旅客機の乗り降りにはほとんどの場合機体の左側にあるドアが使われる。

なぜなの
ここで少し船の話をしよう。
船は船首に向かって右側、つまり右舷を「スターボードサイドStarboardside」左舷を「ポートサイドPortside」と呼んでいる。古い時代の船は右舷の船尾に取り付けられ
た舵板Steering boardでコントロールする仕組みになっていた。この言葉がのちに
「Starboard」に変化した。船は着岸のとき、右舷には舵板がある為左舷から着岸
して人の乗降や荷物の積み卸しをするのが習慣となった。
それで左舷はポート
サイド(港側)と呼ばれている。
そんな船の時代を経て旅客機が発明されたが
今でも船からとった用語が多く使われている。例えば航空会社では旅客機の事を
シップと呼ぶ。機材繰りで使用機材を変更することをシップチェンジという。
客室をキャビン 乗務員を クルー 機長を キャプテン と呼ぶがそれぞれ船室、
船員、艦長という船の用語だ。このように多くの船の慣習が旅客機に引き継がれて
いる。その為旅客機の乗降は左側のドアを使うようになった。ではなぜ右側にもドアがあるかというと、機内清掃の係り員が乗降したりケータリング物資の搭乗載をした
り、また非常時の脱出口としても重要な役割があるのだ。
非常時には片側のドアから90秒以内に全員が脱出できるだけの数を取り付けるように決められている。
ボーイング747-400は最大搭乗数568名で12ヶ所、ボーイング777-200は
最大搭乗数389名で8ヶ所といった具合である。

このように今も昔の船の習慣が息づいているんだな 