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2016年12月14日

初恋芸人~青春のハリガネロック

テーマ:偏愛

どうも、生きてます。お久しぶりです。
未だかつてないほど更新していないのは、仕事のほうで時間も気力も絞り尽くされて、ブログなど書いている余裕がないというのが最たる理由ですが……そうやって遠ざかると、ますます距離ができてしまいますね。わざわざ閉鎖宣言するほどのブログでもないけれど、もはや半永久的に休眠状態でいることになんの呵責も抱かなくなっております。

 

そんな中、突如このエントリーをアップした理由は、ユウキロックの本『芸人迷子』を読んだからです(久々にログインしたら、アメブロの仕様、だいぶ変わってるやんけっ!)。
少し前から関西出身の友人がお笑いにはまり、ちょくちょくライブに誘われるようになり、「M-1」の観覧も申し込んでくれ!と頼まれ(流石に外れました)……という流れから、M-1を久々に見、いやー今回は白熱してたなあとネットのM-1評を漁っているうちにたどり着いたのが、ユウキロックのコラムでした。M-1評も的確でしたが、何よりわたしの目を引いたのは、もうすぐ新刊が出るというニュースでした。
何故なら、かつて……わたしがいちばんお笑いに夢中になった時期に、いちばん好きだった芸人がハリガネロック、というかユウキロックだからです。彼は、わたしにとって“芸人に恋する”という意味での、初恋の人でした。

 

高校生から大学生、社会人にかけてくらいの間、「爆笑BOOING」「すんげー!Best10」「マジっすか?」「吉本超合金」など深夜に放送されていた若手芸人のお笑い番組を欠かさず見ていました。見始めのころの二大スターは千原兄弟とジャリズムで、特にジャリズムのボケであった現在の桂三度は明らかに天才でしたし、山下しげのりのツッコミも冴えわたっていました。まだ陣内智則がリミテッドとして活動しており、最も面白くないコンビと揶揄されていた時代です。大学生になってからは時々、心斎橋二丁目劇場のライブも見に行きました。確か「すんげー!Best10」の公開録画なんかがあって、友達と帰りの出待ちの人ごみに混じったりもしました。
忘れてはならないのが、今も放送が続く「オールザッツ漫才」、関西人必修の年末特番です。初めて見たのはたぶん94年か95年で、リットン調査団の強烈な記憶しかありません。途中の大喜利コーナーで、「新しい体位を考える」というお題で水野透が「岬めぐり」「仏壇返し」と回答していたのが未だに脳裏にこびりついています。
96年にはシャンプーハットがまさに彗星の如く現れて優勝をかっさらいました。シャンプーハットは結局、関西ローカルに留まっていますが、ルックスはいいしネタは面白いしで、全国で売れてもまったくおかしくないコンビでした。その時のコンビとネタを全解説したレポートが「月刊タルワキ」というミニコミ誌に掲載されていて、ずっと大切に取ってあります。フットボールアワー結成前に岩尾望と後藤輝基がそれぞれ組んでいた「ドレス」と「後藤・天満(後にエレキグラム)」がたいそうシュールなネタをやっていた記録もしっかり残っています。

 

閑話休題。振り返り出すと止まらなくなってしまいました。
関西で生まれ育った人間には、それぞれの“お笑い史”があると思います。わたしは、幼少期からどっぷりというわけでも、ダウンタウンを神と崇めていたわけでもありませんでしたが、自分の人生を時代的な何かに結び付けて振り返るとき、全国的な芸能や音楽、サブカルチャーなどよりお笑いの方がよほど指針になります。
さて、ネタ番組を見漁っていたころは、単純に面白いコンビはみんな好きという、大雑把なお笑い好きでした。それが、ユウキロック(個人的にはユウキロックというよりも松口祐樹のほうがしっくり来るのですが、それはさておき)という1人の芸人に夢中になり、この人のファンであると自覚し、ほとんど恋するような気持ちで好きになったのは、いったいどういう心の作用だったのか……。
怒りから昇華された笑いこそ至高だとわたしは思っています。当時のハリガネロックの漫才にはそれが漲っていました。貧乏とかモテないといった自身のコンプレックスから来る怒り、はたまたイチャコラしているカップルのような世のスタンダートというものに対する怒り。とにかくユウキロックは怒っていて、その怒りのエンジンが漫才に素晴らしい疾走感とキレ味を与えていました。それに応える相方の大上邦博は怒りとは程遠いようなのほほんキャラだったけれど、エアバッグのように軽やかに、ユウキロックを受け止めていました。
加えて、上昇気流に乗っている芸人特有のオーラと色気がありました。暑苦しいほどの野心と気迫が、一歩間違えればウザくなりそうなギリギリのカッコよさを生み出していました。それは、著書の中で何度も書いているように、漫才に人生を賭けている熱量の表れだったのだと思います。
目が離れていて意地悪そうなユウキロックの顔は好みというわけではなかったけれど、文句垂れの毒吐きキャラにはとても合っていて、いい男に見えました。ネタの最後に「センキュー!」と吠えて去るあのフリを思い出すと、恋の死骸を掘り起こしてしまったような狂おしい気持ちになります。
わたしの恋心(?)は2001年くらいがピークでした。旅に出る前、彼にひと目会えないものかと、若手芸人が通うという居酒屋に足を運んだこともありましたっけね……。怠惰でお金もなかったので追っかけをするには至りませんでしたが、2ちゃんねるのハリガネロックスレを目を血走らせながら読み漁って、彼女情報などが出るたびに一喜一憂していました。ああ、恋のゾンビが蘇るよ……。
2002年の3月に外国に旅立ってしまったため、そこからはユウキロックのこともほとんど考える暇もなく、さすがに3年以上も外国にいると忘れてしまいました。でも、外国をほっつき歩いている間にハリガネロックは長い低迷期に入り、久しぶりにユウキロックをテレビで見たのは、「アメトーーク!」の家電芸人企画でした。

 

そんなことを走馬灯のように思い出しながら、本を読みました。
ベイブルース、みのなが、水玉れっぷう隊、2丁拳銃、ストリーク、ビッキーズ……懐かしい芸人さんたちの名前がたくさん出てきて、この人たちと自分は何の面識も関わりもないはずなのに、その行く末を思って胸が締めつけられました。
低迷するハリガネロックを目の当たりにしなかったことは幸せだったのかもしれません。だって、M-1で準優勝したころ、関西にいたわたしにとって、彼らは間違いなく売れっ子芸人でした。居酒屋でうっかり会えるなんて思う方が間違っている、スターだったのです。わたしは中川家も好きでしたので優勝に異存はありませんでしたし、ハリガネロックは準優勝でも充分に存在感をアピールできたと思っていました。その後、ほどなくして「爆笑オンエアバトル」でのチャンピオンになりましたが、わたしはその頃にはもう旅先にいたので、本当の頂点をリアルタイムで見ることなく今に至っています。
東京に進出して失速した原因は、本にもいろいろ書いていたけれど、とうにファンを離れたわたしには判断のしようもありません。ただ、うっすらと思ったのは、M-1で準優勝だったことが、予想以上に後の活動に大きく影を落としてしまったのかも……ということでした。

 

本では、相方の大上くん(と昔は呼んでいたのでそう書こう)についてもわりと赤裸々に言及されていましたが、予想外ということもなく、確かに大上くんはそういうキャラなんだろうなと思いました。ユウキロックが以前コンビを組んでいたケンドーコバヤシのような強さや個性はないのです。だからこそユウキロックはケンコバではなく大上くんを選び、それがオンバトの頃までは功を奏してもいたのですが、現在のケンコバの立ち位置を見るにつけ、いろんな“If”を、運命の皮肉を、ボタンの掛け違いを考えてしまいます。前述のシャンプーハットのように、関西でそれなりの地位を築き、活動していくこともできたでしょうが、ハリガネロックはそれをよしとしなかった。そして長い低迷の末、解散に至った。そのことを、往年のファンだったわたしは、今さらながらに噛みしめ、心をざわつかせています。
大上くんは家庭を持っていたので、一時は3つもバイトを掛け持ちしていたと書いてあり、低迷期の苦しさがひしひしと伝わってきました。ずっと売れていなかったならともかく、一発屋でもなく、地道にメジャーへの道を進んでいたからこそ、そのエピソードは切実な悲しみを帯びています。
華やかな世界の光と影。ユウキロックが影の側に回るなんて当時は思ってもみなかった。でも、アグレッシブなキャラクターの裏にあった弱さや自信の無さを知って、それでもやっぱりお笑いの世界で生きていこうともがく姿を知って、昔の旅路で、辛くても、惨めでも、つまらなくても、誰にも必要とされなくても生きるんだと決めたときのことを思い出しました。

そして、あの頃、ギラギラしていたユウキロックに胸を焦がしたのと同じくらい、年を取ってコンビを解散し、人生を模索する彼の姿にも、なんだか堪らないような狂おしい気持ちになってしまうのでした。

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2015年10月10日

たまには人の応援とかね☆

テーマ:偏愛

※最初にアップしていた記事が、なんと、アメブロの検閲(爆)に引っかかって強制非表示になってしまいました。いいね!くださった方、すみません。。。


前回の流れから、いきなり話ぶった切ってすみませんが、お友達が、BL小説の(BLダメな人は今回はスルーしてください)、読者投票式賞レースにノミネートされています。
3人のうちの、月田朋さんという人です。
Charade新人小説賞
今回は、ささやかながらその応援記事を。


「BL作家を目指してる友達に、小説の下読みを頼まれてるんだけど……」
ある友達からそんな相談を受けたのは、もう3年くらい前だったでしょうか。その友達は、まったくBL読みの素養がないのでどうしたものかと思案していたところ、光栄にも(爆)わたしのことが頭に浮かんできたらしい。
いや、わたしはどっちかというと、やおいっ子だけど商業BL読みではなくて、『聖なる黒夜』とか『李歐』とか、どう考えたって怪しいストーリーでありながら、しれっと一般小説として出ているくらいの位置づけのものか、本物のゲイが書いたゲイ小説、あるいは二次創作ものとその原作を主食としているんです!なんて説明は、この世界になじみのない人にしたら、はぁ?だよな……。
ともかく、そんな縁で、わたしは会ったこともない友達の友達のBL小説を下読みすることになり、そのままその子とも友達になって、今に至ります。
わたしも編集者の端っこのさらに端くれ、渡された処女作にはお節介な赤字校正を入れまくって読みました(笑)。文章は上手いけど、構成がぎこちないなとか、なんでこの2人は惹かれあったのかよく分かんないなとか、所々に引っかかって読了した覚えがあります。
でも、その後、彼女はコツコツと小説を書き続けて、新しい作品は書くごとにこなれてきて、小説らしさを増しているのが、適当下読み係のわたしにも分かるようになりました。あ、これが、成長するってことなんだ、と。親かわたしは……。
その後は、無料の小説サイトで作品公開したり、ブログやツイッターもアカウントすら持っていなかったのを、作品宣伝のために開設したりして、地道に、じわじわと読者を増やしている様子。そして今、その処女作を改稿した作品が、商業BLレーベルの賞レースに乗っているのです。きっと、本人的には努力のわりにあんまり報われてないと思っているかもしれませんが、ここまで進んだことは大した前進です、ほんとうに。だいたい、わたしなんかからしたら、ブログの1本書くのもおぼつかないのに、小説という長大な架空の世界を築き上げられるだけでもすごいことです。


あまり小説の内容のことを書くと、読む楽しみがなくなるのでやめておきますが、出色のポイントは、やっぱり受のキャラクターなんじゃないかなと思います。すごく愛情持って描いているのが、ひしひし伝わってくる。
気まぐれで、淫蕩で、なのに侵しがたい気品があって、天才肌で、美形(まあ美形はこの世界のお約束だけど(笑))。これって、ひとつの理想の受タイプだと思うんです。や、人それぞれ理想は違うでしょうし、萌えというのは他人が予想する以上にはるかに細かいものですが、わたしが思い描く受の、理想の典型のひとつってのは、こんな感じ。
でもって、これって自分の彼氏になって欲しい男性像なのかというと、それはちょっと違ってて、どっちかというと自分がなりたい像なのかもしれない。でも、この属性をそのまま女性に当てはめたら、とたんに魔法が解けてしまうんですよね。このへんが、やおい論の難しいところ(なのか?)です。
この典型が、お手本のように、というか、完全にわたし好みに描かれている、教科書にして金字塔たる作品があるのですが、それは残念ながら非商業の同人誌なので、ここではあえて紹介しません。でも、彼女の目指している受像は、わたしの理想の受に近い気がしています。
ちなみに、この候補作には続きがあって、それも無料で読めます。受けキャラの魅力が全開になったこの2作目が、わたしは好きです。
※小説サイトに直リンするとまた削除されかねないので、詳しくはご本人のブログでどうぞ。


まあ、BLもだいぶ世間に認知されてきたとは云え、ダメな人には、ちょっと読むのはキツいかなあとも思うんですけどね。でも、興味のある方は、ぜひサイトを見に行ってみてください! 毎週火曜日更新で、2週目の今は、まだナニのシーンはありません(笑)。
しかし、ほかの2作品も、さすがに選考に残ってくるだけあって巧いし読ませるし、どんな結果になるのか目が離せません……。
昔むかし、世界一周バイヤーとかアルファポリスとかの投票で毎日、一喜一憂していた自分のことを思い出すと、そしてそれを応援してくださっていた方々のことを思い出すと、今度は自分が応援する側になって、ささやかながら力になれたら、と思う次第です。

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2015年03月29日

久しぶりに、TM NETWORKの長話

テーマ:偏愛

TM NETWORKの30thが、先日(3/21、22)のファイナル公演にて幕を閉じました。
ファイナルのオープニングが、わたくしが死ぬほどヘビロテしている「Just Like Paradise」だったのには度肝を抜かれました(しかも新録! ただし、宇都宮さんの生歌はなかったんだけど…くうう)。そこからの葛城哲哉&阿部薫サポートによる「RHYTHM RED BEAT BLACK」、そして「Children of the New Century」という流れには鳥肌立ちっぱなし。ふおお、何このファイナルでの全とっかえ! 「RHYTHM RED BEAT BLACK」のサビで「RED!!」「BLACK!!」と会場一体となって手を振り上げるところで、早くもライブのクライマックスが来たような心持になりました。
その後はだんだんと2月の流れ(CAROL組曲中心)に戻り、若干のブツ切れ感も否めず、最初の盛り上がりをなかなか更新できませんでしたが、「Be Together」では天井からキラキラテープも降ってきて、再び絶頂を迎えました。この流れで「Dive Into Your Body」または「Self Contorol」だったら個人的に神展開でしたが、さすがに体力的に、そんなメドレーはないか…。まあ、ツアーのファイナルだと思えば、12月、1月と同じ流れになるのも別に何もおかしくはないんですけど、TMにはつい過剰な期待をかけてしまうんですよ(苦笑)。


とか云いつつも、レーザーと映像が多用されたステージは、実にTMらしい派手さと華やかさにあふれていて素敵でした。やっぱTMはキラキラしてナンボです☆
宇都宮さんは、病気もあってまた年を取った印象は否めないけれど、体の線や身のこなしにはやっぱり色気が宿っていてドキっとさせられるし、木根さんは安定のルックスと歌声と存在感、服と髪型もナチュラルにおしゃれで、なんかいい年の取り方だなあと感じました。
そして、いつもライブで涙が出そうになるのは、キーボード&シンセの要塞の中に立つ小室さん。御年56歳になった今でも、眩しく熱い光を浴び、宇宙的な機械群をアグレッシブに操るその姿は、ファンの目には、まごうかたなき“神”として映ります(笑)。年をいくつ取ろうとも、金色の夢を紡ぎ出し続ける蚕のような小室さんを見ていると、小室さんの無限にも見えるエネルギーに遠くからでも触れられると、いつも口を開けば自動的に「ニートになりたい…」という言葉が出てくるわたしも、もう少し頑張ろうかな…と思えてくるのです(ただしライブ時の一瞬)。あんなエネルギー、ほんと、どこから湧いてくるんだろう?? 情熱か、野心か、それとも才能がそうさせるのか…? あまり狂人というイメージはないけれど、常人ではない、とは思う。ファイナルの「Get Wild」前のTKソロは、ちょっと長すぎでは、 とか思っちゃいましたが、こんなパフォーマンスを延々1人舞台でやってのけるところに、小室さんの“常人でなさ”をひしひしと感じて、うれしくなってしまうのでした。
ともあれ、30thは12月、2月、3月と、1回ずつライブに行けまして、TMの3人の姿を拝み、音を体感することができて、ほんとうに幸せでした。さらに云うなら、2012年の武道館以来、3年にわたって楽しませていただきました。武道館のオープニングの「Fool on the Planet」は、今でも思い出すだけで体が震えてきますが、横浜アリーナのファイナルはこの曲で締められ、改めてこの、3年間の物語をしみじみと思い返させるのでした。
思えば、武道館の頃は誰もファン仲間がいなかったけれど、今では、チケットを取ってくれてライブに一緒に行ける友達もできました。これもTMがコンスタントに活動してくれたおかげですね。
デビューの4月21日に、サプライズライブとかあったりして!? なんてファン友達と勝手に盛り上がっていましたが、今のところそれはなさそうで、あとは、『PATi-PATi』『GB』のバックナンバーを収録した11,490円もする豪華本が届くのを待つばかりです。


先月、BSで放送された『名盤ドキュメント』の『CAROL』特集についても言及したいと思います。
同アルバムのマスターテープをメンバーと、作詞家の小室みつ子さん、ミキサーの伊東俊郎さんが解説するという内容で、わたしの家ではBSが観られないので、友達に録画してもらって、1カ月遅れの視聴になりましたが、これが実にいい番組でした。
わたしは何だかんだで『CAROL』がいちばん好きなアルバムなんです。その理由は例えば、コンセプトとメディア展開の面白さ、天才的な感性と職人的な技が同じ高いレベルで拮抗していること、宇都宮さんの声が若さと落ち着きと男っぽさの絶妙なバランスを保っていること、バラードでない木根曲が2曲も入っていてしかも秀逸なこと、エレプロ以来?の小室&木根合作という最強の組み合わせによるバラード(「Still Love Her」ですね)、小室みつ子さんのワーディングの巧みさ、それにも負けていない小室さんの詞……とまあ、いろいろあるのですが、番組を見て改めて、好きな理由が分かった気がしました。
『CAROL』は、いつ聴いても「あれ? こんな音も入ってたんだ!」という発見があります。インストだけ全部聴きたいくらい。それもそのはずで、ボーカルやコーラスも含め機械のように正確なピッチの生音が、32トラックもの数、丁寧に丁寧に重ねられているのですね。木根さんが何度か「(音が)あったかいよねえ」としみじみ呟いていましたが、ほんとうにおっしゃる通りで、緻密だけど温かみあふれる音。まるで秘伝の出汁のような深みであり、重ねれば重ねるほど透明感が増していく極上のファンデーション(って、あるのかしら?)のようです。なんか、当たり前かもしれないけれど、全力でちゃんと作られたものというのは、いつまででも人の心に感動を呼び起こさせられるもんなんだな、それが傑作たる所以なんだなと、たいへん凡庸な感想を抱いた次第です。
アルバムの曲順と、作られた順が同じという話も新鮮でした。オープニング曲「A Day In The Girl's Life」は、いつ聞いても鳥肌とともに高揚感が湧き起こってくる、希望をはらんだ夜明けのような、まさにこれぞオープニング! という音色なんですが、オープニングの和音がひらめいた瞬間がまさにアルバムのスタートであったということ。そして、ラストの「Still Love Her」は、ロンドンレコーディングの終わりに作られた最後の曲と知って、とても腑に落ちるものがありました。アルバムの最後という意味だけでない寂しさを感じさせるのは、そのときの“終わり”の空気がぎゅっと詰め込まれているからなんですね。当時、ロンドンに住んでいた小室さんは、「電気料金を払ってからスタジオに行ってた」なんてエピソードを披露しており(当時住んでいた家の映像付き!)、そのリアルな感じにキュン死しそうになります。また、小室みつ子さんもロンドンに呼ばれ、現地で作詞したという話はよく知られているけれど、みんなで同じ場所と時間を共有して作られた作品だというのがいいですよね。そういうところがまた、何度聴いても飽きない奥行き感を醸成しているのかもしれません。


「時代を超え ここに戻ってきて くれてありがとう」
CAROL組曲のラストに、こんな言葉が流れた(2月も流れていましたが)とき、なんとも温かい感情が湧き起ってきて、ああ、昔からのFANKSの方々は、どんな気持ちでこのメッセージを受け取るのだろう……と想像して胸が熱くなりました。わたしも、最初からTMのファンでいたかったな、という悔しさにも似た思いとともに……。
しかし、わたしもある意味では、時代を超えてTMにたどり着いた謎のファン(笑。未だにTMファンだというと、TMRのことだと思われたりして…)なわけで、時代を超える音を小室さんはずっと作ってきて、今になってわたしもようやく受け止めることができた。それはそれで感慨深いものがあります。
しかしなあ、今回もライブの直前までは仕事に忙殺されていたせいもあって、ほとんど彼らのことは忘れていたのに、ライブ一発であっという間に陥落してしまいました。また本棚の奥からずるずると過去のファンブックなぞ引きずり出して執拗に再読しております。人間って、ひとつの対象に何度でも恋に落ちられるものなんですねえ(笑)。最も、男闘呼組愛はその後、まだ復活の兆しがありませんけど……。


過去にばかり目を向けるのもアレなので、最近は、ツイッターの「てっち衣装部」さんが出している『月刊TECCI』に注目しております。テレビや雑誌、ライブで露出する小室さんの衣装を、スナイパーのように特定するという趣旨のファンジンですが、服好き・TM好きには堪らない内容! 商売柄とはいえ、小室さんおしゃれだもんね! 最近、幅広レンズの眼鏡が欲しいのでどうせなら、小室さんと一緒の型にしたいなあと思ったらDior HOMMEだそうで、気軽に買えないわあ……。でも、この眼鏡をかけたら、いろいろと勇気が湧いてきそうな気がするの!
こちらでは、いまの衣装をレポートしてくださっていますが、個人的には、80年代への興味も相まって、昔の衣装も知りたい!(結局、過去が気になるのね……) いや、知ってどうなるものでもないんですけど、超初期のファンブック『EARTH』のアンケートで、小室さんが「HIS MISS」のコートを着ていると回答していまして、え、HIS MISSってレディースのブランドじゃなかったっけ? 確かに当時の写真とかレディースっぽい服を着てるように見えるけど他にどんなブランドを着てたんだろう? とか、そういうどーでもいいことが眠れないほど気になるのも楽しいよね! 「Dive Into Your Body」のときの小室さんの王子様シャツが欲しいです。

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2014年03月26日

二人のTK

テーマ:偏愛
TM NETWORKだけ聴いていれば基本的にはOKだけど、やっぱり小室哲哉ワークも気になってしまうのは、ファンとして自然な流れというもの。
自分の中でのブームはすでに去りつつありますが(今はtrfに移ってしまいました)、もう1人の(?)TKこと華原朋美について、急に語ってみたいと思います(笑)。
最近は竹田氏とのあれこれですっかり評判を落としつつあるようで…。しかし、元々彼女に“いい人”のイメージを抱く方が間違っているんじゃないかと思います。無邪気ではあるかもしれませんが、それといい人とは別物。その無邪気さの中には毒気もしっかり含まれており、よくも悪くもそこが魅力でもあるのではないでしょうか。

小室ファミリーの歌い手の中では、昔は歌もキャラもKEIKOの方が好きでしたが、大人になって、“朋ちゃん”の持つある種のドラマ性に惹かれるようになりました。
全盛期の彼女は、ある意味で女子の憧れのひとつの到達点だったと思います。
綺麗だけど親しみやすいビジュアル、当代一のプロデューサーの恋人というポジション、上手くはないけれど個性的な美声。美貌と強運と才能を兼ね備え、女子として最強の立場に上りつめながらも、元B級アイドルという出自の胡散臭さが、純天然のシンデレラではない微妙な陰影を与えていました。
まだ若くモテとは無縁だったわたしは、ぶりっ子という存在をとにかく嫌悪していました。そういう心の狭さがますますモテを遠ざけていたことは云うまでもありません(涙)。しかし、一見ぶりっ子の権化のような朋ちゃん――大人のくせに己を「朋ちゃん」などと呼んでしまうような――に対しては、特段の興味も抱かない代わり、嫌いだとも思いませんでした。
2人で登場した何かの会見で、「朋ちゃん、小室さんのことダイスキよ」と云い放ったのをたまたまテレビで見たことがありました。呆気に取られつつも、こんなにも堂々と恋人への愛を、恋人の目の前で表明できるなんて、何と羨ましいバカさ加減だろうと、目からウロコが落ちたものでした(笑)。そういう戦略とイメージで売っていたことを差し引いても、その無邪気さは実に清々しいと感じたのです。
あのまま結婚して、引退でもしていたら本当に伝説になっていたことでしょう。「I'm Proud」のPVメイキング時のような輝きを保ったまま、幸せになっていたら…と、特にファンでないわたしでも、ふと考えてしまいます。

復帰した今ですらも、「まだまだ未練がありそう」とあまり好意的でなく捉えられているようですが、下世話な外野としては、一歩間違えたらストーカー状態の、呪いにも似た恋愛の影があってこそ目が離せなくなるというものです。
呪われるほど誰かを愛してみたいもんだな…とたまに(遠い目になって)思います。そこまで愛せるならそれは、もはや善悪も、幸不幸も越えた何か…なのかもしれない。まあ、わたしも含めてほとんどの人はそんな思いに耐えられないから、自分の恋愛は置いといて、ドラマや漫画で代用する。実際に朋ちゃんがどう思っているかは知らないけれど、少なからぬ人が、彼女に対して勝手に、呪いのような愛のドラマを感じていて、だからこそ復帰後もそれなりに話題になったりするのではないでしょうか。
ただ、普通の恋愛なら果たしてここまで引きずることはあったのかな、と思います。そこに、“才能”というものが関わっているから、断ち切り難い執着が生まれたのではないかと。自分の才能を認めてくれるのみならず、それを伸ばしてくれる人がいるというのは、得難い幸運です。ましてその人もまた才能にあふれ、自分の人生においてありえないほど輝く時間を与えてくれたら、そこに一生拘泥してしまうのも無理はない…という気がします。
わたしは、「今がいちばんいい」という現在至上主義には少々違和感を覚えます。戻れない過去を取り戻そうとすることは、愚かなこととしてばっさり切られがちですが、それだと、常に人は最高に幸福な状態を更新していかねばなりません。いや、もちろんそうできれば素敵ですよ。でも、アスリートじゃあるまいし、そこまでする必要があるのでしょうか? 少なくともそこまでする義務はないでしょう。昔が輝いているだけでも、わたしの如き虫けらに近い凡人にとっては眩しい限りです。

さて、朋ちゃんは今の方が歌も上手くなったという専らの評価で、確かに安心して聴けますが、昔の不安定な歌声、恐れも不幸も知らないような一途な歌い方には、人の心を掴む何かがありますね。それをかつて、小室さんは「涙腺を刺激する声」と評しましたっけ。
最新のカバーアルバムで歌ったらしい「DEPERTURE」は、絶頂期にもカバーしていますが、このときの動画は何回観ても揺さぶられるものがあります。「あなたが私を選んでくれたから」のところでちょっと涙声なんかになられると、どうしたって2人の背景を想像して胸を突かれます。
小室さんの影を払拭することが、今後の朋ちゃん――歌手としての朋ちゃんに与えられた使命なのかもしれません。いつまでカバーばっかりやるんだ、いい加減I'm Proud以外の歌を歌いなさいよという外野の声もごもっともですが、いっそのこと、徹底して小室さんの歌(過去曲のカバーにしろ、新曲が今後あるにしろ)ばかりを歌い続ける歌手人生でもいいんじゃないかと、無責任に思ったりして…。
すべての小室曲に合うわけではないにしろ、朋ちゃんの声と小室曲の、特にアイドルに提供したようなポップスとの相性はかなりよさそうな気がするんですよね。だから、恋愛関係とかはさすがにもう無くていいので、師匠と弟子みたいな関係で、朋ちゃんは小室サウンドの表現者として、音楽を純粋にやってくれたらいいなあ。
個人的にツボなのは、木根さんが歌う「Close to the night」における、やや主張の強いコーラス。小室さんもコーラスで参加しているんですが、そこが聴きたくてリピートしてしまいます。
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2013年12月04日

TM NETWORKおかわり!

テーマ:偏愛
突発性TM NETWORK動画徘徊病に罹患中の昨今です。
まあ、風邪のようなものだと思ってくだしあ。。。

しばらくの間、ちょっと薄情なくらい忘れちゃっていたんです、TMのことは。
秋頃は旅行のことばっか考えていたし、7月にライブに行ったこともブログにアップしなかったし…。
だから、何がいったい火を点けるのか、自分でも謎なんですけどね。ほんと、つい先日までは通勤中にTMを聴くことも皆無に等しかったというのに、ここ数日は夜中に血眼になって動画漁りしているなんて…、これが病気でなくて何だというの!?
一方、男闘呼組に対する興味は、下手するとなかったことになっているくらいの沈下ぶりですが(苦笑)、三つ子の魂百まで、わたしは一度好きになった人のことは死ぬまで忘れない粘着質のようなので、これまた不意に落とし穴にはまってしまうかもしれません…。

傍から見れば不毛としかいいようのない行為を、少しでも生産的に変えようということで、今回はおすすめのライブ映像を勝手にご紹介。
わたしは、ファン(FANKS)としては歴も浅くてホントにペーペーですが、動画徘徊回数と書籍媒体のコンプリート率だけはそこそこ誇れます(笑)。しばらくご無沙汰しているうちに、未見の動画もアップされていて、それはそれで喜ばしいものの、気がつくと結局、かつて中毒になった動画をしつこく、スルメを噛むようにリピートしていることが多いですね…。
そんなの紹介するくらいなら今年のライブの感想でも書けよ、と思わなくもないけれど、2013年現在はライブをやってくれるというだけでありがたいので、冷静な判断ができないの。病み上がりの宇都宮さんが「みんなに会えてうれしいね~!」って云ったときは、思わず (´;ω;`)ブワッってなっちゃったもん…。

野ぎくせれくしょん・中毒になるTMライブ映像BEST5

☆Camp Fanks!!'89「DIVE INTO YOUR BODY」
http://www.youtube.com/watch?v=rb414nCoDFo

思えば、これを見たのがすべての始まりだったような…。
ファンの方には、“金魚”と云えば通じるあの真っ赤なステージ衣装…しかし、どんなに衣装が面白くても、どんなにダンスが笑えても、やっぱりカッコいいと結論せざるを得ない圧倒的パフォーマンス。まぶしすぎるスターっぷり。
これを観ると、脳内麻薬がドバドバ出まくって、自分でも気持ち悪いくらいニヤニヤしてしまいます。なんか、大げさだけどこれが幸福と絶頂の形だ!とか思っちゃう。タイムスリップして、1つだけ生で参加できるならこのライブを選びますね。
ニコ動ではIKUZO mixですっかり有名になった、このライブの「Get Wild」とセットでどうぞ☆

☆LAST GROOVE 5.19「RHYTHM RED BEAT BLACK」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm695625

これはぜひニコ動で、コメントと一緒に観て欲しいですねー。
宇都宮さんのセクシーさが、ここに極まっています。別に胸をはだけているわけでも、露出しているわけでもなく、むしろカッチリしたスーツ姿なのに、何でしょう、この、全身から滴り落ちてくるような色気は…。男の色気とも、女の色気とも、どちらともつかないような独特の妖しさ(でも、女装者やゲイの美しさでもないのよねん)。紫色の暗めの照明に浮かぶシルエットだけでごはんが進みます。
同ライブでこの後に続く「KISS YOU」も、同様の視点でおすすめ。このライブは小室さんの凄絶なクールビューティーっぷりもたまりません。木根さん…は、通常運転(笑)。なお、木根さんは再始動後のMTRライブがいちばんカッコいいと思います。時代が木根さんに追いついたのです、きっと…。

☆紅白歌合戦「COME ON EVERYBODY」
http://www.youtube.com/watch?v=XuGDO5roISo

リアルタイムでも観ていた記憶がうっすらとありますが…当時はファンというほどの熱心さはなく、カッコいい曲だなー、くらいにしか思っていませんでしたね。今思えば、本当にもったいない! 己の貧困な感性を今さら呪うしかありません。
このライブは三人三様でカッコよく、いつもうっかり見落としがちな木根さん(すみません…)の存在感がステージを締めています。宇都宮さんの歌詞間違い、小室さんのラブリーな帽子姿(こんな帽子欲しいなー)、冒頭には加山雄三も登場する見どころ満載のライブ。このときのリミックスも素晴らしく、最後の盛り上がりでいつも鳥肌が立ちます。

☆FANKS "Fantasy" DYNA-MIX 「NERVOUS」
http://www.youtube.com/watch?v=QeV_E3l80t0

数ある“ナーバスダンス”の中で最も好きなのがこのライブ。汗と若さがこれでもかと弾ける、フリーダムでエネルギッシュなダンスがたまりません。
しかも! 間奏では小室さんのナーバスダンスまで見られるという貴重なオマケつき。ちょこまか腕を動かす、暴走族風衣装の小室さん萌え…。

☆EXPO ARENA FINAL「JUST LIKE PARADISE」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm718924

これは、曲が好きすぎるせいもありますが、ライブを観てさらに好きになりました。宇都宮さんの色気はここでもフルスロットル状態! 細かな一挙手一投足に宿り、瞬間的に炸裂する色気。この衣装でこのダンスで、何故こうもセクシーに見えるのかしら…不思議でしょうがないです。LAST GROOVEのときよりも男っぽさがありますね。
でも、この当時の写真にはそんなに惹かれないのよね…。やはり、静止画ではなく動画で真価を発揮するイケメンだと思います。
終盤にかけて重なってくるメモリーモーグの音色がまた、身悶えするほどエロ切ない(ってどんなだ;)んですよねえ。

…ああっ、BEST5にしたら、あっという間に枠が埋まっちまったじゃないか(涙)。
CAROLとかも入れたかったなあ…。CAROLでは「In The Forest(君の声が聞こえる)」が好きです。白いスーツ(小説『CAROL』におけるフラッシュの衣装)に身を包んで情感たっぷりに歌う宇都宮さんにゾクゾクします。「レッツゴーヤング」出演時の「1974」における二次元的イケメンぶりも捨てがたいし、PARCOライブの「金曜日のライオン」の初々しくて甘い雰囲気もいいよねえ…。
 
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2013年11月28日

探しもの小話

テーマ:偏愛
ずっと探していた本が、最近になって急にあっさりと見つかり、狂喜乱舞しております。
その本を探して、心当たりのある古本屋に何度通ったことでしょう…。何度、オークションを探したことでしょう…。あるわけないよね、と思いつつも淡い期待を抱いて足を運び、検索しては撃沈する、この数年でした。
これはもう、個人レベルで誰か詳しそうなそのスジの人(って誰だ!?)に当たるしかないな、でもそれってサハラ砂漠で落し物を探すような当てのなさだし、相当な勇気を振り絞る必要があるよな…というわけで、ここしばらくはもうほとんど、ツチノコの存在並みにうっすらした、妄想に近い希望しか抱いておらず、頭の片隅にかろうじて引っかかっていただけでした。

先日、休日出勤で疲れ果てて帰宅し、癒しを求めたのでしょうか、ふと、その本の片割れを手に取り、何十回目かの再読をしました。
片割れ、というのは、これはシリーズ本であり、たった1冊だけ早い段階で所持することができていたのです。まあ、それを所持してしまったせいで、残りの本を探し続けるハメになったとも云えますが…。
あーやっぱり残りも読みたいなー、と、にわかに情熱が蘇って、その1冊を手に入れたオンライン古書店を何気なくチェックしてみたのです。ここが最有力と思いつつも、何度チェックしても、もう何年もそれが売りに出されていることはなかったのですが……え!? あるじゃん!!! しかもシリーズ全巻!!! 値段もそんなに高くない!!!
当たり前ですが、速攻でカートに入れましたよ。注文が確定するまでの間、こんなに緊張したことは未だかつてありません。万が一、一瞬の差で誰かが先に注文を入れていたら…或いは、オンラインでは表示されているけれどすでに売り切れていたら(先日も別の本でこういうことがあった)…ああ、何だこの気持ち、久しく感じたことのない、恋のときめきのような…。

めでたく注文が通り、家に届くまでの間も、しつこく配達状況をチェックし、一日千秋とはまさにこのこと、焦がれるような思いで待ちました(たったの3日間ですけど)。
そして本日、無事に届いたわけですが、出勤前だったため箱を開封したのみで、中身はまだ読めていません。会社にいる間中、家で本が待っているかと思うと後ろ髪を引かれすぎて仕事が上の空でしたよ…って、それはいつものことか…。しかも、こんな日に限って飲みの約束をしてしまったりして! 酒なんか飲んでる場合かよっ!?
このブログを書き終わったら、読もう……ああでも、何だかもったいなくて読めない気もするなあ…。だって、この勢いで読んだらすぐに読み終わってしまうもの! やっとのことで手に入ったのに、そんな一瞬で消費してしまっていいわけがない!

この辺りで是非ともその本についてご紹介したいところですが、それは発禁本…とは云わないまでもあまりおおっぴらにできないタイトルのため、伏せさせていただきます(知っているのはAさんとBさんと、Cさんくらいかしらね…)。
おいー、ここまで書いておいてそりゃねーだろ! …と、自分が読者なら間違いなく怒ってます。と云いつつ、過去ブログを遡れば、わりと簡単に分かります(汗)。気になって夜も眠れないという奇特な方だけ、昔の記事を漁ってみてください…そして、もしうっかり分かってしまっても、こっそりわたしだけに耳打ちしてください、クイズ番組の回答者のように。

さて、この本はわりと頑張って探したものの類ですが、他にも、「細かすぎて伝わらないモノマネ」ばりに、他人には伝わらない謎の探しもの・或いは尋ね人がいくつかあります。
これだけネットが発達しても、情報すら手に入らない物事というのもあるんですよね…。断片をごくたまに拾うことはできても、パズルを完成させて全貌を見ることはできないのです。ああ、なんて狂おしい…。
だがしかし、手に入らない狂おしさは渇望をいっそう燃え上がらせる。情熱の炎は、もっと他の建設的なことで燃やしたいものですが、ままならぬは己の心です。ストーカーの心情って、きっとこんな感じなんだろうな…。恋と探しものは酷似しているような気がします。
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2013年08月28日

暑苦しいのが好きッ!

テーマ:偏愛
わたしは普段、あまり映画を観ません。家のテレビがブラウン管の14インチというしょぼい環境であったり、レンタル屋が徒歩圏内になかったりするせいもありますが、それ以上に、映画を2時間前後見続ける、つまり画面の前で2時間前後固定される、という行為が苦手なのです。ああ、今から2時間もの間、テレビの前から動けないんだ…と思うと、急に囚人にでもなったように自由を求めてムズムズしてしまい(まあ一時停止すればいいんだけどさ)、やっぱマンガにしとくわ~と諦めてしまい、すっかり映画素人に成り下がっているのですが…。


そんなわたしが先週は、『男たちの挽歌』シリーズを4夜続けて鑑賞し、これは久々に萌え爆弾の予感というか悪寒がしております。
レスリー・チャンの出世作ということで、前々から「死ぬまでに観たい映画リスト」に名を連ねてはいたのですが、今のタイミングで観ることになったのは、Huluという動画サイトの無料お試し期間のおかげです。ホントは別の映画を観るために登録したんだけど、ラインナップを観たら4本も入っているんですもの!
思わぬ拾い物をした気分で見始めたところ……正直、初見は「何つう単純でベタベタの映画!!」という印象でした。何、このお約束に次ぐお約束! メロドラマの激しい応酬! とにかくやりすぎ死にすぎのドンパチ! もっとクールでハードボイルドなものを期待していたせいもあって何度もズッコけてしまいました。
それなのに…見終わってみると、何故でしょう、まるで襲いかかってくるように、余韻がわたしの心にあふれてきたのです。走馬灯よろしく、脳裏にシーンが次々と立ち上ってくる。熱に浮かされたまま、「2」を見、「最終章」を見、「3」を見終わる頃には、すっかり虜になっていました。


今さらこの、すでに名作として全世界に認知されている映画に熱くなるなど、どんだけ素人だよ!という感じでお恥ずかしいのですが、恥ずかしさと紙一重のカッコよさについて、この映画からしかと学んだ身としては、恥や外聞などものともしない姿勢を貫かねばなりません。
シリーズ全編について書くと徹夜しなければいけないので、ここでは「1」についてのみ語ります。
香港マフィアの幹部である主人公ホー(ティ・ロン)と、警察官の弟キット(レスリー・チャン)。そして主人公の義兄弟のような盟友マーク(チョウ・ユンファ)。弟のためにホーは闇社会から足を洗おうとするも、最後の大仕事で裏切りに遭い逮捕、服役することに。ホーの仕事のために兄弟の父親はマフィアに殺され、出所した兄をキットは激しく拒絶する。一方、マークは、ホーの復讐を果たすものの右足に致命傷を受けたことで、かつての舎弟にアゴで使われる身の上になっている。真っ当に生きようともがくホーだが、弟の手柄と、不遇の盟友のために、組織に挑むことに――。
というようなストーリーの中に、裏切り、断絶、復讐、仁義、友情、兄弟愛などがこれでもかとてんこ盛り、さらにはありえないほど凄まじい銃撃戦も随所に織り込まれ、歴代のジャンプ漫画も遠くかすむほどの暑苦しさに仕上がっております。


人情の押し売りがヘビよりも苦手なわたしは、性格的にこのテのテンプレにはビクともしない…はずでした。
しかし、このような浪花節的ダサさ&クサさ&ベタさというマイナス要素など、ものともしないパワーがこの映画にはあります。とにかく、全編にわたって有り余るほどの情熱がみなぎっており、ラストには凄まじい勢いで爆発。それを、過剰なガンアクションがさらに盛り上げて、もはや出玉の止まらないパチンコ状態です。
カッコよさを突き詰めるとカッコ悪くなるのが常ですが(キ●タクを見ると何か笑ってしまうあの感じ)、そのカッコ悪さの壁を破ると、そこにはちゃんとカッコよさがいるのですね。まるで、本当のカッコよさにたどり着くためには、カッコ悪さの関門を一度はくぐらねばならないという掟があるかのように…。
このあたりは、『ロックよ、静かに流れよ』にも通じるところがありますね。見ている方が恥ずかしくなるような直球の熱さっていうんですか。
そおいや、この映画のレスリー・チャンは、この時30歳とは思えないほどあどけなく、ちょっと生意気で拗ねた感じの表情を幾度となく見せるんですが、それが何となく成田昭次くんにだぶって見えるのはわたしだけ? まあ、レスリー・チャンの方が美男子だけど…。
成田くんも俳優活動を続けていれば、レスリーとは云わないまでも、いい役者さんになれたかもしれないのにな…って、それは余談ですね。失礼しました。


「いばりたいわけじゃない! 失ったものを取り戻したいんだ」
香港の夜景を前にして、傷だらけのマークが咆哮する姿には、何かがのり移ったような凄絶な色気があります。ああ、この切なさと激しさ。弱さと強さが背中合わせになった姿。これこそ男の美しさですよ。
演じるチョウ・ユンファは丸顔のどんぐり目で、ニコッと微笑まれたらすべてを許してあげたくなるような愛嬌あふれるルックスなのに、神々しいほどの男らしさを感じます。
今、さらっと“男らしさ”と書きましたが、この映画における、全編を通してしつこく描かれる“男らしさ”、それは、決して性別に限定したことではなくて、生き様であり、人としての矜持とでも云うべきものです。文字にするなら、「男」ではなく「漢」と書いた方がしっくりくるかもしれません。だから、あんまり女性に向けた映画ではないのかもしれないけれど、女でも十分に共鳴できるものがあると思うのです。
「恥じて生きるな、熱く死ね!」というのがこの映画のキャッチフレーズらしいですが、まさにこの言葉が映画の全てを表しています。命よりも生き様。ああ、なんてクサい。だけど、なんてまぶしい。

 
さらに、一人ひとりの男たちの生き様もさることながら、彼らがさまざまな“情”によって結びつきあっているのですから、もう、男の友情で何杯でもお代わりできるやおいっ子のわたしも怯むほどのコテコテ具合です。
例えばこんなシーン。出所したホーと再会し、「3年間、ずっと待ってた! 3年だぞ! 巻き返そう!」と熱く、うれしそうに語るマーク。でも、断られて、「俺のことはいい。キット(弟)を守ってやれ」と押し殺すように云うのです。あぐぐぐ、何て切ない。。。
このように、熱すぎる友情、熱すぎる兄弟愛、熱すぎる仁義など、男たちの絆がこれでもかと描かれたうえに、製作のツイ・ハークが、台湾で不遇に処されていた監督のジョン・ウーと主演のティ・ロンに「もう一度、一緒にやろう」と声をかけて実現したという制作秘話までもが折り重なって、情の盛り合わせは留まるところを知りません(笑)。
もちろん、肉体関係など介在しませんし、BL的展開もありません(あっても困ります…)が、わたしはやおいというものに愛の純粋性という幻想を抱いているアナクロ腐女子なので、むしろこの男同士の強い絆に、そこらのやおいやBLなど太刀打ちできないほどの濃厚な愛を感じて、クラクラきてしまうのでした。

 
直情的なストーリーに、アクション映画というさして興味のないジャンル。にもかかわらず、この映画にはよく見ると、わたしの好きなものがいっぱいに詰まっていたのでした。男という生き方。男の仁義と友情。敗者復活劇。滅びの美。過剰の美学。そして、「香港」という舞台。
周囲からは、「無表情」「テンションがものすごく低い」「性欲がなさそう」「生命力もなさそう」という評価で定まっているわたしですが、本当はこういう、暑苦しいものが好きなのさっ。ま、自分にないものを求めているのかもしれませんけどね。


邦題のこってり感もいいけれど、「英雄本色」という原題、「A Better Tomorrow」という英題もまたカッコよくてしびれます。本当の英雄、よりよき明日。シンプルなのに、グッとくる。
韓国版の“リウェイク”作品もあるようですが、チョウ・ユンファが出ていないとどうにも安心して観られない(っつうのもヘンですが)ような気がして、ちょっと手を出しかねております。

暑苦しさつながりで、さらに余談。
最近、新シリーズが始まった『最強伝説 黒沢』もまた、ど暑苦しい名作でした。これもずっと積ん読状態だったけど、読まずに死ななくてよかった…。
ここにもまた、生き様としての“男”がしつこく描かれています。表紙の汗臭い雰囲気に、決して怯んではいけません。叩き売りかと思うほどに名言がたくさん詰まっていますので、未読の方はぜひ♪
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2012年11月02日

友情の向こう側

テーマ:偏愛
久々にマンガを読んで泣きました。
と云っても、結末を読んだのが会社の昼休み、さすがに本当に涙を流すわけにはいかず堪えたものの、体の奥から震えが来るような感覚にしばし酔いしれました。
えーと、知っている人がどれだけいるのか甚だ疑問ですが、「友情―Dear Friend」というマンガです。作者の佐藤真理乃さんというマンガ家も、今はどの程度知られているのでしょうか…。


舞台は全寮制男子校、主人公は脛に傷持つ外部生と、男にしてはかわいい顔をした学園のアイドル。二人は寮の同室になり……。
と書くともう、それはBLの“王道中の王道”設定ではないのか! というツッコミが聞こえてきそうですが、彼らを取り巻く同級生たちのキャラクターや、それぞれが抱える悩みや問題などもないがしろにせず描かれているため、単純に青春群像劇としても楽しめます。最も、あくまでも少女漫画であって、本当の男子校はもっと汗臭い雰囲気なんでしょうけど…。
とは云え、やっぱりお話のキモは主人公2人の揺れる関係です。BLだったらいきなりセックスしたり、ドキドキの一夜を過ごしたりするのかもしれませんが、これはBLのようでBLではないため、そのような猛スピードでは展開しません。何たってタイトルは「友情」ですから、あくまでも友情の物語です。
にも係わらず、友情というコップからは確実に溢れてしまう何かがあるわけです。彼が誰かと親しくしているのを見て心が曇る、その思いの一種異常な感じに怯えてしまう……。


こういう、“友情と恋愛の間にある名づけ難い感情と関係性”は、危ういけれど不思議な永遠性があると思います。
相手のことが好きで大切で、できれば自分もその人にとって同じくらいそうであってほしいと願っていて、だけどその思いには確固とした名前を与えられない…けれど、敢えて名前をつけるなら“強い絆”ということになるでしょうか。
無論それは、男女間でもありうることですが、相対的に男女の方が垣根(タブー)が低くてけっこう容易に突破してしまうため(わたしはほぼ突破できたことがないけど)、この状態が長続きする確率というのが、同性同士に比べて低いんじゃないでしょうかね。わたし自身は、男女間の友情は成立するという意見の持ち主ですが、性差が理解を妨げる部分は、意外と大きいとも思う。


恋人だって別れるときがある
結婚したってそれがゴールだってわけじゃない
たとえ今はどれほど本気でも
一生同じ人を好きでいる保証なんてどこにもない
それでも友達なら変わらないよ


でも いいんだよ僕は
幸せになってくれれば それで…
遠くはなれていても
何があっても
友達だってことに変わりはないんだから


ぐはっ、切ねえ…。だけどこの切なさこそ至高。そして真実。
「窮鼠~」や「聖なる黒夜」シリーズで、肉体関係ありまくりの801にもばっちりハマっていたので説得力ゼロですけど、わたしは実は(?)、ホモセクシャルじゃなくて、ホモソーシャルなものが好きなんだと思います。
真の801が描くところ、目指しているところは、ひとえに“絆の濃さ”ではないのかと。「窮鼠~」でも、大伴先輩に「お前はオレの何が欲しいんだ!?」と訊かれて、「オレはあなたとの絆が欲しい」って答えていましたっけね。ま、そこにエロスを感じるから話がややこしくなるのですが(苦笑)。


「友情」以外の本も持っていますが、この人のマンガは、作画がやや不安定で気になるものの、展開とコマ割が上手くてぐいぐい読ませます。
ちなみにこの方、往年の某同人ジャンルでは最も有名な作家の一人ではないかと、数少ない資料から推察しております。後にプロになっていることを鑑みても、そのジャンルでは相当有名だったのではないでしょうか。大きな声では云えませんが、わたしは彼女の代表作と思しき某同人誌をしつこく探しています…。
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2012年10月13日

神曲二編

テーマ:偏愛
何とっ、年末の坊主丸坊主(※わたしがひっそりと所属しているコピーバンド)ライブでTM NETWORKの曲を演ることになりました!
ハードロック好きのメンバーには、TMを受け入れてもらえない気がして黙っていたのですが、「TMなら○○って曲が好きなんだよね」とか「Bメロの展開に鳥肌立つよね~」なんて意見まで出てきてうれしい驚きでした(ちなみに、男闘呼組にも言及してみましたが今いち喰いつきが悪かったです…)。
そして選ばれたのが、かの名曲「Still Love Her」さ☆ ご存知、「シティーハンター2」のエンディングテーマですね
その日は浮かれ気分で帰宅して、すぐに楽譜を見ると……うわっけっこう練習が必要じゃないすかこれ?? 左手でリフを引き続けながら右手でおかずを入れていくという、わたしにとってはかなり高度な技術を要求される曲のようです。
で、でも頑張る! だってTMだよ!? 毎日欠かさず、指から血が出るまで(ウソ)練習するよ! とは云え、これの練習ばっかりして他の曲がおろそかになると、もう二度とTMやってもらえないかもしれないよね~(汗)。


というわけで、またまたTM話です。え、もう秋田……?
宇都宮さんのエネルギッシュなパフォーマンスと、セクシーなビジュアルに撃ち抜かれて始まった昨年来のTM NETWORKブームですが、何だかんだでわたしの興味は小室さんに注がれることが多く、定期的に小室さんについて調べたくなる衝動に駆られます(探偵かわたしは)。
音楽家・クリエイターとしては間違いなく天才と思うわけで、でも私生活の破綻ぶりもなかなかすごかったわけで、でも少年のように繊細だなと思う部分も多々垣間見えるわけで……なんかもう、よくも悪くも普通じゃないパーソナリティーが気になって気になってしょうがないんですよ。
そのルーツを知りたくなって、今さらアーサー・C・クラークや広瀬正の本を読んだり、EL&Pを聴いたり、もちろん過去のエッセイやインタビューなども読んでみるのですが、色んな面がありすぎてうまく掴みきれません。単に素直で子どもみたいな人なのかな、って気もするけど……。


そんな流れで、今回は小室さんの作詞にスポットを当てたいと思います。
全般的に小室さんの書く歌詞には、ちょっと記号的な印象があり、日本語の奇妙さも所々気になってしまうのですが、まだそれほど多く作詞を手がけていなかったTM NETWORK時代(TMNにあらず)の歌詞は素直にいいなあと感じます。小室さん、詩人だな~って。90年代の歌詞がフレーズ重視だとしたら、それ以前のはイメージ重視とでも云いましょうか。情景が絵になって浮かんでくる感じ。
「金曜日のライオン」「Electric Prophet」「Your Song」なんかもファンタジックで、キラキラしていて好きなのですが、聞くたびにわたしの琴線をやたらと震わせ、下手すると心の汗まで流してしまうのが「Here,there & Everywhere(冬の神話)」と「This Night」の二曲です。
どちらもアルバムのラストを飾る曲であり、TMの中ではややマイナーな位置づけかも知れないけれど、この二曲の美しさははっきり云って異常(笑)。
前者は夭折した従姉に、後者は最初の奥さんに捧げられていることは、特筆すべきポイントでしょう。……って、背景エピソードありきでの判断はズルいかな? でも、そのパーソナルな部分が、楽曲に温かさと繊細さを与えているんじゃないでしょうか。


「Here,there & Everywhere」の歌詞は、サブタイトルの(冬の神話)のとおり、冬の星空に描かれるギリシャ神話の悲恋の物語と、その夜空を一緒に見上げていた“君と僕”がリンクするストーリーになっています。
これは、どのフレーズがいいとか以上に、起承転結がとにかく素晴らしい。一編の短編小説のようです。しかもこれってホントの話だったりするんじゃ? と想像が膨らんでしまうからさらに涙腺がやばいことに……。
歌詞のイメージはとても寂しいのに、音はあくまでも爽やかでハートウォーミングなのも、“すいかに塩”的な効果を発揮していて、余計に切なくなります。

君が天に描いてた 夜のプラネタリウム
僕の腕の中にも 神話が生まれてた

なんて部分は、ほんと、小室さんってロマンチックで少年のような人だなあって思いますね。
アルバム「Self Control」の収録曲で、木根さんの名作「Fool On The Planet」の次に来るという曲順もまたシビれます。


「This Night」は、同じく冬の歌、というかこちらは明確にクリスマスソングです。
「いつまでもいつまでも君は僕のものだよ」という、若干恥ずかしいけどとてつもなくロマンチックでもある冒頭のフレーズに、まず脳天を撃ち抜かれます。
雪が降り続ける冬の夜の情景がぼんやりと表現されているのですが、幻想的でありながら奇妙にリアルな感じがするのは、特定の相手に捧げられているからでしょうか。
デモ段階の曲ってのが某所に上がってまして、わたしはこっちの歌詞の方が好きなんです。中でも、完成曲にないこの部分がいい。

去年の悲しみの君は 今はもういない
だけど僕は忘れない 君の寂しさを

このニュアンスは、別の言葉になってちゃんと完成曲の歌詞に入ってはいるんですけどね。確かに、完成曲の歌詞の方がまろやかで耳には心地いい。
でも、この2行目がいいじゃないですか。すっごく繊細な殺し文句じゃないですか?
で、こんな曲を作っておきながら、4年後に離婚しちゃうのが何とも切ないんだけど、その一瞬のきらめき、まさに“This Night”=今夜しかありえないほど純度の高い感情が、ぎゅっと濃縮されているなあ、と勝手に解釈して感動するのです。
この曲のタイトルが「Tonight」じゃなくて、「This Night」っていうところもいいんです。より強く限定的な感じが、ね。


ちなみに、「Here,There&Everywhere」の方もデモ音源が存在するのですが、こちらは歌詞がまるっきり違っていてビックリ。
美しい海沿いの街~なんて始まる、思いっきり夏のイメージです。こっちはやっぱ完成曲の方がいいな。
ともあれこの二曲には、小室さんの中のリリカルでロマンチックな感性がとても純粋なかたちで表れているように思います。
TMは別に興味ねーなって人も、この二曲はぜひ聞いてみてほしいです。これからの季節にもぴったりですしね☆
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2012年09月15日

愛とときめきのTM NETWORK(and so on)

テーマ:偏愛

はい、またTM熱がぶり返しております。
眼球が擦り切れるほど見まくったはずの映像を飽きもせず再びリピートし、その勢いでTM→渡辺美里→岡村靖幸→大江千里…という80年代エピック・ソニーの旅に出た後(ちょっと寄り道でSING LIKE TALKINGも…)、またTMに帰着しつつある昨今です。
いやー、改めて見るとなんて華やかな顔ぶれ。渡辺美里を媒介にして、奇跡のようにカラフルな天才が集まっていたんですねえ。コラボレーションではなく、コーラスで参加し合っていたりするのもなんとも贅沢です。
当時はシングルなどで断片的にしか聴けなかったけれど、それぞれの黄金期のアルバムを、一から聴き直したいです。ええ、いいんです、現代の流行からは遠く離れていても…。

それにしても、いったいどうしてしまったのでしょう。
ほんの1週間くらい前、「不機嫌な果実」の岡本くんにやられていたわたしはどこに逝ってしまったのですか? 念願の男闘呼組横アリライブDVDも、ライブ写真集も入手できたっていうのに、まだ開封してませんよ?…まあこのへんは、TM熱が落ち着いてからでないと有り難味が半減するのではという懸念から、あえて開封していないのですが…。
再燃のきっかけはもちろん渋谷公会堂だけど、しばらくご無沙汰していた間に動画サイトには未知の映像や音源が上がっていて、そこからあれこれ掘り返しちゃったのがマズかったわ…。
先立っても、ニコ動に大量にアップされているラジオ「Come on FANKS!」の音源を聴きまくるという、実に暗い日曜日(って歌あったね)を送っておりました。我ながら、こんな大人でよいのだろうか、だらうかと悶々としてしまいます。


「Come on FANKS!」は、すごい勢いで上昇気流に乗っている楽しさが伝わってきて、とっても幸せな気持ちになります。
「Dive into your body」発表の少し前にスタートしているんですよね。で、TMNにリニューアルすると同時にラジオは終了(というか、名前を変えてこちらもリニューアル)。個人的にはここがTM絶頂期のイメージということもあり、殊更みなぎるものがありますね。なお、途中のコカコーラのCMで、佐藤竹善さんの歌声が聴けるのもうれしいおまけです。
ここにいる3人は、あんな音楽であんなビジュアルの人たちとは思えないほど普通の兄ちゃん達。この頃って30か31くらいのはずですが、中学生男子(いや、下手すると小学生)がふざけ合っているようにしか聞こえません。パブリックイメージとのギャップが味わえて、ファン的には実に贅沢な番組と云えるでしょう。
3人のラジオドラマでは、小室さんが例のねちっこい声で実に嬉々として殿様や怪人チョコ男(笑)を演じており、後の大プロデューサー時代からは考えられない無邪気さに萌えます。宇都宮さんは喋ってもいい声だし(口数少ないけど)、木根さんはボケもツッコミも絶妙だし、ハガキを読んで3人が爆笑している声など聴くと、あまりに楽しそうで、そこに混ぜてくれー!と身悶えしてしまうわ。
たまのゲストに渡辺美里や岡村靖幸が登場するのも、エピック祭り真っ只中のわたしとしては大きなボーナストラック。小室×岡村の回で、最後に岡村靖幸が「これから小室さんの車に乗って二人でナンパしに行くっていうのはどうですか」と誘って「そういうこと云わないでよ~(ただでさえそういうイメージに見られるんだから)」と小室さんが苦笑している様子にほのぼのしました。


というわけで、改めてTM NETWORK礼賛の毎日なのであります。
いやー、TMはときめきの宝庫だわ。まだまだときめきを汲み上げられるわ。
再結成後の「SPEEDWAY」は、何となく聴くのをためらっているのですが(苦笑)、それ以外はどのアルバムも好きで、日によって自分の中の順位が変動します。
アルバムごとにカラーが変わっても、「これはちょっと違うかも…」って感覚には、不思議となりませんね。ある程度まとめて聴いたからかな?
まあ、どーーーしても1枚だけ選べと云われたら、結局「CAROL」になりそうですが…。


(おまけ)
キラキラ楽しくなるTMベスト☆5(順不同)


「Twinkle Night」
イントロでご飯がお代わりできるほど好きだっ☆ タイトルからしてそうだけど、もうっキラッキラ! 何げにクリスマスソングだというのも胸キュンポイントです。同名のミニアルバムのジャケットもロマンチックで大好き。「Your Song」とかこの辺りのジャケットデザインはキュートですね。

「Dive into your body」
これもイントロ聞くだけでスイッチ入るう! 夏のスパーク感がこれでもかというほど詰め込まれていて、大音量で聴くと脳内麻薬が止まらなくなります。いちばん好きな曲を挙げろと云われたらこれかも。シングル音源が欲しい…。


「8月の長い夜」
Dive~が燃え盛る夏のイメージだとしたら、こちらは夏の海のきらめきのようなイメージ。甘酸っぱくてキュンとするメロディ&歌詞。アルバムでは「永遠のパスポート」から続くのがまたいいんです。自転車に乗って口ずさむととても心地よいのですが、カラオケで歌うとどうも今いちでした…;


「Nervous」
アルバム「ゴリラ」のオープニング「Give You A Beat」からの繋ぎの部分で心臓が早鐘を打ちます(笑)。宇都宮さんのエネルギッシュなパフォーマンスが見られる「FANKS "FANTASY" DYNA-MIX」が、個人的ベストNervous。


「Just Like Paradise」
プレイリスト再生率が最も高い曲。CLASSIX版が1位で、原曲が2位になってます。どんだけ聴きまくっているんでしょうか…。宇都宮さんの色気が満開で、夜に聴くと魅力倍増。ライブ映像を見るとさらに5倍増。

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