翻訳かけこみ寺

翻訳会社を経営する筆者が翻訳のことを自分の体験も含めよろずや的に語る


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日本語では必ずと言って良いほど、表現されますが、英米人の感覚から見ると表現するのはバカバカしいと思われる言葉があります。その1つが「必ず」です。

例えば、「作業する時は必ず防護眼がねを着用してください」とか「メンテナンスをする時は必ず電源を切って作業してください。」等です。初めのはともかく、後のは「必ず」は要らない気もしますよね。

 

話は飛びますが、「バカバカしい」って英語では何て言うか、ご存知ですか。Bullshit!です。バカバカしい、くだらない、うそつけ、というようなスラングで子供の前では言ってはいけないと言われています。もともとの意味が牛の糞という意味なので放送禁止用語だそうですが、英米人は良く使います。省略形はShit!ですが、女性乗務員なんかでも失敗したりすると、しょっちゅうShit!とやっています。

 

私も英米人と話しているときにくだらないことを説明するときには”It’s a sort of bullshit.”と言って話すと相手もニヤリとしたりして意思の疎通もうまくいきます。

 

話は飛びましたが、この「必ず」というのを辞書にあるというので、surelyとか certainlyを使う翻訳者の方がいますが、あまりにも機械的と言えます。せめてwithout failを使用して前のがWear protective glasses without fail when you carry out the work. 後のがTurn off the power when you carry out the work without fail.のようにして欲しい気がします。これでも英語としては不自然かも知れません。

 

私は冒頭にMake sureかBe sureを使って「必ず」のニュアンスを伝えるようにしています。例文としてはMake sure to wear protective glasses when you carry out the work. またはMake sure to turn off the power when you carry out the work.となります。

 

反対に日本語では要らないが英語では何か入れないと通じない言葉があります。その1つが「評価する」です。日本では「私はあなたのコメントを評価しますよ」と言うと褒めていることが普通です。ところが英語でI evaluate your comment.と言っても相手は少しも喜んでくれません。I positively evaluate your comment.のようにpositively (積極的に) とかの副詞を入れないと相手には通じません。

 

このように英語にも日本語にもその言葉がpositive (積極的) なものと、negative (否定的) なものと、または無色透明なものとがありますので、注意が必要です。これが分かってくると語感が鋭くなりますね。

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