予備校派のための司法試験・予備試験塾 KLOライセンス

司法試験や予備試験の情報配信のためのブログです。
本ブログは元々個人が運営しておりましたが、今後、事務的な質問に関しましてはKLOスタッフが回答させていただく場合がございます。


テーマ:
司法試験論文添削雑感

さて、ここ数カ月で受験生の答案を数百通添削してきたので、雑感を述べさせていただきます。
結論としては、自分が予想していたよりはるかに合格水準は低い。
なお、これは全て私個人の感想である。

1 合格答案(概ね50点。ただし平均点程度の答案と特徴的には差はほとんどない)のレベルの答案のタイプ
まず、ハッキリいって決して出来がよくはなく、50点答案のレベルは低い。人により特徴は異なるが概ね以下のような特徴が見受けられる。
・メインとなる問題点は7~8割くらいは一応拾えている。
・メイン論点にも関わらず趣旨や条文への言及が物足りない。
・問題提起→規範→あてはめが一応できている。
・規範の論証は丸暗記したものを書いているため、事案に即していなかったり、あてはめ方がわかっていないため不合理な結論になってしまっている。
・事実の拾い方は不十分である。
・単に事実を拾い評価をしなかったり、最初から評価を含んだ書き方になっている。
・あてはめで反対利益(逆の結論を導く問題文上の事実)にほとんど言及せず、自分に都合の良い事実のみを使っている。
・点が取りやすいところで取れている。
・司法試験の論文は概ね各科目中に5~6程度(設問、小問や刑事系における行為の数含む)の問いがあるが、問題の所在がズレていたり、全く別の条文を検討するなどほとんど出来ていない問題が2~3つ必ずある。
・規範とあてはめの不対応がある(必要性、相当性という規範を立てたはずなのに、相当性しかあてはめが書かれていない、等。)。
・知らない問題点が出てくると条文や問題文から離れて議論を展開したり、矛盾したことを書いている。誘導を無視して自分が書きたいことを書いている。
・答案前半はすごく出来ているが、そこを書きすぎてバランスを失し、尻切れトンボになって後半で点が取れていない。
・50点答案のタイプは大きく分けて二つのタイプに分かれる。①よく勉強していて基本をしっかり理解していることは伝わってくるが、正しい答案の書き方や点の取り方が出来ていないために50点程度にとどまっている答案。もう一つは、②添削していて大した実力は伝わって来ないが、点の取り方がわかっているため、いざ合計点を出してみると合格点になっている答案(答案構成講義で話した点取りゲームができている)。
①②の両輪が揃うとゆうに答練で70点は越えられる。

なお、念のため述べておくが、これは不合格答案の特徴ではない。50点答案の特徴である。ダメな点が多いが、50点くらいの答案はそういうものである。
以上の点のうちできていない部分の数によってどんどん点が下がり不合格答案となる。上記のうちできている部分が多ければ60~70点レベルになってくる。


2 優秀答案(70点以上)の特徴
・その問題でメインとなる点についてほぼ拾えている。
・基本を理解し正確に書けるようになっている。
・日本語におかしなところがなく、文章が読みやすい。
・趣旨や条文にしっかり言及し、そこからときには自分の言葉で論証し、問題に即した論証をしている。規範の論証があてはめまで見据えたものとなっている。規範とあてはめがきちんと対応している。
・問題の所在を的確に示している。
・問題文の事実を拾い、自分の言葉で評価ができている。事実と評価は明確に分けられている。
・反対利益(逆の結論に導く問題文上の事実)にも言及したあてはめ(たしかに…。しかし…。また…。の形)ができている。
・時間配分、バランスが良く点取りゲームもできている。
・難しい問題点ついては、既存の似ている論点の知識を借用したり、軽く制度趣旨に言及しお茶を濁して上手くやりすごすことができている。矛盾したことや基礎を疑わせることだけは書かない。誘導にも逆らわずに乗って問いに答える姿勢を見せている。
・結局、基礎のインプットができていて、論文答案の書き方がわかっていれば答練で70点は越えられる。


6月から週1で行う予定の論文基礎力徹底ゼミ&講義では当然2のレベルに到達してもらうためのものである。
半年から1年もあれば十分である。
2のレベルを目指したが結果として本番で失敗し50点程度になって受かるのはOKであるが、基本だけで70点取れるのであるから50点答案は目指すべき形ではない。50点を目指していたら50点は取れない。
インプットは有る程度自分の勉強次第のところもあるが(もちろん何が基本で理解し覚えておくべきことかは示す。)、論文答案の書き方、読みやすい答案の書き方は修得してもらえると思う。
司法試験本番では、必ず自分の知らない問題が出て、問題点が把握できなかったり、出題意図を外して間違えてしまう問いは必ずある。しかし、どのような問題が出ようとも正しい答案の書き方・解き方を修得していれば、書き方・解き方に間違いは絶対に起きない。



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