上下合わせて、850ページあまり。
長いなと思ったけれど、読みだすとやめられない。
一気に読んでしまった。おかげで、週明けは睡眠不足。。。
この作品もやはり、すごい!
いったい、何がすごいのか。
主人公の刑事クルト・ヴァランダーの諦めない執念ではないだろうか。
今回のヴァランダーは、どこか体調が悪そうだ。
しょっちゅう喉が渇いて水飲んでいるし、トイレにも度々行く。
どうやら糖尿病らしい。
ところが、周りの人にそれを指摘されるとやっきになって打ち消す。
医者にも診断されたのに、同僚には知られたくないらしい。
病気のせいで集中できないのか、何回も携帯電話を持って出るのを忘れ、ピストルを車の中に置き忘れる。
どこか、ヴァランダーの苦しい息遣いが聞こえてきそうだ。
夏至の前夜、三人の若者が公園で18世紀の扮装をしてパーテイを開いていた。
幸せそうな若者たち。
ところが、若者の中のひとりの娘が行方不明になっていると、母親が警察に訴える。
外国から来た絵葉書は、娘が書いたものではないと言い張る。
その事件を幕開けに、様々な殺人事件が続く。
どこにも共通点はないが、どうやら幸せそうな人々が狙われているらしい。
ヴァランダーは、つぶやく。
「スウェーデンは、どうなってしまったのだ。」
家族の絆が無くなり、人々は孤独の中で孤立している。
この物語は8月に始まるが、スウェーデンの夏は短い。
日本人が抱くスウェーデンのイメージは、
森と湖の国、ノーベル賞の国、社会保障の充実した国、だが、
ヴァランダーのスウェーデンは違う。
犯罪が多いのに、警察の人員が足らず疲れ切っているのだ。
今回もまた
原作もさることながら、この本を訳してくださった柳沢由美子さんにも感謝。
彼女がいないと、この作品を日本語で読むことができない。
素晴らしい訳で、原作の面白さを充分味わうことができてしあわせ。。。
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