2010年09月24日

宮下公園のこと

テーマ:上京後

ずいぶんと長い間、代々木公園の「エノアール」にも行っておらず、最後に小川てつオさんに会ったのは、昨年だったか、「みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会」の一環で宮下公園のフリーマーケットに出店したときだったでしょうか。
今日の夕方、仕事が一段落して何気なく携帯電話を開いたら、「渋谷・宮下公園 テントなど強制撤去 ナイキ施設建設で」というニュースが目に飛び込んできました。
このトピックについてすっかり失念してしまっていたことに申しわけない気持ちになりつつ、やはり心中穏やかではいられず、せめて、誰かに知ってもらえればとブログを書いている次第です。


公園のような公共の場で行政代執行に踏み切るのは、異例の措置のようです。
反対運動の経緯について、詳しいことはここらへんをどうぞ。
http://minnanokouenn.blogspot.com/
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/351


宮下公園のナイキパーク化は、ホームレスたちの居場所がなくなるという話だけではなく、街の場所がどんどん“有料施設”になっていくという点が問題だと思うのです。
都心部で暮らしているから余計に思うんだけど、とにかくどこに行くにも、何して遊ぶにもいちいち金がかかりますよね。
や、金を使って遊ぶのも楽しいには違いない(そうじゃなかったら、こんなに浪費してないって!)。でも、選択肢はそれだけじゃない方がもっと楽しい。
給料日前の休日、お金がないからって家に閉じこもらなきゃいけないんじゃなくて、散歩したり、自転車で走ったり、公園でのんびりお喋りしたり、お金がなくても楽しく過ごせる方法や場所があれば、不景気の世でもちょっとは救われるじゃないですか。
何でもかんでもお金を媒介にせんでも、と思うし、お金がなければ居場所のない街というのはどうにも寂しいですね。歩き疲れたとき、お金を払わないと休めないんじゃ、引きこもりたくもなる(笑)。
とりあえず、出来ることとしてナイキの商品は買わないことにするわ(もともと縁もないけど)。

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2010年09月21日

今さらマスキングテープ

テーマ:上京後

特に意識はしていなくても、うっかり流行りものに乗っかっているということはよくあります。
そのひとつ、マスキングテープに今さらハマってしまってさあ大変♪
ことは、ひさびさに青山ブックセンターに立ち寄ったことに起因します。
カモ井加工紙マスキングテープのオフィシャルブックが発売され、そのプロモーションとして「青山ブックセンターのブックカバーをマスキングテープで飾ろう!」てなコーナーが設けられておりました。
何とここでは、40種くらいのマスキングテープが設置され、好きなだけ?ブックカバーに貼りまくっていいのです。タダのものに弱いわたしが、これを見過ごせるはずがありません。しかも、単行本付録のめっちゃかわいい限定テープも使える!
何の気なしにテープを選んでは貼っていくうちに、楽しさがどんどん倍速化。しかも、完成したブックカバーが意外とかわいい出来映え(あくまで自己基準)、店を去った後もしばらく興奮が冷めやらず、マスキングテープであれやこれやしたい欲求に火がついてしまったのです。


旅茶箱 」でのスペイン語教室の行き帰りについつい寄ってしまうシールショップ「RED HEART STORE 」で、シールのついでにマスキングテープを購入したことはあるものの、なんか大してうまく使えないまま(家の壁にポストカードを貼っつけるくらい。しかもぜんぜんお洒落に貼れん!!)、時が過ぎていましたが……。
うちには、大小さまざまの書店系ブックカバーが何十枚もストックしてあるのです。家に置く本はともかく、外出時はカバーをかけないとどうも安心(何の?)できないため、一定量を取ってありましたが、なるほど、これらにマスキングテープを貼りまくれば、味気ないブックカバーも可愛くなって、なおかつ貼りたい欲も満たされて一石二鳥じゃん☆


……と思ったらいてもたってもいられないわたし。
三連休の外出ついでに、そこここでマスキングテープをちょっとずつ買いまくっているうちに、気がついたら家には20本ものマスキングテープが!! いつの間に増殖したん!?
青山ブックセンターでは「タダでマスキングテープ貼らしてくれるなんて太っぱらやわぁ。また来よっと♪」などとほくそ笑んでいたのに、まんまとマスキングテープを収集させられているのですから、本当に理想的なカモというか、プロモーションとはわたしのためにある言葉かと思いますね☆
また、1個170~180円っていう駄菓子的な値段が、ついつい買ってしまう原因なのですよねー…。


そう遠くないうちに、マスキングテープだけでは物足りなくなり、また古本市の時のようにコラージュ欲に飛び火しそうです。
アンティークカードとか、英字新聞とか、色つきのレースペーパーとか欲しいなあ~。と思ってネットをさ迷っていたら、横浜にこんなお店が。→「デア クライネ ラーデン 東京
次の休みに是非行きたいぞっ!!! ちょっと遠いけど!!!
ああ、貼りたい貼りたい貼りたい貼りたいなあ!……って、コワイっつーの(苦笑)。スキあらば、また青山ブックセンターのあのコーナーに行こうと目論んでいるしね…。
それにしても、学生時代、家庭科の成績は常に極悪、手づくり全般を苦手とするわたしが(裁縫は今でもトラウマなくらい苦手)、何ゆえたまに、しかも急に手づくりの落とし穴にハマるのか、まったく以てナゾです。

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2010年09月17日

さわやかな秋と、さわやかならぬ話

テーマ:上京後

「秋、はじめました♪」という感じで、いきなり看板を掛け替えるように秋になりましたね。夜風がさわやかすぎて風邪を引きそうです。
まあ今年の酷暑は本当にヤバかったので涼しくなってよかったですが、こんなふうに夏がすっといなくなると、云いようのない寂しさも感じたりして。ははっ、勝手だね。でも夏って、他の季節よりも喪失感があるよね。


さて、涼やかな秋の訪れとは裏腹に、まるでさわやかでないニュース――それは田代まさしの逮捕。
ネットのヘッドラインで1行ニュースを見たときは、「へえ、またやったんだ(呆)」くらいにしか思わなかったのですが、ほどなくして、逮捕されたときの写真および映像を見たら、とてもスルーできなくなりました。
薬物依存の恐ろしさがあれほど一瞬で分かる絵もなかろうというほど、即座に“廃人”という言葉が脳裏に浮かぶほど、哀れで悲惨な姿。酒井法子があくまでも女優クオリティを保ったまま報道陣の前に現れたのとは、なんという違い…。
まあ頭髪に関しては、薬のせいだけでもないんでしょうが、それにしたって、ちょっとこれは、正視できないだろう…。もし自分の大事な人が、しばらく見ないうちにこんな姿で現れたら、重度のトラウマを抱えることになっても何らおかしくないでしょう。しかし、青少年への戒めという意味では、酒井法子の100倍、役に立ちそうです。
もうここまで来ると、本人の資質云々を問うても空しい議論という気がしてきます。強い意志・精神力(キリッ)とか、そんな実態のないモノでどうこうなるなら、とっくに更生できているのではないかと…。
薬物は精神的にではなくて、物理的に脳に働きかけて淡々と人を破壊するんでしょう。ある意味、非常に冷酷というか血も涙もないですね。
そして一緒に逮捕された女つうのは明らかに美人局なんじゃ…?と疑ってしまうんですが。


薬物をはじめとするいわゆる「依存症」は、精神的な強さ・弱さの問題ではなく(まあ入口はそこでしょうけど)、病気以外の何物でもないんでしょうね。
特に、薬物・アルコール依存に関してはもう、“心の病気”で片付けられない、不治の病に近いレベルなのかもしれません(心の病気は、それはそれで、簡単に片付けていいもんではないですが…)。いったん陥ったら、ほんとに更生するのがキツいんだと思う。だからって、繰り返していいわけでは決してないけれども、根性論でなんとかなるようなことではないような。だって、人生棒に振ってでもその快楽を求めてしまうのでしょ? それも、本人の理性を軽々と越えてしまう威力があるんだから、人間性云々の及ぶ範囲ではないのでは……。
しかし、どれほど薬物依存が恐ろしかろうとも、これで金儲けしている人らがいる限り、無くなることはないんでしょう。“手を出してしまう意志の弱さ”の責任を真っ先に問うてしまうけれど、元が断たれることはきっとないし、おそらく1回やったら容易にやめられないシロモノだろうから、こうも再犯が繰り返されるわけで。各々が最初っから「やらない」という断固たる、ある意味、盲目的なくらいの強い意志を持つほかなさそうです。
それにしても、人が壊れて落ちていくさまはなんと凄まじいことか。底なんてあるんでしょうか。底があったとして、そこにいる人の姿はどんなものなのでしょうか。多分、見たら二度と明るく生きていけない気がします…。何もアウシュビッツにいなくたって、人は壊れていくものなんだ。「自業自得」「だからダメ人間はどーしょーもない」だけでは終了できない何かが…、あるような気がして、あれこれと思いを巡らせてしまいます。


薬物やアルコール依存とはちょっと種類が違うかも知れませんが、わたしも買い物依存症スレスレのところを生きているので、空恐ろしくなりました。
それぞれの依存症って、下の方で知らないうちに密かに手をつなぐ可能性があるので(買い物と借金は仲良し、借金と闇社会は仲良し、闇社会と薬物は仲良し…ナド;)、気をつけます。。。『闇金ウシジマくん』でも読んだ方がいいかな…?うーでも、マジで凹みそうだ;


つーか、田代まさしでブログを書くことになろうとは思わなんだ。。。

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2010年09月15日

7月のかわいいものBEST3

テーマ:かわいいもの

酷暑のせいで、汗で汚したくない夏服たちになかなか出番が回って来ず、このまま一気に秋になってしまったらどうしようと、どうでもいいことで気を揉んでおります。
やっぱ夏ものはどんどん洗えるのでないと、出番が極少になりますよね……。オーガンジーのスカートなんか、いくら涼しくても洗濯のことを考えたらとても履けたもんじゃない!!
加えて、8月の終わりは着飾ること自体に気分が乗らず、綿のTシャツ+ギャルソンのサルエルパンツという、まるで昆虫取りに出かける小学生のような格好ばかりしていました。まあ、出番のなかったTシャツをここぞとばかりに大放出できたのでよかったですが……。


さてさて、毎度ながら「今さらかよ!」なタイミングで、夏のバーゲン戦利品特集を。つーかもう、ほんとにこの記事はだらしなく続けているな~。
しょっちゅう云っているかも知れませんが、自分では“浪費”は少なくなった方だと思っているんですよ。
それでもやっぱり、乙女の祭りたる夏のバーゲンで財布のヒモを締められるほど、心が強くはないわたし。しばらくの間、積み重ねて来たささやかな倹約の試みも、バーゲンでほとんどパーさ。。。
服をいくら買い漁ったところで素敵な乙女になれないのは分かっていても、一瞬の夢を見るために、カードの引き落とし金額がどえらいことになるという悪循環。
しかしね、前回のつながりで森茉莉を引用するならば、「私は何か買う時、品物そのものを買うというよりも、“夢”を買ってくるような奇妙な場合が多い」ということなんですよ。金で買えない幸福に届かないなら、金で買える夢で補てんして、何が悪いんだ。俗物上等!(む、すさんでる……?)


今回は、毎月わたしの財布を脅かす、例の3大ブランドを中心にお届けします。


【Jane Marple】
ここは、普段の買い物を抑えているだけに、バーゲンでの反動がいつもえらいことになります。何だかんだで、今夏バーゲンも7割以上はJane Marpleで使っていますし……。
ラフォーレ原宿のバーゲンは、もちろん開店と同時に参加。一目散に2階へ駆け上がると、すでに人の山! やっぱ、ここのブランドの信者は気合いが違うわね。
それでも、今回はわりと、狙っていたものが残っていました。悲しいことに、4月に買ったでっかいイチゴプリントのスカートも……。 やっぱわたしの見識眼って微妙!?
ただ、ピクチャープリントシリーズのワンピ(水色)は残っていたのに、先に誰かが手にしていて、「ううう~あの子、手放してくれないかな~」と半分ストーカーみたいにつけ回していましたが、結局持って行かれちゃった(泣)。


<シースルーギンガムチェックスカート>9400円


放浪乙女えくすとら-jane-gingham-skirt


一見地味で、何の変哲もないようですが、深みのあるグリーンギンガム&シースルー生地の軽やかさという組み合わせは、夏の南仏――サン・レミ・ド・プロヴァンスあたり、ピクニック、籐のかご、果物、ぺリエ、痛いくらいの太陽のきらめき……などを連想させ、プチバトーのペラペラの白いTシャツを合わせれば、気分はフレンチロリータ、てなもんです(フレンチロリータって歳かい!!)。


<天使柄プリントスカート>12400円


放浪乙女えくすとら-jane-angel-skirt

こちらは打って変わって、Jane Marpleらしい、お得意のクラシック・ペン画モチーフ(と勝手に位置付けております)。しかも天使!!
この類いの柄が出たら、買わないわけにいかないのですよねー;キャミワンピースと悩みましたが、少しでも布地が少ない方が安いので(泣。後々のクリーニング代もね!)こちらにしました。


<ロイヤルストロベリーネックレス>6400円


放浪乙女えくすとら-jane-strawberry-neckrace

同シリーズのスカートを買ったとき、抱き合わせで買いそうに(買わされそうに・笑)なったネックレスも、無事に(?)バーゲンでゲット。あ~うっかり買わなくてよかった~……って、こういう客、やだよね(苦笑)。
フェルト地にプリントされたリアルないちごたち。ベルトにも出来るくらい大ぶりのネックレスなので、首に飾るとマジでいちごまみれに!!
惜しむらくは、軽量すぎて、常にいくつかのいちごが裏返し(無地)になってしまうことでしょうか……。そのたびに手で直すのがけっこうめんどくさいです。


この他にも、
<25周年箔プリントボーダーTシャツ>5400円
<ミリタリーチュールオーバーオール>14750円
<ロイヤルストロベリーソックス>1200円
なども購入し、〆て50000円から足が出てるじゃん!! 今年もやっちまったみたいです。。。


【Emily Temple Cute】
上記のように、Jane Marpleではいつも通りの散財をしましたが、なんとエミキュではスカート1着、靴下1足という初の快挙を成し遂げました!(自分としては、ここでくす玉を割りたいくらいです)
しかも、その2つはBaby Ribbonで購入し、ラフォーレの方では何も買っていないという! ラフォーレバーゲンで、手ぶらで店から出てくるなんて、奇跡としか云いようがないわ!!(あくまでも自分比ね)
今季はそこまで「うぎゃーどうしてもほしいよー!」というのがなかったんですよね、珍しく。プリンセスプリントだけはちょっと迷いましたが、バーゲンで残っているのを見たら、どっちでもいっか…という気持ちに(笑)。
ただ、バーゲンで抑えたのに、8月には秋物をガッツリ買ってしまいました。。。あはは。アハハ。


<ストライプジョーゼットスカート>7980円



放浪乙女えくすとら-emily-stripe-skirt


これが唯一買ったスカートです。
何となくサーカスの天幕を思わせるようなストライプの配色。春物が出た頃から、ちょっといいなー、と隣のクラスの男子への淡い憧れのような気持ちを抱いておりました。
と云いつつ、本当は同シリーズのノースリーブワンピースの方がよかったのですけどね(そればっかり云ってますな)。
お店のブログではクラシックなタイプのジャケットを合わせたり、パフスリーブのTシャツを合わせたりしていましたが、個人的にはノーブルなコーディネートの方が気分です。
夏はなかなか出番がなかったのですが、涼しくなったらそのように着たいと思います。


【MILK】
せっかくエミキュでほとんど買い物しなかったのに、休日出勤のついでにミルクのバーゲンに行ってしまったのは、完全に予定外の出費でした。
午後も真ん中くらいに行ったので、目ぼしいものはすでに無くなっていましたが、それでも何かしら買ってしまうところがだらしない……。


<Sparklingチューブスカート>3675円


放浪乙女えくすとら-milk-sperkling-skirt


これ、テキストをまとめるに当たってカタログを見直したら……スカートだったのね!
いや、実はチューブトップだと思って買ったのだ……そして、実際にチューブトップとして何回か着用しました。そんなに違和感はなかったけれど、道理でなんか、裾が妙に広がっていたワケだ(苦笑)。
この炭酸飲料シリーズ(?)は、展示会でも迷って泣く泣く外した経緯があり、本当はTシャツかキャミワンピがよかったのですけど、これしか残ってなかったのさ。キャミワンピは、肩ひものところが赤×白のストロー柄という心憎い仕様でした。なんかもう、ソーダってだけでワクワクしますよね、夏は。


ここまでだけでも相当量の買い物ですが、問題は、これで終わっていないところ……。
中にはバーゲンとカンケーない定価の買い物まで混じっているというね!(アンティパストの靴下とか、麻のレギンスとか…)
何気に今回、大枚をはたいたのは、ギャルソンのサルエルパンツ27000円(これでも40%OFF!!)でした。減価償却の意味でも、暑いうちは履き倒そ~っと…。


こんなん(barairo no boushi)とか


放浪乙女えくすとら-barairo-flower-katyusha

こんなん(ANTIPAST)とか


放浪乙女えくすとら-antipast-dumbo-socks ダンボの靴下。


こんなん(スイマー)も買いました。


放浪乙女えくすとら-swimmer-coam ブラシっす。

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2010年09月13日

森茉莉の乙女っぷり

テーマ:読書

金子光晴と森茉莉。全集を買い集めてもいいと思っている日本の作家はこの2人だけです(などと書くとまるでいっぱしの読書家のようですが、他の作家はよく知らないだけでして……。現役の作家については心が定まらないので除きます)。
前者が旅人としての憧れだとしたら、後者は乙女としての憧れの存在。自分のホームページタイトル「放浪乙女」とは、この2人への憧れをくっつけたものである――とはまあ完全なるこじつけですが、そう云うことも出来そうです。
両者に共通するのは、どちらもかなりヤバめのダメ人間であり、そのくせ(そのぶん?)誰も到達しえない唯一無二の文章を書くという点です。
二人の文章は、名文の定義からすれば外れているのかもしれません。非常に読みづらく、決して一気に読ませるようなスピード感はないけれど、酔わせることにかけては天才以外の何ものでもない。気がついたら身体に毒でも仕込まれたかのように虜(読者)になってしまい、多分、一生ついて行くことになるでしょう……。
色が浮かび上がるような文章というんでしょうか。モノクロかカラーかで云うと間違いなくカラーの文章。そのきらめき方にはただただ呆然、恍惚とするばかりです。


今回は後者、森茉莉のことを少し(何故急に? それは、最近立て続けに森茉莉(関連)の本を読んだからです)。
世に乙女と呼ばれる人たち、或いは現役の乙女たちのアイコン的乙女は、故人も含めてたくさんおりますが、森茉莉は乙女のひとつの極右に位置付けられるのではないでしょうか。好き嫌いは別として、ここを通らない乙女はいない、と断言してもよさそうです。
彼女の乙女っぷりを示すエピソードは枚挙に暇がありませんが、わたしが最も感嘆するのは、「贅沢貧乏」の実際の部屋(自宅)が凄まじいゴミ屋敷だったという話です。
矢川澄子の森茉莉論『父の娘たち』にも、オブラートに包みつつもそのことが書いてありますが、全く、このネタは何度読んでも痛快であり、やっぱり彼女の乙女っぷりは他の追随を許さないなとしみじみ思うのです。
他人から見ればみすぼらしく乱雑きまわりないアパートの小部屋が、彼女の手(文章)にかかれば、まるで路傍の石を天上の星に変えるの如く、美と退廃に満ちた貴族の居室になる。レトルト食品もサヴァランの御馳走になる。これこそ魔法の手と云わずして何と云いましょうか! 或いは、凄まじく強靭な乙女力とでも云えばよいでしょうか。それは、「ちょっとしたアイデアで暮らしが豊かになります♪」的な生活テクニックでは到底及ばない領域の話なのです。
乙女とはやはり精神のあり方なのですね。でも、あのような鋼鉄の想像(妄想)力を堅持しながら殺伐とした現実世界を生き長らえることのできる乙女は、そうそういるものではなさそうです……。


そう云えば、森三中の黒沢かずこは相当な汚部屋に住んでいるそうですが、あの3人の中で彼女だけが独身であり、全てのネタを作っていることを考えても、彼女はなかなか乙女度の高い人ではないか……と勝手に推測しています。別に、独身であることや部屋が汚いことが乙女の条件ではないでしょうけど(笑)。
……え? ここまでの文章は自分の部屋の汚さを必死にフォローしているだけじゃないかって???
いや、わたしの部屋も、キレイか汚いかで云えば後者に違いないけれども、どうもただ散らかっているだけでそこに大したストーリーもないので、中途半端で見苦しいばかりです。。。
よし、わたしも部屋にきのこが生えてくるまで、もっと徹底的に汚そう!(?) と思いつつ、わたしの貧困な想像力では、汚部屋をメディチ家の居室にすることはとても難しそうです。


余談:矢川澄子は森茉莉とはまた別な乙女の終着形態であると思うのですが、動物的性質という点におちて両者には乖離があり、それぞれの死に方があのように違っているのはそういうわけではないか……と愚測します。云い方を変えれば、森茉莉は痛々しくないけれど、矢川澄子は痛々しい、という差を感じるのです。

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2010年09月08日

凄まじく速いアウトプット

テーマ:上京後

ツイッターもすっかり世の中に定着した感があり、一時はわたしもブログよりツイッターをついつい開いてしまう傾向にありましたが、それもここしばらくROM専にしております。
あれはどうも、ヘンな中毒性があっていかんなと……。スマートフォンでないフツーの携帯からでも簡単に書きこめるから(ブログだと文字数の関係でたまにおかしくなる)、ダラダラとROM&ツイートを繰り返してしまい、しかしツイートはあっという間に膨大な他ツイートの波に呑まれていって、何だか呆然としてしまう。その消耗の速さは、ブログどころの騒ぎではありません。
でもツイッターで何より驚くのは、もちろん自分も含めてですが人のアウトプット欲の速さと凄まじさです。
例えば今日みたいな珍しい豪雨の中を歩くハメになると思わず「豪雨なう」「雨ヒドス」的なことをつぶやこうかなあと考える人が、多分何千人? といるでしょう。ツイッターがなければそれは路上の独り言に終わるところを、携帯をさっと取り出し、ログインして書き込む(表明する)という一連の行動パターンは、ふと我に返ると非常に不思議です。え、君、そんなにいちいちすぐに報告せなあかんかね?
思えばこのようなブログも、さらに遡ればホームページも同じですが、「他人に日記をさらす」という行為は、それまでは普通のことではなかったわけで……、なんだかいろんなことが不思議すぎて、気が遠くなってきますね(苦笑)。


なんてことを思う最近のわたしは、ツイッターに限らずブログ、ホームページなども含めたWEB上での“アウトプット”が、一種の強迫観念にも思えて、どうも疲れているみたいです。加えて、ホームページ→ブログ→ツイッターとなるにつれ、アウトプットまでの速さが倍々速になっており、物思う→即アウトプットというスピード感にも息切れしそうです(思えば、リアルタイム旅行記なんつってたけど、ホームページのスピードは実に牧歌的だったことよなあ……)。
それだけ自分が空っぽになりつつあるのか、それとも老化のせいでスピードについていけないだけなのか? 鉛筆で書く個人的な雑記の量はなんでか増えているので、何らかの言葉にしたいっていう欲? は消えてなさそうだけど、それをなるべく早く、しかも大量に小出しにすることに、微かな「?」が点滅する昨今。
最近またブログを更新できてないのはそういうわけなんですうと言い訳しながら、更新が遅くてすみませんと謝るのって何様なん?という気もしつつ、一方で、自分が読者の場合、更新頻度の遅さが即ち悪とは云わないまでも「毎日クリックしてんのにいっこも更新してへんやん!」と思うこともあるわけで、こんなブログに誰も期待してへんやろ~と根っこでは思っていても、例えば飲み会に来てくれる人たちの顔を思い出したら、そう開き直れるもんでもないしなあ……と勝手に複雑な思いにくるくる絡まってます。にゃは。


それにしても、表現欲っていったい何なんでしょうねえ?
そう云うわたしこそが、何年も何年も、己の独り言を垂れ流して来たわけで、ほんまにお前は誰やねん、誰に話を聞いて欲しいねん、と思って書いているこの文章こそ、あんたどうしたいん?って感じで、ほんまに最近ワケわからん。
身体にとっての排泄が必須行為であるように、精神の排泄行為としての何かしらの表現は、内容はともかく、万人にとって必要なこと、いや、やむを得ないことのか? であれば、事あるごとに不特定多数に対してつぶやくという行為も、むしろ自然で健全なのか? であれば、本来は万人がやるべきことなのかも知れぬ。
でも、そんな媒体を何ひとつ持たない(何をも表現しない)、例えば“ただの旅好き”なんかに会うと、実はこういう人の方がずっと優雅で貴族的なのでは? と感じて、ちょっとうらやましくなったりもします。
一方でわたしは、ブログを休止するとか、ツイッターを退会するとか、アウトプット経路を遮断する思い切りもないわけで、これからも細々と、求められずとも何かを書いて表明せずにはいられない一生が続くんでしょうなあ……。

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