2009年04月21日

二度と会えないということが確定する

テーマ:上京後

世の中に、もう二度と会わないであろう人は、また会う機会がある人よりも、きっと、ずっと多いと思う。
でも普段は、そういう自覚はなくて、まあまたいずれ、なんて云っていて、ある日突然、二度と会えないことが確定する。
知人が亡くなったことを、つい先日、旅仲間から知らされた。大阪のGH「オレンジハウス」の飲み会で二度ほど会った人だ。詳しいことは、いずれムギさんのブログでアップされると思う。
年齢不詳の、濃い~いキャラの、よく喋る(喋りまくる)、限りなくおっちゃんに近いおにいちゃんだった。欧米人のことを「毛唐」と呼んでいた。大阪の進学校の出身だった。眼鏡をかけてヨレヨレのTシャツを着ていた。記憶のピースはバラバラだけれど、彼が「あっちゃん」とわたしの名前を呼ぶ声は、今でも鮮明に思い出せる。
昨年末に、交通事故で亡くなったそうだ。


死ぬようなキャラの人じゃないと思ってた。しかも、そんなに若くして。
でも、死にはキャラとか関係ない。


こういう、突然の訃報を聞くと(訃報は大概、突然なのであるが……)、空恐ろしくなる。
自分が今、当たり前のように生きていることも、本当はすごく不安定な基盤の上にかろうじて成り立っているだけなんじゃないか、と。
同じ日に、塾講師をしている別の友人から「教え子が自殺した」とメールが来た。人生とは、存在とはなんと危ういものなのかと思い知らされ、自分や、自分の数少ない大切な人たちにも、死は確実に、確実に、確実に、確実に、確実に……やって来るということを真剣に考えざるを得ない。だけど、その事実はあまりに重いので、やがて目を逸らして、何食わぬ顔で日常業務を営むのだ。
祖父母のことを考える。年齢を考えても、正直、あと何回会えるだろう。10回会えるだろうか? そう考えると、いてもたってもいられない。
しかし一方で、それが分かっていながらも、わたしはこんなに遠く離れた東京で一人で暮らし、年に一度、多くても二度、数日会うだけなのだ。
テレビなんか見て笑ってる場合じゃないのに。


Kさんのご冥福をお祈りいたします。二度と会えないことがただ悲しいです。

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2009年04月14日

3月のかわいいものBEST3

テーマ:かわいいもの

4月から、黒服運動を始めました(※職場限定)。
黒い背広。黒いパンツ。黒いブラウス。黒い靴。さらには黒ぶち眼鏡。髪の毛はひっつめ。何故か時計とカバンだけは黄色でしかもリュックなんだけど(なかなか気に入る黒いカバンがないのだ)。
今はまだブラウスがミルクのものだったり、インナーに猫のプリントがいたりしますが、末は「紳士服の○○」あたりのファッションに行き着こうかと考えています。目指せ日本のお父さん。おかげで、これまで着る機会のなかったコム・デ・ギャルソンの黒ジャケットが大活躍(・∀・)捨てる神あれば拾う神あり(なんのこっちゃ)。
春なのに黒ずくめとは、何だかもったいない気もしますが、服はわたしにとって、重要な発露の道具ですから、そうせざるを得ないのです。職場とカンケーない友人に「つまりは拗ねているんだね」と云われて、そんな、ヒトコトで片づけなくても、と思ったけど確かにそうかもね。でも、しょうがないじゃん。拗ねたい気分なんだよ。わたしだって、何でも黙って耐えられる木石じゃないんだよ。


まあでも、この運動(なのか?)でよいこともあります。
まずは、浪費が抑えられるのでは?という期待。これ実際、今んとこ成功してると思う。ミルクの服はもう予約してあるから買わなきゃだけど、エミキュにもジェーンにもメタモルフォーゼにもまだ行ってないもんね!大体、こんなオッサンみたいな服で店に入れないしね!(笑)
あとは、スタイルを決めることはある意味ラクだということ。朝、服で悩む必要がないのです。考えるとしたらインナーとピアスくらいで、これも、わたしにとってはかなりの変化。前は、2~30分くらいあーでもないこーでもないってやってましたからねえ。
そんなわけで、しばらくは暑苦しく葬式チックにやっていこうと思います。


3月はまだまだ弾けてます(笑)。


【第1位】
エミリーテンプルキュートのギンガム×ローズワンピース



放浪乙女えくすとら-emily-rose×check-op


どストライクにエミキュ! なワンピース。26040円。やっぱ春物はエミキュが最強だよね~。
今春のコレクションがまた、超~かわいいのです。最近『spoon』の巻頭でいつも特集されているんですけど、もう何ていうの、かわいいを通り越して、美味しそうだもん(笑)。


グリーンのギンガムチェックに、ピンクのバラというラブリーな組み合わせ。袖はパフスリーブ、裾はレース、ボタンはクリスタルの花柄、という、んもうどこまでも乙女仕様なつくり。
このワンピースを着ている日に、予定外の仕事で急きょ銀座に行くことになったのですが、まー銀座のOL群の中で、浮きまくるのなんのって(しかも、どピンクのニーハイソックス履いてたし)。わたしは誰?クララ?それとも赤毛のアン?てなもんです。少々頭のおかしい人だと思われていたかも知れません。


【第2位】
Baby,the star shine brightのベビードールワンピース



放浪乙女えくすとら-baby-babydoll-op


拓さんの結婚式に出席する際、何を着ていこうかと悩んだあげく選んだのがこれ(笑)。18690円。なんで結婚式でメイドやねん! というツッコミもありましょうが、これがなかなか、会場では好評と云うか、珍獣扱いでした。初めて知り合った人たちには、完全に萌え系キャラとして認知されたようで、よかったです(ホンマか)。


ぶっちゃけ、他人の結婚式は絶好のコスプレの場…は云い過ぎとしても、ばっちり着飾ってナンボだと思っている不届き者のわたし。
かねてより、きちんとしたメイド服を着てみたい! という願望があったのですが、秋葉原でホンモノのメイド服を買っても、それこそどこに着て行くねんということになるので、ロリータメゾンでそれっぽいのを買えば、コスプレ願望とパーティ仕様服の両方を満たせるであろうと考えた結果が、このワンピというわけ。
ノースリーブはまだまだ寒い季節なので、片平なぎさのような、肘まである黒手袋も着用。あとは、ちっちゃい王冠のついたカチューシャも着用。黒いドレスハットがあればカンペキだったのですが、時間がなくて購入できませんでした。残念。
それにしても、次回はどこで着ればいいのでしょう……また結婚式ないかな~(笑)。


【第3位】
ミルクのジェリービーンズワンピース



放浪乙女えくすとら-milk-jerrybeans-op


アトリエセールのせいで、ミルクでは途切れなく買い物せざるを得ない状況です(苦笑)。
ジェリービーンズのシリーズは、2年くらい前にもありましたね。あのとき買ったブレスレットとか、これに合わせられそうだなーと思って買いました。16590円。
いやしかしね、今期(春夏)のミルクは相当可愛いよ。んもう、プリント大爆発。歴代TOP3に入るくらいの金額は買ったよ。でもね、ご存じのとおり4月の引き落としがすごいことになっているので、4月入荷分の引き取りは待ってもらっています(苦笑)。


ちなみに、こういうキャミワンピースを着ると、栄養失調の子どもみたいに見えて痛々しいのが悩みです。。。


【次点】
Angelic Prettyのハートソックス、ハートカチューシャ



放浪乙女えくすとら-angelic-heart-socks


放浪乙女えくすとら-angelic-heart-katyusha


春になると、エミキュの次に気になるのが、Angelic Pretty。まああそこは、年がら年中ピンクとホワイトの世界なんですけど(笑)、やっぱり春に見ると3割増で素敵に見えるのよね。
実は、Babyのワンピースでなければ、ここの「Dream Dollジャンパースカート」を買おうかと思っていました(詳しくはHP )。が、1万円ほどお高いのと、今後、アイドルにでもならない限り、二度と着る機会がかなりなさそうなのでやめておきました。
このソックスとカチューシャ(2310円、2730円)は、ずいぶん前にご紹介した、とっても着こなしの難しいハート柄ワンピース に合わせたいと思って購入しました。これで、頭もハート、体もハート、足もハート。はぁと星人と呼んでください;

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2009年04月12日

サクラ/マラ

テーマ:東京秘境

東京の秘境をめぐる散歩、吉原に続いては、奇祭・かなまら祭りに行ってまいりました。
今回のお連れ様は、久々に会う『世界一周デート』のエリさん。誘ったその日に「行く行く!」と超乗り気なレスをくれる、とっても素敵なおねえさんです。旅人の女子は食いつきがよいですね。


それにしても、何を検索していてこの祭りにたどりついたのか……。とんと思い出せませんが、昔、エリさんが貸してくれた『日本トンデモ祭―珍祭・奇祭きてれつガイド』には確か、載っていた気がします。
京急大師線の車両内は、土曜日の午前中にあるまじき満員具合。しかも、わたしの乗った車両の、外国人率の高いこと高いこと。周囲の日本人に聞いても、誰一人知らなかった祭りなのに、この外国人たちは何故知っているのでしょうか。きっと「ロンプラ」あたりで紹介されているに違いありませんが、どのように紹介されているのか、気になるところです。
川崎大師駅前でも、すでに人だかりができています。人の波に乗って神社まで進むと、神社の境内にはありえないくらい人が密集しており、出店こそさほど多く出ていないものの、この盛り上がりはいったい……。


桜が満開の境内をウロウロしていると、おお、ありましたありました! 本日の主役・エリザベス神輿。
巨大なショッキングピンクのちん○が、群衆の中からにょきにょきとその雄姿を見せているではありませんか。おおー壮観だなー。桜のピンクに魔羅のピンク。美しい対をなしていますね。ピンクのカリ首部分に、しめ縄が巻かれているのが、意外としっくりハマっています。
神輿は、かなまら大神輿・かなまら舟神輿・エリザベス神輿の3つが出ますが、どれもこれも、ことごとくちん○(の神様)。ま、元を質せば、金山神社には子宝の神様が祀られているので、子宝=マラということで間違っちゃいないのですが、それにしても、巨大なちん○を神輿として担いでしまう祭りは、天晴れというかなんというか……。


子宝の尊さについて訴えかける神主さん(?)のスピーチが、実にゆるい感じでスピーカーから流れ、境内にちょこちょこと仕掛けられたマラスポットでは、観光客たちが記念撮影をしています。「またぐと子宝に恵まれるマラ」や「株式会社○○から寄贈された黒光り巨大マラ」、屋台ではちん○&まん○キャンディが売られており、1本600円とお高いのですが長蛇の列を成しています。またあるところでは、野菜をちん○の形にカービングしているおじさんたちが……いったい何の団体なのでしょうか。
イベント自体はこのようにゆるく進んでいるにも関わらず、人数とそれに伴う熱気だけは異常。隅田川の花火大会にも劣らぬほどです。


そして11時。いよいよ神輿が街を練り歩く時間とになると、境内の熱気は最高潮に。
神輿がスタンバイする参道は、山手線のピーク時なみのごったがえしようで、群衆どもが皆、カメラを持った手を高く上げているさまは、これまた異常な光景です。
観光客の目当てはやっぱりエリザベス神輿。そして、神輿を担ぐのは、ピンクのちん○に負けず劣らずのビジュアルインパクトのオカマさんたち。「でっかいマラ!」「でっかいマラ!」「でっかいマラ!」と連呼しながら街を練り歩きます。うわー、これはすごい。何がすごいって、これが、街を挙げての祭りであることがすごい。
しかしオカマちゃんって、異様だけど可愛くって目が離せないです。ギラギラテロテロしたピンクのはっぴに、フリルとレースごてこての衣装。実はかなり年輩であろう素顔に施された過剰な化粧。ありえない色の髪&髪型&髪飾り。鳴呼、とても他人ごととは思えません(笑)。て云うか、わたしなんてまだまだ甘い! 異形の美はいつだって、心を揺さぶります。
エリさんはしっかり神輿も担ぎ、「でっかいマラ!」と唱和しておりましたが、基本的にハジけられない性格のわたしは、常に一歩引いたところで撮影隊に回っておりました。だって、「マラ」なんて言葉、恥ずかしくて口が裂けても云えないんだもんっ(照)……なんてことは一切なく、ただ、知っている人の前ではしゃぐことが極度に苦手なだけです。
そんな感じで、1時間近く、川崎大師までの参道を神輿とともに練り歩いたのでした。さすがに最後の方はダレてきて(オカマさんたちの「でっかいマラ!」も心なしか声が小さくなっていたわ)、神輿行列は川崎大師の参道前で神社へUターンするのですが、充分満喫したので、われわれはそこで離脱し、蕎麦を食べて帰りました。


このエリザベス神輿は、「エリザベス会館」という団体がやっているらしい。
で、翌日早速「エリザベス会館」で検索して見たら、老舗の女装クラブでした。うわー、行ってみてえ!!! でも、女子が女装するわけにはいかないから、入れてもらえないか……。
お神輿の人たちは全員オカマだと思っていたけど、女装子さんたちだったのか?! でも、半分以上はオカマ兼女装子ですよね……。


ちなみにこの1週間後、エリさんはというと、タイ・バンコクの「チャオメートプティム」というちん○寺にいました。さすがです。


放浪乙女えくすとら-kanamara1 うす曇りでしたが、桜は満開。


放浪乙女えくすとら-kanamara2 出動を待つマラ神輿。



放浪乙女えくすとら-kanamara3 まさかこんな形にされるとは、大根も思っていなかったろうに。



放浪乙女えくすとら-kanamara4 ピンク・ピンク・ピンク


放浪乙女えくすとら-kanamara5 堂々と街を歩くマラ(笑)。

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2009年04月07日

よしわら散歩

テーマ:東京秘境

かつての一大遊郭地帯・吉原の名を知らない人はあまりいないでしょうが、現在の吉原がどこにあり、どのような場所になっているのかを正確に知る人となると、途端に数が減りそうな気がします。
かくいうわたしも、三ノ輪のあたりにあるらしいとか、鶯谷からタクシーが出ているとか、その程度のことしか知らず、“東京の秘境”として、いつか足を踏み入れてみたいと思いつつ、機会を逃していました。


ところが先日、友人と浅草で遊んでいた際のことです。
遊びに行くときは必ず持ち歩いている東京の地図を、昼食後に何となくパラパラとめくっていると、友人が「あれ? この辺りって吉原じゃない?」と目を留めました。
それは、われわれがいる浅草の中心地からずっと北にある一角でした。
確かに、そこにある交差点には「吉原大門」という名が冠されていて、そう云えば吉原という地名が残されているのはそれだけだと聞いたことがあるなあ、とふと思い出しました。
縮尺を見れば、ここから歩いて20分もあれば到着しそうです。
……行ってみる?と、どちらからともなく提案し、かくして女子2人、昼間っから吉原をめざすことにしました。


吉原大門にある見返り柳の碑、そこからカーブを描いて延びる道は閑散として、奥までは見えません。しかし意外に普通な、どこにでもあるような町の風景。やや拍子抜けしつつ、足を進めます。
カーブを入りきると、にわかに様相が変わりました。地方のラブホテルのような、デコラティブだけどどこかチープな建物が、通りにずらりと並んでいます。見たことがあるようでない、それはそれは不思議な光景でした。都市のエアポケット、陸の孤島に咲いたあだ花のような……。同じ風俗街でも、大阪の飛田新地とも、新宿の歌舞伎町とも、全然違います。


まずは吉原弁財天でお参りをした後、ひと通りエリア内をうろついてみます。
まだ早い時間なので、お店の明かりも付いていたりいなかったり、呼び込みのボーイが立っていたりいなかったりで、かなり閑散としています。
“喫茶店”と看板を掲げているお店は、ほとんどが案内所のよう。無邪気な様子で、その辺の純喫茶と間違えました的なノリで入りたい衝動に駆られましたが、友人もいるのでやめておきました。
コンビニだけが、どこの町でも変わらぬ様子で営業しています。店内もいたって普通。友人はタバコを買い、わたしはアイスクリームを買いました。アイスを食べながら、さらに歩を進めます。
歩けども歩けども、ひたすら風俗店です。ローマ風、純和風、キャバレー風、お城風……さまざまなテイストの建物が、脈絡もなく並ぶ様子は、ある意味おとぎの国。と云うと、かのアムステルダムの飾り窓地域を思い出しますが、もっと殺伐としていて、観光気分で歩くには、少々ハードルの高い場所ではあります。しかし、地元の子どもたちは、普通に風俗店の前をちっこい自転車で走り回ったりしています。
新宿にもある「角海老」は、江戸時代からある「角海老楼」の今の姿なのか~、などちょっとした発見もありつつ、気分的にお腹いっぱいになってきたので、缶コーヒーを買って、吉原公園でひと休みすることにしました。
わりと広い敷地の公園内には、砂場で遊ぶ若いお父さんと小さな息子がおり、そして、敷地を囲む生垣には、ぽつぽつと登楼待ちらしき男性が座っています。
友人が云います。「昔、今の吉原を舞台にした小説を読んだことがあるんだよね。その作品は、なんかの賞を取って、芥川賞候補にもなったんだけど、作者が重度の引きこもりで授賞式に出られなかったんだって。作者は吉原で風俗ライターをしていたらしいんだけど、多分、その吉原の本しか書いてないと思うよ。」
『吉原炎上』をはじめ、花魁を主人公にした作品はたくさんあるけれど、今の吉原が舞台になった作品は、珍しいのではないでしょうか? しかもその作者の背景が、いかにも吉原らしい(って、よく知らないんだけど)という気がして、にわかに興味を惹かれます。


かつて吉原と外界を仕切っていた「鉄漿どぶ」は、今はただの道路になっています。
それでも、吉原とそれ以外を分けるという意味合いは未だ果たしているようで、短い横断歩道を渡り切った瞬間、急に世界が変わります。たった10歩やそこら歩いただけなのに。そして、5分も歩けば、そこはもう下町の商店街です。今見ていた光景は何だったのかと思うほどに、そのギャップには凄まじいものがあります。しかしこれが、“街”というものなのでしょう。


翌日、友人が話していた本「よしわら」を早速ネットで調べてみると、驚くほど情報が少ない。amazonのレビューも、ひとつも付いておらず、新品を扱っていないところを見ると、どうやら絶版になっているらしい。初版が2002年なのに。
中古品を買って、読んでみました。饒舌体のちょっと読みづらい文章ですが、吉原の光景を思い出しながら読むと、強い酒をちびちびと飲むような感じで、小説世界に酔ってきます。風俗街、とつぶやいたときに味わう不気味さ、やるせなさ、胸さわぎ、乾いた絶望感、妙な欠落感……そういうものに絡めとられて、どこかに沈んでしまいそうになります。
ああ、この人にはこれしか書けなかったんだろうな……これを書くためだけにペンを取ったんだろうな。勝手にそんなことを思うと、胸が痛くなります。


それにしても……、客として、風俗に行く機会も女子よりはるかに多いであろう男子からすると、風俗街とは如何なる場所なのでしょうか?
女子は、と云うかわたしは、もしかするとそこで働いていたかも知れない自分というものを多かれ少なかれ想像するので、無邪気に楽しめない場所ではあります。そう云いながらもわざわざ見物に行くのは、傲慢な好奇心ゆえでしょうか……? でも、何故か、妖しく掻き立てられる何かがあるんですよ。どうしようもなく見てしまう感じ。単純に表現すると、怖いもの見たさなんですけど。あの、昭和の異物のごときハリボテ感あふれる建物の中を想像すると、まるで底の見えない穴を覗いているような気分にとらわれ、どこまでも奥の奥まで分け入っていきたいような衝動に駆られます。
2chの某板にはこんな書き込みがありました。
「恐らくはかなりの確率でH○Vに感染しているだろうよ。でもいい。吉原と一緒に死ぬ覚悟している。エンディングノートには出棺して町屋斎場に向かう途中、吉原をくまなく通過してくれるように記してあるよ。ブ男の俺を受け入れてくれた吉原のソープランド嬢が愛おしくてたまらないよ。雀の涙ほどだけど残ったお金はみんな姫達にあげるからね。 」
吉原、しみじみと不思議な場所だなあ。


放浪乙女えくすとら-yoshiwara 吉原公園でブランコ。

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