2014年09月30日

反逆の原宿

テーマ:かわいいもの

今日は珍しく、比較的オンタイムの話題をば。
昨夜、NHKで放送された「ブレイクスルー」という番組をご覧になった方はいらっしゃるでしょうか? きゃりーぱみゅぱみゅのアートディレクターとしてすっかり有名になった、増田セバスチャンのドキュメンタリーをやっていまして、今回のブログタイトルは番組のコピーから拝借しました。実際は、「反逆の原宿“カワイイ”」でしたが、「反逆の原宿」というひとまとまりの響きが、何だかいいなと思ったもので…。

原宿の職場を離れて半年弱、MILKの展示会とラフォーレ原宿のバーゲンだけは這ってでも参加しているけれど、原宿で買い物する頻度はぐっと減りました。厚底靴を履いたりデコった名刺入れを使ったりしていると注意される現在の職場で、息をひそめながら(?)手持ちの服を駆使してなんとかやり過ごしている今、新しい服を買うにもいちいち「これは会社に着ていけるのか否か?」を真っ先に考えてしまいます。しぜん、いかにも原宿的な装いからは遠ざかり、このままわたしも大人になって(もういい大人ではあるが!)エレガントな装いとやらに移行していくのだろうか…とため息まじりに思う日々を送っていました。
しかし、こないだ、MILKの予約商品を取りに行くついでにラフォーレ原宿に寄ったら、相も変わらずキラキラとかわいいものがてんこ盛りになっている様子を見て、まるで麻薬でも打ったようにハイになりました。自分の心と脳がすーっと解放されていくのをひしひしと感じ、うっかりJane Marpleで予定外の買い物までしてしまいました。まあそれでも、「会社に着て行けるかどうか」は考えざるを得なかったのですが、やっぱりわたしは、原宿とそのファッションを愛しているのだ!ということを痛感した機会でした。

昨夜、番組を見ながら、わたしはそのことを思い出し、自分がなぜ「かわいいもの」が好きなのかということに、改めて、明確に思い至りました。
かわいいものを愛することが、精神の自由につながる。だからこんなにもこだわっていたんだ、と。
そして、わたしの好きなもの二大巨頭である「旅」と「かわいいもの」には一見つながりはなくて、よく「バックパッカーとロリータって対極だよね」とも云われるのですけど、むしろその2つは「自由」という共通項で分かちがたく結びついているのです(昔、もう少しぼんやりとそんなことを書いた記憶はあるのですが、いつだったか…)。
そんな思いを新たにして、きゃりーぱみゅぱみゅのデビューPV「PONPONPON」を見直すと、そのまるっきり子ども的に作られた世界観に、単に「かわいい!」という以上の感動が湧いてきて、思わず心の汗が噴出しそうになります。

番組がよかったので、ずーっと積ん読になっていた彼の著書『家系図カッター』をもそもそと取り出して読み始めました。適当なところでしおりを挟んで寝ようかと思ったのですが、熱に浮かされたように夜更かしして読み通すことに…。
増田セバスチャンは、どこか仏のような超然とした佇まいがあるなあと感じていましたが、その理由が、本を読んで少し分かったような気がします。本のタイトルと、帯の「子供は作らない。」という強いコピーを見て、幼少時の家庭環境が酷かったであろうことは容易に推測できるのですが、本は番組で言及されていた以上の内容で、大人になってからも家庭の問題はずっと続いていたことを知りました。
ああ、彼の徹底した色彩とかわいさの感覚は、こんなところから生まれていたのか…と、切なくなりつつも、なんだか優しい気持ちにもなったのは、傷ついた心がこんなものを生み出せるのなら、傷つくことも、復讐心を抱くこともそんなに悪くはないのかもしれない…と思ったからかもしれません。そして、最後の著者紹介で、母親と一緒に写った写真が小さく掲載されていたことにも、救われる思いがしました。

今日は誕生日、お店に行く時間はなかったけれど、自分へのプレゼントには6%DOKIDOKIの「革命ブローチ」を買って、お守りにしよう…なんて、10代の情緒不安定な娘かわたしは(苦笑)。
かつて、野ばらちゃんが、ロリータは武装だと云っていた記憶がありますが、ちょうど、そんな気持ちです。かわいいもので、自由な心を守るのです。

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2014年09月20日

2006

テーマ:上京後

時には自分のブログを読み返して、当時どんなことを思っていたのか見直すのも、生きるヒントになるかもしれません。
2006年は上京し、久々に社会人に復帰した年でして、今思い出してもつらい毎日でした。牢獄かと思うほど拘束時間が長く、自身も疲労しすぎて殺気立っていた先輩の元で働くことで、さらなるデフレスパイラルの奈落の底に落ちていました。
それでもまだ、ブログを書いて発散しようという気力はあったようで、すべては書けなかったにしろ、当時のつらさの痕跡が、血痕のようにブログにも残っています。
特に入社してから9月までは地を這い血を吐くような毎日で、9月にはいよいよ本気で進退窮まり、高いお金を払って占いもすがりました。わたしの様子を見かねたのか、後にも先にもこれきりでしたが社長がサシ飲みに誘ってくれましたっけね…。
それがきっかけかどうかはともかく、10月になって急に仕事の環境が変わりまして、その後、紆余曲折はありながらも8年も生きながらえることになります。会社の労働環境が徐々に改善されたこともありますし、つらさを分け合える同僚の存在や、単に慣れというのも大きいでしょう。服装も自由すぎるほど自由が許されていましたし(笑)。ただ、仕事の内容に対する不満と鬱屈をついに解消できず、転職を決めたわけですが…。

 

年を取り経験を積んだ分だけ2006年より心構えはあるのかもしれませんが、今もやっぱり同じようなつらさを感じているわたしは、まったく成長のない人間ということなのでしょうか。
そのつらさは、新しい環境に慣れるためにどうしても避けられないものなのか、この業界にいる限りどこまでもついて回るつらさなのか、そもそもこの仕事に適性がないのか、いやむしろ働くこと自体に向いていないのか……判断がつきかねて途方に暮れ、視界が曇りまくりの毎日です。
つらい理由は複合的なものだと思いますが、大きな問題としては、労働時間の長さと仕事へのモチベーションが反比例していることです。今は本当に、仕事が人生を侵食していると感じています。どこまでも、休日でも仕事が追いかけてきて、仕事が脅迫者のように心と時間を占拠しようとする。仕事=人生と思えれば、或いは仕事を心から楽しめればそれも苦にはならないのでしょうが、なかなかその境地にはなれず、かと云って仕事以外のことに打ち込む時間的精神的余裕もなく…。
今、もしもあと1年しか生きられないことが分かれば、仕事は即座に辞めるでしょう。その期限が仮に10年だとしてもたぶん同じ結論になりそうです。むやみな向上よりも、興味と快楽を優先し、時にはもう少し世の中にダイレクトに役に立つことをしようと考えるかもしれません。
であれば、(今の)仕事を続ける意味とは…もはや、それを考える時間もないくらい圧迫されていますが、本当は今こそそれを考えるべきときなのでしょう。何がしたいのか、どうしたいのか、つらいからこそ聞こえる自分の偽りなき本音を聞かねばなりません。それが分かるならば、今のつらさを耐える価値もあり、むしろいい機会でもあるはずです。瞬時に終わる休息が与えられたとて、そこで麻酔を打たれたように思考停止してはならないのです。

 

旅からも、読書からも、かわいいものからも遠ざかって、わたしはいったいどこに行こうとしているのか…。
今なにか希望を見出すとすれば、時間の経過とそれに伴う経験によって少しは仕事がラクになる(或いは楽しくなる)…だろう…かもしれない…という淡い期待と、浪費体質に多少の改善の兆しが見えていることくらいでしょうか。やっぱり、つらいとき我慢せずに逃亡するためにはある程度まとまった金と、貧乏でも生きていける体質が必要ですからね。
『100万円と苦虫女』のように、100万円貯めたら次の土地へ、それくらい身軽になりたいです。今までの浪費は楽しかったし、まあ今だってラフォーレに行けば瞬時にウン万円を使い果たすことは可能だけど、冷静に考えれば(いや、考えなくても…)大量に服も本も持っているわけで、この後の人生はそれを使い切ることに費やした方がいいんじゃないの?と思います。
今はお金より時間の自由がほしいです。高いランチや休息のためにするコンビニの買い食い、それなりの身なりや化粧品も、働かなければ別に必要のない経費だったりするんじゃないのかしら。保育園だって、せっかく子どもと居られる時間を、お金を払ってまで手放す必要があるのかと、子どももいないのに考えてしまいますね(まあ現実的にはそんなこと云ってられないんでしょうけど…)。
とりあえず、仕事との付き合い方としては、「仕事をあまりしない」か「仕事を楽しむ」以外の幸福はおそらくないだろう…というのが今、改めて思っていることです。むやみな過労とは手を切って、そこの選択をちゃんとできるようになればいいのですが…。

余談:
仕事に行くのがつらい朝(ほぼ毎日かも…)、よく見るブログがあります。
その名もずばり、「働かない暮らし」というブログです(笑)。このワードで検索したらトップに出てきますので、ぜひググってみてくださいませ。「作られた世界」というエントリーが特に秀逸です。
今年になって更新が止まっているので知らない人ながら心配になるのですが、世の中にはこんな人もいるんだなあと思うことで、少し気が楽になります。

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