高校生では全国で30人程度しか受からないといわれる難関の日本商工会議所簿記検定1級に、東京都立赤羽商業高校(北区西が丘)3年の川上恵介君(18)と都立芝商業高校(港区海岸)2年の金子将秀君(17)の2人が合格を果たし、喜びを語った。

 「問題が解けたときの喜びが、他の科目と全然違う」

 中学までは勉強が苦手だった川上君が高校進学後に簿記に出合い、机の上で初めて味わった快感だった。「卒業までに1級を取ってやる」と簿記に青春をささげる決意をした。

 2、3級はあっさりパスしたが、1級には2回落ちた。昨年の夏休みから深夜まで猛勉強し、最後のチャンスとなった11月の検定で見事に合格を決めた。赤羽商の在校生で1級合格は創立47年で初めてで、卒業後は専門学校に入り、公認会計士を目指すという。

 一方、金子君の通う芝商はここ5年連続で1級合格者が出ている簿記の“エリート校”。2年生での合格は2年ぶりで、全国的にも珍しい。

 金子君は高校に入ってから学び始めた簿記の楽しさにひかれたという。「お金ってこんなに深いんだ」。1年生のとき簿記部の先輩が2年生で合格したのを見て、自分もやってやろうと、友人と買い物に行ったり趣味のバスケットボールをしたりして遊びたくなる気持ちを振り切って日夜没頭した。将来は税理士か公認会計士を目指し大学に進学する予定だ。

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【用語解説】日商簿記検定1級

 税理士や公認会計士などの登竜門といわれ、経営の管理や分析に必要な会計学などの力が試される。昨年11月の第123回検定では、全国で約1万6568人が受験し、合格者は9・2パーセントの1518人だった。

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