前回は、きちんと付き合ったと言える女子との初めての高校時代の失恋体験を経て
「自分は好きになってはもらえないのではないか?」
と言う不安を抱くことになった経緯を書いて見ました。

そして大学に進学することとなります。

その頃には自分を「悲劇の人」のように哀れむ事はしなくなりました。

環境が変って、高校時代に失恋をした自分を知っている人もいないのに、一人で黄昏ていたって、誰も同情などしてくれません。

また、何しろ初めてのキャンパスライフで初対面の人々ばかりでテンションがあがり、
不幸でいることから得られる快感より、
楽しむことから得られる快感を得たいと、
気持ちを切り替えることが出来たのだと思います。

カウンセラーとして言うと、自分を慰めることや、可愛そうだなと思うこと自体は大切なことだと思います。

人によっては「こんなことで落ち込んでいたらダメだ!」と自分を叱咤することもあるでしょう。
ただ、叱咤することで気分が切り替わり、前へ進むことが出来れば良いのですが、そう上手く感情をコントロールできない場合もあります。

そんな時に
「こんなことで落ち込んじゃダメなのに、なんで落ち込むんだ!ダメじゃないか私!」
と、落ち込んでいることと、落ち込みから脱出できない事に対し、
2重にダメ出ししてしまったら自分に厳しすぎます。

「そうだよね、そんなことがあったら落ち込むよね。可哀想だったよね、私」
と自分を慰めてあげましょう。

芸術系の大学ですから、学生達も派手だったり、ユニークです。

特に女子は、高校まではお化粧などもしなかったり、
学校では制服かジャージ姿しかしてこなかった人でも、
大学デビューとなると、急に花が開くように美しくなったりするものです。

私は美術学科で、油絵とか版画を専攻していました。

絵の具やインクで汚れるので女子もツナギや白衣など着て、あまり華やかさはありません。

芸術家肌の個性派で奔放な女子と、
絵を描くのが好きなおとなしめの女子と別れていたように思います。

デザイン科の女子はアカ抜けていておしゃれ。

映画学科の俳優コースの女子はもう女優志願ですからルックスはお美しい。

音楽科の女子は清楚できちんとしている。

放送学科の女子はアナウンサー志望だったりして知的で野心的。

そんなバリエーション豊かな女子が回りに沢山いて
「早く新しい彼女が欲しい!!」
とテンションがあがるのも無理もありません。

さて「女子から恋人として好きにはなってもらえないのではないか?」と言う不安がある私は、
新しい女子との出会いに、どのような心境で臨んだかというと、

「なるべくありのままの自分を見てもらって、それでも好きになってくれる女の子がいれば良いな」
と考えていました。

ですから、背伸びしたりカッコつけたりしないで、
むしろカッコ悪いところも隠さないで見てもらおう。
カッコつけないことがカッコいいのではないかと思っていました。


と、こう書くと、いかにも自然体で良いみたいに思えますが、実際には逆です。

具体的に言うと当時の私はアレルギー性鼻炎で、鼻が詰まると鼻に点鼻薬を散布し、鼻をかんだりするのですが、
それをあえて素敵な女子の前でもしていました。

今考えると
「バカ!それはやめておけ!」
とタイムスリップして過去の自分にアドバイスしてやりたいです。

さすがにいきなり鼻に点鼻薬を「シュッシュッ」とさす男子に、女子の恋心は生まれないでしょう。

病気なわけですから、その場面で点鼻薬をしないと会話も出来ないということであれば仕方ないでしょうが、あえてそれをその場で目の前でやる必然性はありません。

まったく不自然。

要は自意識過剰になってしまっていたのです。


見た目より性格を重視するとか以前の話です。

女子の前では「カッコつけたくなる」のが普通だと思います。
それをわざわざ「カッコ悪く見せる」というのは、かなり痛い行為で、
実は思いっきりズレたカッコのつけ方をしてしまっていたのですね。

あぁ・・・なんか書いてて落ち込んできます。


デートに誘えばデートしてくれる女の子はいましたが、なんだかんだ言って
「好きです!付き合ってください」
と言える勇気もあまりなく、
告白したとしても「ごめんなさい」の連続でした。


そんな私に、女友達は沢山出来ても、彼女なんか出来るわけも無く、
あっという間に2年間が過ぎました。



美術学科の2年生の終わり頃、1年生から4年生まで集まり、大学内で宴会がありました。

先輩とも後輩とも仲が良く、ちょくちょく内輪では飲む機会もあったのですが、
その大宴会ではあまりあったことも無い顔ぶれも参加して新鮮味がある集まりでした。

その時に、それまでは見た事もなかった女性の先輩がいて、その先輩にとても心を惹かれたのです。

各学年に分かれてアトリエと呼ばれる絵を描く大部屋があり、
夜はよくそのアトリエで鍋など作り、
みんなで酒を飲むのが習慣でしたが、
その鍋にもその先輩はちょくちょく顔を出すようになり、話す機会も増えたのです。


雰囲気で言うとモデルのりょうさんのような、ボーイッシュで、
どちらかというと無口な独特の雰囲気がある人で、
同期の他の先輩達からも少し近寄りがたいミステリアスな存在であったようです。

2年生から3年生になり、その先輩も4年生になり、卒業制作と言うのをやらなくてはならないので、
以前より頻繁に学校に顔を出すようになったようです。


私はそのころは不自然に思われるような自意識もなくなり、
割と自然体で、面白キャラになっていたと思います。

「ちょっと恋愛はもうどうでも良い気分」
くらいの心境が、ちょうど良い自然体でいられるのかも知れません。


飲み会でも冗談半分に
「先輩の雰囲気とっても素敵です。先輩みたいな彼女が欲しいです」
みたいなことを酒も入っていたせいでしょうか、度々公言し、
周りも面白がって「がんばれよ!堀江~」みたいにからかわれていました。

そんなことが何度かあった頃、飲みの途中で先輩にうながされ外でタバコを吸っていると
「君、本気であたしと付き合いたいの?」と聞かれました。

少し緊張しながらも
「はっはい。付き合いたいです」
となんだか子供のように答えると

「付き合ってもいいよ」

と言ってくれたのです。

今風に言えば「キター!!」という感じです。
BGMにベートーベンの「第九・歓喜の歌」が流れてもおかしくありません。

びっくりしました。
きっと他に彼氏とかいるのだろうと思っていたので、まさか本当にこのような展開は期待していなかったのです。

もうその夜には家に泊まりに来てくれました。
そう言うところも奔放な人だったのですね。

ちなみに私は2年生から学校の近くのアパートで一人暮らしをしていました。

その日は、私もヘタレと言いますか、家で先輩と二人きりになっても緊張してしまい、
キスしたりHするタイミングがまったく掴めないまま、
明け方まで色々お話をするのが精一杯と言うか、じゃぁもう寝ようとただ寝るだけでした。

先輩のうちは横浜の方だったので、学校からは遠くて、ちょくちょく私のアパートに泊まって行くようになりました。

初Hの話は割愛しますが、やっと来た晩めの春に、夢心地の生活です。


特に何もしないでもモテルような人にはわからないかも知れませんが、
彼女が出来て一番の変化は、
もう「彼女が欲しい!彼女を作らなきゃ」という
焦りや
「恋人が出来るんだろうか?」という
不安を
もう感じなくても良くなることです。

心に余裕ができるんですね。


ほんと童貞と童貞じゃなくなるのは、ほんの小さな違いなのかも知れませんが、
気持ちの上では大きな自信をもらえたので、
もうそれだけでも先輩には感謝の気持ちで一杯です。


ところが・・・。
続く


殺人を無罪に


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