本の世界の迷子です

感動を伝えたい


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デス・コレクターズ (文春文庫)/ジャック カーリイ
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最近、ジャック・カーリィが面白いと、あちこちから聞いた。

私も!と、まず手始めに第2作目から読んでみた。
確かに面白い。特にプロットがすごい。
最後のどんでん返し、すごいなぁ、って思った。

ただ、訳が違和感のあるところが何カ所かあって、ちょっと入り込めない部分もあった。
翻訳者の力量の問題か、原作者の文体なのか。

それにしても、世の中異常な連続殺人鬼だらけだ。
もっとも、ミステリーの世界に限って言えばだけど。。。

社会的人格障害者というか、サイコパスによる殺人が花盛りという印象が強い。
この前読んだ、へニング・マンケルを始め、古くはトマス・ハリス、コーンウェルの検屍官シリーズなど。

この手の作品ばかり読んでいると、アガサ・クリスティのようなのどかなミステリーが懐かしい。

この作品の顕著な特徴は、主人公の兄の存在だろう。
同じ環境で育って、片方は連続殺人者に、片方は刑事に。
兄の存在が重く、また頼りになっていることもあるようだ。
ふと、「羊たちの沈黙」のレクター博士を思い出してしまった。

最新作、「ブラッド・ブラザー」どうなのだろう。。。
もう一作読んでみようか。









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上下合わせて、850ページあまり。
長いなと思ったけれど、読みだすとやめられない。
一気に読んでしまった。おかげで、週明けは睡眠不足。。。

この作品もやはり、すごい!

いったい、何がすごいのか。
主人公の刑事クルト・ヴァランダーの諦めない執念ではないだろうか。
今回のヴァランダーは、どこか体調が悪そうだ。
しょっちゅう喉が渇いて水飲んでいるし、トイレにも度々行く。
どうやら糖尿病らしい。
ところが、周りの人にそれを指摘されるとやっきになって打ち消す。
医者にも診断されたのに、同僚には知られたくないらしい。
病気のせいで集中できないのか、何回も携帯電話を持って出るのを忘れ、ピストルを車の中に置き忘れる。
どこか、ヴァランダーの苦しい息遣いが聞こえてきそうだ。

夏至の前夜、三人の若者が公園で18世紀の扮装をしてパーテイを開いていた。
幸せそうな若者たち。
ところが、若者の中のひとりの娘が行方不明になっていると、母親が警察に訴える。
外国から来た絵葉書は、娘が書いたものではないと言い張る。

その事件を幕開けに、様々な殺人事件が続く。
どこにも共通点はないが、どうやら幸せそうな人々が狙われているらしい。

ヴァランダーは、つぶやく。
「スウェーデンは、どうなってしまったのだ。」
家族の絆が無くなり、人々は孤独の中で孤立している。

この物語は8月に始まるが、スウェーデンの夏は短い。
日本人が抱くスウェーデンのイメージは、
森と湖の国、ノーベル賞の国、社会保障の充実した国、だが、
ヴァランダーのスウェーデンは違う。
犯罪が多いのに、警察の人員が足らず疲れ切っているのだ。

今回もまた
原作もさることながら、この本を訳してくださった柳沢由美子さんにも感謝。
彼女がいないと、この作品を日本語で読むことができない。
素晴らしい訳で、原作の面白さを充分味わうことができてしあわせ。。。



背後の足音 上 (創元推理文庫)/ヘニング・マンケル
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ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)/三上 延
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ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)/三上 延
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この本、面白いです。

本が好きで、ミステリーが好きという人には、その両方味わえるたまらなさ。

主人公五浦大輔は、小さいころのトラウマがもとで、本を読むことができない。
短い時間なら、読むことができるみたいだが。。

そんな大輔が、ビブリア古書店の店主 篠川栞子さんと知り合い、
古書をめぐるいろんな事件を解決してゆく。

この本には、様々なしかけがほどこしてある。

栞子さんは大怪我をして病院に入院中。
事件手帖2では、栞子さんは退院してはいても、足が不自由であまり自由に動きまわれない。
自分の持っている豊富な知識と洞察力だけで、事件を解決してゆくという
古典的な安楽椅子探偵の設定。

たいへんな量の本を読んでいる栞子さんと違って
五浦大輔は、本が読めないので、
いつも、本の話を栞子さんから聞かせてもらう。
大輔 はいい聞き手として、ワトスン君のような存在だ。

そして、この2冊の本で取り上げられている本のマイナーさ。
自分が知らない本の薀蓄を知ると、とっても得した気分になるから不思議だ。

夏目漱石、太宰治などのような、有名どころと共に、
こんなの聞いたことな~~い、というような本が取り上げられている。。
小山清『落穂拾ひ・聖アンデルセン』(新潮文庫)
ヴィノグラードフ・クジミン『論理学入門』(青木文庫)

ビブリア古書堂の事件手帖2では、
福田定一「名言随筆 サラリーマン」(六月社)。
足塚不二雄「UTOPIA 最後の世界大戦」(鶴書房)
これまた「おや?」っていう本がでてきた。

いずれにしても、本にまつわる話は面白い。

栞子さんの母親にまつわる謎がまだ残っているので、
3冊目が待ち遠しい。。。。








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高慢と偏見 ジェイン・オースティン原作 コリン・ファース主演 リマスター&豪華コレクターズデザ.../コリン・ファース,ジェニファー・イーリー
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待ってました!!

いったい何を。。。

私は、すでに持っているんです。↓ 以前に発売されたこのDVDを。
高慢と偏見 [DVD]/コリン・ファース,ジェニファー・エイル,アンナ・チャンセロー
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今度発売されたDVDの特徴は、日本語吹き替えが付いていることなのです。

映画を見るときも、ほとんど字幕版を選ぶ私。
吹き替えで見ると、どこか違和感を感じます。

ところが、このBBCのドラマ「高慢と偏見」はNHKの吹き替えが素晴らしい。
ほんとに、登場人物の感じとぴったり。
これほど、うまくいった吹き替えも珍しいのでは、というくらいです。

今までは、日本語版は友達が録画してくれた、3倍速のビデオのみ。
それこそ擦り切れるまで、見ました。

これで、やっとまた「高慢と偏見」の世界にひたれると
うれしくてたまりません。





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目からハム シモネッタのイタリア人間喜劇 (文春文庫)/田丸 公美子
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アエラ11月28日号のぐっちーさんのコラムの話題は、イタリアだった。

ナント、イタリアが日本に対して貿易黒字国だそうだ。

資源国を除くと、日本に対して貿易黒字が出せる国は限られています。
中国は金額の高い日本からの輸出品がすべて香港経由で入るので、香港も合わせれば、日本の黒字。
サムスンにやられる、などと散々言われますが、韓国も対日貿易は先方の大赤字。
それなのに、遊びまわって国が倒産しかけている連中が日本に対して貿易黒字とはなぜか?
そう、ブランド物を日本が圧倒的、一方的に買いまくっているからです。
例えば、高級ブランド「ブリオーニ」のスーツは平気で100万円くらいする。
いいですか、車が買えますよ。
原価はどう考えてもスーツのほうが安い。
しかし付加価値だけで見れば、日本が誇る自動車にも勝るものがあるということです。
     「 ぐっちーさん ここだけの話 」

イタリアって???

そんな疑問から、この本を読み始めた。

シモネッタこと、田丸公実子さんは、米原万里さんのエッセイにもよく登場する、
イタリア語通訳のベテランだ。
米原万里さんによると、通訳は通訳する国の人間性に近くなると言っておられたが、
このシモネッタ田丸さんも、大らかで人生を愛する達人のようだ。

イタリア人は一度限りの人生を楽しむ達人である。
マンジャーレ、カンターレ、アマーレ(食べて、歌って、愛して)と、
バッコ、タバッコ、ヴェーネレ(バッカス神、すなわち酒、タバコ、そしてヴィーナス神つまり女性)、
これが彼らの人生訓。 「仕事」はどこにも入っていない。

なんだか、日本人の価値観とは対極にあるかのようだ。

この他、通訳の裏話、誤訳の数々。
読みながら思わず笑ってしまう章も。。。

この1冊で、イタリアに近づける気分。




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