経験を活かして、世界中にいるじいちゃんばあちゃんと一緒に生きます。


テーマ:




現場で働いていると、あちこちで飛び交う
「介護拒否がありました。」
「今日は抵抗が強いです。」

入職当初の以前の私だったら似たようなことを思ったり口にしたりしてしまってたかもしれません。でもその言葉で終わらせていたら、こんな発見は絶対にありませんでした。やっぱり、どんなに慣れようが、関係性は創り続けるものだと思います。

今回は、入浴介助の時の体験について書きます。


よく考えれば、私とばあちゃんは、他人同士。
ばあちゃんにとったら私なんてどうでもいい人。むしろなんで一緒にいるかも分からないかもしれない。そんな人と一緒にお風呂に入るなんて恥ずかしいし、あり得ない。それが当たり前だと思います。

その日も、ばあちゃん言ってました。
「自分の家で入ってくるからいいよ。」
「あんたにやってもらわなくたって自分で出来るよ。私はずっとなんでも1人でやってたんだから。」

私は、「うんうん、本当にそうですよね。けど、娘さんからお願いされてます。だから今入らないといけないの。」
くらいにしか言えません。完全に、仕事を人にやらされてます。(そういう時の自分が私は大嫌いです。)

さらに、その日の入浴の時間は午後14時過ぎ。
家だったら今お風呂に入ることもないだろうし、入りたい気分でもなかったと思います。

まあまあ、と、なんとか話をしながら浴室に着き、私は「お風呂に入って欲しい」という事を伝えながら勝手に服を脱がしはじめました。
もちろんその時ばあちゃんは、
「やだよ、脱がされたら寒いよ。」ってハッキリ言います。私は、「ごめんね。早く温かいシャワーを浴びよう。」と言いながら動作を続けます。
ばあちゃんの頭を洗うためにシャワーをかけた瞬間、ばあちゃんは、自分の頭を叩きながら、
「あ"ーーー!殺そうとしてるんでしょ!あ"ーーーヤダヤダ!!」と繰り返し叫びはじめます。
「みんなこうして面白がってるんでしょ。」何度も言います。

そんなばあちゃんを見ながら私は、どうしようもできない悔しさに浸ります。ばあちゃんがここで生活を送っている以上、関わっている私以外に誰にも解決なんかできないのは分かってる。以前の私だったら、そのまま落ち着くのを待つだけでした。

でも、それだとどこかスッキリしません。きっとばあちゃんも大きなストレスを感じてるはずです。

でも、なぜかその日は、私もなにか言いたくなりました。
「私、面白がっていません!!!!」「○○さん!!!私、絶対面白がってませんから!!!」
とにかくその言葉に対して抵抗するというか、反抗して言い続けました。それも、目に穴が開くような凄ましい視線で。(真剣です。)

そうしたら、なんとばあちゃんは一瞬目を丸くして、私を見ながらこういったんです。
「分かってるよ。あんたも仕事でやってるんだからさぁ。いつも仕事してるところを見てるから分かるよ。そんな若い人がこんな年寄りを見てくれるなんてありがたいねえ。ありがとうねえ。」

えっ!?なになに!?!?!?!
驚いたのは私の方でした。
でも、「やった。やっと通じた!!」と思いました。ばあちゃんに自分自身の存在を認めてもらえてたんだと感じることができました。もうこの仕事をしている上で、この上ない達成感と喜びです。
私はこんな驚く体験をした瞬間、次のことを心の中で思いました。
いつまでも、「させられる介護」はしたくない!!ってことです。
始めは他人同士かもしれない。介護もさせられてるしやらされてるかもしれない。
でも、「介護」を入り口に、他人同士でさらに年齢も違う、生きてきた時代も違う私たちが出会い、一緒に生活を送る。一緒に生きる。
「介護者と要介護者」
「年齢」を飛び越えた「人間同士」の関係性。
私が目指すのは、「介護」の終わり。

「させられる介護」はもうこりごりだ。


その頃にはもう、本来の穏やかなばあちゃんの姿に戻っていて、それから叫ぶことは一度もありませんでした。


認知症と共に生きる人との関わり方の中で、
「その人が言っていることを否定しない」ってよく聞くフレーズです。
でも、相手が言うこと話すことを私は全部鵜呑みにすることなんかできないし、こちら側が「それは違う!!」と反抗することで、今回のように相手に想いが通じたケースもあります。
もしかしたら、違うことは違うと言っても良いのかもしれません。だからこそ、普段から関係性を創ろうとし続けることが大事なような気がします。
「認知症ケア」は、私と、今私の目の前にいるじいちゃんばあちゃんで、創っていきます。教科書やハウツー本のように留まることはなく、日々、更新し続けます。
私もじいちゃんばあちゃんも、“今”この瞬間を生きているから。


現場にいると、私は認知症ケアの最前線に立っているということをたびたび自覚することができます。現場で関わる私たち一人一人が認知症ケアを創り、「認知症になっても大丈夫」って気楽に言えちゃうような世界を創っていきたいです。



私はこれからものほほんと、愉快なじいちゃんばあちゃんと一緒に生活を送って行きます✌️✌️



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看護士さん
「え!?この方、こんなに元気なの??」

「え!?めちゃめちゃよく笑うしいつも、元気に早稲田の校歌歌ってる方ですよ〜!!」

看護士さん
「今日は日中、ず~っと徘徊してて(動き回ってて)すごく不安そうだったんですよ~。でもあなたが来たらこんな素敵な笑顔みせるんだね。きっと安心するんだね。」

「わ~まじですか!超嬉しいです!!!」


先日、私が夜勤で仕事に入った入居者さんとの食事の場面で、手伝いに来てくれた看護士さんとのやりとりです。

(危なかった~。あんな素敵なじいちゃんなのに、ただの徘徊じいちゃんで終わらせられるところだった~。)


って、真面目に思いました。
でも、介護現場で働いていると、
よくこういうことって起きませんか?
徘徊、帰宅願望、物取られ妄想…
症状に当てはめてそれで
丸くおさめられちゃうパターン。


このじいちゃんは、以前私に、
ご自分が陽気な性格なために、
「俺が早稲田大学を出たことは
人にあんまり信じてもらえないから
まいっちゃうんだよな~」って
話してくれました。
(※私もいつも疑って毎回
本人に確かめますが、
実際にちゃんと早稲田大学を
卒業されてます。笑)

それくらい、明るくて溌剌とした方です。
最近は私の顔を見ると、
早稲田の校歌を歌ってくださいます。
今や私は1番の歌詞を全部
覚えてしまっているので、
「あんたのが歌えるんじゃないか?」
って言われるし、
じいちゃんがわからなくなった歌詞を
逆に教える立場になりました。笑


実はこの方、つい先月入居された方で、
まだ1ヶ月も経っていない入居者さんです。
ですから、自分の部屋もわからない、
トイレの場所がわからない、
今自分がどうしていいかわからない、
なんでこの場にいるのかわからない。
よって、施設内を動き回るじいちゃん
の行動は全部、
"認知症という病気とは関係なしに
当たり前のこと"
です。

でもそういった背景を知らない看護士さんや、
他職種の方は、
「施設内をいつも徘徊しているじいちゃん」
といった見た目の範囲で
終わらせてしまいがちです。
本当にもったいないと思う反面、
私は一番近くで毎日関われる
介護福祉士という立場は
贅沢だなとも思います。

そして、そういう本来の姿を、
知らない人、
または病気になってしまってから
忘れかけてしまっているご家族さんに、
魅せる義務があると思ってます。
わたしたち介護職はそこを絶対に
忘れてはいけないし、知らなくてはいけない
ことだと思ってます。


また、その日の夜勤明けの朝、
お通じが間に合わずに漏れてしまったそうで、
隣のフロアにいる私のところまで来て
「漏れちゃったんだよ。あんたやってくれる?」なんて言いにきてくださって、
一通り終わったあとで私がじいちゃんに
「これで今日も1日元気に
過ごしてくださいね!」
と一言伝えたら、
「そこまで言ってくれる人は
なかなかいないよ、
あんたはすごいや。ありがとうね。」
なんて言いながら泣いちゃいました。
しかも、そのすぐ後には
「み!や!こ!の西北~早稲田~のもりに~♪」
って、あの元気な歌声が聞こえてきました。
きっと、「俺は元気だよ!」って
私に伝えてくれたんだと思います。

私は、こうやって、
ひとつひとつの積み重ねで
信頼関係ってできていくものだと
確信しています。
でも、私はただ、トイレに誘導して、
汚れたところを綺麗にしたただそれだけです。
ただの、「介護」をきっかけに、
「介護者」と「入居者」を越えた関係性
ができていくものだと思ってます。
やっぱりこれだから、オモシロいです。

別に、私は「介護」がしたいのではなく、
だだ、目の前にいる愉快なじいちゃんや
ばあちゃんと一緒に笑っていたいだけです。
ただそれだけ。
そんな姿を、これからも
記事を通してみんなに魅せて、
残していきたいと
思います。







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※この写真は、専門学生時代に
地元、桐生のデイサービス 「カノン♪」
に遊びに行かせてもらった時の一枚✌️✌️

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”ちょっと、苦手だったばあちゃんとの話”


このばあちゃんと何かを一緒にしようとして
話しかけると、時々、いや、結構な頻度で、
わたしの顔を見て、
「あんたは誰だ!!!あんたは誰だ!!!」
っていう。
「なんだお前は!!!ばかばか!!大馬鹿!!」って叫ぶ。
しかも、思わず視線そらせなくなる
くらいのものすごい強烈な目力で。

最初は、
(えっ。ちょっとどうしよう。あんた誰?
って言われても‥。他人だし。
えーーだけどこのばちゃんは本気だぞ。
目をそらす訳にはいかないし…)
って感じだった。
今までは、THE苦手なばあちゃん!
みたいな存在だった(笑)

だけど、そんないつものにらめっこ
みたいな時間も、
そう長くは耐えられなくなってきた
ある時、ふと
「わたしは川上陽那です!!」
って名乗ってみました。
でもちょっとそれだけじゃなにか
届いていない雰囲気だったから、
たまたまの名前の漢字が一緒
っていう共通点に目をつけたわたしは、
「Yさんと同じ、陽って書いて、
はるって読みます!!」
指で空書きをして、
(わたしとあなたは同じ漢字なんですよ?
ちょっと親近感湧きませんかあ?)
って思いを、ちょっとびびりながらも、
ひたすら伝えた。

そうすると、そのばあちゃん、
ちょっと驚いた顔して、
「はるって読むの。珍しいねえ。
はるなちゃん。いい名前だねえ。」
なんて言ってくれたの。
その瞬間わたしは、よっしゃ!!
って思った。
やっと、自分のことを
認識してくれた!!って。




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だけど同時に、毎日『自己紹介』ってしてなかったなあ。って気づいたんです。
そりゃ、あんた誰だって感じになるよね。
人の顔も名前も、覚えられないよ(笑)

それからは、「あんた誰だ!!!」
って言われたら、その度に
自己紹介をするようにしました。
名前の漢字が一緒ってことを必ず付け加えて。
そうすると80パーセントの確率で
わたしのことを認識し、
受け入れてもらえるんです。
残りの20パーセントは
「そんなのはどうでもいい。
知らない知らない。覚えられない。」
っていわれちゃうけどね。。。泣笑


”認知症という病気のせいにしたくない!!”

それで、この前そのばあちゃん、
隣の席の入居者とその家族に向かって、
「あんたは誰だ!!!どこから来たんだ!!!」とか言ってて。

多分今までのわたしだったら、
(きゃーどうしよう。家族に向かって言っちゃってる。とにかく止めて、家族に謝らないと。)

って、このばあちゃんを理解する前に、
家族に迷惑をかけてしまっている
って思いが働いちゃって、
このばあちゃんを悪者にしていたと思うんです。
もしかしたら、
ニンチショウダカラシカタナインデス。
とか言っちゃってたかもしれない。

だけど、ちゃんと目をそらさずに
向き合えばわかってくれることを知ったから、
その光景を見た瞬間
すぐにそのばあちゃんと
叫ばれてる隣の二人(入居者と家族)
の間に入って、「このお二人は、親子なんですよ!!よくみたら似てません?」
ってばあちゃんに向かって言った。
そしたら、一瞬間を置いてから、
そのばあちゃん、目を少し大きく開いて
「親子!そうだねえ。似てるねえ!!」
って、ニコッとしながら言ってくれたんです。


”現場でしか学べない”

この話は、わたしの中で何かが変わる、
ちょっとびっくりした時間でした。
今思うとこの出来事は「認知症」って
そもそもなんだろう?
って考えるきっかけになった気がしてます。

「認知症」ってひょっとして、
ただその人がいる環境に勝手に作られたり、
ずっと治らない病気だって思い込まれていたり、ウソだらけなんじゃないの?って。
やっぱりわたしはこうして身をもって
経験しないと、
なにもかもが腑に落ちないです。

介護福祉士の養成校に通っていた時、
座学の授業の教科書に書いてある
言葉だけじゃなんにも想像ができなくて、
苦しんだのを思い出しました。
しまいには、全く関係のない本を読みだして、
教室から追い出されたこともありました。(笑)

介護福祉士という専門職であるものの、
普段、認知症セミナーとか、
認知症研修とか、
講座とか資格とかには
なかなか体が動かなくて、
そういう何かを通したものから
学べないわたしは、
やっぱりひたすら現場での1on1
を通じて体感するしかないと。

これからも、現場で、自分の眼でみて自分の身体で体験したことを、伝えていきたいなあと。思った出来事でしたとさ。








ちゃんちゃん♩

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