夫婦喧嘩に関して、我が家のケースを書いてみたいと思います。


私の場合は、以前まで代々木にあるカウンセリング施設に毎日常勤していたため、帰りも23時位と、いつも遅く、いつ終わるとも予測が立たない仕事状況もあり、いつも食事を作って待っていてくれる奥さんには充分感謝を感じていました。

ですから、自分の方が悪かったと思った時は、素直に謝るようにしていました。
でも謝っても簡単には許してくれないのです。


色々鬱憤も溜まるのでしょうね。

奥さんが度々私にとっては理不尽な言いがかりとも思えるような文句を付けて来るので、もうある日切れてしまいました。

コップに段々水が溜まって、ある日あふれ出してしまうような感じです。
いや本当に理不尽なんですってば!


例えば、何か約束事を忘れてしまったとします。

 「忘れたじゃ済まないわよ」

 「ごめんごめん。悪気はないんだけど。」

 「もう二度と、忘れたりしないで」

 「もちろん気を付けるけれど、人間だからさ。うっかりする事もあるよ」

 「そんなこと言って、直す気が無いんでしょ!どうせ!」

 「いやいや、うっかり忘れなんて、直せないよ!!君だって忘れる事あるじゃないか!」

 「私は忘れたりしないわよ!」
とか。




 「なんで私が外から帰って来て、ただいまって言ってるのに、直ぐにお帰りって言わないのよ!」

 「あーごめんごめん。玄関からリビングに入ってきたら、お帰りって言うつもりだっただけだよ」

 「私は、あなたが帰ってきたら、直ぐにお帰りって言ってあげてるのに!お帰りって思ってないんでしょ!」

 「なるべくそうするけど、なんでそこまで気を使わなきゃならないんだよ!」
とか。





みたいな感じで、奥さんの怒りはなかなか治まりません。

そのうち、奥さんが怒りを感じるのには、いつも共通するあるパターンがあることに気が付きました。

それは
「旦那は、『わざとじゃない、悪気は無い』と言うけれど、旦那は私を大切に思っていないから、こんな仕打ちをするんだわ!」

と言う思いこみが、根底にいつもあるようなのですね。


もちろん私としては、大切に思っているけれど、どうしたって違う人間が二人で生活しているわけだから、かみ合わない事があるのも仕方ないと思っているのです。

ですが、そのかみ合わないことを、私が愛情が無いからだと思っていて、上手くかみ合わせる気がないのだとも思い込んでいるようなのです。


しかもそれは無意識的な思い込みなので、表面的には「とにかく何か腹が立つ」という怒りの感情しか感じていないようです。


奥さんは、以前も書きましたが、実家が八百屋さんというご商売をしていました。

そのせいか、お父さんも家にいても忙しく、また釣りや山登りなど趣味も多く、あまり娘である奥さんは構ってもらえていなくて、そのため「お父さんは私の事なんて、大切じゃないんだ」という想いが強かったようなのです。

本当に彼女の言う様に、お父さんが彼女を大切には思っていなかったかどうかはわかりませんが、少なくとも当の娘である彼女の中では、大切にされていないと言うのが現実だったのですね。


それで夫である私に対しても、お父さんと同一視してしまっていて、

「この人も、どうせ私の事なんて大切に思ってなんかいないんだわ」

と無意識的に信じ込んでしまっていて、何事に対しても「私は愛されていない」というのが前提で物を捉えて解釈してしまう様です。

見えている現実が、少し歪んで見えてしまっているわけです。

そのせいか、私が親切で物を言っている事に対しても、それを親切とは受け取らず、むしろ愛の無い不親切な態度だと受け取り、攻撃的になるようなのです。


次回は、私の方の家庭の事情についての話から書いて、我が家の夫婦喧嘩の「根源的な理由」に迫りたいと思います。




あすなろ三三七拍子



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