神社の自然巣(その3) | NPO法人 はりま田舎暮らしの会

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9月28日(水) 雨

 

昨日は助っ人の仕事の都合で、神社の作業はお休みにしました。

今日、本殿に近づいてみると嫌な予感がしました。

 

聞こえてくる羽音がミツバチの音ではありません。

そうです!あの重爆撃機のような凄みのある低音です。

 

えぇ~!また、重爆? アンタ重爆の音、聞いたことあるん?・・・さすがに生のB-29の音は

聞いたことありませんが、1990年のイギリス映画「メンフィス・ベル」をご記憶の方も多いのでは・・・?

イギリスの基地からドイツへの空爆に24回出撃して唯一無傷だった、爆撃機の愛称がメンフィス・ビルです。 アメリカ第8空軍爆撃機B-17が編隊を組んで出撃する際のエンジン音・・・迫力ありましたな~ 25回目の出撃ではドイツの戦闘機、メッサーシュミットの猛攻を受けて満身創痍で基地上空に差し掛かり、着陸態勢を取りますが片方の脚が出ない・・・!!)

 

話がそれました。(結末が心配な方はレンタルDVDでどうぞ!)

 

回収した巣箱の周辺にオオスズメバチ7~8匹がホバリングしているではありませんか!

巣門周辺で戦闘態勢をとっている筈のニホンミツバチの姿はありません。

 

しまった! 昨日1日中、放置した隙にオオスズメバチを呼び込んでしまったようです。

本殿の中に垂れ流したハチミツの匂いが災いしたようです。

 

一旦、自宅へ戻り、捕虫網とネズミ捕り粘着シートを持ってきました。

早速、ホバリングしているオオスズメバチを網ですくい取り、粘着シートに貼り付けました。

 

囮のオオスズメバチがSOS信号を出したのでしょう。

5分もしない内に次から次へと粘着シートへ飛び込んで行きます。

 

15分くらいの間に、合計15匹の捕獲を確認しました。

現金なもので、それまで鳴りを潜めていたミツバチたちが急に嬉しそうに巣から出てきて

飛び回るようになりました。(猪三郎さん、ありがとう! お陰で助かったわ~! と聞こえましたが・・・そんなことはないわな~)

 

 

この群れは、オオスズメバチを熱殺するよりも、身を隠しての籠城作戦をとったようです。

もう本殿の中にも、周囲の伽藍にも蜂球はありませんでしたので、どうやら女王蜂も無事に

巣箱へ収まってくれたようです。

めでたく、ミッション終了です。

 

あと、2・3日様子を見て落ち着いたら、所定の蜂場へ移そうかと思ったのですが、元巣近くの

回廊に置いて冬を越させることにしました。 

元巣があれだけの大きさでしたから、猪三郎の蜂場より、この神社周辺のほうが蜜源が豊富だと考えたからです。(この方向で神社氏子総代の許可を貰いました)

 

さて、今日、オオスズメバチの駆除に使用した「ネズミ取りシート」ですが、実際に使用したのは、今シーズンが始めてでした。

 

いやー!思った以上に効果抜群です。ペットボトルトラップより勝負が早いので驚いています。  次の画像は、別の蜂場に設置した粘着シートです。

24時間でこの状態です!  凄いな~!

 

キイロスズメバチも混じっていますが、大半がオオスズメバチです。

 

秋が深まると、他の巣箱のオオスズメバチ見回りが、越冬の条件になります。

忙しいな~・・・