Thu, November 30, 2006 00:51:41

広告の話

テーマ:勝手にバイラルマーケティング

読書のアキなんで、いろいろ面白い本を物色しているのだが
この前に読んだ「あたらしい教科書〈6〉広告」というのは
なかなか勉強になった。

天野 祐吉
あたらしい教科書〈6〉広告

というのもインターネット業界、しかも広告を生業としている
にも拘らず意外と無知だなと思っていたのでこれを機会に
学んでおくかとなったのだ。


勉強って考えると学生のころはあれほど嫌だったのに
今になるとやりたくなるというのは不思議なものである。

高校の授業で先生が「無知の喜び」なんていうと、
教室中がクスクス笑っていたのが懐かしい。


ということでまずは広告の歴史から。


イエスキリストに始まってNIKEまで広告の様々な歴史を
知ることができた。そこには単なる歴史というより手法の進化や
求人広告、宗教広告、観光キャンペーンなど様々なジャンル
まで網羅されている。


次に広告の制作過程について。これはCMが題材になっている。

インターネットの世界での流れはある程度理解しているつもりだ。

クライアントの要望に応じてスケジュールもクリエイティブも

仕掛けも左右される。幸運なことに自分はムチャクチャ

振り回された経験がないなあ(笑
(あ、でも東○のハバ○ロのときはプログラムまで作っていて
キャンセルになったこともあったな。ありゃショックだった)


てな感じでおおよそ広告業界人なら誰でも知っているであろう
ことをこの一冊から習得できたのだが、この本の価値は
広告業界の著名人が語るそれぞれの仕事論にもあると思う。


佐藤可士和とか中島信也とかなるほどと思わせるヒントあり、

で非常に興味深かった。


そして私が最も感銘を受けたのが、プロローグで天野祐吉が語る
「広告は現代の福根である」
というフレーズである。


要約すると、ことばには事実を伝える部分と感情を伝える部分があり
広告は主に後者である、と。そのため人々に暗示をかけて欲しくも
ないものを買わせていると思われがちだ。確かにそういう側面もあるが
これこそが人と人とをつなぐ「共感の土壌」を作るのである。


そういう意味で、優れた広告はコミュニケーションのいいお手本なんだ
といっている。


例えば「君の事を思い続けて夜も眠れない」という恋の台詞も
ウソといってしまえばそうに違いないが、でも当人の気持ちに
してみれば嘘偽りのない本当の気持ちといえるのである。


そういう文脈だった。これが自分の仕事にどれだけ勇気を与えただろうか。


メディアとして時に広告する価値の見出せないものもあるだろう。
しかし、それでもその商品の持っている価値を、必要としている誰かに
結び付けなくてはならない。そこにはウシロメタサはカケラも存在しない。


広告の仕事が楽しく思えてきたという点でこの本は私にとっては良書でした。

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Tue, November 28, 2006 20:54:33

SecondLife試してみる

テーマ:ブログ

何か面白いことないかなーということで

評判のSecondLife を試してみた。


secondlife


早速会員登録。


会員登録ではFirstnameは勝手に入力できるのだが
Lastnameは決められたものから選択するようだ。



セカンドライフ


こんな感じ。



secondlife

クライアントをダウンロードしてインストールするのだが
画像はすごくきれい。センスの良さを感じるね。

いろんな人が登場してきてChatとかできるみたいで
ログインして初めて会った人に挨拶してみた。


こっちは初心者なんです、っていったら
向こうもそうだと返事してくれた。
結構うれしいもんですな。


途中で割り込んできた人がXXXXがしたいとか
馬鹿なこと言ったら適切な挨拶をするようにと
怒られた。


なるほど。ここでは仮想社会が形成されていて
これが盛り上がっている秘訣なんだな、と。

また、お金のやり取りも発生するらしく100万ドルを

手にする人もいるらしい。


日本にも上陸してくるので来月あたり次世代SNSとして
ブレークしちゃうかも。

Sun, November 26, 2006 19:48:51

とんかつとんき

テーマ:勝手にバイラルマーケティング

会社の研修でフィールドワークならぬフードワークに
行って来いというのがあった。


フィールドワークとは「実地研修」のことだが、
飯でも食いながら仕事に役立つ「何か」を得るという
狙いだとか。すごいこじつけである。


実は正直、研修の効果については懐疑的だった。


そもそもは「自ら考えて動く」というテーマで、
この店からは学ぶことがあるということから話が
始まっている。


だが、私たち(IT業界)とは業種も違うし、基本がルーチンワーク
である飲食店とは目的も違う。


とはいうものの行かなきゃわからないこともあるので
(何だかんだうまいとんかつが食えるんだったらいいか!)
つべこべいわずに研修に望んだ。


ということで会社指定の店、場所は目黒駅から徒歩3分ほどの
「とんかつとんき」に行ってきた。


とんかつとんき


冬場の会社帰りについよってみたくなる割烹のような雰囲気。
のれんをくぐると親方と思しき人物が
「いらっしゃいッ!」


とんき店内

店は2階席もあるようだが、カウンター席で厨房を見ないことには
この研修の意味が無くなってしまうのでカウンター席をお願いする。

人気店らしく先客がずらりと並んでおり、とりあえず最後尾に
並ぶ。厨房をジロジロ見て、時折携帯で写真をとる姿は明らかに
不審だったろう。常連客と思しき人物から注意を受けてしまう。

・・・


長蛇?


さて、厨房の様子だが、とにかく店員の動きに無駄がない。
キビキビ動きながらも客の様子はしっかり見ている。

一人客で退屈していそうなら新聞を出すとか、キャベツは
お代わり自由なのだが、欲しそうなオーラを発していると
勝手によそってくれる。

お茶も同様。



この辺、機械的に行われているように見えて、きちんと客の
行動分析がなされている。皿にとんかつが全くないところには
キャベツをよそったりしない。まだ食事の途中なのか、もう
終わりなのか見極めているということだろう。


とんかつを揚げて切る職人の技もスゴくて素手でとんかつを
抑えて、串を抜いたり、丸型に揚がったとんかつを2×4で
8等分に切るうまさは驚きに値する。


親方と思しき人物はこの厨房のコントローラーであるようで
客の人数・特徴・注文を正確に把握して店員に的確な指示を
出している。おしぼりは食事前と食事後に1回ずつ出されるが
誰に出して誰に出していないかもちゃんとわかっている。


さて、肝心のとんかつだが私はロースカツを頼んだのだが


意外に小さい。



肉もやや硬めで脂身などは殆どなし。衣が厚くてサクサクなのは
うまかったが衣の大きさと肉の大きさにちょっとギャップがある。

値段はこれで1,600円。殆どがサービスへの対価と見たほうがいいかも。


最後に周りの客層を見回したところ海外からも何人か来ていた。

日本で和食といえばすし、てんぷらが定番だが、こういうストイックな
感じの店で日本の心を堪能するのも悪くない。
そう思えるような店の雰囲気だった。


まとめになるが客(ユーザ)のニーズを汲み取り、さりげなく
提供するというホスピタリティこそがサービスの極意!と心得よ
とあるある大事典風に締めくくってみました。


ちなみにこのとんき池波正太郎の「食卓の情景」にも
登場するとのこと。興味ある方は是非!