ソウル連続殺傷犯 柳永哲が逮捕されたのは
2004/07/16 の事だった
鈍器で女性を殴り殺すという猟奇殺人犯は
まずは監視カメラにその姿が捉えられ
懸賞金五千万ウオンがかけられた
彼はソウル・駅三(ヨクサム)洞の某旅館で
女性出張マッサージ師を監禁、暴行を加えた容疑で逮捕された
これは
「三十代と思われる某顧客の電話を受け出かけた出張マッサージ師は皆いなくなる」
という通報に基づきマークをしていた事が効を奏したのだ
警察の踏み込みに対し彼は逃走を図り、
その場で勧誘チラシを飲み込み、携帯電話を捨て
殺害に使用したナイフとノコギリは自宅から少し離れたごみ捨て場に捨てた
自殺用に睡眠薬を購入するものの逃走開始から十二時間後
彼はついに逮捕された
富裕層の女性を殺害する場合は高級住宅街でも
百坪以上の二階建てを選び
老人が一人で留守番している昼前後や午後を狙って犯行を行い、
老人以外に家族がいた場合も無差別に鈍器で頭を殴って残酷に殺害した
殺害後遺体はその場に放置し
富裕層への怒りである事を知らしめる為
貴金属には手をつける事は無かった
では定職を持たない彼はどうやって生活費を調達していたのだろうか
どうやら、それは売春婦達に警察であると詐称し強奪する事で賄っていたようである
彼の住居は商店のビルを改造して作られた地下一階、地上四階のビルで、
地下にはカラオケ、一階には食堂があった
隣に住む会社員は
「一~二カ月前から夜になると何かを叩き壊すような音が頻繁に聞こえてきた。
また、機械の音も聞こえた」
「電動歯ブラシの音だとばかり思った。まさかこのようなことは想像もできなかった」
と証言し、事件発覚後引っ越しの準備を始めたという
大家も水道代があまりにも多くかかるので抗議した事があったそうだけれど
まさかそれが遺体の血を使う為に使われていようとは
想像する事はできなかっただろう
売春婦を殺害する際は富裕層殺害とは違い残忍だ
そもそもは富裕層を殺すだけで売春婦を殺す気は無かったらしい。
しかしその時期テレフォンクラブで知り合い
つきあっていた女性マッサージ師に
前科と離婚歴、癲癇の発作がある事を知られ別れる事になってしまい
それを逆恨みし、売春婦も殺害のターゲットとする事にしたらしい
警察の身分証明書をパソコンで偽造し、
南大門(ナムデムン)市場で三万ウオンの手錠を購入し、
拳銃は購入しなかったものの、
公開された所持品の中には拳銃の通信販売のチラシが多数入っていたから
将来的にはそれも揃え脅迫の道具とするつもりだったのかもしれない
彼はこの偽の身分証明書で警察をも騙し
売春婦と楽しんでいた警察官から身分証明書を奪うといった事さえも
行っていた
後日この警察官は懲戒処分を受けている
彼は売春婦の前では常に取締まりに来た警察のように振舞い
老姑山(ノゴサン)洞の自宅に誘い込み殺害した後
浴室でノコギリを利用して十五~十八片にバラバラに切断し
黒いビニール袋、五・六枚で包み麻浦区・奉元(ポンウオン)寺近くに運搬後
それらを外すという作業を繰り返していた
これらパソコンの技術は刑務所に入っていた際に習得した物であるようだ
「私のことをふった女性と同じ名前の出張マッサージの女性は、
さらに残酷に殺した。ハンマーで殺したと表現されていたが、
実はカッターで全身を切った。血を溢れ出させ殺そうとしたが、
一時間経っても死ななかった。それで粉砕機で殴り殺した」
DNA鑑定を恐れて彼は売春婦と事をする事は殆ど無かったという
唯一交渉を持った女性は指紋をナイフでえぐり取ったという
あまり報道される事は無かったが彼は女性以外にも
バイアグラなどを販売していた露天商を自宅付近で殺害し
手首を切断し、焼いた後
仁川・月尾島に埋めるという犯罪も起こしている
証拠隠滅の為に切り落とした手首は海に投げ捨てたようだ
彼はこの露天商に生活費をたかっていた。
そして自分が偽警察であると疑われ始め
殺害する事に決めたのだという
理由は後からついてくる。
彼はとにかく何か都合が悪ければ殺していたのだ。
単純に殺人という方法を思いついたのは
父親が癲癇の発作で亡くなり、兄も三十二歳という若さで亡くなった事も
決して無関係では無いようだ
「自分もそう長くは無い だったらやりたいようにやってやる!」
と思ったかどうかは不明だが、
彼は自分の病気と寿命について熟知しており
それらは彼の反社会的人格障害により拍車をかけていたようだ
しかし彼の癲癇の発作は演技も含まれており
実際はそう頻繁に発作が起こる事は無いようである
警察官は彼の癲癇の発作が嘘であることを知るのにかなりの時間をようしたようだ
彼は
「追加殺人を行う」
「刑務所で暴力団や経済事犯を一~二人殺し、この世を去りたい」
と語りさらに刑務所内での警護をやりにくくしているという
現在韓国では死刑制度廃止の法案が提出されており
彼は極刑判決を受けたものの、
そのまま終身刑として刑務所内暮らす事になる可能性も非常に高いのだという
警察や公式の記録を読み進んで居ると
彼が人肉を食べたという証言は嘘である可能性が高く
それを立証する証拠は見当たらなかったという結論に到達する
彼自身も「四人の臓器を喘息の発作の為に食べた」という証言以外
人食いを立証するような証言を残していない
結局彼は殺したかったから殺しただけで
喰いたかったから殺したからでは無い
警察も遺族の気持ちや、どうせ死刑なのが分かっているので
それ以上追求する気持ちも無いのだろう
裁判が終結した以上これ以上新しい情報が出る事は無いと思うけれど
もし出た場合、またこちらで紹介させて頂きたいと思う。
参考
朝鮮日報 特集ページ
http://japanese.chosun.com/site/data/category/murder/murder-0.html
*時系列で並べられており非常に分かり易い。