東国三社 | 非日常の出来事

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先週末は、初詣も兼ねて東国三社に参拝した。鹿島神宮の清掃作業など、また貴重な体験ができてありがたかった。

以前からお世話になっているちいろば企画さんのツアーで、東国三社の参拝。このツアーは4年前に初めて参加して、今回は3年ぶり3度目のツアー参加である。残念ながら来年からはしばらく催行予定なしということだが、茨城にいるうちにはまた訪れたいと思っている。

同じ県といっても、北と南に広い茨城県では日立から鹿島までは結構かかる。朝、常陸多賀駅から出発し、水戸で鹿島臨海鉄道に乗り換えて鹿島神宮へ。午前中は晴れていたものの、みなさんと顔を合わせて出発という時間から、雨が降り出した。
それでも、暴風警報などが出ていた割には、それほどひどい感じではなく、何事もなく参拝できてありがたかったと思う。

ビジネスホテル鈴章さんに集合して出発、まずは鹿島神宮で少し境内を散策してから大生神社へ向かう。ここは今回初めて。御祭神はタケミカヅチノミコトで、この大生から奈良の春日へ移られ、再びこの地にご帰還になった後、改めて鹿島に移られたということだ。そういうわけで、鹿島神宮の本宮にあたるらしい。非常に重要な神社で、この土地最古の社だという話だ。
その近くにある、おもい井戸を参拝。昔はここで禊をして参拝をしたのだと言う。鹿島神宮の御手洗池に似たところで、非常に気持ちが良かった。雨がやんだところだったのもあるかもしれない。大生神社のお祭りは7~13歳くらいでまだ月のものが来ない女の子が主役だが、去年はそういう子がいなくてお祭りができなかったとのこと。少子高齢化が進む田舎では、こうした問題もこれから多くなるだろうとは思うが、昔通りのやり方を守っているのはなかなかすごいと思った。雰囲気としては素朴で落ち着ける神社だった。

その後、潮来の鹿見塚古墳に移動。鹿見塚というのは、鹿島神宮から物忌の一行が鹿を先頭にお祭りにやってくるのを、古墳の上から見て知らせたことが由来らしい。周辺には様々な古墳群があるようで、学術的にも価値のある地域のようである。
ところで鹿見塚は
「しかみづか」
と呼ぶのが正しいようだ。
同じ字で「ししみづか」と呼ばれる地名もあり、なかなかややこしい。

古墳を後にして、千葉県へ入り、香取神宮に向かう。こちらは経津主神というが、鹿島の武甕槌神とともに国譲りの際に重要な役割を果たし、力もあることで武の神様として知られている。
最初に香取神宮に参拝に行った日が雨だったせいか、どうも雨の雰囲気が自分の中に印象として定着しているようだ。あと、香取神宮に来て思い出すのは参道前の店や、奥に入った店の「だんご」か。草団子が有名なのかも。しかし流石に「神宮」であり、立派なところである。今回は奥宮にも参拝する方が結構見えた。年々神社参拝をする人が増えているという話も聞くが、こういうことでそういった話が実感できる。

最後は、ほとんど地元の人しか (地元のひとも知らない?)知らない側高神社と落書神社。側高神社の御祭神は不明らしい。忌部氏とも関係があるとされている。落書神社に至っては、本当に田舎のその辺にある場所といった感じで、注意していなければわからない。ちなみに落書は「おとしぶみ」と読む。いくらなんでも「らくがき」はないだろうと思ったが、なかなか読み方も難しい。
この神社の起こりを聞いて、忠義を尽くす鹿の誠実さと鹿を憐れむ村人の心に、すこし胸に迫る物があった。

初日はここで終了、ホテルへと帰る。初めて参拝する神社や、その詳しい説明などを聞いて非常に勉強になった。おもい井戸は結構印象に残った場所だったな。

香取神宮の立派な拝殿


この古墳から物忌さん一行の訪問を知らせた。