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2017年06月01日(木) 23時00分00秒

宅建ポイント講座(権利関係その1…制限行為能力者)

テーマ:宅建合格塾(平成29年版)
みなさん、こんばんは(^^)。

本日から当ブログ恒例の“重要項目のポイント講座”を連載します。今日から当分の間は、権利関係の分野となります。今回は「制限行為能力者」です。

「制限行為能力者」は、ここ10年間で“5回”出題されており、出題確率は“半々”といったところですが、多数の参考書で最初に取り上げている項目…であり、受験生の多くがしっかり学習している内容といえます(どの受験生も、はじめは気合が入っているからです…笑)。

というわけで、今回の記事の内容程度は、しっかりマスターしておきましょう!



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●●● 民法(制限行為能力者)●●●

泥酔者や赤ん坊などのように物事を全く判断する能力がない人は,法律の世界では「意思能力を欠いている者」とか「意思無能力者」と呼ばれる。このような者が,仮に住宅を買う契約をしても,その契約は無効だ(“全く判断力がない”ときにした取引で,何千万ものローンを抱えることになっては,かわいそうだからである!)。
 ↓
ところが,見た目では,判断力があるかどうかがよくわからない…という人もいる(例:見た目はフツーだが,実は認知症を患っている人)。
 ↓
そこで,民法は「制限行為能力者」というしくみを設けた。制限行為能力者とは,次のa)d)のことで,一般の人(行為能力者)にくらべて判断力が劣るので,保護者を付けて手厚く保護しましょう…という人たちだ。
 a)未成年者 … 保護者は「親権者」または「未成年後見人」
  (結婚すると“成年者扱い”となるため,除かれる!)
 b)成年被後見人 … 保護者は「成年後見人」
 c)被保佐人 … 保護者は「保佐人」
 d)被補助人 … 保護者は「補助人」


それでは,各制限行為能力者は“何ができて,何ができないのか”を確認することにしよう。

─────────────────────────
【未成年者】

1)単独でできる行為
本人が“単独でしてもいい”のは,次の行為である。
 a)本人がぜんぜん損しない行為をする。
 (例:タダで物をもらう,借金をチャラにしてもらう。)
 b)小遣いで買物をする。
 c)親から営業の許可をもらって商売をする。
 ↓
これらの行為は,本人が単独でしても『取消しできない』

2)単独でできない行為
本人が“単独でやってはいけない”のは,“1)a)c)以外の行為”である。
(保護者の“同意”をもらうか,“代理”してもらうべし。)
 ↓
本人が,“1)a)c)以外の行為”を単独でしたら,本人・保護者ともに『取消しできる』

─────────────────────────
【成年被後見人】

1)単独でできる行為
本人が“単独でしてもいい”のは,『日常生活』に関する行為(例:食料品を買う。)である。
 ↓
本人が,この行為を単独でしても『取消しできない』

2)単独でできない行為
本人が“単独でやってはいけない”のは?
『日常生活』に関する行為“以外”の行為である。
(保護者に“代理”してもらうべし…“同意”ではダメ。)
 ↓
本人が,『日常生活』に関する行為“以外”の行為を単独でしたら,本人・保護者ともに『取消しできる』

─────────────────────────
【被保佐人】

1)単独でできる行為
本人が“単独でしてもいい”のは,“「重要な財産上の行為」以外の行為”である。
 ↓
本人が,この行為を単独でしても『取消しできない』

2)単独でできない行為
本人が“単独でやってはいけない”のは,“「重要な財産上の行為」”である。
(保護者に“同意”してもらうべし…「代理権付与の審判」があれば,特定の行為については代理もOK!)
 ↓
本人が,“「重要な財産上の行為」”を単独でしたら,本人・保護者ともに『取消しできる』


注)「重要な財産上の行為」には,さまざまなものがあるが,みなさんが覚えるべきは,次のa)e)だ。
 a)土地・建物の売買をする。
 b)建物の新築・増改築工事や,大修繕工事を発注する。
 c)借金をしたり,他人の保証人になったりする。
 d)『5年』を超える“土地賃貸借”をする。
 e)『3年』を超える“建物賃貸借”をする。

注)「代理権付与の審判」という文言もあったが,これは家庭裁判所から「保佐人さん,代理もできますよ…」と,保佐人に“代理権”を認めてもらう手続のことだ。
 ↓
さらに,保佐人が理由もなく“同意に応じてくれない”ときは,“家庭裁判所から代わりに許可をもらえる”制度もある。

─────────────────────────
【被補助人】

1)単独でできる行為
本人が“単独でしてもいい”のは,“審判で定めた「一定の行為」以外の行為”である。
 ↓
本人が,この行為を単独でしても『取消しできない』

2)単独でできない行為
本人が“単独でやってはいけない”のは,“審判で定めた「一定の行為」”である。
(保護者に“同意”してもらうべし…「代理権付与の審判」があれば,特定の行為については代理もOK!)
 ↓
本人が,“審判で定めた「一定の行為」”を単独でしたら,本人・保護者ともに『取消しできる』


注)「代理権付与の審判」があれば,「補助人」に“代理権”が認められるという点と,補助人の同意がもらえないときは,“家庭裁判所から代わりに許可をもらえる”という点は,
被保佐人の場合と同じである。

注)被補助人になるための手続である「補助開始の審判」は,本人からの請求により行われる場合を除き,『本人の同意』が必要となる。

―――――――――――――――――――――――――
【制限行為能力者の詐術】

制限行為能力者本人が,行為能力者であることを信じさせるため,“詐術を用いた(=ウソをついた,だました)”ときは,その行為を『取り消しできない』
(「保護者の同意をもらっている」などとウソをついた場合も,同様に『取り消しできない』!)
 ↓
ただし,相手方が『悪意』の場合を除く


注)「悪意」とは,ある事柄について“知っている”こと。これに対して,ぜんぜん“知らない”ことを,「善意」という。

─────────────────────────
【処分行為の許可】

成年被後見人,被保佐人または被補助人の“保護者”である「成年後見人」,「保佐人」または「補助人」が,本人に代わって,「居住用財産の処分」をするときは?
 ↓
『家庭裁判所の許可』を受けなければならない。
 ↓
許可なく勝手に処分すると,その行為は『無効』となる。


注)「居住用財産の処分」とは,本人が住んでいる建物やその敷地について,
これを売却する,賃貸する,賃貸借を解除する,抵当権を設定する…などの行為を指す。
 ↓
「居住用」に限定されるから,“店舗や事務所”などの「非居住用」不動産を処分するときは,許可はいらないことになる。

注)未成年者の保護者(親権者・未成年後見人)については,このような制限はない。
 ↓
親(または親代わりを務める未成年後見人)が,本人のためにならない処分行為などは,行わないハズだ…と考えてのことであろう。

─────────────────────────
今回の“総まとめ”は…ここまで。



●●● 今回の穴埋め(『  』に入るのは?)●●●

1)意思無能力者による意思表示は,『  』となる。

2)成年被後見人本人が,日常生活に関する行為を単独で行っても,本人または成年後見人は,この行為を取り消すことができ『  』

3)被保佐人が,期間を4年間とする建物の賃貸借契約を保佐人の同意を得ずに締結した場合,その被保佐人は,これを取り消すことができ『  』

4)被補助人になるための手続である補助開始の審判は,本人からの請求により行われる場合を除き,本人の『  』が必要となる。

5)成年後見人が,成年被後見人本人に代わって,その本人の居住用財産を処分するときは,『  』裁判所の許可を受けなければならず,この許可を受けずに処分した場合,その行為は『  』となる。

(正解はこちら ^o^)
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     ↓
     ↓


1)意思無能力者による意思表示は,『無効』となる。

2)成年被後見人本人が,日常生活に関する行為を単独で行っても,本人または成年後見人は,この行為を取り消すことができ『ない』

3)被保佐人が,期間を4年間とする建物の賃貸借契約を保佐人の同意を得ずに締結した場合,その被保佐人は,これを取り消すことができ『る』

4)被補助人になるための手続である補助開始の審判は,本人からの請求により行われる場合を除き,本人の『同意』が必要となる。

5)成年後見人が,成年被後見人本人に代わって,その本人の居住用財産を処分するときは,『家庭』裁判所の許可を受けなければならず,この許可を受けずに処分した場合,その行為は『無効』となる。

(今回の穴埋め…オワリ!)






【制作・著作】
たっけんコム(http://www.takken.com/)代表 保坂つとむ

※ 記事の内容に関する質問は、受け付けておりません。
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