そのひとつの例として、きものがあります。
きものは洋服と違うのは、曲線がほとんど無いということです。
洋服は生地をパターンに合わして裁断していきます。
肩のライン、腰のラインに合わして作りますので、出来上がった洋服は直線が無いくらい全体に曲線のラインです。
したがって体の体型にぴったりと合います。
きものの場合は、反物の生地をほとんどと言っていいくらい直線で裁断していきます。出来上がったきものも直線のラインが殆ほとんどです。
着付けも巻きつけて着るので、着付け次第である程度の体型まで着ることが可能です。
したがって、よっぽどじゃない限り、太っても痩せても同じきものを着ることができるのです。
洋服の場合はそうはいきません。
太ってしまったら、ぴちぴちで見苦しいですし、まず入らない場合もある(笑)
もうひとつ、きもののスゴイところは、仕立ての際にほとんど生地を余らさないで、縫いこむことができるのです。
どういうことかと言いますと、糸を解いてまた繋ぎ合わせると元の反物の状態に戻るのです。
という事は、また新たに仕立て直しが可能になります。
もっというと、生地が破れない限り何回でも仕立て直しが可能です。
娘へその妹へ、孫へその孫へ。
最終的にはもちろん生地ですから、破れたり穴が開いたりします。
そのときは、座布団やお布団の生地として再利用します。また巾着やお手玉のような小物へ。
なんというエコでしょう。捨てることなんて絶対無いのです。
反物から始まって、また反物に戻る。1からはじまって、また1に戻る。
1として使えなくなっても、違う1になる。
最近は1からはじまっても1に戻らない物があふれている気がします。
木を切ったら木を植える。
稲を刈り取ったら、田んぼを休ます。
ずっと長い間使えるようにさまざまな工夫をしてきた、
日本文化を我々は失くしてはならないと、ボクはそう思います。
クリックお願いします↓


