たまには、専門についても触れてみたいと思います。(一応は勉強もしてます~)


台湾ではフロントオフィスを客務部と呼んでいます。(中国では違う言い方かも)


ホテルの中で、直接お客様にサービスを行う組織は大きく分けて二つ...


餐飲部(飲食、宴会部門)

客務部(予約、電話交換、会計、受付、チェックイン・アウト、ドアマン、ベルサービス...)

 ∠房務部(ハウスキーピング、ランドリー...)


その他は 安全室(ガードマン、駐車場管理...)

     公関部(広報、宣伝活動)

     財務部(財務管理)

     総務部(総務)

     人資部(人事、訓練教育...)

     業務部(セールス、マーケティング...)

     購買組(仕入れ、在庫管理)

     工程部(修理、施工...)

     電脳室(コンピューターシステム管理)


と言ったところでしょうか...外国系のホテルなど、ホテルによっては又違いもあると思います。

規模の小さなホテルでは、兼用で業務をこなしている場合も有ります。


今回の発表は客務部(フロントオフィス)でした。


たくさん資料を用意していて、良かったのですが、やっぱり私たち学生には現実味に欠けます。

人事の配分がどうしても多すぎ...


フロントオフィスの業務に「機場接待」(エアポートリムジンサービス)という係員を配置していました。

客室が223室しか無いのに、これは...あまり得策とは言えないようです。

老師からももちろん却下...

(私が以前インターンシップしたバンコクのブティックホテルには有りましたけど)

色々考えると...無理みたいです。財政的に。

(台湾は空港からのバスのサービスが充実してますし)


空港までのVIPのお迎えは外注でハイヤーを頼んだ方がいいでしょうね。

ホテルが高級車を保持するのは、もっと規模が大きなホテル或いは超高級ホテルなどではないかと。


全体的に発表内容は良かったみたいです。シフト表とか、登記カードとか色々作ってましたし。

ただ...毎回ちょっと?矛盾点が指摘されるんですよね...

(私たちの発表は来月...うわーどうしよう~)


全客室の分配表(?日本語で何?見取図?)ROOM CONFIGURATIONS TABLE というもので、

客室番号とタイプが一目でわかる表が有ります。(海側とか山側などを判断するときにも役立ちます)

本来ならこんな感じの表です。(本物はちゃんと表になってます)


 5階 JS-501 US-502 JS-503 ..........(JSはジュニアスイート)

 4階 US-401 US-402 US-401 ......... (USはスーペリア)*一例です

 3階 ......................
 2階 ......................


下の階は下からなんです。


でも何を思ったのか、

 2階 ..........

 3階 ..........

 4階 ..........

 5階 ..........


 と逆に作ってしまってました...

 見難い...やんか。

 デパートの館内図を思い浮かべてください。

 ちゃんとビル全体の見取りになっているでしょう。


普段とってもスマートな彼らが、どうしてこんなヘンテコな間違いをしてしまうのか、

理解に苦しみます...(特に表の作り方のときいつも思います。逆になってる事が多いかも)

ロジックが違うのかもしれません。(?)


さて、発表後は老師による講義です。

大変興味深いです。


台湾のホテル史を語れるのは、この老師くらいなものではないでしょうか...(とても詳しい!)

これが使っている教科書です。

lvguan

旅館設備與維護 陳哲次◎著  ←著者は老師です。これは中国語の教科書です。


長年台湾のホテルの立ち上げに関わった老師が現場で実際に体験したことが基になっているので

内容はわかりやすく現実的です。


少しご紹介します~


中華民国49年(1960)今から46年前、この頃台湾は観光事業に力を入れ始めていました。

「獎勵投資條例」という條例が制定され、これは国内のホテルの発展と現代化を促す政策で、

政府が土地を提供、或いは投資者に働きかけ、国際ホテルの発展に力を入れたそうです。


民国79年(1990)には営業開始後五年以内から数えて、五年間所得税が免税になりました。

これは「e化計画」と呼ばれるもので、ホテルが本格的にコンピューターシステムを導入する為に

「促進産業昇給條例」として新たに制定されました。 (或いは各客室を改造するなど...)


他にもいろんな適用例があると思いますが、大体これがメインでしょう。

現在、中国大陸はホテル建設ラッシュです。そして同じくこのような條例が制定されているそうです。


老師はこの民国49年、79年、そして53年が台湾のホテル史を語るのに大事な

ターニングポイントだと言います。


民国53年(1964)は東京オリンピックが開催された年です。

台湾と日本は地理的に近いので、世界中から集まる観光客を見越して、この前からホテル建設が

積極的に行われていました。


オリンピック後は日本からの観光客も増え、老師は日本へ留学経験があったので、この頃ガイドをしていたそうです。

そこで毎日のようにバス4台(40人乗.約160人)もの日本からの団体客を迎え、そのほとんど全員が勞力士(ロレックス)を1~2本購入していたそうです。(!) 


まあ、その当時に海外へ出れる人たちなので相当なお金持ちだったのでしょうが...

(一ドルは350円くらい?の時代ですからね~)


老師は佣金(コミッション)が信じられないくらいに入って、他のガイドさんたちも3年で家を建てたそうです。(この頃日本語ができた元教師などがガイドを始めていたそうです。)


こんな話を聞いたら、日本人って金持ちなんだな~て思うんだろうなぁ皆...











AD

最後の学期にふさわしい課とも申しましょうか...


先学期の「餐庁開発」レストラン開発が終わり、今学期は「旅館開発」です。

レストランの次はホテルを作ってしまいます。(仮想ですが)


前回とは担当の老師が違うので、進め方ももちろん違います。

今回の老師は尊敬してやまないZ老師~(財務管理の老師です)


今日は第2回目の講義でした。


毎週グループごとにプレゼンしていくのですが、第一回目は「総経理」総支配人のグループです。

「総経理班」は最初にホテルの基礎となる部分を決めて発表します。

ホテルのタイプ、場所、部屋数、階数、館内設備、目標市場...などなど、

それともちろん経営理念ですね!


初めての事で気が付かない点も多く、当初は温泉旅館で部屋数を少なく見積もっていたのですが、

それだと、レストランとかスポーツクラブなどが予算的に合わなくなってくるので、老師から変更を

するように言われていました。


そして今週訂正箇所を発表しました。


やっぱり、考えも付かない矛盾が後から後から出てきます。

その度に老師からチェックが入ります。

でも...

ま、これは〝夢”みたいなもんだけど... 

と言いながらも、でもそれだとおかしいよと指摘されます。(お優しいです)


旅館は温泉が楽しめるホテルで、場所は新竹の井上温泉郷です。

「井上行館」  という名前です。

(私にはピンときませんが、台湾の人的にはいいんでしょうね?)


テーマは「簡約的日式弾風為設計風格」 なんの事かといいますと、


「シンプルな日本式(わび、さび)デザイン」と言うことです。


温泉と言いましても、男女別ではありません。水着着用の温泉プールですね。

(日本とは温泉に対する感覚が違いますね)

もちろん台湾にも日本式の男女別で裸で入る温泉も有りますが。


目標市場はビジネスなど会議目的の団体宿泊客で、「高価格策略」としていました。


老師は①員工数(従業員数)②規模(土地、比率、営業設備)を来週までの課題に。


一時間は同学たちのプレゼンで、次の時間は老師のお話です。

この時は、耐震強度について...(日本でも最近話題になってますが)

921の台湾中部の大震災以降は、建築法がいろいろ見直されました。


でも台湾の場合は建築法よりも...

「盗工」と言われている、工事請負業者が材料をすりかえたり、省いたりして施工費をごまかす

ことが問題です。(柱の中にサラダ油の缶が入っていたり、セメントに混ぜ物をしたり...)


鉄筋とかの話も聞きました。少しの角度があるのと無いので耐震度が変わってくるとか...

私たちは専門じゃないから、くわしく知らなくてもいいが、概念だけは持っておきなさいとの事。

「盗工」をさせないためにも、知識はあった方がいいですから...


日本でもそんな事あるみたいですね。だから家を建てる場合はこまめに見に行った方がいいとか

いいますよね...


老師は今までに、台湾で6件くらいの国際ホテルの立ち上げをされたそうです。

そして、もっともいい施工ができたのが、新竹の「国賓大飯店」 だそうです。(アンバサダーホテル)


建築士が日本の大学卒、ハーバードの大学院を出た台湾の女性で、いまだに悪いところが

目立って出ないそうです。(六年目です)

「盗工」ではなくても、いろんな問題があるのが普通なのかな...


もっとも良い評価を受けているのが、花崗岩(御影石)という岩を貼った壁だそうです。

その時の最新技術を駆使してシリコン加工し使用したそうで、いまだに粉を吹いたり、

減ったりしていなくて、きれいなままを保っているそうです。

同時期にオープンした銀行などの花崗岩の壁と比べてみると、その見事さがよくわかるそうです。

(大理石だと減りやすく、化学薬品に弱いんだそうです)


下水処理の設備は、老師がこの前のホテル建設に関わったときに、学んだ方法を用いたそうです。

(何度も工事に関わっていると、コネが出来たり、失敗から学んだりと...)

老師は財務管理をしながら、いろんな業者と話をしたのでしょうね...


こういう話はちょっと難しいですが、ないがしろにできないと思います...

だって、私のホテルに勤めているお友達曰く、最初にホテルが「盗工」をされたせいで、

配管や電気水道系統の問題が多く、お客様からいつも苦情が出るとか...


後から出てくる問題を少なくするためにも、最初は肝心ということですね...


この次は「客房部門」フロントオフィスの発表です。



つづく




AD