2007年02月19日

変身と放浪~わたしはぺてん師になりたい

テーマ:

来週の週末がないことがほぼ確定したので、今のうちに更新しておきます;_;


種村季弘の『ぺてん師列伝』は、17世紀から20世紀初頭にかけてドイツで起こったいくつかの詐欺事件を中心に、ぺてん師たちの活躍を描いた掌編集です。
大阪・島之内の路地裏の古本屋で何となく買った本で、しばらく読まずに放置していたのですが、最近になってふと思い出したように読み始めるとこれがたいそう面白いのです。
例えば、一介の靴職人に過ぎない初老の男が、古着屋で手に入れた軍服を着て大尉になりすまし、市庁に乗り込んで堂々と金を手に入れた「ケペニックの大尉事件」。やはり名も無き貧しい家出少年が、底辺の生活を転々としながら、ある日突然ハプスブルグ家の王子を騙り、各所で盛大な歓迎接待を受けていた「贋王子事件」。2つとも自伝がベストセラーになったそうな。はたまた、大した美貌でもない痩身の少女が、男装して各地を放浪し続けているうちにザクセン選定候太子を名乗り、金持ちの地主に金を出させて贅沢三昧する話や、毛色の変わったところでは、自身を少女だと信じ込んで一生女装し続けたオッサンの話など、まー何というか、世の中をナメたエピソードが満載なのでした(笑)。


“自分らしく生きたい教”が蔓延する個性重視の世界観、はたまた誰かに自分を分かってもらいたいと強烈に思っている人間が多い世の中で(わたしもご多分にもれずその一員でありますが)、自分を分かられることを嫌い、他人を煙に巻き、“自分らしさ”という泥臭いシロモノからまったく自由に生きているぺてん師たちの生き様って、何だか気持ちいいくらいに突き抜けているなあと思います。これこそ、真の孤高の人と云えるのではないでしょうか?(その意味でもケンドーコバヤシが好きだ)
大概の人間は、何者かになろうとして日々努力なり苦労なりをしています。それは裏を返せば、自分が何者でもないという状態への恐れでもあるのでしょう。ありふれた表現で云うと、アイデンティティの喪失ってことになるのでしょうか。しかし、ぺてん師たちの場合、それは“喪失”ではなく、アイデンティティからの“自由”であり、何者でもないことこそが、彼らの最大の武器だったわけです。「ぺてん師の武器は嘘言と演技である。しかも彼らは出生、性、身分、住所など全ての面でアイデンティティを欠く不定形な存在である」(本のコピー文)


そんなぺてん師たちの二大特徴は、“放浪”と“変身”です。「そもそもぺてん師たる者、その必須の条件は定住を嫌う遍歴者であるのでなければならない」と本の一節にもあるように、外見にも場所にも人間関係にも縛られず、自分の存在を確定させないことが、ぺてん師の生き方なのですね。
わたしも、旅(放浪)と服(変身)をこよなく愛しておりますが、それは多分、自分らしさという厄介なものから自由でありたいという願望の現われなのだと思います。旅をして見知らぬ街をさまよい歩く時、さまざまな服に身を包む時の気持ちよさ、それは「わたしは何者でもなくていいんだ」という開放感に他なりません。自分らしさなんて、ある意味牢獄みたいなもんだもの。
大体、社会は本当はわたしたちの個性なんてどーでもいいくせに、一方では「自分らしく生きよう」なんてマスコミやら何やら使って常に圧迫してくるのがどうにも腹立たしいのさ。わたしもぺてん師になって、そんな欺瞞に満ちた社会を嘲笑ってやりたいです。ま、ぺてん師たちはその自由さと引き換えに、自分らしさの牢獄ではなく、ホンモノの牢獄にぶち込まれたりしていますけどね(苦笑)。

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2007年02月11日

1月のかわいいものBEST3

テーマ:かわいいもの

怠けたい ああ怠けたい 怠けたい
(野ぎく 心の俳句)


3連休はいちおう2.5日分くらいは取れました(1時間ちょいだけど今日出勤したの;_;)。
しかしまあ、金曜日は午前3時ごろまで仕事していたので、土曜日はほとんど死亡しており、明日は昼から大阪の友人と会うことになりで、あっという間に終わりそうな気配。3連休なんて休んだうちに入りません(←暴言)。


さて、久々の更新ですね。
すでに2月も半ばになり、タイトルにだいぶ無理がありますが、今月から(ほんとは先月のつもり)こんな軽いコーナーもはじめてみます。いつにも増して自己満足度の高い内容ですまん。ま、旅とかわいいものがライフテーマなんで…。


先月―1月はバーゲン真っ盛りということで、いやー…死ぬほど買い物しました(滝汗)。
なんか年明けから心休まる余裕のなかったせいもあり、つらいことがあるとすぐ買い物に逃避、逃避、逃避…。買ってから1回も袖を通していない服もある始末。本格的に買い物依存症っぽい。。。膨大な買い物の中から3つを選ぶのはかなり悩ましかったです。


【第1位】黒猫バッグ
わたしの心のオアシス「スイマー」で、ぎゃあぁ可愛いっ!!と一目ぼれして購入。バーゲン品でも何でもなかったけど、まあスイマーだからそんな高くない。1800円。右側にパールがちょろりと垂れているのがかわゆい。
これで外出すると、我ながらだいぶイカレポンチな感じで、実際に年下の友人に爆笑されたのですが…まあいいとしよう。


nekobag


【第2位】いちごカーディガン
東京に来てからいちばん洋服を買っているお店が「エミリーテンプルキュート」。なんかもうひたすら可愛い!ので、新作は必ずチェックしているのです。ええ、もうエミキュを着るような年齢ではないのは重々承知ですわ。でも、やっと金銭的に追いつけるようになったんだから仕方ないのじゃありませんこと!てことで、このカーディガンはバーゲン品。8000円くらいでした。いい年こいていちごのぼんぼりです。きゃはは★



ichigo-cardigan


【第3位】赤ずきんブックカバー
代官山の「カーリーコレクション」という雑貨屋で買いました。ブックカバーのくせに2520円もするので、一度は店を出たのですが、やっぱり気になって引き返し購入。赤ずきんの他にも、不思議の国のアリスモチーフもありました。このカバーに包まれていると通勤の読書が進みます。なんか、特別な本を読んでいるような、本に魔法がかかるような気がするのです。



akazukin-bookcover


【次点】鳩三郎携帯ストラップ
鎌倉の「豊島屋」…と云って分かりにくければ、鳩サブレーの本店で購入。たまたま仕事で鎌倉に行く機会があり、駅は北鎌倉だったのですが、このストラップ欲しさに30分歩いて鎌倉駅まで行ったのでした(電車に乗れよ、と今思った)。本店でしか売ってないんですよ、これ。とあるおみやげの本で見た時、超かわゆい!と思ったんだけど、今イチ周囲の反応がビミョーで悲しい…。


hatosaburo


とまあ、こんな感じで今月末もこのコーナー、ゆるりと更新します。

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2007年02月06日

まんきつをまんきつ(くだらん)

テーマ:上京後

会社から自宅までの距離の長さ=社内1位を誇るわたくしは、タクシーで帰宅するとえらい金額になり経費で落とせないので、何がなんでも終電で帰るよう心がけています。が、悲しいかなそれでもやっぱり帰れないこともたまにあります。

そういうときは、会社で泊まるか、一人暮らしの友達に突然連絡して泊めてもらったりもするのですが、さすがに友達からもヒンシュクを買いつつある昨今なので、昨日は漫画喫茶に宿泊しました。

帰国してから一度も漫画喫茶に行ったことがなかったのに、“家に帰れない”という悲しい理由(わしゃ迷子の小学生か)で帰国後初の漫喫です…。翌朝の仕事がむちゃくちゃ早かったので、ムリに家に帰ってもほとんど無駄足だからしゃあないんです。残業で帰れないときの漫画喫茶代は経費で落とせるんでしょうか…(って、ムリだよな)。


30過ぎの女が家に帰れず漫画喫茶で夜を過ごすという構図はだいぶうら寂しかったものの、漫画喫茶は帰れない人のつかの間のシェルターとしては、かなりよい環境であることを認識した次第。5時間パックが990円、10時間パック1980円なら、1人でいるときは下手にカラオケなんか行くよりいいよね。パソコン付の個室で、リクライニングシートだし。漫喫によってはシャワー付のところもあるというしで、日本を旅するパッカーは絶対に利用してるだろうなあ。

今まで、会社の机に突っ伏して寝たり、キャスター付の椅子と椅子を並べて寝たり(危ない)してきましたが、これからは漫画喫茶を有効利用しよう♪うんうん♪

でも、わたしが行った漫画喫茶は、個室とは云え、周りの音が丸聞こえで、早朝とかに何の遠慮もなくガタガタ音を立てる奴がいたりして、熟睡できませんでしたけどね…。あと、リクライニング椅子と足置きをくっつけて横たわっていたけれど、寝ている間に椅子と足置きの間が空いてきて、体が痛い痛い…。

宿泊目的とは云え、やっぱマンガの1冊くらいは読まないともったいないので、『ついでにとんちんかん』か『働きマン』か迷ったあげく、祇園の舞妓さんのサクセスストーリーマンガを3冊読んでから寝ました。早く、マンガを読むためだけに漫画喫茶に行けるようなゆとりのある暮らしをしたいものですね。

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