hotaru no blog

作詞屋hotaruのブログ。
リリース情報やその他諸々。


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はい。

というわけで、ここまで来ていただいてありがとうございます。

一期に続き二期も全曲の作詞を担当させていただきました。

それでやっぱり、いろいろと思い入れもあって、いい区切りだし簡単にではありますが、作詞したものとして各曲について考えていたことを書いてみようかなと。解説ってほどかっちりしたものではないです。こんなこと考えてたなあってことを思い出しながら書いてみます。
あと最終回前だしね、ちょっとでも追い炊きしてみんなで入ろうぜ最高だぜってしたいと思って。

もしかしたら「イメージと違う…」ということもあるかもしれない。そうなりそうな気配を感じたら、どうぞブラウザをそっ閉じしてください。

そして最後まで読むウホ!という希少種のメスゴリ…珍しい方、基本的に僕は「詞は受け取られて初めて意味を成す」と考えています。だから僕がこういうつもりで書いたと言っても、違うように受け取っていたなら、どうかその考えを容易く改めたりしないでください。自分が最初に感じたものを大切にしてください。

そしてもう一つ、僕も公式側の人間ではありますが、ここに書くのはあくまで一人の私見です。もちろん歌詞に監修は入ってますが、背景にある僕の想像や妄想にまでは監修入ってませんので、あくまで非公式なものです。オスゴリラがなんかウホウホ言ってんな、くらいに読み流してください。もしくはバナナでも食べながら読んで風呂入って忘れてください。


気がついたら一万字超えてました。

少しでも、楽しんでいただけたら幸いです。

では始めましょう。

ウホ。





・『Boys Go Straight』

防衛部が始まったとき、誰が今みたいに人気が出ると予想しただろうか。
正直僕も初めて資料を見たときは「…?」と思いました。
嘘です。今でもちょっと「…?」と思ってます。
なんなら二期に入って余計に「…?」と思ってます。

放送が始まってからは(笑)的に受け入れられていって、
絶対無敵もいい意味でとてもネタにしてもらって、
でも気づいたらあの感じに引き込まれていって、
「笑い声はいつの間に声援になってた」なってたなって。

なので、そのまま書いただけ。

かっこつけたりしたりせず、等身大の言葉で防衛部の軌跡をまんま切り取った歌詞です。もちろん新しくファンになった方もいると思うのだけど、なんか、一期からここまで応援してくれた人に、「ここまでの流れ自体が楽しかったよね」って同窓会で肩叩き合うみたいなことがしたかったんです。そういう曲を自分が聴きたいとも思ったんです。

こういうメタで記念碑的な曲をやってもちゃんと無理に聞こえないくらい、防衛部が成し遂げたことってすごかったなと僕は思います。

あと、どうせキャラソンはふざけたのばっかになるだろうから、ここでまじめさとシンプルさ出しとこうっていう打算ね。





・『あなたは遥か一等星』

「I miss you~」に続いて今回のEDも距離感がテーマになりましたね。
もうとっくにお分かりの通り、VEPPerの二人から強羅あんちゃんへの想いを歌った歌です。

二人称が「あなた」なのは、二人にとってあんちゃんは憧れの対象だから。「I miss you~」が同級生とのもつれた恋なら、こちらは憧れの先輩への届かぬ恋。その想いにさえ気付いてもらえなくても、一途に遠路はるばる旅してるイメージです。

若いが故に背伸びしてる部分もあるけど、それだけ一生懸命になってたりちょっと恋に恋してる感もあったり。VEPPer曲の中で一番素が出ててピュアな曲かもしれないですね。

個人的には「僕はあなたを目指して飛ぶ流れ星」からのくだりが気に入ってます。オケと相まって切なさありつつ素敵でもあって。二人が宇宙を飛んでる姿が浮かんできません?

でも実は苦戦した曲でもあります。何回かまるっと書き直したり。「I miss you~」の印象もあって、なんか湿っぽい方にいっちゃって、今思うとVEPPerらしくなかった感じですね。

そのボツにしたときのタイトルが「銀宙涙星群」(ぎんぞらるいせいぐん)。タイトルは好きだったんだけどなあ。やっぱ今見ると湿っぽいですね。





・『☆Star☆The☆VEPPer☆』

VEPPerのイメージを決める大事な曲って思ってました。
なんていうんだろう、芸能界っぽいケレン味が出たらいいのかなって。

防衛部ではないけど、防衛部らしいおバカさはVEPPerにもあるわけで、そこらへんもいい具合に出せたらおもしろいかなと。防衛部テイストなアイドルソングって感じですかね。あとはちゃんとここでギャラクシー感出しておこうという感じ。ただのアイドルじゃなくてギャラクシーアイドルですからね。

スタッフ間では「愛・夢・光 Big Bang」が大ウケで、レコーディング前にも笑い、レコーディングで河本さん村上さんの歌でこの部分が聞こえると笑い、最後に録った歌をチェックするときにも笑い、っていう感じでした。

「愛・夢・光 Big Bang」ってどういう意味かって?

自分でもわからん!





・『WORLD WIDE LOVE LEADER』

「迷走した立」っていうイメージ。
作中だと全然ブレない立だけど、たまにこんな感じで違う方向に突っ走ることもあるんじゃないかなって。でもある時はっと気づいて元のとこに戻ってくるよねって。わちゃわちゃしたイメージだけど本当にかき回すわけじゃないというか。せわしなくて落ち着きのなくて、でもそれが許せちゃう感じは立の魅力だよなあと個人的には思います。母性をくすぐるってこういう人のことを言うんだろうな。

そして一期のもそうだけど、立の詞は書いてて楽しい。「俺 for girl」とか、立ほんとかわいいなって。 実はセンター狙ってたんかい!とか。ここらへんは僕が膨らませたところだけど、立ってそんなイメージなんですよね。

ちなみにトップバッターっていうのは、CDとしての一曲目ってのもあったし、LOVE!LIVE!のキャラソンで立が一曲目だったのでそのときのイメージがあったら思いついたんだと思います。あのときの増田さんから、みんなを引っ張るって感じの気合を感じたのが、無意識に思いつくくらい強く印象に残ってたんだろうな。だから1Aの強気な感じは、立よりも増田さんのイメージに近いかもですね。

あと、この曲だけじゃないけど、みなさんが声出せる箇所けっこうあるじゃないですか。だからLOVE!LOVE!LIVE!は絶対楽しいと思います。





・『Feel it!』

なんとも防衛部らしからぬ曲が来たもんだと思いました。しかも硫黄!?って。これはまじめにしないといけないなとモードを切り替えました。

テーマはすぐに浮かんだけど問題はそれを表す言葉。なるべく繊細で、端でなく中間にある言葉とか生活感のある言葉で、少し地味かもしれないけど演出じゃなく硫黄がほんとに変わったんだということを表したかった。キャラソンの中で一番時間かかった曲かもしれない。

「二つ目のカレンダーは 何気なくもう少し」
「青い風に手をやって 白い雲を見送って とりとめなく笑い合って」
「二時間の放課後は 心地よく騒がしい」
「それは午後のセオリーで 起伏のある平坦で」

ってあたりね、感受性高くて身近な言葉。

硫黄は合理的だけど、こういうことに気づける人だし、気づいたら人一倍気づける感受性があるだろうなと思います。昨日までタブレットで株価見てたのに今日になったらやたら古い文庫本読んでる、みたいな。それで「これですか?16世紀イギリスの詩人の詩集ですが、どうかしました?」みたいな。

まあ、そういう変化を起こしてくれた人がいるとこがポイントですけど。





・『ぐるぐる大変EVERYDAY!!』

やっとカレーネタが使えた!鶏肉のチキンと臆病者のチキンでかけれるなって気づいてからやっぱ熱史、というか西山さん、持ってるなあと。

そう、熱史の曲なんだけどなぜだかどうしても西山さんの曲に聞こえるという不思議。バト生で司会やっていじられてる姿と被るからなのかな。

熱史については一期の曲がまじめだったので、こういう一面を思いっきり出せてようやく熱史をまるっと表現できた感がありますね。一期のなにか抱えてる感じも好きだけどね。

もちろん他のみんなも防衛部を大切に思ってるんだけど、熱史はそれを一番かたちにしたがるタイプな気がする。付き合い方がまじめというか、ちゃんとみんなの時間にしたがる幹事タイプ。でも幹事押し付けられるのに誰にも返信されないんだろうな。まあ、損なタイプかもしれないけど、こういう人がいないと動物園がサバンナになっちゃうから、ある意味一番必要な存在かも。

普通こういう詞にする場合、「なんだかんだみんなといると楽しい」っていうオチにするのが鉄板だと思うし実際この曲でも途中でそうなりかけるんだけど、熱史でそれやるとなんか普通だしちょっと上から目線っぽいなと思った結果、このオチです。チキンカレーの歌かよ。

でももう一つまじめに言うと、熱史をあまり大人びさせたくなかったというか、良い意味で抜けてるとこもあって防衛部のみんなと横並びなんだよってことをオチで表したかったです。確かにしっかりものだけど、それでもあの防衛部の一員なわけだからね。




・『風呂は究極極楽施設!!』

これはひどい。ほんとひどい。でもひどいのは僕だけじゃなくて。
サビのコーラスをよーく聞いてみてください。

「ウーウー バスバス」って言ってるから。

これは作曲の園田さんが自分でコーラス入れてます。こういう遊びをきかせるとこと、大好きです。

煙ちゃんはパッと見そうは見えないのに実は超マイペースでめんどくさいっていう、現実にいたら一番厄介なタイプかもしれない。でも最終的にはかっこいいってキャラがおいしすぎて、本当好き。てかずるい。防衛部の中でもなんかおいしい立ち位置な気がする。ツッコミできるし、まじめなとこも持ってったりするし。やっぱずるい!

一期ではめんどくさいキャラで、今回は風呂に対しては誰よりも語るっていう、二曲でいい感じ両端を描けた気がします。他のキャラもそうだけど、やっぱり個性がはっきりしてると詞も迷いなく吹っ切れられます。

今回に歌詞では「H2O」とか「デュシャン」とか難しめの言葉とか雑学的なことも入れて煙ちゃんのガチさとめんどくささを出してみました。あと、「どうだ?どうだ?ほらな?」あたりで完全に変態性を加えてしまった。でも、煙ちゃんっぽくないですかね?実はこの点に関してはちょっとだけモデルにしたある人物がいるんだけど、それはまた別のお話。





・『伝えきれないありがとう』

ユモトって実はけっこうデリケートなキャラだなと個人的には思ってます。主人公だし、明るさ一発でみんなを引っ張っていくんだけど、その分陰と陽で言えば陰の部分を見せないから本当はなにをどう思ってるんだろうって、書こうとしてリアルに考えるとなかなかわからない。だから一期の曲もけっこう悩みました。

でも、「なにを考えてるかわからない人は、なにも考えてない」って言われるように、たぶんそのまんまなんですよ。いい意味ですごく単純でポジティブ。陰が~とか思うのは僕の心がひねくれてるからなんです!

今回はそんなユモトの普段言えない本音の部分でいくことになって、自分の中でもごちゃごちゃしてたのがすっきりしました。そうだよね、あんちゃんが大好きだし、みんなのことも大好き。素直にそれなんだよねって。

ユモトに対して疑惑があると思ってて。それはユモト防衛部以外に友達いない疑惑。まあ、いるんだろうけど。でもいないのかもと思うと、また違って見えてきます。僕らが思ってる以上にユモトにとって防衛部はすごく楽しくてみんなのことすごい好きなんだろうと思います。あんちゃんへの愛は言わずもがな。

あとこういう曲でこういうこと歌うって、ユモトでしかできない気がします。そこらへん、やっぱり主人公ですな。




・『Moon the Jealousy』

VEPPerの曲はいわゆるキャラソンという感じだけでなく、アイドル活動で本当に歌ってる持ち歌というつもりでも書きました。だから防衛部のキャラソンと雰囲気違くてちょっとかっこいい系の作り込んだ表現になってます。

アキは一見紳士的なんだけど、内にはハルと同じように激しい想いを持って、しかもそれを場を選んで出していく計算高いタイプっていうイメージ。本気になったらあらゆる手段を講じる感じでちょっと怖い、けどそこが色気を感じさせるんですよね。こういうセクシーな曲調が似合うのは、やっぱりそういうキャラだからだと思います。

最後の「恥じらう心 無理に暴いて」って、なんかちょっとMっぽい感じのキャラ付けをしてしまって。でもプライドの高い自分を自覚してて素直になれないから相手に心の扉を開けてほしいんだろうなって思うと、年相応にかわいくも見えてきます。

「Never Know」もそうなんだけど、僕がこういうの書くとちょっと重めになってしまうらしいんですが、存分に発揮してしまった感。ちょっとどろっとしたの、控えめに言って、嫌いじゃない。

あとピンポイントのこだわりで「ジェラシー」じゃなくて「ジェラスィー」って歌ってもらいました。ここ大事。

あとあと、『Sun the Festival』と共通させた部分が二つあって、そこへの反応で二人の違いを表してます。一つ目は「誤解」。アキは「裏切り」と解釈してますね。ここは物事の裏を読んでそうなアキらしいかなと。二つ目は「月(太陽)のようになれたら~」。アキは「あなただけに見つけられたい」と。萌えるわあ。





・『Sun the Festival』

ハルは表向き毒舌な分、素直でもあるよなと。ほんとに月と太陽の対比と同じく、アキは裏を感じさせるけどハルはわかりやすい。棘はあるけどある意味理由が明快だから、態度ほど嫌な印象はないですね。むしろリアルにいたら毒舌でも人が寄ってくる人気者かも。

この曲ではハルの素直モードというか、とにかく毒舌の裏側の素直さ、その結果のポジティブさを書きたかった。アキとの対比で「誤解」の解釈は「奇跡」。どんだけポジティブやねん。でもハルはそういうパワーというか、引っ張っていくタイプなんじゃないかなと思います。カモンとかオーイェーとか言っちゃってるし。

ちなみに「エーテル」は宇宙空間で光を伝える物質として仮定されたけど、実際には存在しなかった幻の物質です。ある本で読んで知って、ロマンのある話だなあと思ってて。だってエーテルがあると仮定した科学者が存在を証明するためにいろんな実験をして、その結果存在しなかった、つまり自分でないことを証明してしまったんですよ。なんか切なくて心に残ってて。だから使ってみました。光を伝えるものではないけど、でもどっかに存在はしていて、気持ちを伝えてくれって。ここもハルのポジティブさが光りますね。

アキとの対比の二つ目、「太陽のようになれたら」のくだりは、若さとピュアさを出す方向にしました。なんかこう、「あなたは遥か~」につながる憧れてる感みたいなので締めたかったんですよね。ポジティブで引っ張っていくけどやっぱりまだ若い感じというか。





・『星降る海のSTAGEで』

これデモ聞いたときにちょっと泣いちゃって。めっちゃメロディーがきれいなんですよね。エモいけど切なさもあって、すごい好きな曲です。

この曲は今までのVEPPer曲と向いてる方向が違います。アイドルソングであるところは踏襲してるけど、二人称が初めて「君」になってます。気づいたかな?つまり曲を向けてる相手が明確に違います。

「あなた」はあんちゃんで、「あなた」とは違う関係性の誰かを指す「君」。まあ、リアルと劇中でのVEPPerファンの方々への曲ですね。だから今までの一方通行な感じじゃなくて、双方向のやりとりで進んでいく感じにしました。宇宙を舞台にして等身大の恋が発展するイメージ。

「STAGE」とか「上演」とか、ここらへんはアイドルとしてのイメージから引っ張ってきてます。アイドルと一般人の秘密の恋っていう設定です。それでステージが終わったらこっそり裏口で待ち合わせて宇宙へデートに行くみたいな。VEPPer、罪深し。

個人的にはこの曲でVEPPerにエイプスの方々の心をよりがっちり掴んでほしかったんです。だからちょっとあざといかもってくらいに突っ走ってみました。でも歌が入るとまったく嫌味に聞こえなくて、むしろピュアで素敵な曲に仕上がったなあと。






・『Brother Lover Rapper feat. MC YOU MORE TONE & MC GO-Rap from KUROTAMAYU』

タイトルからいきますが、今までで一番長いタイトルにしたかった、それだけです。長くてごめんさい。でもやってやった感。

もうこれはね、ただたすらに兄弟愛を爆発させるだけだったので迷いませんでした。てか曲の時点で「あ、これやばいな」って思ったので、僕は乗っかっただけです。あと、あんちゃんのパートは杉田さんにアドリブでいろいろやっていただけることがわかってたので気が楽でした。

後述する2年コンビ、3年コンビでは関係性のあり方に対してずいぶん気を使ったんだけど、この二人には余計なものは要らん!宇宙一の兄弟愛だ!みたいな感じで一点突破です。

作曲は園田健太郎さん。一期では「鳴子流~」だし、二期では「風呂は究極~」といいこの曲といい、おいしいとこ持っていきすぎですな。でもあとで出てくるザ・いい曲「星にやさしく~」も園田さん。キャラソンの振れ幅を園田さんがつくってる気がする。

ちなみに録り終わってしばらくしてからのディレクターくんとのやりとりが以下です。

D「そろそろ歌詞カードの入稿らしいんですけど、」

ほ「うん」

D「タイトルとかこれで決定で大丈夫ですか?」

ほ「むしろこのタイトルで本当にいいのか先方に聞いて」

ほ「YOU MORE TONEとか本当に大丈夫か聞いて」







・『-Halfway-』

一期での2年生コンビは、曲もかっこよかったし、仲良しよりはバディ感というか相棒感で書きました。で、今回はどうしようかと思ったときに、友情も描きつつ高二感が出たらいいよなって。

高二ってほんとうにいい時期ですよね。学校にも慣れてきて、でもまだ将来へは猶予期間があって、時期的にもマイペースでいい時期。まあ、そもそも二人ともマイペースだけど。

と言っても、どこかで相方がマイペースだから自分もそれでいいんだって思ってる節もあるなあとか。いい意味の甘えみたいなイメージがあって、そこが高二のゆるい感じにもつながってる気がする。

個人的に2年生コンビは見ていてとてもおもしろくて、信頼し合ってるのに歩調は合ってないというか、付き合い方もお互いマイペース。とにかくブレない。だからこの曲でも、微妙にずれてたり、まったく同じではないけど、でもある一点ではバッチリ噛み合ってる感を出したかった。

でもこの二人の曲としてじゃなくて、普遍的な高二の曲としても好きです。

「なにか決めるには なにか足りない」
「答案は空欄で意思表示」

あたり、男子高校生っぽいなあと。





・『騒がしき輝きし日々』

三年生でこの時期だし、「凪いだ風~」で友情については書いちゃったし、となると、こういうテーマは避けられないよなあと。やっぱり強いテーマを選ばないといい曲にならないので。

でも二期本編で描かれるわけじゃないからどうしようかなって。結果こういう感じで少し遠回りしてふわっと、いい意味で軽く、無理やりじゃなく前向きに書きました。

この二人はそれぞれどういう進路に進もうが、いい距離感でうまくやっていくんじゃないかって勝手に思ってます。

例えば、煙ちゃんはめんどくさがりなので地元の大学に進学。熱史はまじめなので県内だけどちょっと離れた国立大に進学。普段はあんまり連絡取らないけど、お盆と正月の帰省の時期には必ず帰る熱史。んで、黒玉湯に行くと、煙ちゃんが浸かって待ってるみたいな。んでまた「増税?オリンピック?」のくだりが始まるみたいな。

そんな感じで、どのパターンでもたぶん大丈夫なんですよこの二人は。そう思ったからこのテーマで書いてもいいかなと思えました。

あとまじめな話で、きちんとこういうことを描くのが彼らに対する誠意かなと思いました。単純に自分が見ていたいからといって卒業を書かないのは、どうなんだろと思って。それは僕がやることではないと思って。二人には防衛部らしい卒業を向かえてほしいです。





・『純情革命D.F.G.』

敵意をむき出しにしてるイメージの曲です。最終決戦で使うかも的なことは元々聞いていたので、敵意むき出しにしてる感じですね。

「☆Star☆The☆VEPPer☆」路線ではあるんだけど、もう少し意思を描いた感じですね。アイドルソングとしても読めるけど作中で爆発する気持ちも語ってるという。

なんかこういう本音ですらアイドルソングでぶつけさせるあたり防衛部の楽しいとこかなって個人的には思いました。っていうかスルーされ続けるVEPPerがかわいそうだけどおもしろくて、そのイメージの延長にある曲って感じです。真剣なんだけどエンタメ化されててまじめに考えるとちょっと滑稽。

あとキャストさんの間で「D.F.G.ってなんの略?」的な話になっていたらしく、別に大した意味もなくただの頭文字だったので、期待にそえずすみませんって気持ちになりました。

ちなみに放送でこの曲が流れたとき「Egoistic love you」ってほんとぴったりだなって思いました。恋ってだいたいどっかしらわがままです。でもどこからがわがままか、わかんなくなるんですよね。







・『星にやさしく…Breeze』

テーマはVEPPerの休日。アイドル活動や対防衛部で忙しい二人のつかの間の休日、なイメージ。

これはけっこう具体的にシチュエーションのイメージがあって、お台場の自由の女神あたりのとこの砂浜の手前のコンクリートの段差のとこで、VEPPerの二人が並んで座ってるんだけど、ハルがアキの肩にもたれて眠っちゃうってシチュエーション。こうやって書くといかにもだなあ。

ここまでずっと強い印象の曲だったので、この曲の良さが際立ちますね。

あと、なんだかんだ二人の絆的な部分を描く曲もなかったのでちょうどよかったです。防衛部の各コンビとは違う、運命共同体であることが前提で、二人で生きていくことが当たり前な感じというか、そういう不動の絆感を出したかったです。それと、足りないところを補い合う、二人で一つな感じね。

二期ではこういう一面が描かれることはあまりなかったけど、もし続編あるなら、もう恋煩いを解消した、こういうフラットなVEPPerの姿も見てみたいですね。今期でいうところの会長みたいな感じで。






・『WE ARE GALAXY IDOL』

一期の「我ら正義のカエルラ・アダマス!!」的な立ち位置の曲です。

なんといってもダダチャですね。わざとらしい高音パートとガチな低音パートがどっちもめちゃくちゃおもしろい。

あと自分で書いといてなんですが「アイアイドルドル」がツボで。VEPPerのイメージを良い意味か悪い意味かわかんないけど変わった気がします。ふざけた方に振り幅広がった感じですね。

難しかったのは、カエルラ・アダマスみたいに三人横並びのチームじゃないってとこですね。ダダチャはVEPPerの一員、というわけではないですから。だからサビで「双つ星」とか歌ってるのに三人でいいのか?とか、細かいですけど現場でちょっと相談したり。でも、確かに厳密に言えば意味の整合性としてはあれかもしれないけど、みんなが聞きたいのは三人のユニゾンだと思いました。結果、ダダチャの声を少し小さめに出してます。バランス的には一番いいところかなと。





最後に、





・『沸点突破LOVE☆IS☆POWER』





先に言いいますが超ガチで書いてしまいました。
今みなさんが持ってる「沸点突破~」の気軽で楽しいイメージ崩したらごめんなさい。
僕も必死だったんです。





去年の7月の終わりに、防衛部音楽チームの打ち上げがありまして。そのときに二期も作詞よろしくお願いします的なことを言っていただいて。もちろんとても嬉しかったんだけど、そこからが実はしんどかった。

まだ曲どころか二期の資料も出来上がる前にテキストファイルを作って、二期のOPどうしようかって考え始めました。思いついたことなんでもメモったり、なんとなくダジャレを考えてみたり。

で、曲はもちろんまだできてないけど、タイトルだけなら考えておけるかなと思って。でも、全然思いつかない。

「『絶対無敵』の上位互換とかなくね?」

「『マジ○○○○1000%』みたいに数字入れときゃ2にするだけでよかったのに!」

みたいな。

だから結局無駄なメモばっかりたまっていって、無駄にごちゃごちゃした気持ちで制作が始まってしまいました。

でも、曲もらって初めて聞いたとき「熱い曲だな!」って思って、そこから「熱い」→「沸かす」って思いついてサビのあたま二行が速攻で浮かんだ。

そこから「沸かす」→「沸騰」→「沸点」→「沸点突破だ!」
と、相成りました。

一人でずっと悩んでたのに出てこなくて、でも曲聞いたら速攻で出てくるっていうね。でも今までたくさん詞書いてきたけど、そんなもんです。事前にどれだけイメージしてメモったりしてても、使えるのは1フレーズあるかないか。ない方が圧倒的に多いですね。でもその一見無駄な努力が、作品がまとう見えない力になることも知ってるので、時間ある限りやるんです。あとで見たときに「なんだこのダジャレの山は」ってなったけど。

あと、どあたまの「LOVE IS BACK」、ここが決まったのが大きかった。こういう二期だからこそできるフレーズを頭に入れたいと思ってて、曲に入ってなかったら相談して入れてもらおうと思ってました。そしたらebaくんがばっちりハマるメロを入れていて。ebaくんとはよくタッグ組むけど、過去最大級の「それだー!」でした。

で、TVサイズ(テレビでOPとして流れる1コーラス分)の第一稿が出来たんだけど、そこからも長かった。

言うほど稿を重ねてはいないけど、何度も直しました。ディレクターさんからのリテイクもあったし、自分的に前回を超える防衛部のOPとしてなかなか納得し切れなかったり。なにも考えてなさそうなのは簡単だけど、なにも考えてなさそうだけど強いものって、実は一番難しかったりします。

今思うとあの時期はけっこう張り詰めてたなあ。「なんか違う、なんか違う」「もっとある、もっとある」って言葉ばっかり頭の中で繰り返して、肝心のいいフレーズが出てこない。今だから言えるけど、最後まで自信はなかったです。ただ、悩み切って考え尽くした事実だけはありました。

結果、とりあえず現場では好評で、オンエアされてからも「防衛部らしくない」みたいな声は耳にしなかったので、よかったのかな。発売以降、ちょっと気が抜けました。



そして落ちサビ、「時が経ってお湯が冷めても~」のところ、あそこはね、本当そういうことなんです。

コンテンツを作る側の人って多かれ少なかれみんな
「この作品が多くの人の心に残ってほしい」
って思ってると思うんですよ。少なくとも僕はそう。

そしてなんなら
「観た人聴いた人になにかしらいい影響を与えたい」
とも思ってるんです。

それは一瞬でも辛いことを忘れられるように笑わせたいとか、悲しいことを癒すために慰めるものにしたいとか、前向きに生きられるように励ましたいとか、そういうこと。

僕は防衛部の仕事をして「愛」のすばらしさを実感しました。

マジで。

要は、愛っていうとやたら真面目な感じしてたけど、別にもっと気軽でいいんじゃないかなって。愛とはなんぞやとかそういうの置いといて、側にいる人と楽しく過ごそうとか、そういう単純で誰もが当たり前に思うことも愛にしちゃっていいんじゃないかって。

だから、「愛はここに生きている」の「ここ」は、「BDがあるからいつでも観れる」というメタでリアルな意味でもあるし「黒玉湯と眉難高校」でもあるんだけど、「観てくれた人の心」というつもりでも書きました。防衛部を観て、愛ってなんかいいなとか思って、昨日よりほんの少し思いやりを持てたりとか、そういう風にあなたの心に愛が生きてくれたらいいなと思って、防衛部の愛はあなたの心の中であなたのために生きているって、そういう意味で書いたフレーズでした。

防衛部はぶっ飛んだ楽しいコンテンツだし、そこを一番に僕も作ったけど、芯がないわけじゃない。くだらなかったりしょうもなかったり意味わかんなかったりするけど、なんか観てると言葉にできない温かさが胸に生まれる。説教くさかったり無粋に直接語ってしまうよりも、もっと誠実になにかが表現されてるし、フィーリングとしてそれを伝えることができている作品だと僕は思います。ほんとに。だから「沸点突破~」もそういう詞にしたかったんです。なんじゃこりゃと思いつつ、気づけば楽しくなってしまうような詞に。





というのが、3分で書いた、足湯ほどに深いと評判の『沸点突破LOVE☆IS☆POWER』でした。楽しんでいただけていたら幸いです。





最後に一つ個人的なこと。

一人の作詞家が一つのコンテンツのすべての楽曲の詞を書かせていただけることってなかなかありません。任せていただいたスタッフの方にも、聴いてくださったみなさんにも、本当に感謝しかありません。一人の作詞家として、最大の信頼と責任を背負って、その中でやりきったと言える仕事ができました。これほど誇れる仕事はありません。さっき「最後まで自信はなかった」って書いたけど、今は胸を張れます。本当に、防衛部の仕事をさせていただいて、ありがとうございました。





さて、ここに書いたのはあくまで歌もの楽曲の詞の視点です。サウンド面は本分ではないので書きませんでしたが、作曲編曲でも一期から引き続きのクリエイターが尽力しました。

一期から引き続き劇伴からキャラソンまでフル回転だったyamazoさん。
「I miss you~」「Just going now」から、今回はOPを担当したebaくん。
「絶対無敵~」から、二期ではVEPPerのメイン曲を作曲した奥井康介くん。
キャラソンでは振り幅で魅せつつ全曲の仮歌&コーラスを担当した園田健太郎さん。

などなど。

他にも作曲編曲を担ったクリエイターたちがいるし、当然のことながらキャストのみなさん、他にもディレクターさん、エンジニアさん、たくさんのスタッフが一丸となって防衛部の音楽を制作しました。それぞれにいろんな想いを込めていらっしゃったのがみて取れました。僕がここに書いたことはほんの一部。これの何倍もの思いが一曲一曲に詰まっています。

だから、どの曲もいいものになっていると思います。ぜひ、最終回までの間に聞き返してみてください。



そんなわけで、長々と書いてしまいました。

どうやら風呂が沸いたようなので入ってきます。

お付き合いいただきありがとうございました。

最終回楽しみですね。

以上、オスゴリラでした。





ウホ。

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