人と社会に役立つペット | 公益財団法人 ヒューマニン財団活動BLOG

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私たちヒューマニン財団は、犬猫のクオリティー・オブ・ライフ(QOL)を向上させるとともに、個人や社会に役立つペット(犬猫)を育成し、動物介在活動を推進することにより広く社会に貢献します。

昨日は、スコットくんが発達障害のあるお子さんがいるご家庭の元に巣立っていったご報告をさせていただきました。

私たちヒューマニン財団は、スコットくんのご家族のように特別な事情をお持ちのご家族や個人に犬を提供するプログラム、『ヒューマニンペット育成プログラム』を行なっております。

 

本当はペットを飼いたいのだけれど、家庭の事情やご自身の年齢や障害などを理由に、ペットを飼うことを躊躇されている方、またペットが自分や家族の手助けをしてくれると助かるという要望をお持ちの方もいらっしゃると思います。

しかし、自分にはどのような犬が合っているのかわからない、また自分ではしつけや訓練ができないという方々のために、私たちが保護した犬の中から適性のある個体を選抜し、その犬に適切な訓練を施した後に、犬を提供させていただきます。

つまり、特別なニーズを持つ方々のパートナーになれるペットを育成し、マッチングするというプログラムが、『ヒューマニンペット育成プログラム』なのです。

 

 

今回のスコットくんに関しては、スコットくんは人のそばで(ときには人の上で)くつろぐことが好き、という特徴がありました。

そのため、障害をお持ちのお子様が情緒不安定になり、家族ではない誰かに癒しを求めたときに、もともと人との添い寝が好きなスコットくんが側にいてくれれば、その不安から早く立ち直れるのではないかと考えました。

必要だった課題は、小学生の子どもさんがコマンドを指示しても従えること、また、お散歩に一緒に行けることでしたので、それを重点的に訓練させていただきました。

もちろん、スコットくんとご家族の生活は始まったばかりで、これからも様々なことが起こるかと思いますが、これからも引き続きアフターフォローを含めて見守っていければと思っております。

 

 

『障がいが治るわけではないけれど、スコットとともに前向きに、たくさんの経験をしていきたい』

スコットくんを迎え入れてくださったご家族からいただいた言葉です。

殺処分されてしまうかもしれない犬の命を救うだけではなく、スコットくんのように、人に役に立つペットを普及していくことこそが、これから私たちが目指していく社会には必要だという思いのもと、これからも活動してまいります。