公立校に通う子供の平成20年度の学習塾費は、不況の影響で小学生と高校生で減少に転じる一方、中学生では引き続き上昇し、過去最高の18万7691円となったことが27日、文部科学省の学習費調査で分かった。文科省では「中学生はほぼ全員が高校を受験するため、小・高のように『不況だから塾に通わない』という選択ができないのでは」と推測している。

 調査は6年度から隔年で実施。対象者に家計簿を記入してもらうことで学校の内外で使った教育費の詳細を調べ、今回は幼稚園と小中高校の保護者2万3062人が回答した。

 学習塾費は公立で中学生が前回比で6・6%増加したほかは、幼稚園は約8千円(同22・5%減)、小学生は約5万3千円(同14・1%減)、高校生は約7万6千円(同3・6%減)-と軒並み減少。

 私立では幼稚園、小学生、中学生は前回より増加したが、高校生は同41・9%と大幅減少。「AO・推薦入試の受験生が増え、塾に通う期間が短くなっているのも一因ではないか」と文科省は話す。

 調査では、幼稚園から高校までの15年間をすべて私立に通った場合の学習費の平均は1663万円で、すべて公立の551万円の3倍となることも分かった。

 私立に通わせる保護者の年収は、「1200万円以上」の高所得者が小学校で42・4%(同1・5ポイント減)、中学校32・4%(同1・2ポイント増)、高校16・9%(同5・4ポイント減)だった。

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