九寨溝、黄龍 番外編
九寨溝観光を終えヘロヘロになってホテルに戻ったぐー&ぶー。観光前に予約しておいた、「チベット族のダンス&羊の丸焼き&飲み放題!」に参加すべく、ホテルの前のバスへ集合。
おや・・?
バスの運転手さんと、ホテル脇の商店の人々が何やら口論中。四川訛りなのか、チベット訛りなのか、何を言ってるのかわかりません。坊主頭にひげ面の運転手さんが、4、5人から抗議され、その中の一人が、ブッちぎれてしまったのか、坊主頭をボッカンボッカン殴りはじめました。なぜか殴り返さない坊主頭に、さらにもう一人が殴りかかり、二人でボッカンボッカン。まさにたこ殴り状態に、こりゃイカンと思いながらも、“止めに入った女の人でさえも顔面パンチをいただいてしまうこと”が脳裏に浮かび、止めにも入れずただ収まるのを待つ軟弱なぶーすか。そこへ勇敢なるガイドさんが登場、殴り合いはストップ。
しかし、休戦状態もつかの間、また口論がはじまり、鉄パイプを持ってくる人まで・・。こんな時に「なぜ鉄パイプがちょうど良く置いてあったりするんだろう?」と、疑問に思いつつも、周囲は緊迫したムードへ。何を言ってるのかわからないので、ひたすらヒヤリングの練習をしていたところ、突然喧嘩終了。坊主頭はどこかへ消えて行きました。
ほっと一安心。そして、私たちの運転手はどこへ・・。運転手がいなくなり、立ちつくす「チベット族のダンス&羊の丸焼き&飲み放題」ツアーのみなさま。
1時間遅れで、チベット風パオ型の会場に到着。イベントは既に佳境を迎え、茹でたジャガイモをかじり、ワインを1口飲んだ時にはイベント終了。遅れてきたわたくし達は冷め冷め。以上に冷え切った空気の中、司会役のおじさんが一人だけハイテンションで、
「パーティーは仕切り直しじゃ~~。うぉ~~!」
ってな感じで、ショーを初めからしてくれることに。
チベット歌、踊りを披露してもらい、これからというときに、ネタが尽きたのか、
「次はお客さんに歌ってもらうぞ~~。うぉ~~!」
ってなわけで、歌わされる客たち。それも喜んで歌ってしまう、中国の方々。お金出してショーを見に来てるんですが・・。
その司会者のおじさんのおかげで、チベット族は穏やかで温厚な民族だというイメージが瓦礫と化し、それがわかっただけでも価値はあったということで、ショーは終了。ちなみにここでは羊の丸焼き、バター茶、チベット名産のチンコー酒が振舞われました。上の写真は羊の丸焼き!
【2005年国慶節 九寨溝、黄龍、チベッ文化圏の旅】
1. 地球が生んだ奇跡 ~九塞溝~
2. 神の水 ~黄龍~
3. チベットの「バター茶」
4. 九寨溝、黄龍 番外編
5. 旅で出会った「チベット料理」
6. 松藩-若尓蓋-合作-夏河 大移動!
7. 祈りの街「夏河」
8. イスラム教徒の街
9. 黄河とラーメンの町 「蘭州」
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【九寨溝、黄龍観光の情報】
まず、九寨溝と黄龍の位置関係ですが、図の通りです。
川主寺という町を中心に、九寨溝、黄龍への道が別れています。九寨溝の空港というのも、実際はその川主寺の近くです。川主寺から九寨溝は車で約2時間。黄龍へは約1時間です。川主寺にはホテルやお土産屋が密集していて、宿泊、買い物に便利。九寨溝、黄龍にもホテルはありますが、ぐっと値段があがります。国慶節に問い合わせたら、一番安くて600元の部屋しかありませんでした。ホテルでの実際の表示価格は150元、 200元でしたので、国慶節は3倍、4倍の価格です。
松藩はとても小さな町ですが、趣きのある町です。全体的に修復された感じがありますが、町をかこむ城壁があり、城内は古い町が再現されています。また、城外には古い民家が残っています。城壁の北門、バスターミナル付近にはゲストハウス(安宿)が立ち並び、日本人は少ないようですが、西洋人バックパッカーを多く見かけました。松藩は、大きなホテルや設備の整ったホテルはあまり期待できないようですが、貧乏旅行のバックパッカーにとっては、情報、施設ともに十分魅力的です。また、松藩からは、甘粛省蘭州へ向かう基点でもあり、蘭州へ向かう場合は、ここから若尓蓋を目指します