長妻昭厚生労働相は5日の閣議後会見で、太平洋戦争中に外地で戦死したり生死不明になった日本兵らについて国が帰還兵から聞き取った資料を、8月をめどに公開する方針を明らかにした。省内に残る膨大な関連資料を整理・分析し、個人名などを伏せて公開する。資料の全体数や種類は明らかでなく、戦争実態の解明が進む可能性があるという。

 第1弾の公表対象は、死亡兵の「死亡証明書」や「死亡推定とする根拠資料」。終戦直後から1950年代に旧厚生省が帰還兵から同僚兵らについて聞き取りした資料で、8月の公開に先駆け、一部は5日に公表された。

 死亡証明書は死亡日時、場所、死亡理由や状況、遺体の処理のされ方などが記されている。「死亡推定資料」は、生死不明となった当時の状況が書かれている。

 長妻厚労相は「省内には非常に貴重な資料が膨大にあるが、きちんと保管もされていなかった。逐次公表し、公文書館に移行するなどしたい」と話した。

 国外で戦死した軍人・軍属は約200万人。聞き取りをした帰還兵数は不明という。【野倉恵】

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