2012年05月28日

長崎・五島・軍艦島ぶらり湯けむりサスペンス&巡礼の旅――その参

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朝起きたら、さわやかすぎてめまいがしそうなほどの晴天でした。というか、部屋の中が眩しくて目が覚めたのです。
雨、止みやがったのか…!!!
本来なら喜ぶべきところなのに、湧き上がってくるのは苦虫を噛み潰したような憤懣。無理やり二度寝に入ろうとしても寝付けません。
毎朝起床が早いのでたまにはゆっくり寝たいという友人に、まあ明日も雨だろうからどうぞごゆっくり、と云ったのに、今すぐにでも旅立たねばならないほど晴れているなんて。とりあえず、あんな豪雨の中とは云え島も一周したし、今日はコンカナ王国で読書でもしながらダラダラ過ごすんじゃなかったのか。何たる皮肉!実に呪わしい。何がって、己の判断の悪さが。この晴天の中、もったいなくもクカクカと眠りこけている友人の姿にも、無性に腹が立つ始末です。


それでも、晴天というのは人の心を寛大にさせるもので、昨日のさまざまな悪夢が胸によぎりながらも、再び図々しくレンタカーを借りて(もちろん別のレンタカーショップです;)ビーチに繰り出すことにしました。
途中の大きなスーパー(島の台所って感じですね)で食料など買い込んで、車の少ない晴れた道を走っていると、ようやくドライブ旅らしくなってきました。眩しい空、輝く緑。北海道のように空いた道。
「これだよ。われわれが求めていたのは、こ れ な ん だ よ!!」


放浪乙女えくすとら-fukue182 ぱかーん


友人と手を取り合わんばかりに喜び、ウキウキとビーチを目指していると……あれ?? 向こうのほうから鉛色の雲が……。
みるみるうちに閉ざされる青空。山を走っているからよね?きっとそうだよね? という慰めの呟きも空しく、ビーチに到着する頃には、一分の隙もなく灰色の雲が空を覆っていました。


放浪乙女えくすとら-fukue187 どよーん


昨日も居た管理人さんがわたしたちに気づき、「あれ~また来たの? さっきまではホントに晴れとったのになぁ」。
あ、ははは、あはは、そうですよね、この辺もさっきまでは晴れてましたよねきっと…(泣)。
しかも出がけは、半袖1枚でも暑かったのに、気温もぐっと下がってビーチにはびゅうびゅう風が吹きさらしています。
渚の少女を気取って薄手のリゾートワンピースを着用してきた友人は、痛ましい様子でビーチを歩いていました。不運、ここに極まれり…。


放浪乙女えくすとら-fukue217 展望台(魚らん観音)からの眺め。昨日よりはキレイだ…と、思う…。


気を取り直して、昨日食いっぱぐれた道の駅のビュッフェで昼食を取り、あとは行きそびれた教会を巡ります。とは云え、天気が不安でいっぱいなので、そうあちこちは行けません。
…いや、わたし一人なら、大瀬岬にまで暴走した可能性も充分あります。昨日、堂崎教会で巡礼スタンプ帳付きのミニ写真集を購入したために、島の教会を全制覇したい衝動がフツフツと煮えたぎっているのです。
しかし、用心深い友人に「無理しない方がいい」と諭され、事故っている手前、わたしの方が無理にでも引き回すというわけにもいきません。(とても「大丈夫だって♪」とは云えない!)
とりあえず目的の貝津教会へ行くにあたっても、看板が出ていたにもかかわらず、妙なケモノ道に入ってしまったり、行き着いた先がゴミ処理場だったりと、不安きわまりない道行きです。
いちおう、ナビに従っているんだけどなあ…? そういえば、レンタカー屋の人が、道の駅がある三井楽エリアは、自衛隊の基地があるためにナビが誤作動しやすいって云ってたっけ…。ここは三井楽からは外れているけれど、そういうことなのかな。


放浪乙女えくすとら-fukue234 急に迷い込むジャングル的なエリア。鳥が自生してました。


ステンドグラスが美しい貝津教会、レンガ造りの楠原教会、そしてその近くにある楠原牢屋跡(おっとまた牢屋だぜ)、福江教会…いずれも地元感漂う小さな教会ですが、それだけに祈りの場としての純粋さが保たれている印象を受けます。中にいると、現世的な何ものからもシャットアウトされたシェルターにいるような感覚を覚え、キリスト教徒でもないのに敬虔かつ静粛な気持ちになってくるから不思議です。
これらの教会は、いずれも明治時代に信仰の自由が認められてから現代に至るまでの間に建設されたものですが、それまで百年単位で弾圧を耐え忍んできた人々の思いが、ひとつひとつ、花が咲いて実った成果なのだなと思うと、信者ならずとも感慨深いものがあります。

ところで、教会というのはすべからくキリストに捧げられているのかと思っていましたが、五島の教会はさまざまな聖人に捧げられています(五島に限った話ではないのでしょうが)。例えば堂崎教会は、長崎の二十六聖人殉教者に、水ノ浦教会は被昇天の聖母に、貝津教会は聖ヨハネに…といった具合。聖母にもバリエーションがあったり、“イエスの御心”が教会の保護者だったりと、なかなか生半な知識では理解が及びません。


放浪乙女えくすとら-fukue275 貝津教会。


放浪乙女えくすとら-fukue299 楠原教会。


放浪乙女えくすとら-fukue312 福江教会。



放浪乙女えくすとら-fukue302 牢屋跡内。簡素な祭壇に飾られた花やロザリオの静かな佇まいに、何だか禁域に足を踏み入れているような感覚が…。


暗くなる前に大人しくレンタカーを返し、コンカナ王国へチェックインしました。
ああ、あの教会も行きたかったな~…とぼんやり過去を振り返っているわたしに、友人が「明日の計画立てないと!」とせっついてきます。
どうも、フロントの人の話だと明日からGW後半が始まるのでどこも混むのでは、とのこと。明日、上五島の中通島に行く予定にはしていますが、手配関係は一切やっていませんでした。
あーうるせーなー、とか思っていたのも束の間、いざホテルのPCで手配を始めると、まず福江→奈良尾(中通島)のジェットフォイルがすでに満席。ホテルは2軒断られ、3軒目でなんとか確保。
ほれ見たことか、なんて意地の悪いことを友人は云いませんが、もうここで最終日までの足と宿は全部確保しないとヤバイでしょ、という話になり、結局それで2時間近くを費やすハメになりました。最も、最終日の島原(雲仙)に関しては出発前からすでに、ネットで予約できるホテルはすべて満室だったので、直前の空きを狙うか、現地のしょぼくれたビジネスホテルでもないもんかと考えていたのですが…。


せっかく、くつろぐためにこのホテルにしたのにね。わたしが手配を怠ったせいで、直前で奔走することになるなんて、バカみたい…。
いつものオフシーズン個人旅行の感覚で、行きゃ何とかなるでしょと、GW中の旅行の難しさをナメきっていたことに、今さら激しい羞恥が湧いてきます。
そもそも…ここまで、大して安上がりってことでもなければ、絶景が見られているわけでもなく、のんびり心の洗濯ができるようなこともなく…。まして、旅の間はなぜか異常に元気で体力が有り余っているわたしの基準で行動しているわけで、こういったすべてのことに対して、友人は内心、うんざりしているのではなかろうか?


などと、友人に気を遣っているようなフリをしつつも、わたしの方こそ、友人の行動にいちいちケチをつけたり、舌打ちしたりしているので、相手の気持ちが余計に不安に感じられるのです。
わたしと友人はその昔、イギリスの語学留学で会って以来の付き合いという、なかなか長い関係であり、お互いにとって数少ない、無遠慮に接することのできる間柄であります。
気を遣わないでいられる、というのは素敵なことではありますが、ついつい行きすぎて傍若無人に振舞ってしまうという負の側面があることも否めません。
例えば友人には、風呂と化粧が異常に長い、歩くのが異常に遅いといった特徴があります。
それでわたしは、「なあなあ、いったいどこに何を塗ったらそんなに時間かかんの?」とからかったり、友人を30メートルくらい引き離して先に歩いたりと、なかなかひどい仕打ちを喰らわせているのですが、まあこれは、出会った当時から、関西人=イジる人、東北人=イジられる人という役割分担が出来上がっているのでよしとして(?)、でもそれをいいことに図に乗りすぎているのか? と、ふと冷静に考えたら怖くなったりもして。


しかし、それ以上に問題なのは、例えば「化粧が長い」ことに対して、からかえているうちはいいけれど、本気でイラつき始める自分ってのもいるわけです(だいたい30分過ぎたくらいから)。
また、友人は友人でズケズケものを云うので、例えば急に「道聞くのあたしばっかじゃない?」などと云われると(それも悪気なく)、カチンとこないわけにいかないのです。言葉の分からん外国じゃあるめえし、いくらわたしが引きこもり予備軍だからって、日本人に道を聞くくらいでけるわい!
…などと、冗談で済まされないほど機嫌がヤバくなってきたら「とにかく黙る」という、ある意味とても感じの悪い対処に入るしかなく、しかしそこでまたご丁寧に「ねえねえ、機嫌悪いの?」と尋ねてくるので、さらにイラ立ちがドアを叩くのです(引用:「runnning to horizon」)。
ああ、機嫌が悪いさ。だけど、友人に対してという以上に、そんなことですぐに心が曇る自分に対して、っつうのもあるわけだ。


東北で地震が起こって、3日近く携帯が繋がらなくて、やっとメールが来たとき、「生きててくれてよかった…」と、心の底から思ったはずの友人なのに。
母親が死んだとき、平日だってのに仕事を休んで、東北住まいだってのに大阪まで来て、葬式に出てくれたことがあった。それが心の深いところに刻まれて以来、もし誰かのことを親友と呼んでいいのならそれはきっと彼女のことだ、と今に至るまで思ってきたのに(ある意味、単純でゲンキンな話だけど…)。
そんなに大事で、気心知れている友人とでも、一緒に旅行するのは無理なのか? 一人の自由さにかえって囚われすぎて、心が不自由になっているのか? …そうかもな。そもそも、ワガママだからひとり旅を好んでいるんだもの。孤独よりも、不自由の方が耐えられないから。
それでも、エリさんとブータンに行ったときは、そんな面倒くささは感じなかった。あれはツアーだったってのもあるし、お互いの旅のペースや旅先で反応するものが近いこともあるんだろう。友人とは、そこら辺にけっこう差異があるせいもあるんだろう。
でもそんな差異なんて当たり前だし、彼氏にだってもうちょっと遠慮と節度を持って付き合ってるのにな(笑)。斎藤和義じゃないけれど、「やさしくなりたい」よホントに。仮にも教会巡りに来てんのにさ…。心が静かなのは、教会の椅子に座っているほんの数分だけか(苦笑)。


「わたしと旅行してて楽しい?」なんて、「わたしと仕事とどっちが大事なの?」に匹敵する愚かな質問です。
そうと承知しつつも、わたしは尋ねずにおれませんでした。旅行先を長崎に決めたことや、そのわりに穴だらけの旅程になったこと、友人に対して不親切きわまりないこと(苦笑)……すべて引っくるめて、それでもなお、わたしは友人から「楽しい」という言葉が聞きたかったのかもしれません。
友人はひと言、「正直に話してくれてうれしいよ」と云って、自分もGWに旅行に誘ったことを負い目に感じていたし、ワガママなのもお互いさまだからいいんじゃないの、というようなことを話しました。
「いつかまた、一緒にハワイも行こうよ」という友人の言葉で、わたしが心の中で、勝手に固まらせていたものが、氷解していくような気がしました。


明日からは、もうちょっとやさしくなれるだろうか。なれるといいな…。
なんかいつも、そんな決意をしては破っているような気が、しないでもないけれど。


(しかし、こうして書き起こしていると、ただの痴話げんかのようですね。。。)


放浪乙女えくすとら-fukue257 貝津教会・ステンドグラスの窓辺。

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2012年05月23日

長崎・五島・軍艦島ぶらり湯けむりサスペンス&巡礼の旅――その弐

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長崎で1週間もあれば余裕でしょ、という目算とは裏腹に、いざ予定を組んでみると、けっこうギチギチに詰まってしまいました。
まあ1週間と云ったって、初日は午後出発で移動のみですから使える日は6日間。本当は、五島も小値賀島、野崎島まで行きたかったのですが、とても時間が足りません。
でも普通、国内旅行ってのはみんな2泊3日とかでサクっと片付けるものなんですよね? わたしだけ時空が歪んでいるんでしょうか。。。


朝イチのジェットフォイルで(7:40発)で、長崎から五島列島の福江島へ渡りました。所要1時間20分。平日のため、通勤らしき男性の姿もちらほら見かけます。
観光案内所では束のような案内パンフレットが用意されていてちょっと驚きました。何しろ来るまでは、ガイドブックにも大した情報が載っていなかったのです。やっぱり来てみないと分からないことというのはありますね。
宿も予約していなかったので、パンフレットからリストアップして電話をかけ、空き状況を尋ねます。我ながら段取り悪っ! と思うのですが、例えゴールデンウィークであっても予約をしたくない悪癖が治りません。やることはガンガン詰め込むくせに、予定が決まっていることに不自由さを感じるなんて、論理的破たんも甚だしいのですが…。
友人が、ジェットフォイル内のテレビで宣伝していた福江のリゾートホテル「五島コンカナ王国」に泊まりたいというので、今日は1泊2500円の民宿、明日をコンカナ王国と決めました。天気予報によると、どうやら明日は1日中雨。であれば、いいホテルでゆっくり過ごした方が得策であろうという判断です。
これが完全に裏目に出るなんて、このときはまだ気づくはずもなく…。


福江島はレンタカーを借りて、反時計回りに1周するのがメジャーな観光ルートです。路線バスというテもなくはないのですが、よほどうまく計算しないと帰って来られない可能性が高いのです。
友人は完全なるペーパードライバーのため、運転はわたくしめが…っても、車の運転は年に5日程度。ペーパードライバーには違いありませんが、ドライブルートは、島の外周をぐるっと1周する感じなので、まあバカでも運転できるレベルではあります。
ものの本(つうか「るるぶ」だ)によると、五島では電気自動車のレンタカーを導入しており、料金的にもガソリン車より少しばかり安かったので、そちらを借りることにしました。


目指すは堂崎教会。五島の教会は全部で51もありますが、いちばん大きな福江島は、実はそれほど多くの教会を持っていません。その中で外せないのがこの教会です。
五島カトリック教会群の中心的存在であり、堂々たる赤レンガ造りの五島最古の教会ですが、世界遺産暫定リストからは残念ながら外れてしまったようで…。
境内に入るといきなり目に入るのは、長崎二十六聖人の一人である聖五島ヨハネの殉教像。すでに鉛色一色と化した曇天(泣)の下、十字架に繋がれ虚空を仰ぐ像を見ると、人気のなさも相まって一瞬ギョッとします。
壮麗なゴシック様式の教会内部は、現在は資料館になっています。
目を引くのは、信徒たちの持っていたオラショの書物やマリア観音。特に、「でうす」「さんまるこ」「どみにく」などとひらがなで、つたない幼児言葉の如く綴られたオラショからは、深い念が立ち上ってくるようです。
教会に至る小道には、おしゃれなアイスクリーム店やマドレーヌのお店が看板を出していましたが、残念ながらお休みでした。移住してきた人たちなのかな…?



放浪乙女えくすとら 赤レンガだけど屋根は瓦。


放浪乙女えくすとら-fukue024 妙に臨場感のある、聖ヨハネ五島殉教像。


慣れない運転ということもあり、セオリーどおりのルートを進みます。次は水の浦教会。
基本的にナビに従っているのですが、早速ナビとの意志の疎通に齟齬が出、幹線道路ではなく軽自動車しか入れないような狭い山道に突入することになってしまいました。対向車が来た時は「終わった…」と思ったわ。
ナビは近道を優先するので仕方ないとはいえ、後でレンタカー屋のおばさんに聞いたところ、そこは走らない方がいいルートだったようです。やっぱ初めての土地のドライブは怖い…。


水の浦教会は、ウエハースをイメージさせるような白亜の木造教会です。堂崎教会よりも内部は広く、パステルカラーで統一され、上品でやわらかい雰囲気。別にキリスト教徒じゃなくても、座っているだけでヒーリングされているような感覚を覚えます。
裏手の丘には、キリストの受難の14留が刻まれた白い十字架と墓碑が立ち並び、その脇にはキリシタンが閉じ込められた牢屋の跡地があります。
友人は怖いと云って近寄りませんでしたが、わたしはあいにくそういった霊感がまったくありません。
この“霊的能力の無さ”というのは、日常生活に支障はないのですけど、いざという時に危機感を抱けなかったり、勘が働かなかったりするのではないか? という不安をしばしば抱いてしまいます。ほんと、不思議な世界にまるで縁がないもので、人として劣等なのではないかと思うことさえあります。


放浪乙女えくすとら-fukue097 水の浦教会。


牢屋跡地に入ったせいではないでしょうが、その後、いよいよ雨が降り出し、昼食を取るために寄った道の駅で、決定的なほどの本降りに変わりました。
しかも、道の駅にたどり着いた時間が少々遅かったため、レストランが閉まっているという悲劇まで…。
まあしょうがない、と諦めてご当地ソフトクリームを食べるわたしの横で、友人の落胆ぶりは尋常ではありませんでした。友人曰く「たいへん燃費が悪い体質」なのだそうです…。
でも、聞けば近くに他に飲食店もないというので、そのまま進むほかなく、何とこの土砂降りの中、目指すは高浜海水浴場…! 何をしに行くんでしょうか!?


海水浴場には屋根があるので、雨に濡れはしませんが、日本でいちばん美しいといわれるビーチは無残にもぬかるみ、海は曇天と混じり合いそうに霞んでいました。
空の青を反射してこその青い海だとすると、この天気では到底それは望めません。それでも、この天候のわりに海の色は薄いクリアブルーを保っていて、ああ、美しいものはどんな酷い状況下にあっても完全には損なわれないのだなあ、なんて殊勝なことを思いました。ああでも! それゆえにここは万全の天気で来たかった。五島に来るつもりのなかった友人に、美しい海を見て喜んでほしかった…。
海水浴場の管理人のおじさんに気の毒がられつつ、さらに先へと進みます。もはや、後戻りはできない距離まで走ってしまっていました。


放浪乙女えくすとら-fukue130 蜃気楼のように見える海。。。


道の駅からこっち、島の西側に突入すると、いよいよ人家を見つけることも難しくなりました。
この天候でなければ、そのミニマルな風景も爽快に思えたのでしょうが、何もないことがただただ不気味さを増長するばかりです。
雨は一時的に弱まることすらなく、盛大に降り続けました。
車内にいれば、濡れるわけじゃない。それでも知らず知らずのうちに溜まる疲労を拭うことができません。加えて、友人が空腹を訴えて死にかけています…。
友人の痛い恋愛の昔話を掘り返したり、スマホで急にperfumeを流したりと、雰囲気が沈みこまないように努めても、疲労はしんしんと車内に降り積もるばかり…。


やっぱわたしって雨女なのかな…。
そうだとしても、天気に左右される自分の弱い心がつくづく恨めしい。日頃の行いが悪いから…なんて陳腐なことを今さら思いたくもないけれど、こうまで雨に降られるなんてやっぱり何かあるのかと勘繰ってしまう。
途中の足湯スポット(荒川温泉)の周辺が小さな集落になっていたので、そこで飲食店を探します。何とか見つけた食堂は、「準備中」の札がかかっていましたが、友人は果敢にも(?)乗り込み、大将に頼んでちゃんぽんを作ってもらうことができました。



放浪乙女えくすとら-fukue147 豪雨の中、とりあえず足湯。



放浪乙女えくすとら-fukue141 命のちゃんぽん。

ここまでで、すでにルートの半分は越えていました。
映画『悪人』の舞台になったという大瀬岬はあきらめ、そのふもとの井持浦教会だけ悪あがきのように訪問。あとは観光も何もなく、ひたすら帰るだけ、ナビがいうとおりに走るだけでした。
そのナビが紛らわしかったのか、単にわたしの勘違いなのか――前者だと思っているんですけど――、「まっすぐ」を指示している道をバカ正直にまっすぐ走ったら、いつの間にか道が消え、目の前はただの広場になっていました。
右側には柵もない川、左側は少し人家の集まっている宅地。広場でUターンするには、あまりにぬかるんでいました。そのままバックすることも考えましたが、それには距離が少々長い。
まさに袋小路でジタバタしているうちに、わたしが右側の確認を怠ったために、車を思いっきりガードレールに擦りました。ガードレールがあることにすら、気づいていませんでした。友人が左側をちゃんと見ていたってのに…!!!
明らかにイヤな音がしたので、友人が誘導と確認を兼ねて外に出、戻って来てひと言、
「…バンパーが凹んでる」
全身の力が抜けるようでした。


放浪乙女えくすとら-fukue156 井持浦教会・ルルドのマリア様。


しかしそれが分かったところで、やることは決まっています。この場所から抜け出し、レンタカーを返す。
近所の女性が見かねて外に出て来てくれ、車をうまく誘導してくれたおかげで、なんとか元の道路に戻ることができました。
ひどく怒られるのか、罰金がいくらくらいになるのか…頭の中はそれらへの怯えでいっぱいでしたが、その前に、車の充電という任務も待ち構えています。
「とにかく無事に帰ろう」をスローガンに(笑)、ありったけの集中力で運転に励み、友人もアナログナビとしてヘルプを始めました。
充電ポイントの富江温泉センターでは、窓を閉めるのを忘れたまま充電を始めてしまい、本来なら温泉センターでくつろぎながら充電を待てるところを、ひたすら屋外で車を見張っていなければいけませんでした。不運には不運が重なるものです…。


レンタカー屋に戻るとすでに8時を回っていました。
事故を報告するとおばさんは当然ながら困惑していましたが、結局、求められたのは2人で1万円というさほど大きくもない金額でした。ホントにそれでいいんですか? と内心では思いつつ、おばさんが提示してくれた金額を黙って支払いました。
思ったよりずっと傷が浅くて安堵したとは云え、事故は予想以上に、心に影を落としました。
すべてが悪循環だったと考えざるを得ないけれど、結局は自分が招いた惨禍かと思うといたたまれず、わたしがもうちょっと節約して大人しくハワイに行っていたらこんなこともなかったのか…などと、詮のないことをくどくどと脳内でつぶやき続けてしまいます。


宿の目の前にある五島牛の焼肉屋は、予定の閉店時間の前に閉まっており、仕方なく雨の中、食べる場所を探しに出ることに。シャッターの閉まった商店街を無言で歩いていると、赤提灯の下がった焼鳥屋を発見し、救いを求めるようにして入りました。
飲まないとやってられねえ気分ってのはこんな感じか…と、若干やさぐれていましたが、大将と常連のおじさんがにこにこと話しかけてきてくれて、2人だけだと通夜にでもなりそうな空気は、いくぶん緩和されました。
まさかこんなに雨に降られるとは思わなかったと愚痴っぽく話すわたしたちに、
「天気ばっかりは、どうしようもないからねぇ」
と困ったような、しかし穏やかな顔で答える大将。まあ、そりゃそうなんだよな…。いつもいつも、肝心なときに雨に降られて天気を恨むけれど、それ自体、傲慢なんだろうな、きっと…。
なんでも、日本の天気は五島から始まるそうで、天気予報より6時間早い計算になるらしい。そうか、ってことは明日が豪雨だと思っていたのが今日になったのは、計算どおりってわけか。
帰り際、大将が「思い出に持って帰ってください」とお店のライターをくれました。
“思い出に”という一見ありふれた言葉は、何故かひどくわたしの心に響き、豪雨だろうが事故だろうが、“来なければよかった”なんてことはないんだ、と思い直すことにしたのでした。

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2012年05月15日

長崎・五島・軍艦島ぶらり湯けむりサスペンス&巡礼の旅――その壱

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♪長崎は今日も雨だった~


って、歌っている場合ではありません!
熊本空港から移動に継ぐ移動で、長崎に着いたのは夜22:30。午後便だったとは云え、今日は旅程に含めたくないほど何もしていないではないか…。。
でもって、ようやく着いた長崎は、しとしとと雨が降っております。友人が、羽田で待ち合わせて開口一番「天気予報見たら、長崎は雨だって~(泣)」と出鼻を挫くコメントを発しており、「何だバカヤロウ! そんなこと信じないぞ!」と息巻いていたのですが、本当に降っているのを見ると、ただただ悲しみがこみ上げてきます。
朝になっても、今にも雨が降りそうな曇天、かつけっこう寒い。友人に「九州は、東北の100倍暖かい」と啖呵を切ったわたしの立場は…。


今日は、わたしにとって今回の重大なミッションである軍艦島クルーズの日です。明日からは五島に渡る予定なので、今日を逃すわけにはいきません。
クルーズが出る13時まで、雨のそぼ降る中、グラバー園や大浦天主堂を観光していましたが、天気はよくなるどころか残念なほどの土砂降り具合に発展し、気分はしぜん暗くなっていきます。
わたしは、屋久島に日食を見に行き、当日だけ見事に雨が降ったあの日のことを思い出しました。その他にも、数々のつまらぬ不運に見舞われてきた旅人です。日常生活においても、「雲行きが怪しい日の、外出5分後の降水確率=90%(自社調べ)」という数字を誇るわたくしです(傘を持って行けよという話ですが)。
ところが、友人もわたしに輪をかけてひどい不幸な雨女であることが判明しました。曰く、
「会社のオーストラリア旅行で、ガイドさんに『異常気象かもしれません』と云われるほど雨が降った」
「ネパールのトレッキングでは、雨で全く山が見えなかった」
「5月末の沖縄では、あまりにも寒くて地元の人に『今年は異常よね~』と云われた」
「バリ島では、ダンナが急に蕁麻疹を発症して看病が大変だった」
…などなど、次々と不幸エピソードが出てくるではありませんか!
さすが、わたしと伊達に15年も付き合っていません。お金はお金が好きなのと同じく、不幸も不幸が好きってわけですか(泣)。




放浪乙女えくすとら-RIMG0017 大浦天主堂。写真で見るとけっこうな迫力があるけれど、わりとこじんまりした教会でした。天気が悪くて空が真っ白です。。。


わたしは、クルーズの欠航にビビりながら時を過ごしていましたが、友人は「大丈夫だよ。海が時化ってなければ船は出るから!これくらいの雨なら時化らないから!」と自信満々でした。あなた、漁師の娘でしたっけ…?
長崎港に着く頃には、何とか小雨になっており、無事に船も出るということが分かってホッとしました。友人、やるな…。と思ったら、いざ出航したとたん、またも土砂降りに……何 故 な ん だ !?
だがもう、賽は投げられた。雨に打たれようが、嵐に見舞われようが、軍艦島に上陸できればそれでいい! かの地を踏むということが大切なんだ!


わたしに限らず、軍艦島と聞いて何らかの興味をそそられる旅人は少なくないと思いますが、“わたしと軍艦島”ということになると、少し特別な思い入れがあります。
もう10年以上も前、NHKで放送された『深く潜れ』というドラマがありました。
当時トップアイドルだった鈴木あみが、初出演&主演したドラマ――にしては、百合、前世、セラピーなど、どう考えてもメジャーとは云いがたいモチーフが散りばめられ、NHKのぶっ飛んだ側面が遺憾なく発揮されたヘンな(褒めてます)ドラマでした。
共演者も、小西真奈美、千原兄弟、テリー伊藤という斬新すぎるキャスティング。これがまた、ドラマの持つ不安定で繊細な世界観に、とてもよく合っていたのでした。
何故、鈴木あみがこのドラマを初出演に選んだのか、今でも謎ではありますが…。当時は「タダモノじゃないかも」と彼女を見る目が少し変わったものでした。ちなみに、この十年後、わたしはまたも鈴木亜美(この頃すでに改名)主演の昼ドラ『ラブレター』にもどっぷりハマりました。演技が特に上手いわけではなさそうですが、ドラマの選択眼はすごいのかも…。
しかし、ここで特筆すべきは、軍艦島が物語の重要な舞台になっていたという点です。わたしは初めてこのドラマで軍艦島の存在を知り、かつて軍艦島の住人だったという役柄のテリー伊藤の回想が、長い間、脳裏に焼き付いていたのです(ってもまあ、うろ覚えなのですけど)。
島まるごとが廃墟。失われた風景。かつてのざわめき。どうも昔っからこういうのに弱いらしいです。要するに「夏草や つわものどもが 夢のあと」わたしの好みに通底するものはこれなんですね(多分)。
ついでながら、このドラマは主題歌も秀逸でした。「PUZZLE」という歌なんですが、tohkoという小室ファミリーの歌手が歌っています。この曲は小室さんじゃないけどね。今でもふと聴きたくなりますし、カラオケでも誰も知らないのを承知で歌います。軍艦島を思い浮かべながら(笑)。
以上、あまり共感を呼ばないであろう前置きでした。


「廃墟好きの聖地? えーなんか怖くないそれ?」と、軍艦島に1ミリも思い入れのない友人は、船の揺れに合わせて自らも舟を漕いでいましたが、わたしは、軍艦島がいよいよ視界に入る距離になると、いてもたってもいられず甲板に飛び出しました。さいわい、雨は小雨に戻っていました。
その姿が日本海軍の戦艦「土佐」に似ていることから名のついた「軍艦島」(本名は端島)。確かに、遠目から臨むと軍艦のように見え、周辺の緑に覆われた島々と比較すると、あまりにも独特のビジュアルです。
船がじわじわと軍艦島に近づいていくにつれ、背筋に感動の寒気が何度も走ります。



放浪乙女えくすとら-RIMG0102 おおおお来たあああーーー!!!


かの有名なドルフィン桟橋から上陸すると、観光客はあらかじめ渡された札の色で2班に分けられ、班行動(懐かしい響き…)となります。
島の東側に観測ポイントが3つあり、そこでガイドさんの解説を聞きつつ写真を撮りつつ…という流れなのですが、は、早い! 説明は聞きたいし、写真を撮るのも忙しいしで、全然たたずめない! 混んでる博物館に来たみたいだよ!
そもそも、観測ポイントのあるエリアも、島全体からするとほんの一部って感じだしなあ…。いや、観光するには危ない場所なんだってことは重々承知してますけどね。
嗚呼、メインストリートだった浜通りや、地獄段、めちゃくちゃ密集していた建物と建物の間を思う存分歩きたい! 上から多少、何かが落ちて来てもいいから!



放浪乙女えくすとら-RIMG0137 第2見学広場、総合事務所跡。ここに鉱員の共同浴場があった。



放浪乙女えくすとら-RIMG0226 ホントはこの辺りを見たかった! これは海からの望遠。崩れ落ちそうでありながらも堂々たる建物群。


上陸時間は、体感としては30分あったかどうか…。
しかし、かように制限された観光でも、軍艦島の景色が持つ独特の迫力は、十分に伝わってきました。
震災以降、こういった風景というのはどうしても被災地のことを思い出し、“失われた故郷”という共通性もあって複雑な感情に囚われますが、それでも、静かにたたずんでいる、目のない彫刻のように窓の開いたコンクリートビルの姿からは、悲しみの影よりも、かつてそこにあった幸福やにぎわいを感じて、不思議なノスタルジーが湧き起こってくるのです。
かつて、東京の9倍近くという、世界一の人口密度だった島。日本で最初の鉄筋コンクリート集合住宅が建設され、日本のどこよりも家電の普及率が高く、島の中ですべてが完結できる都市機能を備えていた島。狭い土地を最大限に活かすために、屋上の緑化も行われていました。
ともすれば前時代的なイメージの炭鉱と、そういった先端性とのコントラストも強烈です。日本には6852もの離島があるそうですが、軍艦島は唯一無二、世界のどこにもない島のように思います。




放浪乙女えくすとら-RIMG0181 もはや遺跡の風格さえ漂わせているような…。上にそびえるのは社員宅跡。社員は高台、鉱員は低地に住んでいたそうです。社会の縮図…。


鉛色の空の下に広がるコンクリートジャングル。かつて“緑のない島”と云われた場所にも雑草が生い茂り、建物が呑まれていきそうにも見えます。
今でも、住居棟には昔の影が残っているのでしょうか。タイムカプセルのように…。
帰りの船内で流されたDVDには、かつての軍艦島の風景、“動いている”軍艦島が収められていました。
行商でにぎわうストリート、ドルフィン桟橋での乗り降り、飛び込みして遊ぶ子どもたち……モノクロのフィルムで映し出されるそれらの風景はあまりにもライブ感にあふれていて、わたしはまるで自分の故郷がそこにあったかのような感傷に囚われました。
廃墟が美しいのは、そこに人の気配を感じるからなのかも知れないな…(『星の王子さま』風に)。



放浪乙女えくすとら-RIMG0251 甲板から見納める軍艦島。天気のせいか、ホンモノの軍艦に見えました。


これで、本日の仕事はほぼ終わったような気になっていましたが、友人の希望でさらに長崎原爆資料館、浦上天主堂と足を延ばしました。
友人は教育関係の仕事に就いていることもあってか、資料館では音声ガイドまで借りて熱心に展示を見ていました。その熱意の差に、己がちょっと薄情な人間のような気がしてきます…。
洋館と教会、炭鉱の島、そして原爆…こうして見ると、長崎という街は、ずいぶん多くの特異な歴史を背負っていることをひしひしと感じます。そして、歴史とは決して博物館の中に収めきれる過去ではないのだと。だけどわたしは、博物館の中にある歴史すらも大して知らないまま、のうのうと生きていることだよな…。帰ったら、永井博士の本を読もう。


朝から晩まで、食いっぱぐれながら観光しまくったので、夜は少し豪華に、海鮮居酒屋で舌鼓を打ちました。
今日1日、いろいろなものを見た割には、酒の肴は、友人の魔性の女ぶりがうかがえる恋の話、という極めて俗っぽいことになってしまいました…。
でも、俗っぽいからこそ、明日という日を何食わぬ顔で、希望を持って迎えられるのかもしれません。

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2012年05月07日

長崎・五島・軍艦島ぶらり湯けむりサスペンス&巡礼の旅――序

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旅ブログですから(でしたっけ?)、たまには旅の話でもしましょうね…。


3月下旬、仙台に住む友人から急に「ゴールデンウィーク、ハワイに行かない?」というメールが来ました。
何でも、東北は未だに雪が降るほど寒く、年に一度の大型連休くらいは暖かい南国で、何も考えずのんびり享楽的に過ごしたいので付き合ってくれないか、との旨でした。
一方、GWの予定をまるで考えておらず、漠然と東北…旅行かボランティアかな~と曖昧に考えていたわたしは、寝耳に水もいいところの誘いにギャッと叫びました。
大体、ゴールデンウィークにハワイなど、バックパッカーにとっては鬼門×鬼門。神をも恐れぬ暴挙です。それに、友人はいったいわたしのフトコロ具合を何と心得ているのでしょうか。彼女は古い付き合いではありますが、ブログなどは見ていないので、わたしが激しく散財していることを分かっていないようです。


わたしはかくかくしかじかと、金の欠乏具合について丁寧に説明しました。
せめてお正月くらいから云っておいてくれれば、さすがに何とか用立てできたであろうものの、3月末では手遅れすぎます。ま、この年で20万円をすぐに用意できないわたしもどうかと思いますがね…。
「ハワイに行きたいならどうぞ他の方をお誘いくだされ」といったんは断りましたが、さすがわたしの友人だけあって友達が少ないらしく、「じゃあ、ハワイでなくても君の予算で行けるビーチにしよう」と妥協してきました。
わたしが提示した予算は10万円。できれば土産代込み。日程は、9連休めいっぱい使いたい。そもそも旅行をしたいのはわたしではなく友人のはずなのですが、旅となるとつい身を乗り出して、己の主張を通したくなるのは性でしょうか…。


近場で手頃そうな南国ビーチといえば、グアム、サイパン、セブ、タイあたり? パラオなんかも意外と近いんじゃなかったっけ? うーん、でもせっかくだからフィジーだのバヌアツだのってのもいいよね~?
…などと、二人ともずいぶん呑気に考えていましたが、さすがはゴールデンウィーク。条件に適う物件は、どれだけネットの大海を探し回ってもひとつも出てきません。もちろん、3泊4日くらいにすればその予算で収まらなくもないけれど、1、2も休んで9連休にしようと躍起になっているのに、肝心の旅行が4日で終了ではあまりにもったいなすぎる。


友人が仕事で忙しいというので、何となくこちら任せになっている間に、いい考えが浮かんできました。
「よし、この機に、念願の軍艦島&五島列島ツアーをやろうではないか!」
もう3年くらい前から、いつか行こう、行きたいと思っていながら機を逸していた場所でした。廃墟好きにとってのS級聖地・軍艦島。そして、五島列島は教会群。以前、たまたま見かけた白井綾さんという写真家の五島の教会の写真が、ずっと忘れられませんでした。教会なのに、ほんの微かに和の空気が漂う不思議な空間。ヨーロッパの教会のような壮麗さはないけれど、その素朴さがかえって信仰と祈りの強さを静かに語りかけてくるようでした。
友人の仕事上、前後各1日を削らねばならないので実質7日間、であれば、日程的にもちょうどいいし、国内便ならば、わたしは保有マイルで交通費を精算でき、友人にもおともdeマイル割引を適用できるというメリットもある。海外便ほどゴールデンウィークと普段との値段格差に歯ぎしりすることもない。……


ハワイ的な何かを求めている友人の行き先とかけ離れていることは重々承知之助です。
ちなみに友人は、わたしが提案するまで五島列島と軍艦島の存在を知りませんでした。東北出身&在住なので当然といえば当然です(逆に関西育ちのわたしは、震災が起きるまで東北の地理にはかなり疎かった)。
そんな彼女に、何とかして魅力を伝えねば…と調べてみると、なんでも五島には、日本でいちばん美しいといわれるビーチがあるとか。その高浜海水浴場は、写真で見る限り、目の覚めるような、まるで海外で見たようなアクアブルーの海です。まさか五島に、こんな沖縄ばりの素晴らしいビーチが存在しているなんて! 教会目的のわたしにとっても、うれしいオプションではありませんか。
さらに畳みかけるように、「きっと九州は東北よりも100倍あったかいよ!泳げるかもよ!」「隠れキリシタンとか天草四郎とか、ロマンチックでそ!」「何なら最終日にオプションで温泉も付けるから!」と力説し、寄り切りで野菊山の勝ちとなりました。


というわけで、ゴールデンウィークスペシャル・野ぎくプレゼンツ「長崎・五島・軍艦島ぶらり湯けむりサスペンス&巡礼の旅」は決定したのでした。どこら辺がサスペンスかというのは、追々…。
国内旅行だと思ってナメていたら、羽田⇔長崎便はすでに満席。やむなく羽田⇔熊本便で、長崎へバス移動というムダ足をかけることになりました。この後の旅程でも、ゴールデンウィークという繁忙期の凄まじさがちょいちょい足かせになることになります。
そして、いつものことながら出発直前(本当に直前!)まで仕事が押し寄せるという罠にもしっかり落とされ、無理やりねじ伏せるようにして旅立ったのでした。


(つづく)

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