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それから4年後のある日
島のリーフをタンクをつけて潜っていると、一匹の海亀に出くわした。
岩の上に乗っかって全く動こうとしなかった。
ゆっくり近づいてみると、4年前に私が飼っていた
片目の不自由な海亀であった。
体は大きくなり立派に成長していた。
更に近づいても逃げる様子がなかったので甲羅を何度か撫でてみた。
すると海亀は私の顔をじっと見ながら、何度も何度も私の周りを回った。
それから10分間ほど海亀と遊んで私は島に上がった。
1年間私が餌を与え続けている間に、
この海亀は私の顔を覚えてしまったのだろうか?
たいへん人懐っこい海亀である。
飼われていた海亀はどうも甲羅に苔が付きやすいので、
今では時々捕まえてビーチに上げ、甲羅を磨いてまた海に
離してあげることにしている。
海亀が泳ぐ姿はいい!
のんびりとしていて実にイイ!!![]()
まるで海の中を飛んでいるようだ!!!![]()
―1997年の夏
作り立ての高床式のキャビンの下から95匹の海亀
が孵化した。
私が見た初めての海亀の孵化であった。
翌日、本島から大きなタライを3つほど持ってきて、95匹の海亀を飼うことにした。
タライの中で泳いでいる海亀の赤ちゃんを見ていると、
遠く幼き頃に父に買ってもらった緑亀の赤ちゃんを思い出した。
毎日水をかえてはいろいろな餌を与えてみたが、
海亀はたいへん食欲旺盛
でどんなものでも食べた。
ちょうど飼いはじめてから1年後に、卵サイズだった海亀たちは
掌サイズ
くらいの大きさにまで成長した。
25匹の生き残りをそのまま海に返した。
その中に一匹、片目の不自由な海亀がいた。
(つづく)
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