2008年06月30日

東京の秘境

テーマ:東京秘境

先日、『世界一周デート』のエリさんから、「鶯谷にあるqueerなスナックに誘われているんだけど、よかったら一緒にどう?」とお誘いをいただきました。
何でも、“変なモノ好き”として、真っ先に思いついたのがわたしだったらしい…って、何でやねん!?
しかし、速攻で「行きます☆」と返事したわたしは、やっぱり変なモノ好き、引いては変態ということなのでしょう(?)。だから嫁に行けないのか。。。


しかし鶯谷とはまた、場所からしてディープな感じじゃないですか。山手線と云っても、特別な用でもなければ降りることのない駅です。かの吉原への送迎バスも、ここから出ているとかいないとか…。
興味をそそられ、お店が紹介されているブログを見てみると、これがもう、めっちゃわたし好み!
内装が、ギラギラのデコデコなのです。
これを見てわたしは即座に、はるか昔、オーストリアの美術館で見た、ラウラ・キカウカというアーティストのインスタレーションを思い出しました。そちらは、乙女の好きそうな雑貨やお菓子のパッケージやその他もろもろで埋め尽くされた、アナーキーでパンクな雰囲気(ってどんな?)の部屋で、鶯谷のスナックのブツとはテイストが違うようですが、隙間恐怖的な世界は酷似しています。
絶対に引越ししないという確証があるなら、自宅もそのようにしたいわたくしですので、これはぜひとも、後学のために(?)行っておかねばなりますまい。


ということで、鶯谷駅北口に集まったのは、エリさん、エリさんのお友達のライターKさん、某広告代理店勤務のIさん、そしてわたくし(その後、年間250本もの演劇を観るというプランナーのYさんも参加)。
スナックの名は「よーかんちゃん」。入り口からしてすでにデコの片鱗が見られます。そして、ドアを開けると同時に「ホー、ホケキョ」というさわやかな鳴き声が。
「もしや、鶯谷だからウグイスの声で歓迎されている!?」と、早速テンションが上がります。


そしてお店に入ると、ブログでその片鱗しか見られなかったあの超・ウルトラ・スーパー・ミラクル・デコ空間が広がっていました。
おおおおおっ、これは………すごい。期待に違わぬデコラっぷりに、背筋に興奮が走ります。
観覧車が回っているかと思えば、水槽の中でクリオネのおもちゃが浮き沈みし、その隣には東京タワーがそびえ(しかも2本)、その間に鹿の剥製(頭のみ)が挟まっており、足元ではジャズ人形が並び、天井にはCD(裏面)が敷き詰められオーロラ色を放っている…。
光るもの、動くもの、音の鳴るもの、昔のもの、福助に博多人形に招き猫にベティちゃんにマリリン・モンロー…ありとあらゆる楽しいガラクタたちが、店内を、1ミリの隙もないほど埋め尽くしているのです(トイレまでも)。
これほどまでに脈絡のないモノたちが溢れていながら、不思議と調和しているのが不思議です。モノの洪水も、ある臨界点を越えると、ひとつの世界として確立するのでせうか。


その細部をとくと拝見するだけでも、軽く2時間は過ごせそうな勢いですが、程なくして、オーナーのよーかんちゃんのステージが始まりました。
強烈な内装にふさわしく、いや、まるで内装と一体化したかのようなよーかんちゃんの出で立ち!
虹色のニットに水色サテンのスカーフ、光るハートの首輪、頭にはスパンコールの輪をきらめかせ、両腕にはでっかいプラスチックのブレスレッド、チップ用の小さなビーズポシェット(ポシェットって!キュートすぎるだろ)が腰のあたりでアクセントを効かせています。昭和のアイドルみたいで、何ともラブリーです。御年70近いおっちゃんとはとても思えません。
お店の端っこにあるカラオケマシンで、カチャカチャとカセット(!)を手ずからセット。そして音楽が始まると、面積にして1~2畳程度のスペースを、全力で動き回るよーかんちゃん!アツい!(笑)
基本は演歌で、替え歌が多いそうですが、わたしは元歌を知らないので、ほとんどオリジナルに聞こえました。テレビ番組で一躍有名になった「温泉の歌」をはじめ、キャディさんの歌やおじさんの歌など、全部で10曲以上は聞けたでしょうか。ちょいちょい挟まれる下ネタも、よーかんちゃんが歌うと何だか可愛い(笑)。
常連さんらしきお客さんが、慣れた感じで合いの手を入れているのも楽しく、われわれもわからないなりに手拍子を入れ、店内の空気はさながらライブ会場のようにスパークしておりました。


いちスナックのオーナーにしてはすごいエンターテインメントっぷりだなぁ…と思っていたら、よーかんちゃん、お店を始める前は、浅草の芸人さんだったそう。なるほどねえ。
引退後30年にわたってこのスナックを営んでいるのです。
30年もの間お店を続けてきただけあって(多分、芸人魂もあって)、接客ぶりも年季の違いを感じさせます。
初めてのお客であるわたしたちの顔とフルネームをあっという間に覚えてしまい、歌にも取り入れてくれる(笑)サービスっぷり。1年前に来店して今日が2回目のKさんにも、昔からのお客さんのように接していました。
また、最後にはラーメンがふるまわれたのですが、これが涙モノの美味さで、一同感激。
飲んだ後のラーメンって、わたしは苦手だったのですが、これは非常にやさしい味で、なのに絶妙な満腹感。 
実はここ、れっきとした会員制のスナックで、いわゆる“おエライさん”たちも来るのだそうです。なるほど。それは何かわかる気がする。見た目はこんなだけど(笑)、シメるところはきちっとシメてる感じがしますもんねぇ。
(ちなみにKさんは、紹介でも何でもなくテレビで見て知っただけなのですが、「どーしても行きたい!」と懇願してお店に来たらしい。その特攻精神のおかげで、われわれも遊びに来ることが出来たので、感謝!)


テレビで流れた「温泉の歌」が、youtubeで大人気だったそうですが、それ以外には、音源も映像も、一般に公開はされていないようです。店内でも、写真はOKだけど、動画はNG。
「(歌を)残したくないの。この場で楽しんでもらって、そこにいた人の思い出になればそれでいいから」
よーかんちゃんの奥様である“隣の奥さん”(ママさん)はそう云っていました。
わたしはその言葉に、何だかぐっときてしまいました。いつかこのお店がなくなって、よーかんちゃんの歌が何ひとつ形として残らなくてもいいという、儚さと潔さに、“ホンモノの水商売の美学”みたいなものを感じて。
人は、きれいなものや面白いものをなるたけかたちに残したいと願う生き物ですが(特にわたしはその傾向が強い)、消えゆくからこそ美しいものも、きっとたくさんあるんだろうなあ…と、1人勝手に噛みしめるのでした。


お店を出て、鶯谷駅へと向かう道すがら、「悪質なポン引き・街娼が増えています」という看板を見つけ、鶯谷という土地の特殊さに改めて気づかされます。
そして、そんな鶯谷の片隅にひっそりと、セロファンの造花のように咲くスナックよーかんちゃん。
「東京って深いよねえ」と誰かが云います。確かに。東京くらいの大都会になると、きっと知る人ぞ知る“秘境”があちこちにあるのでしょうね。都会に住むことには時々疲れるけれど、やっぱりこういう面白さがあるから、都会住まいはやめられない(いや、いずれはやめるだろうけど…)。
ちなみに、このテのディープスポットで真っ先に思い出すのは、新宿の人体○造バーですが、ふと思い出してURLに飛んでみたら、サイトがなくなっていました。。。閉店したというウワサもちらっと耳にしたのですが、実際はどうなんでしょうか…。
次回は追悼企画(?)として、お蔵入りしているサスペンションイベントのレポでもアップしようかなぁ…。


皆さまも、東京近郊の面白い“秘境”をご存知でしたら、教えていただけるとうれしいです♪



yokanchan

店内のオブジェたちと一体化する(笑)よーかんちゃん。

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2008年06月25日

5月のかわいいものBEST3【拡大版】

テーマ:かわいいもの

さっ、気を取り直して、5月のかわいいもの♪(遅っ)
5月から、クレジットカードをマイルの貯まるやつに変えたため、買い物がいつにも増して加速してしまいました。先日届いた明細を見て、ひさびさに目が飛び出しましたわい。。。
ってかさあ、こんなことなら、もっと早くマイル貯めときゃよかったぁ!これまで、エミキュやミルクやジェーンやetc…につぎ込んできたお金を考えると、ハワイ往復くらいは出来たんじゃねーのか!?と思ったり思わなかったり。
あーあ、やっぱ無知だと損ばかりする世の中のしくみなのね。しかも、5月分の買い物に関しては、ショッピングマイルにしてなかったからさぁ、あんましポイントになってないわけよ。ああぁあぁあぁああぁ~~~;_;(←隣人の奇声風)
あと、ミルクのアトリエセールで買ったものは、全部現金払いなのよね~。これがカードで払えたら、かなりマイルが貯まりそーなんだけどなぁ。


まっそんなわけで、GWなんか挟んじゃったこともあり、今月はたくさん収穫しちゃったので、拡大版で載せちゃいます☆
相変わらずの買い物バカ一代って感じですが、本当は『サンキュ!』とか読んで貯蓄に励まないとなぁ、と強く思っているんですよ;ええ、ホントに…。
ああでも来月はいよいよ、夏のバーゲンだ~~~ひゅううう(←買い物ブラックホールに吸い込まれる音)
まずは「マルイワン」と「ルミネ」だな。フフフ…って、ちったぁ反省しろよ;


【第1位】
ジェーン・マープルのマルティプルチェリー柄Tシャツ&スカート(ついでに靴下)



janemarple-cherryset


誰が何と云おうと、今回ダントツの1位はこれっ!
王者のカンロクとでも云いましょうか、ジェーン・マープル。文句のつけようのない、パーフェクトな可愛さです。
いつもなら「とりあえず、スカートだけにしとこ……」となるところが、今回に限っては、値札も見ずに必殺カード切り。しめて37,590円也。何だかんだと高い買い物していても値段だけは真っ先にチェックするわたしなのに、いったいこれはどうしたことでしょうか(←ヒトゴト)。
しかも、靴下まで買うつもりもなかったのに、「ご一緒に靴下はいかがですか?」とまるでマクドナルドのように気軽に薦められ(先月のケーキアクセと云い、セット販売の多い店だ)、「あ、じゃあ……」とあっさりご一緒に買ってしまいました。


しかし、こんなにも可愛いのに、世の人々には今ひとつ理解できないもよう。
GWに関西に帰省し、これを着用して高校の同級生たちと会った際、いきなり「すごいなその服…」というコメントが。。。どういう意味やねんっ!?
春なんですから、華やかな服を着る方が、どっちかって云うと正解じゃないの?それをまるで、人をチンドン屋のように…。
三輪明広も云うように、明るい色や柄の服を着ることは、本人も楽しいうえ、街を明るくすることにつながるのです。だから、全身グレーの人に、嘲笑される云われなぞないのです!
それに、性格が暗いわたくしのよーな女子は、せめて服くらい明るいのを着ていた方が、周りを不幸な気持ちにさせないでしょ?(笑)


【第2位】
BABY,THE STAR SHINE BRIGHTのエナメルトゥインクルシューズ



baby-redenamel-shoes


前々からずっと、素敵な赤い靴&白い靴を探し求めていました。
と云うのも、ずいぶん前にご紹介したミルクのハート柄ワンピースに合う靴を全然持っておらず、そのせいで、あのワンピースを着る機会がほとんどないのです(ちなみに購入当初は白いスニーカーを合わせていたのですが、スニーカーが薄汚れてしまったので、もう合わせられないのです;)
特に、ロリータなお洋服に合う白い靴というのが、この世にはあまり存在していません。もちろん、ロリータ系のお店に行けばないこともないけれど、妙にデコラティブだったり、素材が気に入らなかったり、はたまたヒールの高さが足りなかったり(←実はここが一番重要)で、購入に至らない。ってかそもそも、あんまり点数もないんですよね。
何だかんだでジェーン・マープルの白い靴がいちばん可愛いという結論に至ったのですが、今度は値段が可愛くない。40,000円とか平気でしちゃうのです(最近見た、コムデギャルソンの白いパンプスも可愛かったけど、やっぱ40,000円近くするのよねえ)。


と、ナゼか白い靴の話ばかりしていますが、今回購入したのはこちらの赤い靴(爆)。わたしの持っている靴の中でも1、2を争うハイプライス=23,940円。
赤い靴もねー、赤の色かげんが絶妙なものってなかなかないんですよね。えんじっぽかったり、くすんでいたり、朱色っぽかったりで、“可愛い赤”ってのが見つからない。
でも、この赤い靴の“赤”は、他にはない鮮やかさと人工っぽさで、リカちゃん人形の靴みたいじゃないですか?これの白ver.もあって、相当悩んだのですが、このおもちゃチックな赤色の魅力に負けて、こちらを選びました。
エナメルトゥインクルシューズっていう名前もラブリーだよね☆
ま、ひとつ難を云わせてもらうなら、ヒールも赤だとさらによかったかも~(写真では見えないけれど、木目調なのよね~;)。


【第3位】
Maliruのビスケット靴下



maliru-socks


京都に行ったら、絶対に訪れたいと思っていた一乗寺の雑貨店・Maliru(マリル)。
GWに帰省した際、雨の中をわざわざ叡山電鉄に乗って(しかも1人…)、「けいぶん社」とセットで行って参りました。
世に、乙女好みな雑貨店はあまた存在しますが、こちらは何と云いましょうか、乙女のはかなさがぎゅっと詰まったような、そっと触れないと瓦解してしまいそうな、そんなお店です(勝手なイメージ)。ロリータと云うよりはガーリー路線ですね。
作家さんの1点ものを集めているので、大手の雑貨屋などではお目にかかれないような、デザインや細工の凝ったものが見つかります。まるで宝探しをしているような感覚です。


これは、確か「Lマガジン」に載っていて、前々から欲しかった靴下。1,500円だか1,800円だかでした。
ちびっ子な丈も可愛いし、レギンスと合わせて履くとビスケットが足の下の方にちらっと見えてめっちゃ乙女心をくすぐる感じです。
ところが、裏返して乾燥機にかけたら、ビスケットプリントが中で引っ付いてしまったのだ~~~(号泣)
気づいたら、すでにとき遅し。慎重にはがしてみたけれどやっぱダメで、プリントがもろもろになっちゃった…ううう~うう~ううう;_;今思い出しても胸が痛みます…。


【第4位】
MILKのチェリー柄ワンピース



milk-cherry-onepiece


4位と位置づけるにはもったいないのですが、まあミルクはいつも登場しているからこの辺で。
何だか今月はチェリー柄ブームみたいですが、たまたまです。このワンピースは、3ヶ月以上前に予約したものですし。お値段は16,590円。
ジェーンのチェリー柄も可愛いけれど、ミルクもさすがに負けておりません。このダイナミックでラブリー大爆発なチェリー柄は、やっぱりミルクならでは。
ちなみにこのワンピース、ショーで吉川ひなのちゃんが着ていて、その写真がカタログにも載っているのですが、それを見るたびに、自分がこのワンピースを着る資格はあるのだろうか…とちょっともやもやした気持ちになります。


ちなみにこちらも、セットでネックレス買っちゃいました。恐るべしセット販売…。



milk-cherry-neckress


【第5位】
MILKのスター柄ワンピース



milk-star-onepiece


続きましてこちらもミルク。
シャネルから始まった、今年大流行のスター柄です。22,890円。
モノトーンということもあり、ミルクにしては一般受けしそうな(笑)可愛さ。1枚で着ればちょっと色気も出せそう(笑)だし、これならコンパで着て行っても、初対面で引かれることはないはず。


…ってことで実際に着て行ったんですよ、コンパに。かなりコンパ仕様のつもりだったのに、最終的には「野ぎくさんって変わった人ですね」と云われるわたしって一体…。何がいけなかったのかしらねえ(涙)。


【第6位】
Dolls in Hi-heelのユニコーンネックレス&ブレスレッド



dolls-unicorn


ひさびさの登場、Dolls in Hi-heelです。
定期的にお店をチェックするも、なかなか新作アクセサリーが出なくて歯がゆいのですが、これは昔から目をつけていたもの。
ユニコーンのペンダントヘッドに、ホワイトパール(もちろんフェイク)とベビーピンクの飾りビーズというドリーミーな組み合わせが気に入りました。合わせて5,250円。けっこういいお値段ですよね;
真っ白なチュニックワンピと合わせると可愛いかなぁと思って買った無印良品のワンピを、浮かれて実家に着て帰って早々と実家に置いてきてしまい、このアクセサリーたちの出番があまりないのは、わたくしの不徳のいたすところです(ああ、そろそろ真っ白な服の季節だというのに…)。
可愛いお洋服を増やすのはもちろん楽しいけれど、アクセサリーは宝物を集めるような、また別の喜びがある気がしますねえ。

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2008年06月23日

休んだ気のしない休日

テーマ:上京後

東京は呪われているんじゃないのか。過労寸前のサラリーマンや食えないワーキングプアたちの怨念によって…。
なんてことをちょっと真面目に思うくらい、休日の降水確率が異様に高くないか?特に春先から今まで。
今は梅雨だから仕方ないと思いながらも、昨日は本当に、しょーもない休日だった。
まず、土曜日にわたしは念願の自転車を購入した。夕方の買い物だったので、整備や何やらで受け取りが8時過ぎになり、その日は自宅までの10分弱の距離を走って帰ったのみ。明日こそ、山手線内自転車ライフを満喫だ!とはりきっていたのだった。
そうしたらまあ、日曜日は見事に雨。それも、降ったり止んだりではなく、まるまる100%、全く以って止まない雨。せめて1~2時間でも止んでくれれば、神楽坂くらいまでは散策できたのだが、そんなささやかな望みを、雨は完全に打ち砕いてくれた。
加えてイラつくのが、アパートには屋根つきの駐輪場などという気の利いたものはないため、買ったばっかりの自転車がいきなりの雨ざらしになっていることだ。ちゃんとしたサイクルショップで買ったとは云え、いきなりサビサビにならないか、心配でならない。買われて来て早々、雨に打たれまくる自転車が、何だかものすごく気の毒で、心が痛む。


それだけですでに、けっこう鬱屈していたのだ。
まあ、雨でも家でできることはいくらでもあるし、お香でも焚いて、雨の休日を楽しむとするか…。
が、そうは問屋が卸さなかった。隣の生活音がウルサイのである。
人格を疑われかねないのでブログで書く機会を失していたが(とっくに疑われてるか?)、左隣部屋の男が立てる騒音には、前々から、いやもう入居当初から、かなりイライラさせられているのである。これさえなければ、今の家にはほとんど不満もないのだが…。
何しろこの男、足音が尋常じゃないくらいデカイ。それで部屋に揺れを感じることもしばしばだ。夜、寝床に入ってから突然象のような足音がすると、本当に心臓に悪い。
いったいどうやって歩いたらそんな音が出せるのかと、わたしも思いっきり床を叩いてみたが、あんな地響きのような音にはならない。まさか、欧米人式に靴で歩いているのだろうか…。


それを知ってか知らずか…って、多分知らないのだが、奴はある日、なんとうちにやって来た。
「あのー、部屋が揺れてるんですけど、何かされてるんですか?!」
ボー然である。宅急便以外の人間が突然部屋をノックしてくることなどありえないので、まずそこに驚いた。
さらに、ただでさえ、隣の騒音男とは引っ越しするまで顔を合わせたくないと思っていたので、そいつが自ら訪ねてきたことにも衝撃を受けた(ちなみに、右隣の人とは引っ越し当日に偶然鉢合わせて挨拶したので、すぐに左隣の奴だと分かったのだ)。
で、部屋が揺れているというのはどうやら、買ったばかりのわがドラム式洗濯機の脱水の音のようだった。確かに、“音が静かなのがウリ”と云われて買ったわりにガタガタ云ってはいるが、隣の部屋が揺れるほどなのか?まあ、お前の足音でうちの部屋も揺れるくらいだから、揺れているのかも知れんが…。
あまりの驚きにわたしは、「脱水の音だと思うんですけど、もうすぐ終わりますんで…」としか云えなかった。“部屋が揺れる”件については、こちらこそ云いたいことは山ほどあるのに!
しかも、それ以来洗濯機を回すのが怖くて、休日の昼間にしか回していないのだ(まあ、節約という意味あいもあるが)。
また、その男の見た目が、先日死刑になった宮崎勤系列なのも、何だかゲンナリした。これが見た目北村一輝であれば、それまでの足音も奇声もすべて黙って飲み込んだのであるが…(結局それかい)。


そうそう、この男、夜中に奇声を上げるのもわたしのカンに触っているのだ。
まあ普通に考えれば、お笑い番組でも見て笑っているのか、はたまた電話で誰かとバカ話に興じているのやも知れぬ。しかし、笑い声が甲高く「ヒーッヒッヒーッ」といった感じなので、奇声にしか聞こえんのだ。それに混じって、もにょもにょとしたヘンな独り言らしきものも聞こえるし(幸か不幸か、何を云っているかは確実には聞こえない。横山たかしがハンカチを噛みながら云う「あ~あぁぁ~ぁ」みたいなのとか…ってそれ、何やねん!)。しかも、夜中の3時とか4時でも遠慮なく奇声を上げるので、足音とダブルで本当にビビる。
テレビの音やシャワーを浴びる音などは聞こえないのだが…よほどこいつの声がでかいということなのか、それともこちらの音も意外と丸聞こえなのか…。でも、右隣の人の音は大して気にならないし、以前はシェアハウスで特に支障もなく暮らしていたわたしである。
何故、左隣の音だけがこんなにも気になるのだろう。知らないうちに恋でもしているのだろうか…(ぽっ)。


洗濯機の件もあり、幾度となく、今度はこちらから、これまでの憤怒をぶつけに伺ってやろうかと考えた。
が、川口市や江東区での殺人事件のことなどを思い出すと、正体不明の隣人とはヘンに係わり合いになりたくない。抗議して逆恨みなんかされた日にゃ最悪である。
それに、引っ越し当初、騒音のことを友人に話したとき「そんな神経質な人間は、東京に住む資格がないよ」と云われ、確かに、そんなにイヤなら金出して新築のマンションにでも住めよ、とも思うので、我慢することにした。それに、相手が騒音を出してくれている方が、こちらの音も気にしなくていいとも云えるし…って、洗濯機の件はどないやねんな。
まあ人はどんなことにも慣れる生き物であるし、はっきりと騒音として文句を云えるほどかと云われるとギリギリのラインである気もしたので、わたしも前ほど神経質にはならなくなった…つもりだった。


しかし、こいつも雨ゆえに今日は1日家に篭ろうと考えたのか、ずーっと在宅している模様。
ヘッドホンつけてベースかキーボードの練習でもしておけば何も聞こえなかったのだが、この日はHPにいそしむつもりにしていたので、奴の足音と奇声(あと、水道をひねる音もやたら響く)が耳障りでしょうがない。
いったい、どのくらい音が響いているのかを知らしめてやろうと、台湾で買ったブタのおもちゃを何度か壁にぶつけてみるのだが、まあ、それで治まるわけもない。空しい行為である。
こいつのように突然部屋を訪ねてやろうか、もしくはドアの前に張り紙を…と思いつめたあげく、わたしはとりあえず、買い物に出た。
相変わらずけっこうな雨が降っており、自転車にも乗れないが、ちょっと遠くの大きなスーパーまで歩いて行った。多分、部屋に篭りっきりなのがよくないのだ。冷蔵庫にロクな食料がなくて、朝からパンとチーズを齧ったのみだったのも、イライラの原因だったかも知れない。
そして、スーパーで買い物をしていると、だいぶ気持ちは治まった。
その後は、料理を作りつつ大河ドラマやNHKスペシャルなどを見、HPも書いたりしてしばらくは気が紛れていたのだが、夜中の2時ごろになってまた、気持ち悪い笑い声がキーキーとするので、不快指数が一気に上昇し、思わず壁に枕を投げつける…が、バスッという微妙な屁のような音しかしない。しかも、この笑い声は4時近くまで聞こえていて、ウトウトしかかった頃に心臓を射抜くので、熟睡できない。


そんなわけで、まったくもって消化不良な、納得のいかない休日だったのに、今日は今日とて週のしょっぱなから仕事でメンドクサイ事態が発生。人生は時々、荒涼茫漠とした果てなき砂漠のように思える。
でも、夜、会社のベランダで1人カップラーメンをすすっていると、何故かパナマシティの安宿「ボイジャーインターナショナル」を思い出して、何となくちょっと得した気分になる。旅のカケラは、たまにこうして、荒んだ心をちょっとだけ救ってくれる。うーん、やっと更新したと思ったら、いつにも増して脈絡のない内容で申し訳ない。

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2008年06月10日

4月のかわいいものBEST3

テーマ:かわいいもの

もうとっくに梅雨入りしたというのに、今さら4月のかわいいものとか云っている場合かよ、と思うんですが、今さら辞めるのも何だかしっくりこないので、しつこくやります。。。
今回は、いつにも増して大したエピソードもないので、淡々と商品紹介っぽい感じで進みますが、ご了承のほど。


【第1位】
ジェーン・マープルのケーキネックレス&指輪


janemarple-neckless


あまりのラブリーさに悩殺され、熱に浮かされたように、何かに取り付かれたように買いました。
全部で2万円くらい。わたしが人生で購入したアクセサリー最高額かも知れません(これまでは、ロンドンで購入したヴィヴィアン・ウエストウッドのピアスが8000円で最高額…って、しょぼい人生だな;)。


最初は、原宿店で5000円いくばくかの指輪のみ購入し、「ご一緒にネックレスはいかがですか」(マクド風)とすすめられるも、ネックレスに15000円も出せるかえ!と、にべもなくお断りしたのです。
ところが、指輪をつけてみると、何だか物足りない。やっぱりこれは、セットで装着してこそ完全と云えるのではなかろーか?といてもたってもいられなくなり、数日後、原宿店に行くのは何となく気が引けたので新宿店に行ってみると、指輪とおそろいのシルバーバージョンが売り切れてる!(※ゴールドのパターンもあったのです)
で、一度欲しいと思ったものは、執念深くあきらめない(られない)性格なので、プライドを捨てて原宿店に行くと、「あ、こないだ指輪を…」としっかり覚えられており、気恥ずかしさを存分に味わいつつ購入した次第です。


【第2位】
ニコルクラブ×宇野亜季良コラボタンクトップ


nicole-tunktop


ニコルクラブとか、普段はまったくオノレのワードローブの範疇にないブランドなんですが、確かこれは「GINZA」で見て、雷に打たれたように欲しくなり、さっそく翌日買いに行きました。
このタンクトップの何がすごいって、まず、宇野亜喜良氏がイラストを手がけていること。
宇野氏と云えば、横尾忠則と並ぶ天才イラストレーター。かの寺山修司の詩集の挿絵も描いており、甘い毒リンゴのような美しさをたたえたイラストは、乙女のハートを容赦なく鷲掴みにしてくれます。彼のイラストを嫌いな乙女など、多分この世にはおりません。
(しかも、取材に行ったことのある知人の話では、超いい人だったらしい。素敵!)


それだけでも購買意欲を充分そそられるのに、何とこのタンクトップ(正確にはTシャツもあり)、12星座でそれぞれ絵柄が違うのです!
絵柄的には、いて座とかやぎ座の方が華やか&乙女チックで、しばらく悩んだのですが、やはりここは、己の星座のものを買うべきであろう、と云うか己の星座じゃなければ意味がなかろうと思い直した次第です。
「LIBRA(てんびん座)」っていう文字がシルバーラメっていうのも、他より地味に見えるのよね……。
でも、このキャラクターの顔は、よくよく見るとロバート・プラントに似ており、そう考えるとやっぱりこの絵柄でよかったかなと思います。
タンクトップの分際で8000円近くしたことには、この際目を瞑りましょう。。。


【第3位】
Angelic Prettyの靴下


anjelicpretty-socks


ラフォーレ原宿内にあるロリータ系メゾンの中でも、特に糖度の高い「Angelic Pretty」。
たまに「ピンクでフリル全開のお洋服を着てこそ、一人前のロリータなのではないか」という気分になることがあり、そういうときに行くお店です。
いざ行ってみると、やっぱりあまりにもスウィートすぎて、どー考えても三十路的にNGだろ!と若干ひるむのですが、全身この店でコーディネートするのはムリでも、フリルは全開だけど真っ白なブラウスや、ちょっと飾りが少なめのパーカー、はたまた小物類などを選んで、ひっそり取り入れています。


というわけで、ここ数ヶ月の間、素敵靴下を探し歩いているわたくしの心にヒットした靴下たちです。
自分では控えめな柄を買ったつもりでしたが、この靴下に、先月ご紹介したピンクのフリルのスカートを合わせて行ったら、会社で上司に「すごい服装してるね…」と云われてしまいました。
わたくしの美的感覚は、知らぬ間に、異形化しているということでしょうか…不安です。そして、最近は1足2000~3000円が相場になってきている、靴下についての金銭感覚も…(ちなみにこのヒトたちも1足2300円くらい)。

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2008年06月03日

もしも旅人に結論があるなら

テーマ:

中田の旅について、旅人、とりわけバックパッカーたちはどんなふうに思っているのでしょう。
そんなことを、誰とも話したことはありませんが、先日、中田の旅のドキュメンタリー(?)を観て、ふと思いました。


この番組を観るかどうか、実はちょっと迷っていました。
中田が旅に出たというニュースを聞いたとき、富も名声もすべて手に入れたかのような男が、いったいどのツラ下げていち旅人なんて名乗っているのか(笑)と、何となく鼻に付く感じを抱きました。おそらくそんな穿った見方をしているのは、わたしのようなヒネクレ者だけなのでしょうが、何と云うか、同じ“旅人”だとはとても思えなかったのです。その貴種流譚的な“出来すぎている”感じに、ヘンな反発心が起こったとでも云いましょうか…(苦笑)。
しかも、この番組を観た人々が、「旅人ってカッコイイ!」なんてちょっとずれた(?)アコガレを抱くのかもと思うと、何となくいたたまれなかったりして(苦笑)。
それで、録画をするのもちょっとためらっていたのですが(どんなプライドだよ)、旅人としてやっぱり興味はあるので、ビデオをセットして家を出ました(結局敗北)。
ま、年齢と、『キャプテン翼』ファンだという点だけは共通しているし、アフリカなどでさんざん「ナカータ」と囃し立てられた思い出もありますしねっ☆


しかし、観ているうちにそんなことはどーでもよくなってきました。
〝自分探しの旅”なんて言葉を臆面もなく(?)云ってしまうところや、物云いがどうしても上からな感じがすることに、何だかなあ…と思いつつも、現地の人との交流が一番大事とか云いつつ飛行機でビュンビュン飛びまくり、結局めっちゃ良さげなホテルに泊まってるやんけ~という若干の違和感は覚えつつも、ふと共鳴する瞬間があり、結局最後まで彼の旅を追ってしまいました。
例えば、難民キャンプで暮らすコンゴ人たちを見て「人間って強いんだな」と思ったり、「(戦争や貧困、環境問題といった)世界的な問題は、旅で出会った“友達”を苛む身近な問題なのだ」といった結論は、旅をしたからこそ、実感として云えるリアルな言葉なんじゃないかと思ったのです。
わたしは彼のように貪欲に人に出会おうとはしていなかったし、世界中に友達なんかいないけど(苦笑)、それでも同じことを思ったもの。
多分、中田だけでなく、もちろんわたしだけでもなく、ほとんどの旅人が実感したことがあるんじゃないでしょうか。ま、中田が云うとカッコよさげに聞こえるわけなんですが、旅人が旅の間に思うことって、だいたい同じなんじゃないのかな、って。


そんなわけで、今までは、旅人として認めるのが何だかシャクだった(笑)中田だけど、旅には優劣なんかなくて、旅人かそうでないかなんて区別もないってことを、改めて思い直し、己の傲慢を反省した次第です。
そう考えると、“世界のナカタ”も、ただ旅が好きで、実際に旅をしたことのある同類のように思えてきたりして。わはは。図々しい。


そして、サッカーというスポーツの偉大さを、改めて感じたかも。
「キャプつば」の中でも、サッカーはたった1個のボールがあれば出来るすごいスポーツだ、みたいなことが書かれていたけれど、本当にそうですよね。世界に存在するどんなスポーツよりもポピュラーであることもうなづけます。
きっと彼は、そのサッカーの才能とネームバリュー、そして旅の糧を使って、世界に何らかの影響を及ぼしていくのでしょう。
旅に優劣なんかないとさっき書いたばかりだけれど、やっぱり、旅の糧を具体的に何かにつなげていける人を、うらやましいと思う気持ちは否めなかったりします。つくづく俗物だわね…。


しかし、何気にいちばん印象に残った言葉は、「オレ、ずっとカッコつけますよ」でした。
あはは、いいね。どんどんカッコつけて行こう(笑)。そしてわたしもずっと、ブリブリで行こうっと(って、旅の間は小汚かったけどね~;)。

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