東北地方で相次いで見つかっている偽1万円札が、29日までに青森、岩手、宮城、福島県で計約60枚に上ることが毎日新聞の調べで分かった。偽札は赤みがかり、透かしはないが、本物との区別が付きにくく、専門家は「プロによる犯行の可能性もある」としている。

 偽札は今月25日ごろから使われたとみられ、青森、福島県で見つかった計14枚は記番号がいずれも「HT794921S」で、同一犯とみられる。青森市では防犯カメラのない個人商店が中心に狙われ、使ったのは30~40代の男で、身長約170センチ、白マスクに黒い服装だった。

 27日昼ごろに青森市内の酒店で使われた偽札は、透かし部分に福沢諭吉の顔がうっすらと浮かび、偽造防止用のホログラムの数字も角度によって少し見える。

 男性店主(65)は「普通に見ていても偽物とは分からない。透かし部分を見てやっと分かった」と話していた。

 偽造通貨対策研究所(東京都)の遠藤智彦所長は、偽札のホログラムについて「きらきらしているだけでなく、透明感があり、精巧な作りだ」とし、偽造防止機能がついていない05年以前の市販プリンターが使われた可能性もあるとしている。【山本佳孝】

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