2007年06月26日

続・女子的変態道

テーマ:偏愛

色々と誤解を招きそうなので、先に結論を云っておきますと、わたしにとってのやおいというのは、「他では替えのきかない、唯一絶対な関係性への憧れ」に尽きます。
世の中には、うらやむべき男女のカップルというのが身近でもたくさんいるワケですが、わたしはどーしても、男女間にその“絶対的な関係性”を見出すことができない性質のようで、濃ゆい男の友情とか見ると、わたし(の恋愛)なんてただの下等生物というか、あんな風な濃密な関係を自分が誰かと築くことは一生かかってもムリだわ~しくしくとあきらめの境地に入ってしまうのです。


こんなこと書くとまた、「恋愛出来ないから逃避してるだけ」とか云われそうですけどねっ☆
昔、こんな話をある男性にマジメに語ったところ、「そんなんじゃマトモな恋愛できないよ」と上からモノを云われたこともありましたっけね。。。
その時は、何サマやねんあんたは、とムカついたりもしましたが、結果的にまともな恋愛は出来ていなかったりするので、やっぱり当たっていたのか(笑)。


一人じゃダメでも、二人なら戦える。そういう関係性が好きなの。
或いは、その二人が、外面は親友であろうがライバルであろうが、心の奥底で堅く信頼しあっていて、互いを認め合っている関係とか。
だから、現実にホモかどうかというのは、正直どっちゃでもええのです。
それだったら別に、男×女でも、女×女でもいいんでは?って話なんですけど、男女や女同士だと、男同士に比べてちょっと純度が薄れてしまう気が、しないでもないんですよねえ…。
例えば女子2人がやたら仲良くしているところを見ても、ベタベタした女子高ノリ(声をそろえて「かわい~」みたいな)は何か違うし、男女間には愛以外の現実的な不純物が色々混じっていそうだし(笑)。


そんなワケで、わたしは、完全に変態には違いないけれど(しかし自己申告しておきながら、他人から変態と云われると、それはそれでちょっと傷つくわたし(笑))、男×男なら何でもOKってワケでも、男同士の濡れ場に興奮するワケでもないのです(ま、ぜんぜん興奮しないとも云い切れないけど(笑))。
前回も書きましたが、いわゆる“BL”には、ほとんど触手が伸びません。中には名作もあるんでしょうけど…。
BLの何が苦手かっていうと、まず、受側の男子が、これほとんど女じゃん!それ、女子に取り替えても大して変わんないよね?みたいなのが多いこと。BL本の、ほとんど少女マンガ状態のキラッキラした目の男同士が濃厚にからみ合っている表紙を見ると、なんか餌付いちゃうんだよな~(苦笑)。そりゃ、2人とも美しいビジュアルであるに越したことはないけどさ…。


あとは、レディコミ並みの凄まじい性描写がちょっと…u----
だって、Hの時にあんなところやそんなところがえらい濡れたりとか…いや、男子ってそんな濡れへんやろ!と、思わず冷静なツッコミを入れてしまいたくなります(←腐女子のカザカミにも置けない発言)。
「あんっ、やっ…」ってな乙女な(?)喘ぎ声とかもちょっと萎えますね。まーこれもさじ加減の問題で、ものすごいマッチョ同士がからみ合って吼えているのも、それはそれで困りますけど(笑)。


やっぱりわたしは、リアルな男のいる世界ってのが前提としてあって、そこからじゃないと萌えないんだよなぁ(って何を真剣に語っとんねん)。
C翼とか聖闘士☆矢とか北条時宗(※大河ドラマです)に萌えられた理由としては、男の世界ってものがまずあって、そこに妄想の余地があったからだと思うのです。“元ある関係性に滲み出ている(よーな気がする)何か”が重要なわけで、最初っからそれ目的かい!ってなると、妄想する気が起こらない。あからさまなエロに、萌えは宿らないっつうか…。
とは云え、『絶愛』とか『風と木の詩』なんかはかなり非現実的な設定で、性描写多めにもかかわらず、かなりハマったので、結局はそのストーリーやキャラクターに、胸をつまされるだけの精神的なリアリティがあるかどうかってことの方が大事なのかも。
まあやおい自体ファンタジーなのだから、非現実的になりがちなのは仕方ないとしても、個人的には骨太で現実的な作品の方が好みです。だから、真性ゲイの書いた切ないラブストーリーの方が、断然感動するんだよねえ。「オレは同性愛者なのか?」とか悶々と悩んだりしてくれないと(笑)。
あとは、友情と呼ぶには濃すぎるけれど、決して恋愛ではない…みたいな微妙な関係が描かれているのとかも興奮します(やっぱ変態かも)。


ただ、どの変態にも通じることかも知れませんが、やおいも、これはこれでけっこう真面目な探求道だったりもするのよね。
わたしがやおいに求めているものって、“究極の愛の形”ってな、書いていて恥ずかしくなるようなシロモノなのです。そんなもんねえよ、って自分でツッコミながら、それでもそういうものに憧れ、せめて空想の中だけでも存在しうるそれに萌えるワケです。
だから、何故このカップリングに萌えるのか?というのは、けっこう精神的な問題が深く関わっている気がする。ま、変態は誰しも、自己の性癖に細かいこだわりがあったりしそうですけどね(フェチとかその典型だし)。


まだまだ云い足りないことはありますが、今後は本宅でひっそり語るとします。
突き詰めるとほんと、人格の根幹に関わってきそうだから、ブログでさらっと書くには重すぎますしね~。


(おまけ)
ところで先日、わたくしは、昨今の腐女子事情を知るべく(?)、“腐女子の聖地”と云われる池袋の乙女ロードに、こっそり社会見学に出かけて参りました。
聖地、なんつっても、そのテのお店は両手では余るくらいの数。知らない人には東池袋のそこら辺がそういうエリアだとは、あまり気づかれないでしょう。
とりあえず、『萌えるるぶ』をガイドに、最大手と思われるお店に行ってみましたところ、あまりのジャンルの広さとマニアックさに、変態のわたくしも、まったくついて行けませんでした(ちなみに、わたしの好きなカップリングはなかった…残念。というかわたしがマニアすぎるのか?)。懐かしい尾崎南の同人誌を見つけた時には、旧知の友に会ったような、妙な安心感を覚えてしまったわ;
まー昔、梅田の「まんだらけ」5F(同人誌フロア)に行ったときも、まったく異世界な感じはしたましたけどねえ。来てはイケナイところに来てしまったような、決まりの悪さを感じたとゆーか…。


それにしても、獲物を追う狩人の目で、お目当ての本を物色しまくる現役バリバリの腐女子たちの凄まじさよ…。これって何から来るパワーなの?エゲツない性欲?(@ヨギータ)ここに来ている時点でわたしだって同人種(あ、同人とかかってる)に違いないのですが、この輪にすんなり入っていけない、見えないバリアを感じる…。世代の違いなんでしょうか?それとも性癖の違いか?(笑)

AD
いいね!した人  |  コメント(8)  |  リブログ(0)
2007年06月24日

女子的変態道

テーマ:偏愛

こないだ男友達と話していてふと思ったのですが、世に変態と呼ばれる嗜好は数あれど、それがフィーチャーされるのって、たいていは男ですよね。
○○フェチしかり、ロリコンしかり、痴漢しかり、覗きしかり、露出狂しかり……これらの言葉を聞いて浮かべる主体イメージって、やっぱり男なんじゃないかしら。女はあくまでもその対象物で。
もちろん、女にもこれらの変態はそこそこの数存在しているのだと思いますが、男ほど表ざたにならないというか、アンダーグラウンドに細々と生息している気がします。


そんな中、女子特有の変態道として堂々存在するのが、「腐女子」ではないでしょうか。
腐女子とは、ひとことで説明すると、男と男の恋愛に萌える女子の総称。その世界は、“やおい”とか“BL(ボーイズラブ)”とか色んな名前で呼ばれていて、厳密な線引きはわたしにもよく分かりません(詳しくはウィキペディアでどうぞ)。
これがまた、ゲイ・オカマ好きの女の子“オコゲ”とも違うっていうんで、なんかややこしいんですけども、ま、男性からすると、まったくもって意味不明で気持ち悪い嗜好だと思われます(笑)。


世の変態が忌み嫌われているのと同様に、腐女子もかなり嫌われているらしく、2ちゃんねるをはじめネットの世界では害虫扱いな感じ。
特に2ちゃんなんて、とてもカミングアウト出来ないくらい「キモイ」「死ね」の嵐で、それも、男子から嫌われているだけならともかく、同じ生物である女子からも嫌われているのがすごい。ここまで“変態”として嫌われる女子の形態も珍しいんではないか…と。

その一方で、メディアでは腐女子は妙に注目されていたりもします。
BL本は隠れたベストセラーとしてコンスタントに売れているし、腐女子のブログも山ほどあるし、腐女子を取り巻く環境は、以前に比べるとずいぶん日の目を浴びている気もしていて、何ともフクザツ(関連記事を色々読んでいると、最近はお茶の間にもホモアニメが流れているとか…?マジかえ?)。


何で急にこんな、読者が激減しかねないようなマニアな話題を持ち出すのかと云うとですね、最近、かなり突然に、とあるカップリングがやおい的に気になってしょーがないのです。それがきっかけで、すっかり忘れかけていた自分の嗜好を、少なからず掘り起こすことになってしまいました。
ま、旅行記でもその性癖(笑)の片鱗は散りばめておりましたので、古くからの読者の方はご存知かも知れませんが、わたくしなりのやおいへの想いとゆうものを、改めて見直してみたくなったので、このような駄文をしたためてみるしだいです。


昔、HPで「ゲイ術手帖」という、ゲイものの作品ばかりを扱ったレビューのコーナーを作っていたほど、わたしは男×男という関係に、妙なアコガレを抱いている女子でした(※最近、当時のテキストをHP にアップしたので、興味のある方はどうぞ)。
しかし、昨今すっかり定着した感のある“腐女子”という言葉は、わたしにはあまりなじみがなく、どっちかって云うと、まだ「やおい」の方がしっくり来ます。
やおいというのは、もともとはアニパロの世界から発生した言葉のようですが、わたし自身は、アニパロ系やおいにはあまりハマったことはなく、あるとしたらせいぜい『聖闘士☆矢』か『C翼』くらいでした。それも、カップリング萌えの対象として好きだったというわけでもなく、あくまでも原作の大ファンだったので、そっちのパロもおまけで読んでいたという感じ。
小学生の頃、初めて『☆矢ビックバトル』というやおいマンガアンソロジーを読んだ時は、「☆矢と紫龍があんなコトを!?イヤだぁ~!!!」と、嫌悪感に近いショックを受けたもんな~(笑)。


真剣にやおいに目覚めたというか、「わたしって男同士の恋愛が好きなのかも?」と自覚し始めたのは、尾崎南の『絶愛』だった気がする。あと、高河ゆんのマンガとか。
その頃からすでに、角川ルビー文庫でいわゆる女子向けBL小説は出ていたのですが、一度友達から回って来たBLを読んだ時、あまりピンと来ず、もっと云うと少女漫画の焼き直しっぽい内容と非現実感が物足りなくて、その後もう少し成長してからは、やおいよりももっとガチでホモな(笑)『モーリス』とか『ヴェニスに死す』とか、ゲイの書いたゲイのための本、或いは『日出処の天子』や『風と木の詩』などのホモテイストあふれる古典少女マンガを好んで読んでいました。
その頃の指南書は、別冊宝島の『ゲイの贈り物』や『ゲイ文化の主役たち』といった、ゲイカルチャーもの。わりと真面目なゲイ好き(って何だ?)だったのです。
ゲイをよりよく知るために、『薔薇族』を、恐る恐るレジに持って行ったこともあるし、大学の卒論のテーマだって「同性愛と芸術を巡る一考察」だし(←よく卒業出来たな…)。


次回に続く(続くんかい!ま、いずれ本宅に移そう…)。

AD
いいね!した人  |  コメント(8)  |  リブログ(0)
2007年06月23日

5月のかわいいものBEST3

テーマ:かわいいもの

台湾の旅行記がいちいちぶつ切れになるのを、何とか解消したいと思うのですが……(本宅に移そうかな)。
とりあえずは、このコーナーを挟んじゃいますサンドイッチ


【第1位】

エミキュのフルーツ缶プリントキャミソール



emily-cami


4ヶ月ぶりに、エミキュ登場です。
エミキュのHPで見た瞬間、「欲ーしーいー!!!」と物欲が爆発し、お店に走った一品。
で、いざお店で値札を見たら予想外に高く、「Tシャツだったらこれの半額なのに…」と危うく値段に負けてTシャツを買いそうになりましたが、一度惚れてしまったものから、容易に心を移すようでは、正しい乙女とは申せません。
それに、冷静に見てもやっぱり、キャミの方がはるかにラブリー度が高いんだよね~。ホルターネックの赤い水玉が効いているのとか、背中にシャーリングが入っているのとか、細部がいちいち心憎いんだよね~。

そんなわけで、値札は見なかったことにして、えいやあ!と必殺・カード切り(←いつもこれ)。12800円ナリ。キャミに12800円て!何考えとんねん!

でも先月も、このコーナーでは紹介していないんですが、15800円もするセレブ御用達のTシャツとか買ってるしね!ぎゃははっ☆


【第2位】

まつひろ商店のがま口名刺ケース


gamagushi-meishi


休みで実家に帰るたびに、虎視眈々と京都に行く機会を狙っている、京都大好きっ娘。のわたくし。
特に“京都の名品”“京都でしか買えない○○”などには、パブロフの犬の如く反応し、雑誌で京都特集が組まれると「どうせまた同じ店・同じ商品が載ってるんやろな~」と分かっていながら、つい買ってしまいます。そのため、実家の本棚には京都本が意味もなくあふれ返っています。


それで、こないだのGWに帰省した際、また「京ミーツ」なんか買ってしまったのですが、そこに載っていたのが「まつひろ商店」の名刺ケースでした。
三条にある“がま口専門店”としてその存在は知っていたものの、がま口っと云ったら小銭入れくらいしか思いつかず、それにはあまり必要性を感じなかったので、お店の前を何度も素通りしていました。が、まさかこんなかわゆい名刺ケースを販売していたとは…うぐぐ、京都好き女子としては、かなり不覚と云わねばなりません。


というわけで、短い帰省の合間を縫って、京都の用事のついでにお店に出かけてみれば、そこには、「京ミーツ」に載っていた以上のかわいいがま口雑貨があふれかえっておりました。きゃっきゃっ☆
がま口財布はもちろんのこと、眼鏡ケース、名刺ケース、煙草ケース、ハンドバッグ、印鑑入れ、化粧ポーチ…と、入れ物には何でもがま口をつけたらええんかっ、というくらいバリエーション豊富!
GWということもあって、文化系乙女たちがわんさか、買い物に来ていました。


また、柄もめちゃくちゃ色々あるんですよ。古風な和柄からキッチュなパンダ柄まで、んもうすべてが乙女心に響きまくるステキさかげん!
その膨大な柄の海から選ばれたのがこの、赤ずきんちゃん柄なのです。かわゆいでしょ?
オープンの仕方も斬新だけど、こんなラブリーな名刺入れだったら、名刺交換するのが楽しくてしょーがないよね~(でも、今んとこ特に誰からもツッコミなし)

ちなみにお値段840円。あぶら取り紙と手ぬぐいに飽きたら、ぜひがま口を☆


【第3位】

キラキラ虹色ペン


kirakirapen


昼ごはんを食べに行く途中に見つけた、いかにもわたしの好きそうな(と、一緒にいた同僚に云われた)、ファンシー&プリンセスなお店で購入。他にも、ケーキの形の指輪とか売ってました(今度買おうっと)。
たった300円のやっすい幸福。女子はこういうので簡単に気分が上がるんだもんなあ。

というわけで、やや気分の重い会議中に使っていたら、あまりのキラキラ具合に、「何これ~?」と色んな人からツッコまれました。さらに、実際に使ってみると、上についている貝やらイルカやらが、やたらカチャカチャ鳴るので、会議にはとても不向きであることが判明。。。


でもかわゆいからいいじゃん!


…と、今回はわりと大人しめのラインナップで、5月はあまり買い物をしてないのではないか?と思われそうですが、決してそんなことはなく、相変わらずあんな服やこんな鞄ややそんな靴を買いまくっておりました。
写真は載せませんが、例えば、


・エンジェリック・プリティのレースつきの真っ赤なパーカー(10290円)
・京都の古着屋で買ったタイ製ワンピース(5800円)
・スイマーの水玉うさぎバッグ(1800円)

…など、ざっと思い出しただけでも、無駄遣いしまくりです。何だかんだで、ずっとこんな調子で買い物しまくりそうなこの1年です。。。

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2007年06月12日

台湾的旅遊④

テーマ:

狐につままれるって言葉、久しぶりに思い出した。


だまされたとは云い切れない。でもな~んか納得できない。
こういう中途半端なのがいちばん気持ち悪くてイヤなんだよな。
怒ることもできないし、悔しがるにもどう悔しがっていいか分からなくて、ただ立ち尽くすばかり。


それは、さんざんミュージアムショップを冷やかしてようやく故宮博物館を出た直後のことでした。
外はけっこうな炎天下。博物館疲れもあり、明らかにダルそうに歩いていると、ちょっと貧相な感じのするおっさんが日本語で「タクシー乗りますか?安いよ」と話しかけてきました。最初は気にもとめず、こういう場合の反射的な行動として、「不要」と首を横に振って通り過ぎました。
その後、次の行き先を地図と格闘しながらあーでもないこーでもないと確認し合っていると、何だかどっと疲れが来ました。
「なー、もう市バスで帰るのめんどくさくない?さっきのタクシーのおっさんに乗っけてもらおうや」とわたし。
友もそれに賛成し、でもおっさんもうおらんやん、ときょろきょろしていたら、幸か不幸か、どこからともなく、再び現れたのです。これはもう渡りに船というやつではないか。われわれは半ばおっさんを、炎天下に舞い降りた天使だと思っていたフシがあります(それは云い過ぎ)。


おっさんの言い値は最初、2人で100元(台北駅まで)でしたが、しぶっていると、簡単に2人で60元まで落ちました。
ガイドブックでは、故宮博物館→台北駅のタクシーの相場は1人100元。おっさんタクシーは明らかに安い。
…安すぎるやん。
と、その場で疑いが芽生えなかったワケではないのです。しかし、疲れと、おっさんの貧相な感じに足元を掬われて、われわれはホイホイついて行ったのでした。


案内されたのは、博物館の裏手にある駐車場。そして、おっさんが指差しているのは…フツーの車やん!タクシーちゃうやん!
つまり白タクってことです。うわっ、そういう展開か…。
台湾はかなり治安のよい国のはずですが、白タクなんか乗って大丈夫なのか?パッカー旅行中の貧乏全盛期なら、多少のキケンを冒してでも金をケチる必要がありましたが(、何ゆえこのセレブOL短期旅行(笑)において、日本円で数百円の差額をケチってわざわざ危ない道を取ろうとするのでしょうか?


…とこの時、早くも軽い後悔の念が湧いて来たものの、おっさんの片言で素朴な日本語を聞いていると、そんな怪しい人でもないか…と思い直し、やっぱり旅先では心をオープンにして、ふれあいを大事にしないとねなどとガラにもない反省をし、「台北でおすすめの場所はありますか?」「日本語はどこで勉強したんですか?」と積極的に話しかけるわたし(うへー、マジでガラじゃねえ)。
おっさんはどうやら、お茶の卸問屋を営んでいるらしく、時々こうやって観光客を乗せているそうで、日本語は、日本語教育を受けたおっさんのお父さんから学んだとのこと。ふーんやっぱり台湾ってそういう人が多いんだなぁ…なんて感心していたまではよかった。


そして、車が走ること10分少々。
おっさんタクシーがたどり着いたのは、おっさんのお茶屋でありました。
わたしは、ほんの5分前までの素直で無邪気な旅人だった自分を振り返って、唖然としました。
このパターンってさあ……これまでの旅の中で、じゅうたん屋とかパピルス屋とか宝石屋とかで何度も学習したはずの、あのパターンだよね???


…いや、待て。これが本当に悪いパターンなのかどうかはまだ分からないではないか。
これがおっさんの営業形態であり、ただの客引き活動であり、法外な値段で現地の名産品(この場合はお茶)を買わせようとしているわけではないかも知れぬ。ましてお茶屋は、台北に死ぬほど存在しているわけで、こういう少々強引な手段でも使わないと、なかなか観光客を捕まえられないのかも知れぬ。


…とか何とか考えている間に、店内で着席させられているわたしと友(完全に鴨)。


おっさんはどうやら客引きのみ担当らしく、われわれを迎えたのは、いかにも商売人ぽい眼光の鋭いおばはんでした。にこやかに、そして流暢な日本語で話しかけてくるのだけど、目が笑ってない気がするのは、わたしだけ??
それでも、ここまで来たら逃げるワケにも行かないので、おばはんが次々と入れてくれるお茶を、片っ端からがぶがぶ試飲。
「どう?いい香りでしょう」
まあ確かに…。これまでに飲んだお茶では味わったことのない不思議な香りと後味ではあります。しかも、一番値段の高い茶が一番美味しいではないか…。
パイナップルケーキや茶梅といった、定番のお茶菓子も出てきて、とりあえず全部試食。これもけっこう美味しい。


しかし、飲んで食ってごちそうさまでした♪で帰してくれる雰囲気でないのは、火を見るより明らかです。
「これ、100g1000元ね。これ、100g500元。これ…」と、いよいよガチで売りモードに入るおばはん。
ああ、台湾茶はこの旅行中のどこかで、いずれ体験するつもりだったけど、何の心構えも下調べもしていないこの段階で買うのはキツイだろー。。。
わたしは、テーブルの下でこっそり「るるぶ」のお茶特集を開いて、お茶の相場を確かめようと試みました(←カンニング)。しかし、お茶の種類は詳しく書いてあるのに、値段がぜんっぜん書いてない!さらには、「るるぶ」のサイズがでかすぎて、おばはんに「何見てる?」と目ざとく指摘される始末。。。


ふと横を見ると、サラリーマン風の日本人男性が1人、ガイドに連れられてお茶を買いに来ていました。
その人は、今まさにわれわれの目の前にあるお茶を、「会社に配るんで」とか云いながら6袋も購入し、風のように立ち去って行きました。
この人があれだけ買っているなら、別に怪しいわけではないのか、それとも彼は何も知らずに云われた値段で買っただけなのか…わたしには判断がつきません。


友人は、「これとこれ、香りが違うなあ」とか、ものすごく表面的なコメントをしつつ、ひたすら茶をすすっています。
おばはんが日本語をかなり理解できるだけに、下手な会話が出来ず、友人と本当の意志の疎通が取れません(泣)。
彼女も、どうやってこの場を切り抜けるかを考えているらしいことは、何となく分かるのですが、お互いに、どちらがこの事態を収拾するかを、様子を伺っている感じなのです。
どうしたらいいのか分からず、ただのらくらと茶をすするわれわれに、おばはんもイライラし始め、「ウチは卸だから、他よりかなり安いです」「日本の友達におみやげ必要でしょう」と、畳み掛けるように営業トークをかましてきます。

やばいな、この状況…。
何も買わずにここを立ち去るのは、ものすごい勇気を振り絞る必要がありそう…って別に、監禁されているわけでも、ピストルで脅されているわけでもないのですが。
ああ、これってすごい日本人的な、NOと云えない優柔不断さが、モロに出ているわね…。日本でフツーにOLをやっているうちに、非常事態における状況打破能力が低下してしまったのかも(って、別に非常事態じゃないけどさ…)。まあ、長旅の頃のわたしだって、けっこうなヘタレではありましたが…。


われわれは苦渋の末、3袋で1000元(約4000円)のお茶を、わたし2:友人1で分けることにしました。これが、提示された中でもっとも安い商品だったのです。
(ちなみにわたしが2と申し出たのは、ここに至るまでの経緯、本当ならば、外国慣れしているはずのわたしが未然に気づくべきだったのでは…という心苦しさゆえです。)
果たしてこの値段が妥当なのかどうか、まるで分からない上に、今出されているこの美味しいお茶と、われわれが買わされそうになっている包装されたお茶の中身が、ホンマに同じか?袋ん中には安いお茶が入っとんのとちゃうか?という疑いもうっすら湧いてきますが、この際、そんなこと云っても仕方ありません。それより、早く店を出るのが先決。この後の予定も押しているのだし…。


そうしてようやく店を出、約束どおり、おっさんには台北駅まで行ってもらいました。
その車内、わたしは多分、かなり青ざめてぐったりしていたと思います。おっさんはもちろん、友人とも一言も口をきく気になれませんでした。


“目の前の小利に惑わされると大損をする。”
という、旅において、いや、人生においてすら大事な教訓を守らなかったゆえの、典型的な結果。普通にタクシー代払って帰っていれば、時間もお金も節約できたやん、って話。
そして、こんな初歩的なミスをした自分の、旅人としての弱さにも、けっこうショックを受けました。わたしはやっぱり、どっかで奢っていたんだな。わたしは旅慣れているって、旅の経験値が高いって。それが、こんなつまんないことに引っかかって、ほんとバカみたい…。

今の一連の出来事すべて、微塵も気にせずに、なかったことに出来る鷹揚さ(鳥頭とも云う)があればいいのだけれど、心の狭いわたしにはそれもままならない。
まあ正直、日本でアホみたいに浪費しているわたしにとっては、大騒ぎするほどの金額ではなく、だまされたって程の話でもなく、ちょっとした押し売り(苦笑)に遭ったくらいのことなのに、何くよくよしているんだか…とも思う。思うからよけいモヤモヤする。あからさまにヒドイ目に遭ったなら、怒りのぶつけようもあるけれど…。


カイラスで旅をともにした観音菩薩の化身(笑)Sさんの言葉を思い出しました。
「世界は自分を映す鏡である」
これが真理であれば、結局わたしがめちゃめちゃ卑小なヤツだから、こういうケチなことばっかり起こるんだろうなあ、とか思うと、何だかもう、とてつもなく気分が降下するのでした。。。


※話の筋と関係ありませんが、前回から写真が少ないので…脱力ショット2発ほど。


RIMG0032

小龍包を食べに行く途中に見つけた、ナゾの豚。何で目がキラキラしとんねん!



RIMG0027
「デスノート」中国語版。言語が変われば印象ってずいぶん変わりますねえ。

いいね!した人  |  コメント(3)  |  リブログ(0)
2007年06月05日

旅と引きこもりと

テーマ:

台湾旅行の続きを書こうと思ったのですが、今回は、お茶漬け的内容で、ちょっと一服をば(一服のタイミング、早っ)。


少し前に、自分の昨今について「土日は家に引きこもってだらだらするのが大好きなんて、3年半も世界中を回っていたパッカーとは思えない」と書きました。
長旅に疲れたんだろうか、とか、旅で外にいる時間が長かったから反動で内にこもるんだろうか、とか、いろいろ考えてみたけれど、的確な答えは見つかりませんでした(まあ真剣に見つける気もなかったけど(笑))。


それが先日、仕事で「カメラ日和」という雑誌をパラパラめくっていたら、こんな言葉に出くわしました。
「一人で部屋で本を読んだり、ぼんやりする時間が大好きなんですが、旅先での感覚って、家にいるときとすごく似ているんです。自分にとってはどちらにも同じ時間が流れているというか。だから、『ひきこもるために旅に出る』って言えばしっくりくるのかな……って」
高橋ヨーコさんという写真家のインタビューの一節でした。


わたしはこれを読んで、ああ…そういうことなのかも…と、静かに深く、納得を覚えたのでした。

そもそもわたしの旅は、人とのふれあいがメインでもなかったので、一人でいる時間はけっこう多かった。例えば、黙々と知らない街を歩く時、長い長いバス移動の時、屋台で一人食事をする時……そんな一人旅の時間は、外に向かって開きながらも、どこか閉じていたような気がします。外から受けるものは拒まないけれど、内から何かを発信することはあまりない。まるで透明人間のような感覚で存在し、ただ、外からの何かを自分の中でゆっくりと咀嚼する。それって、家の中で本を読んだり映画を見たりネットをさまよったりしている時にも味わう感覚だったりもして。
“旅先と家にいるときは同じ時間が流れている”っていう感覚は、多分そういうことなんではないかと思ったのです。


そういう意味では、引きこもりは一見、最も旅人から遠いように見えて、実はとても近い存在なのではないかと思います。
だから、「中国初恋」 の作者氏が旅人のクセに引きこもりなのも、決して故なき話ではなかったということですね(笑)。


しかしながら、「じゃあわざわざ旅に出なくても、家で引きこもっていれば旅してるのと同じじゃん」ということではなくて、旅はやっぱり、旅でしか味わえないものを、たくさんたくさん内包しているのですけどね。

いいね!した人  |  コメント(7)  |  リブログ(0)
2007年06月03日

台湾的旅遊③

テーマ:

短期旅行の朝は……早い(※ウルルン滞在記のナレーション風に読んでください)。


本日のミッション
①故宮博物館
②涼麺を食べる
③足ツボマッサージ
④小龍包を食べる
⑤マンゴーアイスを食べる
⑥余裕があれば、どこかの夜市


なんか、食べることしか考えていないような予定表ですな…。
しかし、短期旅行においては、三食すべてパーフェクトに美味いものを食べねばもったいないではないですか。一食くらいカスに当たっても、後々のネタ話になるし…という余裕はありません。しかもここは、食レベルの高い台湾。ひとつもハズすわけにはいかないのです。

まあ、故宮博物館はそれなりに時間かかりそうだから、予定としてはこんなもんでしょうか。


MRTと市バスを乗り継いで、故宮博物館へ。けっこう辺鄙なところにあります。
さすが、世界の四大博物館に数えられるだけあって、でけえ!門がいきなり威圧的。そして、ちょっとムダとも思えるような敷地の広さ。入り口までめっちゃ歩かなアカンやん…。まあしかし、中身を期待させる面構えではあります。平日というのに、観光客も続々と現れます。



RIMG0064

泊まっているホテルといい、いちいちデカイ。


われわれは早速、ちょっと早い昼食を取るべく、博物館内のレストランを目指しました。
会社の女子から、「故宮博物館のレストランは、ちょっと高いけど美味しいですよ」という耳寄り情報があったので、あえて朝食を食べずに博物館にやって来たのです。
んが!「あれ?この地図によればこの辺やんなぁ…」と館内を探し回ったあげく、何と現在改装中ということが判明。。。しーん。
しかしこれからこのひっろいひっろい博物館を見学するのに、何も食べないワケには参りません。かなり仕方なく、併設の喫茶店で、まあまあな値段のするごくフツーのサンドイッチを食することに…一食損したなぁ~;_;


ガイドブックによると、博物館イチの見どころは、ヒスイで出来た白菜の置き物“翠玉白菜”と、豚の角煮にソックリなその名も“肉形石”(そのまんまやないかっ)。
仮にも世界四大博物館の最大の目玉が、白菜と角煮って…何かの冗談でしょうか??
しかし、旧石器時代くらいからの展示を時系列でずっと見ていると、確かに、白菜あたりがいちばん目を引く展示ではあるんだろうなと思いました。
明の時代に入るまで、かなり地味なんですよね、展示が…。土器系は云うにおよばず、青銅器とかも、彫ってある絵やら文字やらがすごいのは分かるんだけどさ、見続けているとどれも同じに見えてしまうんですよねー(この症状を、巨大博物館におけるグダグダ症候群と云います)。


せめて、“曹操の使っていた鏡”みたいな、名前だけでテンション上がりそうな展示物があればいーんですけど、残念ながら三国志時代のお宝は皆無。。。
宋の時代でやっと青磁・白磁が出てきて、明になると鮮やかな絵の入った陶器が現れ、徐々に華やかに。そしてやっぱり展示のメインは清王朝のお宝たち。例の白菜も角煮も、このカテゴリーに属します。
さすがはラストエンペラーの清王朝、金に飽かせたお宝の数々。ま、それまでの展示が地味だったこともあり、かなり眩しく、素晴らしく感じます。
白菜も、え?何で白菜なん?という疑問が拭えないけれど(苦笑)あのとろけそうな翡翠の輝きは確かに美しく、まあ角煮はホンマに角煮に似とるなーと思い、玉で出来た仏陀の手やら、オリエンタルパールと宝石をふんだんに使用した首飾りやら、しばし見入ってしまいました。器系もことごとくゴージャスで緻密。
あと、すごいのが、ミクロの世界とも思えるようなミニチュアの彫刻たち。虫眼鏡で見ないといけないような象牙細工は、もはや神のしわざとしか思えません。


しかし中国、古代から一貫して、翡翠の宝が多いですね。

翡翠って、宝石の中でもやや地味でババくさいイメージがあるんですけど、じわじわと味の出る宝石だなあと思います。
香港あたりでもそうでしたが、翡翠のアクセサリーをさらっとつけている女性(老若問わず)を見ると、すげーカッコいいんですよね。


さて、見学中は、さんざん「何で白菜やねん」とツッコんでいたにもかかわらず、ミュージアムショップでみやげを物色しているうちに、ナゼか白菜のかわいらしさ(?)に開眼し、「やっぱ白菜やろ!」と、心に響く白菜グッズを必死で探すわたしと友。
さすがは目玉展示だけあって、白菜は何と、故宮博物館のキャラクターになっていました。その名も「白菜家族」…しかも、めっさファンシーやん(苦笑)。日本の温泉街とかにいそうやん…。
そういうんじゃなくて、目とか鼻とか描いていないリアル白菜が欲しいねん!と、われわれが探し、買い求めたのは、白菜のミニチュア(箸置き?)、白菜の携帯ストラップ、白菜のマスコット付き耳掻き、白菜のマウスパッド(角度を変えると、豚の角煮写真に変わるという脱力さかげんがステキ)でした。わたしも友も、帰国後に後悔すること間違いありません。


※博物館内は写真禁止だったので、今回は写真が極少です。とりあえず白菜のミニチュアだけのっけておきます。写真が暗くてスミマセンああっ


hakusai こんなの。

いいね!した人  |  コメント(3)  |  リブログ(0)

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。