2010年11月26日

露西亜帰り

テーマ:

少し遅くなりましたが、ロシアから帰国いたしましたのご報告です。
旅行前はいつも、軽く(あくまで軽く)死を意識してはマリッジブルーならぬトラベルブルーに陥るのが常で、まして今回は場所が場所であるうえ、怪しいバウチャー(苦笑)で勝手に個人旅行するものですから不安もひとしおでした。同僚に「昨日行ったバーのマスター、人の死が見えるんだって~」なんて話をされようものなら、「今、その人のところに行ったら死ぬって云われるに決まってるよね!!」とまったく脈絡のない落ち込みに襲われておりました。
フタを開けてみれば、結果的にこうしてパソコンの前にいるわけですから、特に大きな問題もなく旅ができたということになります。
ま、ロシアのせいではない、100%わたしのせいによる少々のトラブルもありましたが、その辺はまた、追ってホームページなどで…(1年後にならないように気をつけます)。
これからロシアを旅行したい方、ロシアは個人旅行できますよ! 物価はヨーロッパ並みですが短期旅行なら何とかなる範囲! ただ、ロシア語だけはある程度、覚えて行った方がいいよ! スパシーバだけではあまりに心許ないです…。
旅行記の前に、簡単な旅行情報だけでもまとめてブログにアップし、たまには人様の役に立てるよう努めたいと思います。


しかーし、ホッとするのもつかの間。明後日はあれです。イベント。。。
安全のため、一人講演会でもすんのかい! と思うくらい長いカンペを作成しておりますが、このブログを書いている今まさに、胃と心臓がセットで痛くなるというありさまです。しかも、いちばんメインになりそうなテーマのネタ出しがなかなか出来ず、主催者様に催促される始末(滝汗)。
ああ~大丈夫かなあ~~~??? すべらない話とか!できるのか!? すべるにしても、公衆の面前で堂々とすべるだけの勇気はない…。だったら出るなって感じだけど…。作者さんと抱き合わせだから、なんかとてつもなく面白い、ギャグガス爆発的なものを期待されているかと思うとホントにプレッシャーで押し潰されそうです。 心配で心配で心配で、仕事も手につきません(いや、仕事はやりなさいって)。
参考までに、最近、作者さんが出演したというポッドキャストも聞いてみたけど、ますます自信を失くしてしまった。。。あんなに和やかには喋れない。。。しかも、放送中の「面白い旅ブログなんてほとんどないからね~」というコメントに引っかかって、さらなる落ち込みが。。。
言葉も通じない国に一人で行くことはできても、人前で喋る度胸は持ち合わせていないという、わたしのこの歪んだ勇気。
これも旅行と一緒で、フタを開けたら大した事故もなく終われるのかな? …うん、そうかもね。いや、そうじゃないかもね…。どうなの。そこんとこどうなの!?!
どうか、作者さんのファンだけどお前のことはキライじゃヴォケ! という方も、温かい目で見守ってやってくださいね(涙)。

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2010年11月11日

9月のかわいいものBEST3

テーマ:かわいいもの

旅行直前のブログがこのコーナーというのもどうなの? 緊張感ゼロなの? と自分で眉をひそめつつ、気がつけば11月も半ばということで、そろそろアップしておきます。これが最後のブログになりませんように(縁起でもないし!!)。
この頃から、マイル旅行を視野に入れていたこともあって、9月はかなり頑張ってしまいました。。。


【第1位】
Jane Marpleのアリスカーディガン 26040円


放浪乙女えくすとら-jane-alice-cardigan


「FASHION NIGHT OUT」という、雑誌「VOUGE」主催の罪深いイベントに乗せられて、つい買ってしまいました。
かのアナ・ウインターが提唱し始まったこのイベント、この日はお店も23時頃まで営業し、店舗によってはシャンパンや軽食などがふるまわれ、表参道ヒルズではDJブースや抽選会場なども設けられていました。
一見華やかですが、よく考えてみるとただただ買い物をするだけのイベントであり、一人で出かけたわたしには、店でシャンパンなど飲む必要性もなく、いつもの店で買い物をし、そのポイントで抽選をして帰るのみ(もちろんハズレた)。
SATC的な女友達でもいれば楽しみ方も違うんだろうけど、残念なことにそういった類いの友達が少ないのです……かわいそうに(苦笑)。


で、前置きが長くなりましたが、Jane Marpleもこのイベントに参加しており、当日はスタンプ2倍になるというのでのこのこ買い物しに行ったわけです。
Jane Marpleで定価商品を買うのは久々だったため、いつの間にかスタンプカードの期限が切れており(発行から1年だったのだ…)、しばらく歯軋りするハメに!! だってだって、あと2つで満了だったのですよ!! てかJaneに限らず他のカードについても思うけど発行から1年って短くない!? せめて最後の買い物から1年とかにしてくれないとさ、絶対貯まらないって!! 1年間、ムダに財布を膨らませるだけじゃん??


はあはあ……激昂してしまった。セコくてすまん;
気を取り直して、今回はスタンプ2倍なのでしっかり買い物しますた。
ちょうど、今季のアリスシリーズが半分くらい出そろっていましたので、その中でも、最も分かりやすくアリス! なこちらのカーディガンを購入しました。おなじみの「おそろいで靴下でも」マジックは、今回、まだシリーズの靴下が発売されておらず、買わずに済みました。
いやー、先月はエミキュだったけど、アリスってほんと、何でこう、有無をいわさず買ってしまう魅力があるんだろうか。
いちばん上のボタンには、カメオ付きの飾りボタンがはめ込めるようになっています。こういう細かさがいちいち心憎いですね。


他にも、毎秋おなじみのレジメンタル、タータンチェックにも大いに心揺さぶられ、あやうくスタンプカードが1日で満了になるところでした。今年の秋冬ものも本当に秀作揃いで、旅行に行っていなければ、その分を散財に回していたことは間違いありません。


【第2位】
エミリーテンプルキュートのチョコ&ロゴワンピース 29190円


放浪乙女えくすとら-emily-choco-onepiece


エミキュは、上記のイベントには参加していなかったのだけど、ちょうど発売されたばかりの「チョコレート柄ソックス」を買うべく、ふらっと寄ってみたのです。
そしたらなんと、その日の発売だったのに、夜には完売しておりました…。ウソみたいです。
ここでさっさと帰っていればよかったのに、「よかったら、いろいろ新作も入ってるので♪」と云われて、あ、そうですかと物色しているうちに、気がついたらこのワンピを買っていました☆ ウソみたいです。


以前、アイボリー地にビスケット柄のスカートを買った際に、水色地のワンピースを買おうか否か迷って諦めた経緯がありまして、このブルーを見てふとそれを思い出したのですよねえ。そのリベンジ的な気分になったといいますか。
まあそれは抜きにしても、この色×柄、最新号の「spoon.」の表紙モデルも着用していたし、秋っぽくて、これはこれで気に入っております。


【第3位】
Juana de Arcoの下着 20000円くらい


さすがに己の着用している下着の画像をここで晒すのは(新品でも)なんだか微妙な気持ちになるので、文章だけにします。
画像をご覧になりたい方は、お店のHPをどうぞ~。→こちら


服への情熱が少し落ちつくと、今度は下着に流れて行ってしまうという自然の法則(?)があるらしく、9月はいつもより下着に金がかかってしまって結局、出費額がいつもどおり!!


しかもこの下着、お店の人に「(このブランド)何枚でも集めたくなっちゃうんですよね~」と云われ、そんなセールストークに今日は負けん! とその日はブラ1枚しか買わなかったのですが、やっぱ家で開けて見ると下も欲しくなるもんで!!
結局、数日後に別の店舗でパンツを買い、さらに数日後、別の上下を買い、あっという間に2万円ほどが飛んでいきました。え、ウソでしょ!?


ワイヤーもないブラに5000円も出すのはちょっとどうかと思うんですけどね…。
ソフトブラは、以前は「着けてる意味あんのかよ!?」ということで見向きもしなかったのですが、旅以降もめきめき痩せ(やつれ)て、胸のボリュームがどんどん貧困になっている昨今、これでも全然、間に合うようになってしまって本当に残念です。


スペイン語でジャンヌ・ダルクという名のこのブランド(フアナ・デ・アルコって云われてなかなかそれと連想できないけどね!)は、fromアルゼンチン。
さすが、メキシコの次に雑貨がかわいいと踏んでいるアルゼンチンだわ! まあ、アルゼンチンというかブエノスアイレスだけど。レコレータ墓地にまた行きたい…。


【次点、ていうかMILKもの】
MILKのリス帽子 7350円
ベリーチェーン 10290円


放浪乙女えくすとら-milk-chipick-hat


放浪乙女えくすとら-milk-berry-chain


やっぱ秋になるとアースカラーっつうか、自然寄りの色みに惹かれますよね。
帽子はリス耳。ウサ耳やネコ耳はあるけど、リス耳はディズニーランドにでも行かないとなかなか売ってないかと…。ほんと、軽くコスプレじゃないですか。どこに被って行くつもりなんでしょうかわたしは。→と思ってたけど、ロシアで役に立ちそうだわ。


MILKのフォーチューンバードトップス 11340円


放浪乙女えくすとら-milk-fortunebird-tops

予約はしたものの、秋物の中で、いちばん着るのが難しそう…と悩んでいた服です。
短いTシャツの着こなし方に勝るとも劣らず、このような微妙な長さのトップスも、短足のわたしには難敵なのです、本当は…。展示会でチェックしたときは、チュニックっぽく着ようかな~と思っていたけれど、この長さではわたしの胴は完全に隠れません!(泣)というわけでレギンスを合わせるわけにも行かず…。
大人しくワンピースにしとけばよかったのに、と今でも思わなくはありませんが、バルーン型のショートパンツなどと合わせてなんとか無事に(?)活用しております。


【番外】
フルーツモチーフの指輪


放浪乙女えくすとら-fruits-ring1 実寸は直径3cmくらい。


バンドを一緒にやっているサックス担当の女の子から、誕生日プレゼントにいただいたもの。
お店でこれを見た瞬間、わたしの顔が思い浮かんだそうです。日頃から己の趣味を流布しておくと、このような恩恵に預かれていいですね。
彼女がそう思ったとおり、この指輪はわたしの心のど真ん中に刺さりました。ただ、ちょっと夏っぽいので、最近は着ける機会が減りましたが…。
このムダにでかい、仕事や家事にまるで向かないサイズもさることながら、フルーツどものリアルさがたまらん! アクリルの透明感と相まって、なんかほんと、見ているとよだれが湧いてきてしょうがないです。
これどこで買ったんだろ? もしこういう系のアクセがてんこ盛りのお店なら、愛するお店リストに入れておかねばなりません。今度会ったら聞いてみようっと。


ちなみに今年は、主に会社の方々からあれこれプレゼントをいただいて、ほんとに恐縮かつありがたいことでした。
プレゼントというのは、もらう方は当然うれしいですが、あげるのもなかなか楽しいものです。わたしも、これまでに返せなかった人にはもちろんのこと、「え、そんな義理はないよ」と思われるかもしれない相手でも、多少の金と機会があれば何かプレゼントしたいなあと思う今日この頃です。ただ、わたしの選んだプレゼントは、微妙な反応を示されることが多々あるので、複雑なところです…。

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2010年11月10日

ロシアビザの顛末

テーマ:

昨夜、オオカミ少年のごとく一人で大騒ぎしていたロシアビザの件、続きです。
結論から申しますと、何のことはない、今日はオープンしておりまして、ビザの貼られたパスポートがあっけなく返って来ました。


………。はっは。
お騒がせしてすみませんでしたーーー;;;


な、なんか、オチのない話をして思いっきりスベッたみたいな空気になってる気がしてならないけど!! でもでも、出発直前に余計な心労を抱えたことは事実なのだよ!!
昨夜は不安を紛らすために、テレビを見ながらひたすら、マスキングテープでブックカバーを作っていました。本来であれば、旅行の準備に時間を費やすべき日にちにバリバリ差しかかっているというのに、何でブックカバーを作っとんねんオノレは! というツッコミも、不安の前では無に等しい。
そして今朝。度を越した不安のためか、はたまた昨夜、「食べるラー油」を暴食したためか(←多分こっち)、日比谷駅で腹がゴロゴロいいだして、慌ててトイレに駆け込みました。
そして、神谷町駅を降りてからはもう緊張がピークに達し、もし開いていなかったときに、大使館に掛け合うためのシミュレーションを一生懸命英語で考え、何ならちょっと、路上で実際に練習していました。怖いです。
昨日と同じく、大使館周りは厳戒態勢で、通行するのに身分証を要求されます(2回も)。わたしはプーチンばりのシブい顔でビザのレシートを見せ、問題になった宇多田ヒカルのシングルコレクションの看板を昨日もまったく同じ角度で見たなあ、そして「この宇多田ヒカル、まったくやる気のないビジュアルやな。ワザとかいな」と思ったのも昨日と同じやな……、などと雑念に囚われながら領事部の前にたどり着きました。
そろりとドアノブを回し、ドアが開いた瞬間の安堵といったらあなた!! 開いていたけど肝心のビザは下りませんでした(・∀・)キャッとかいうオチもなく、むしろ、ほんとにダブルビザが下りてるじゃないか! どーする!? ウクライナ行っちゃってもいいの?? マジで行っちゃうよ?? でも日程的にキツすぎるよなあ…。
昨日閉まっていたせいか、順番待ちの番号札が28とかになっていました。まあ受け取りのときは関係ないんですけどね。


あとは、予習のため『オルフェウスの窓』を読みに、近所の漫喫にこもることができれば万々歳です(うーん、でも早く帰れる日がなさげ;)。
無事に入国、そして旅ができますように…。警察にいちゃもんつけられませんように…。

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2010年11月09日

眉間に皺(-"-;)

テーマ:

ブログのトップにも書きましたが、イベントの当日券は出ないことになりまして、キャンセルが出たら随時、追加予約に回されるようです。どうしてもという方がおられましたら、お店のHPをチェックしてみてください…。


さて、待ちに待った、というよりもヒヤヒヤしていたロシアビザの受け取りに、今朝、行ってまいりました。
したらねえ……「APECのため、本日11月9日(火)は臨時休業します♪」だって!!! 正確には、♪マークは付いてなかったけどね!!!
わたしは、自分が日付を間違ったのかも? としおらしく反省し、レシートを穴の空くほど眺めてみたのですが、そこにはどっからどーーーーー見ても「PICK UP 09/11/2010」って書かれてあるわけ。
しかもさ、臨時休業っていうけど、APECってまだしばらく開催しているじゃない? 何、APECが理由になるなら、明日も休みになる可能性あるよね? むしろ、明日からが本番だよね?? 明日あさって閣僚会議で、13・14日が首脳会議みたいだし??
とりあえず、その場に大量にいた警備員に、どうしたらいいのでせう? 明日は開いているんですか? と聞いてみたけど、「あのー、われわれロシア大使館とは何の関係もなくて…」とモゴモゴ云われて終了。


調べて来なかったわたしが悪いんかい、と再び反省して大使館HPをチェックしてみましたがそのような案内は1文字もなく、不安は増大するばかり。
なので、ロシア大使館に電話しましたら、「英語でオネガイシマス」と云われ、ビザを受け取りに行きたい、と拙い英語に切り替えてなんとか答えた瞬間、「ソレは領事部でオネガイシマス、番号は000000…」食い下がる余地もなく、電話は切れました。とりあえずすぐに領事部に電話したけど、まあお休みだから誰も出ないわな。開いてるか開いてないかだけ聞ければいいんだよ! と間髪入れずロシア大使館に再TELすると、ガチャといった瞬間、ロシア民謡だか何だかの音楽が流れてきました。。。
わたしの脳裏にはそのとき、マトリョーシカの大群が行進していました。キラキラした瞳でこっちを見るんじゃねー!


航空券の変更期間も過ぎてしまい、今さらマレーシアに変更することもできません。
とりあえずモスクワまでは飛んで、いざとなったら隣国への航空券を買うというテもあるか…と思ったけど、大切なパスポートがロシア大使館領事部にあるんだよね♪
つまり、明日以降もAPECのために領事部が閉まったままだと、わたしはこの、実質金額320万円の航空券をドブに捨てなきゃならないわけ。そしてどこにも行けないわけ。家で寝るしかないわけ。
せめて、パスポートは返して! 北方領土は返さなくていいから!! どっちみち、あそこもロシアビザが無いと入れないんでしょ!!(※文中、不適切な発言がありましたことをお詫びいたします)


や、何でも前もって用意周到にやらないわたしが悪いって云われたらそれまでだけどさー。。。
でも、時間はかかるけど無料のビザと、お金がかかる特急のビザだったら、前者を選ぶのがバックパッカーの正しい選択でしょ?え?違います??


というわけで、今日はもうその心配で食事が喉を通らず、眉間に皺は寄りっぱなし、休み前というのに仕事もさっぱり捗らず……と、負のデフレスパイラルにあっという間に巻き込まれるのでした。今にも死神が寄って来そうです。
これでホントに、ビザどころかパスポートも返ってこないなんてことになったら、憤死するほか、わたしに許された選択肢があるでしょうか!! いくら悩むのが趣味というわたしでも、そんな試練はいらない!! 返品する!!
たまには心おきなく、すっきりと気分よく、準備万端で旅に出られないものなのでしょうか……。


ヒトの脳はネガティブなことに反応しやすいらしい…。
http://news.ameba.jp/lifehacker/2010/11/88608.html

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2010年11月03日

高潔に生きられないという悲しみもある…かもね

テーマ:読書

ロシアと云えば、読んでおきたい米原万里。
てことで、長い間、積ん読本の山に埋もれさせていた『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』を読みました。
正確には、3章から成るうちの1章を、3か月くらい前に読んだのですが、非常によくできた、読みがいのあるノンフィクションだなあという感想を抱いたにも係わらず、続きを読むのを怠っていたのです。
ところが、残りの2章の方がさらに面白かったという誤算!
ちょっと調べれば、この内容がNHKの番組企画を基に書かれた本であることがわかって、ほんの少し興ざめもしたのですけど(いかにも素人くさい感想ですまん)、それを差し引いても秀逸な内容でした。
プラハのソビエト学校に通っていた子ども時代の3人の級友を探すという個人史的な体裁を取りながら、次第にそのストーリーが東・中欧の激動の歴史に肉薄していくさまは、非常にダイナミックかつスリリング。この、マクロとミクロがリンクするさまは、そのまま人の生の面白さであるとも云えそうです。


ヨーロッパを旅する前にこの本を読んでいれば、視点も多少違ったかもなあ、と悔やまれます(でも、この本が出たのが2002年だから、どの道ギリギリ間に合わなかったんだけど)。
わたしがこれまで旅してきた国の中で、唯一、この世にもう無い、ユーゴスラビアという国。この本の舞台となっているベオグラードにも行きました。サラエボで見たオスロボジェーネ新聞社と、その隣にある大きな廃墟。そこで子どもにたかられましたっけ…。モンテネグロをバスで通過したとき、「モンテネグロって、何じゃ?」と思った自分の無知さかげんも今は懐かしいです。


どの章も面白かったのですが、特に印象に残ったのは、表題作でもある第2章でした。
3つの中で、いちばんモヤモヤする話でありながら、それゆえにか読後、心の中でいろいろと渦巻くものがあり、翌日にはとりあえず、ルーマニア革命の映像をYoutubeで見漁りました。それでモヤモヤが解消されはしないのですが、闇雲に、とにかく知らなければ、という気持ちが働いた…ような気がします。


<※多分ネタバレになりますので以下は適当に読み飛ばしてください>
主人公アーニャは、ルーマニアの特権階級の家庭に生まれ育った娘です。ルーマニアを愛し、最高の国だと信じて疑わないアーニャは、クラスメートの前でも共産主義的言辞を嬉々として繰り返していました。
著者は30年後に、彼女のルーマニアの実家を訪ね、実家とは決裂状態のアーニャの兄に会い、最後にプラハでアーニャと再会します。
そこで著者が知るのは、チャウシェスク政権のもと、多くの国民が貧困にあえぐ中で、両親は特権を享受し続けていること、アーニャはイギリスに留学して(庶民では絶対に不可能)、そこで家庭を築いていること。ただ一人、兄だけが特権を放棄し、ルーマニアの一市民として生きていること。などでした。


著者は、アーニャの変わりように、両親の狡猾さに驚き、怒りにも近い感情を抱きますが、わたしは、アーニャの両親の、正しくはないという自覚がありながら特権を手放せない弱さに、ウソの上塗りをするアーニャの“空虚な正義論”に、賛同はできないまでも、心を寄り添わせてしまいます。
人間とはそれほど、一貫性のあるものではなく、その都度、自分にとっての正義を更新して生きていくことを、必ずしも卑怯だとか、無責任だと断罪することはできないのでは、と思ってしまうのです。
そもそも一個人が、生まれた瞬間から多くの外的要因のコラージュによって形成されていくものだとしたら、その“実体”とは果たしてどこにあるのでしょうか。であれば、責任とは何であり、どこに帰するべきなのでしょうか。
自由や平和を享受できる環境ならばまだしも、国や民族、特異な社会情勢や家庭環境に翻弄される人間が、しばしば狡猾に、時には悪事に手を染めながら生きていくことを、個人の資質に帰していいものか……しばしば判断に苦しみます。


「民族や言語なんてくだらない」と云ってはばからない元・愛国主義者のアーニャに、「母国の文化や歴史から完全に自由になるなんて不可能。そんな人は紙みたいにペラペラで面白くない」と反論する著者。
ここでは、そんなアーニャの人生こそが誰よりも民族的なものに縛られているという矛盾が描きだされますが、一方で、貧しいルーマニア国民を尻目に自分の娘だけを助けた(逃がした)アーニャの両親に対する非難めいた感情は、著者の主張との若干の矛盾を感じもします。自分の家族を愛する気持ちと、自分の国を愛する気持ちは、さほど乖離しているものではないとわたしには思えるのですが…。
娘を留学させるために、チャウシェスクに頭を下げに行ったという父親が、もし自分の父親であったら…。悲しい愛情ですが、それを軽蔑することが出来るでしょうか。
人間はある意味で強いけれど、ある意味では弱い。と考える時わたしは、したたかさや図太さという意味での強さ(生命力)と、高潔さや一貫性という意味での弱さ(精神性)というものを痛感します。そして、興味深いのはそういう部分なのかなと思います。


なんかこの本のせいで、ロシアよりもむしろルーマニアに行きたくなってしまいましたが(前の旅で行くつもりだったのに、手前のブルガリアで両替詐欺に遭ってやめたのよね~;)、本の全編に通底している“共産主義”(著者の思想的に、という意味ではありません)の親玉みたいなロシアの空気を吸いに行くというのも、自然な流れかも知れません。
それにしても、ヨーロッパ史は何でこんなに面白いのでしょうか。以前は、中世~フランス革命くらいまでしか興味がなかったのですが、近代史の激動ぶりは、ドラマ的な面白さもさることながら、国とは、民族とは何なのか? 正義とは? 思想とは? 愛国心とは? 共存とは? …なんて壮大な(笑)問いを次々と投げかけて来て、興味が尽きません。日々の生活では見えなくても、歴史の大きなうねりの中に、自分も生きているのだなあと、ふと考えさせられます。

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2010年11月01日

今年の旅はおそろしあ(下)

テーマ:

続きを書く前に、ひとつお知らせが…。
イベントの前売券100枚が、なんと…売り切れました。 引きこもりパワーすげえな!
発売1週間でこれだけ捌けたということは、どこかの暗殺集団がまとめ買いしている可能性も無きにしも非ずですが、よく考えたら出演者の中に要人は誰一人いないので、これはもう、ひとえに予約してくださったみなさまのおかげということで、本当にありがとうございました!
当日券については未定でして、もしかするとその分が追加で予約分に回されるかも…? という感じです。追ってお知らせしますね!


話をロシア旅行準備に戻します。
ビザさえ下りればすべてOKということであればいいのですが、そうも行かないのは、ひとえにわたくしの不徳のいたすところです。


②航空券がまだ予約できない
11月時点でマイルが貯まると書きましたが、正確には引き落とし日は11月4日。
どういうことかと申しますとね……それまではマイルが足りないので、航空券の予約、ていうか精算ができないのですよ。
ちなみに出発日は11月13日の予定。きゃっ。綱渡りにも程があるね!
毎日、ビビリながらJALのページにログインして、まだ空席があることを確かめておりますが…(さすがにこんな時期にロシアに行く人は少ないか?)。
でも、ビザはまだ下りていないからなあ。うまいこと航空券は取れたとしても、ビザがなければ元も子もありません。だからと云って、ビザはゲットできたのに航空券がないというのも、お話にならないし…。うーんうーん。。。


③フトコロが寒すぎる
航空券はマイルだから無料として(まあ取れればの話だけど…)、いや、無料航空券をGETするために浪費したことによって、フトコロの寂しさ具合が尋常ではございません。嗚呼、なんというバカげた矛盾でしょうか!
しかも、モスクワは世界で一番物価が高いらしいじゃないですか。ガイドブックから概算すると、ホステルの値段が1泊3000円、エルミタージュの入場料が1200円、コーヒーとケーキのセットが1800円って、欧米か! 古い! だがしかし、完全に欧米!!
昨年もフィンランドで物価高にさんざん泣いたというのに、本当に学習能力がなくて呆れます…。


ただ、10月はかなり出費を抑えたつもりなので(今年の最低金額を更新した…はず)、12月の支払いはさほど心配なく、つまり11月の給料が入れば持ち直す…予定です。風説によれば、今年の冬はボーナスが出るって話ですし、そうなればもう、鬼に金棒。
そこで編みだしたのが、海外キャッシングで旅行するという荒技(なのか!?)です。
日本でキャッシングするとただの借金ですが、海外キャッシングは、ともすれば現金の両替よりもお得なレートが適用されるってことで、これを使わない手はない!
大都市モスクワにはATMがあるはずですので、ここで現金を入手し、旅の軍資金に充てる。そして、11月の給料が入った時点で、或いはボーナスの入金日に返済すれば、すべて丸く収まるのではないでしょうか!!
ああ、昨年の旅行の際にVISAカードを作っておいてよかった! ってそういう問題!?


主な心配事は以上の3つですが、細かいことを云えば、まだまだあります。
例えば、ロシア語がさっぱり分からんという問題。これまで、ロシア語圏を旅行した経験がほとんどないため、キリル文字がまったく読めん!! いくらアルファベットに近いと云ったって、文字が読めない国は一気に旅のハードルが上がりますよね…。
NHKの語学番組がわたしの夜の娯楽ですので(地味…)、ロシア語講座もいちおう見てはいるのですが、もっと真面目に見ておけばよかったなあ…。もはや焼け石に水と思いつつも、先週からは、テキトーに見ていたジーマくんの発音コーナーも、一字一句聞き逃さないようにしております。『まずはこれだけロシア語』も買ってみました。
それにしても、せっかくスペイン語を習っているというのに、何ゆえ旅行先にスペイン語圏を選ばないのか、そこらへんも、我ながらほんと、どうかと思います…。


さらには、ロシアに行ったらぜひとも訪れたい世界遺産・キジ島の木造教会が、この時期は行けない確率がめちゃめちゃ高いということも引っかかっております(それもあって、いっそウクライナ旅行に切り替えようかという気持ちになっているのです)。
キジ島は、オネガ湖という湖の上にあります。夏季であれば、ペトロザヴォーツクという町から毎日、観光船が出ているのですが、冬季は湖が凍結するため船はなく、ヘリコプターをチャーターする、スノーモービルをチャーターするなど、どう考えてもわたしの財務状況では無理な手段しか残されていない…らしい。
教会は年中無休でオープンしているようだから、何かしら渡航手段はあるんじゃないかと思いたいんだけど…。
ちなみに『歩き方』には、「地元の人は『いざとなったら湖を歩いて渡る』という」なんて書いてあり、まっわたしもいざとなったら歩いて渡るか! と思わなくもないものの、その“いざ”というのはどれくらい“いざ”なのか? 「あー、終電逃しちゃったよ。しゃあないから歩いて帰るか」といったノリで気軽に歩いて渡れるレベルなのか?
しかも、11月という微妙な時期だと、湖が完全には凍結していないかも知れない。歩き出して10分くらい経った頃に氷が薄いことに気づいたりしたら…死ぬ確率がいきなり高くなります。


あと、風邪が完治しないのもなあ。。。風邪を引きながら寒冷地を旅するという、昨年とまったく同じパターン!!


そのような感じで一事が万事綱渡りという、これまで以上にめんどくさい旅行になっております。
でも最近よく思うんだけど、暗いとか、セコいとか、苦労性とかそういう傾向って、たぶん、単に趣味なんですよね。旅のことだけじゃなく。はっきりと自覚してはいないものの、そういうのが好きなんだよ。わざわざ暗い方に考えたり、わざわざめんどくさい方に行動したりするのが。
というわけで、無駄に心配を重ね、不安に襲われて眠れぬ夜を過ごしながら、ビザおよび出発日を待ちたいと思います。南無南無。。。

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