【単刀直言】

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の移設先がキャンプ・シュワブ(陸上案)になれば、それは(鳩山)政権が倒れる時だ、というくらいに思ってます。

 私たちも沖縄県民も反対しているのにキャンプ・シュワブに決まるのならば、政権は倒れるんですから、その直前の連立離脱はあっていい。夏の参院選前の連立離脱は選択肢として残っているんです。参院選で「社民党は沖縄の負担軽減のために戦います」と言う方が旗幟(きし)鮮明になるでしょう。

 でも今は政権内で「肉を切らせて骨を断つ」構えです。ギリギリまで反対し続ければ、現実に県内移設を阻止できると思う。この政権が、そういう危機感を持てるかどうかなんです。

 戦後65年経ったのに国内に85カ所も米軍基地があるなんて多すぎる。特に沖縄には多すぎる。日本は独立国なのにおかしい。保守本流からそういう意見が出てこないことが不思議です。

 政府・与党の沖縄基地問題検討委員会では「抑止力は何か」「米軍の戦略は何か」が議論されず、絆創膏(ばんそうこう)的な解決だけを図ろうとしています。日本が当面北朝鮮と落ち着かない政治情勢にあるのは間違いないですよ。そのための米軍の存在をどう考えるか。そうであれば必ずしも沖縄でなくていい。

 私は沖縄検討委で、最終的なゴールは米領のグアム・サイパン・テニアンだと主張しました。米国の軍事戦略がそうなので20年、50年先を見越したアジア・太平洋の安全保障の姿として提案しました。直近の5年、10年は「分かち合う安全保障」として広く日本国内で負担を分担する考えも伝えましたが、論議された気配はありません。

 だから民主党には、骨太な政策を与党間で話し合えるよう、我が党の政策審議会のカウンターパートにあたる政策調査会を復活してほしい。そういう態度が民主党にない限り自滅しますよ。すでに随所に民主党の政権運営の危うさが見て取れます。

 内閣が、県外移設を語る鳩山由紀夫首相の思いを実現する態勢なのかも疑問ですね。平野博文官房長官、北沢俊美防衛相、岡田克也外相はバラバラ。とりわけ官房長官は沖縄県名護市長選の結果を「斟酌(しんしゃく)しない」と発言しましたが、政治家が国民の心を逆なでしたら終わりです。配慮が足りません。

 鳩山さんは戦後日本の「米国依存」という軸を変えようと言うんでしょう。だったら普天間問題の対処にもっとご自身が乗り出してもいいんじゃないでしょうか。(山田智章)

                   ◇

【プロフィル】阿部知子

 あべ・ともこ 昭和23年東京都生まれ。東大卒。小児科医で今も鎌倉の病院で思春期外来の非常勤医を務める。衆院比例代表南関東ブロック。当選4回。

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